登録日:2020/08/16 Sun 12:19:03
更新日:2026/09/21 Mon 10:56:32
所要時間:約 10 分で読めます
日本一ソフトウェア製作のホラーゲーム
夜廻シリーズは、
夜の町におどろおどろしいおばけがはびこっているが、そのおばけの中に
神とも称される存在が混じっている。
残念ながら神々たちは主人公である少女たちの味方とは言い難く、全員少女たちに襲いかかってくる上に、内三柱に至っては
ラスボスとして少女たちの前に立ちはだかる。
だが、下記の神々の内、邪悪極まりないのは一柱のみで、残りは人間から信仰してもらえなくなったり、人間の悪意や傲慢さに振り回された結果ああなってしまった可能性が本編や小説版で示唆されている。
小説版では「神様は人間の接し方ひとつで、性格が変わる」と表現され、少女たちも「こんな扱いをされたら、私だってうんざりする」と同情していた。
夜廻シリーズのスタッフが開発した『
仄暗い死の庭ほの暮しの庭』にももちろん登場。相変わらずストーリーや背景設定にがっつり関わっているのだが、差別化のためか
「複数の神様が登場するが、ラスボス以外は一応全員人間の味方」というこれまでにない扱いになった。
□神様
■ムカデ
『夜廻』に登場。
主人公が住む町にある商店街に隣接する神社にて祭られている、
ムカデの姿をした神様。
商店街を覆いつくす程の巨体を持つので、ムカデが苦手じゃない人でも閲覧注意。
下記の面々と違いある程度信仰を保てているためか、最初こそ主人公に襲いかかるものの、比較的人間に重きを置いていて、彼女が盛り塩のお使いを成し遂げるとお守りを授けている。
『深夜廻』でも間接的に登場。商店街の再開発に伴い神社を取り壊されてしまったが、それでも十分な神格を保っており、
バックベアード様群霊に追いかけられていた
ハルを神社跡まで導き、保護した。
元々ムカデはその多脚から「客足が多い」ことに繋がり、商売繁盛の神様としても扱われ、
ネズミとともに
毘沙門天の眷属にもなっている縁起のいい生き物である。夜廻シリーズのムカデもその類いなのだろう。
小説版『夜廻』でも概ねゲームと同じ行動をしているが、攻撃のタイミングが「主人公が商店街から出ようとした時」に限定されている。
主人公が盛り塩のお使いを達成すると、夜空へ飛び立ち、ポロの亡骸の在処を示した。
また、主人公と姉が何度もムカデの神社に初詣に訪れていたことが明かされている。そのお守りは他のおばけやよまわりさんは愚か、山の神(夜廻)も苦手なようだ。
小説版『深夜廻』ではムカデの神社にハルを導いたのは主人公になっており、あれから主人公に姿を見せたことは無いという。ここでようやく商売繁盛とか町の繁栄を願うためにあった神社であったことが明かされる。
主人公は「商店街と一緒に神社も取り壊されてしまったから、力が弱くなってしまったのかもしれない」と推測しているが、それでも群霊はムカデに怯えて逃げていったようである。
また、
ユイとハルは図工の授業で栞を作るために、材料である紅葉の葉っぱを拾いに何度か
ムカデの神社を訪れたことがあると明かされた。
『夜廻三』の発売にあわせて行われたおばけ限定の人気投票では2位を獲得した。
■山の神(夜廻)
『夜廻』の
ラスボス。プロローグで主人公が愛犬ポロと共に訪れたトンネルの向こうにある神社に祭られている神様。
無数の人間が折り重なってできたような顔と、大量の左目が特徴的。
その他詳細は
こちらを参照。
小説版では「自分が神様であることすら忘れてしまう程に信仰を失い、自身を保てなくなった神様」という考察が主人公によってなされており、それを埋めるために生け贄を求めているという。過去にその一環で配下を使って主人公の母親を強引に連れ去り、生け贄としている。
神としての力自体は健在で、他人の願いや祈りを覗き見し、それに応えようとする姿も見せた。
しかしそれは所詮、落ちぶれたモノの誘惑に過ぎず、声に流されてしまえば後で必ず苦しむことになると主人公は判断している。
主人公の左目を奪ったのは、元々捧げられた生け贄の片方の目を、お供えものとして抉り出す風習があったからのようだ。
また、これが原因で主人公は常におばけが見えるようになってしまった模様。
明言はされていないが、『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』にて
こともと一緒にDLC参戦を果たす。こともにくっついていったのか、はたまた
マローネの能力の影響かは不明。
■コトワリ様
『深夜廻』に登場。ユイとハルが住む町のはずれにある神社に祭られている、縁切りの神様。心の底からの「もういやだ」という言葉に反応する。
手に包まれた口のある球体の姿で、巨大な
ハサミを持っている。
ハルの行く先々に現れ、彼女をハサミで切り刻もうとするその姿はまさに
シザーマン。
「人型のなにか」を切断する対価に対象の悪縁を断ち切ってくれる縁切りの神であり、石碑によれば元々は慈悲深い性格だったらしいが、神社の近辺は一部ダムで水没、参拝客は悪意のこもった願いばかり持ちかけ、境内はゴミだらけという扱いから現在のようになってしまったようだ。
特に対価の身代わりとなる神社境内の「人型の結界」がゴミの投棄で崩されて機能しなくなったのは致命的だったらしく、作中では人型でさえない無関係な怪異にさえハサミで襲いかかる有り様である。
終盤では結界を修復したハルの願いに呼応するかのように行動。最終的に、彼女が"一番切るべき縁"を見事断ち切るという
ダークヒーロー的な活躍を見せた。
ちなみにクリア後、神社へコトワリさまの鋏を返還しに行くこともできるが、
-
縁切りの対価となる切断用の藁人形がないと出現しない
- わざわざハルが
藁人形を取り出し、地面に置いて離れたのを確認
してから切断を始める
- 返却したはずの鋏をハルに残して姿を消す
という結果になるため、元の「慈悲深い神」としての性質を取り戻すことができたようである。
以上の活躍から『夜廻三』の発売にあわせて行われたおばけ限定の人気投票で見事1位に輝いた。
ちなみに、実在の縁切りの神社では、怪談で有名な橋姫やお岩さんを神として祭っている場所もあったりする。というか、
日本の歴史的に女性からの離婚が難しかったためか、複数の女神を縁切りのために祭っている神社もある。
…もしかして、コトワリ様も♀?
小説版では「学校の怖い噂」としても語られており、ハルは以前からコトワリ様の存在を知っていたことになった。また、漢字表記が「理様」であることが明かされている。
その一方で出番が大幅に削られており、追跡者のような印象は薄くなった。
また、以前にユイの父親から「家族の縁」を切ったことが明らかにされ……詳しくは後述。
■山の神(深夜廻)
『深夜廻』の
ラスボス。プロローグでユイが歩いていた道にある、お地蔵様の像の奥にある洞窟に潜む邪神。
画面に上半身のみが映るほどの巨体で、通常の手の他、「手のひらに目玉がある手」と「手の甲に大量の目玉がついた手」を持つ。
この内、「手の甲に大量の目玉がついた手」で顔の上半分を覆っていて、「手のひらに目玉がついた手」を耳のように顔の横につけている。
どうやら
第四の壁が見えているようで、メニュー画面を切り替えるタイミングで姿を現したり、
プレイヤーさえも利用して少女たちを苦しめる狡猾さの持ち主。
その他詳細は
こちらを参照。
小説版ではその姿を《
蜘蛛のようなもの》と表現されている。以前から人を言葉巧みにそそのかして死に誘っていたことはゲーム本編でも断片的に読み取れたが、それどころか
ユイの家庭をめちゃめちゃにした張本人であったことも判明した。
民族学者であったユイの父親は、調査を進めていくうちに山の神(深夜廻)の声が聞こえるようになり、やがてそれは彼の家族さえも毒牙にかけようとしていた。ユイの父親は、家族を守るためにコトワリ様に家族との縁を切ってもらい、一人山の神(深夜廻)の声に従って
自殺していたのである。しかし、父親の失踪で母親は精神を病んでしまった。
このことから、
山の神(深夜廻)がいる限り、どの道ユイに明日は無かったとも言える。
ハルは「人間の言葉や心、命なんて、この存在にとってはなんの意味も持たない」「呼んで、死なせて、遊んでいる」と推測しており、ユイも遊び道具にするつもりかと激しい怒りを抱く。
これだけでも飛びきりの醜悪さだが、コトワリ様から頂いたハサミでハルが反撃に出ると、彼女に
糸を切るのをやめるよう懇願してくる始末。最終的にハルは山の神(深夜廻)に対して怒りを通り越して呆れを感じてしまっていた。
また、こちらでも読者に語りかけるというメタ行為を行った疑惑が浮上している。
アートワークスでは「誘うもの」「山の怨霊」とも紹介されている。
■ヒトデ
『
夜廻三』に登場。港町のステージボスで、そこにある洞窟付近にある青い鳥居の神社で祭られている神様。
大量の目玉を内包した巨大なヒトデという、シリーズ屈指のグロテスクな外見の持ち主。
SAN値直葬しそう。
港町のプリントによると「災い食べる外来の神」で、「タッソク参り」と呼ばれる祭事が行われているのだが、本編ではなぜか機嫌が悪くなっており、その危険性から「タッソク参りを行うための手順を一晩で行うことは、いかなる理由があっても禁止」という(ちょっと
某財団風味な)調査報告書が出されている。
本編では地面にヒトデマークを浮かび上がらせることで
ユズを誘導し、タッソク参りを行わさせることに成功して出現。「宙に浮かぶ細長い足場」という独自の空間にてユズに襲いかかるも、逃げきられてしまった。
ステージクリア後、もう一度港町に行くと、なんと
干からびてしまい、ユズでも持ち運び可能なサイズにまで縮こまった状態で発見される。これをかわいそうだと感じたユズがヒトデを海に投げ入れると、お礼として「星のかみかざり」を授けた。
もしかしたら、単に海に帰りたかっただけなのかもしれない。
また、洞窟内でヒトデの石像をもとの位置まで運ぶと「星の石板」をくれるが、こちらは近くにいるとめまいがしてくらくらするらしい。
小説版ではユズに襲いかかった理由が「自分に差し出された生け贄だと勘違いしたから」ということになった。
また、港町の住人はみんな
魚みたいな顔をしているらしいので、やはり
クトゥルフ神話をモチーフにした神様のようだ。
■神様(夜廻三)
『
夜廻三』の
ラスボス。廃ビルの屋上にぽつんと立っている緑色の鳥居の祠にて祭られている神様。プレイヤーからは他の神様たちと区別するために「森の神」「空の神」とも呼ばれる。時間を操れる。
他の神様たちに比べると無機質な姿をしており、赤と黒が入り交じったアナログ時計や太極図のような球状の姿で、中央が発光している。
「雪の積もった森」という独自の空間を持っており、森にいるカラスはこの神様の配下らしい。赤い鳥居の神社の張り紙によると「いつも空から見ている」とのことだが、「目をあわせてはいけないもの」としても伝わっている模様。
大事な「2つの鈴」を盗まれてしまったことで怒り狂っており、
「夕方~夜に廃ビル、もしくは学校の屋上で空を見上げ、目を閉じた者」を森へ引き込み、
「朝6時までに鈴を見つけて返却しないと死ぬ」呪いをかけていた。
…どうしてこんなに限定的な呪いなのかというと、カラスたちに鈴を探させていた、つまり人手自体は足りていたからである。鈴を作ったのは人間なので、怒りの矛先が向いてしまったのだろうか。
この他にも「森から抜け出す際には目を瞑って鳥居を潜り、決して振り返ってはならない」という条件を設けており、とても規律に厳しい性格であることがわかる。鈴への執着や下記の良識的な面など、見た目に反して人間臭い。
最終的に、鈴を盗んだ張本人であるコトリの母は死亡、コトリ当人は鈴の情報を持っていたからか制限時間を過ぎてもユズが鈴を返却するまで時計の様な怪異
人面鳥として一時的に延命、制限時間内に鈴を返却できたユズはお咎めなしとした。
死に至る呪いという、えげつない手段に出てはいるが、積極的に被害者を出そうとはしておらず、条件を満たしたユズを五体満足の状態で帰すなど、山の神たちに比べればまだ良識のある神様と言える。
というか、ユズはチュートリアルの最後でいじめを苦に飛び降り自殺を行おうとしたので、この神様がユズを呪ったのはむしろファインプレーだった。
とまあ、ゲーム本編では擁護点もいくつかある神様だったのだが、小説版では露骨なまでのヘイト稼ぎ要員と化している。
順を追って説明すると、この神様はもともと森に引きこもって地中から空、特に木星を観察することを好んでいた。
だが時たま何かに怒って人間に祟りをもたらすため、困った住人は「ある人物」に助けを求める。この「ある人物」が作ったのが件の2つの鈴であった。神様は鈴の音色をとても気に入り、以後祟りをもたらすことはなかった。
ところが、ある日森に入った「何者か」が2つの鈴を盗んでしまう。当然神様は激怒。過去・現在・未来を全て監視し、森に入った者をおばけに変えて鈴を捜索させ、町に呪いを振り撒いた。
一度、1羽のカラスが廃ビルの屋上の社まで鈴を持ってくることに成功したが、鈴を咥えたまま事切れてしまいそれをコトリとユズの母が持っていってしまった。
小説版ではコトリとユズの母やコトリの記憶が消えていく様子や、コトリとユズの体が鳥のおばけに変貌していく様が生々しく描写されており、この神様のえげつなさがより強調されている。
最終的には、「町に大量のおばけが蔓延る」「ユズの両親の離婚」「コトリとユズの母の死」「コトリの人面鳥化」「ムギの死」「ユズが呪われたとして虐めの被害に遭う」といった事象すべてが神様が鈴を諦めなかったせいということになってしまった。
神様は鈴を返却しにきた姉妹に怒りを向けるのだが、ユズは「様なんてつけたくない」「(見た目が)理科の教科書に載ってる微生物みたい」と散々な感想を抱き、神様をにらみ返す。
…確かに、神様のやったことはユズたちにとっては理不尽だ。だが、神様の視点で見れば「人間が自分を鎮めるために用意した鈴を、その人間が盗んでいってしかも返却するまで最低でも2年以上かかった」という状況であり、怒る理由としては十分だろう。
というか、これが前作・前々作だったらユズの手ごと鈴を持っていかれてもおかしくない状況でもあり、そこで「怒るだけ」だったこの神様はやはり有情と言える。
ちなみにユズによると、「ヒトデや海坊主に似ているが、より格上に思える」らしい。となるとモチーフは旧神や外なる神だろうか?
また、「木星を観察する事を好む」、「地中から出現する肉の塊のような目という外見」、「何かがきっかけで一族に悍ましい祟りを齎す荒神」という共通点から、中国の祟り神である
太歳星君(太歳信仰)もモチーフになっているかもしれない。
■来訪神
『ほの暮しの庭』に登場。土地神の祟りを薄めるため集められた神、もしくはそれに準ずる力を持つ強力な怪異たちの総称。キスケによると「力のあるものを片っ端から呼び寄せた」らしい。
結果として彼ヶ津村は深夜に大量のお化けがはびこるようになり、『掟の一、午後十一時以降外出禁止』が設けられた。
本編では「ヅ主」「手の目&提灯お化け」「付喪達磨」「百目」「野槌」「天狗」「唐笠お化け」「風神雷神」「雪女」+αが登場。天狗以外の来訪神は条件を満たすと撃退可能で、報酬として深夜にのみ入手できる何らかのアイテムをドロップする。
また、神棚ならぬお化け棚に専用の木札を置くことでどの来訪神とエンカウントするか選ぶこともできる。
更にそのほとんどが「今夜は自分の番です!」と言わんばかりにアメに挨拶しに来るなど妙に礼儀正しい。
・ヅ主
最初に遭遇する来訪神。
四足歩行のなまはげのような姿で、ギョロギョロとした巨大な目玉が特徴。
彼ヶ津村に最初に訪れた神様であり、隕石のごとく村に落ちてきて甚大な被害をもたらしたのだが、これにより「住人から村を貰った」と解釈したらしく、それに報いるべく以後村長である樹木一族の願いに応じて活動している。対価として血液を求める。
その外見と劇中で見せた狂暴な仕草とは裏腹に非常に理性的な性格の持ち主で、対価さえしっかり支払えば願いを歪めることなく、ちゃんと願った者が望んだかたちで叶えてくれるという、夜廻シリーズでも屈指の善神。
しかし逆に言えば土地神最大の目の上のたんこぶであるため、劇中では脳天を刺される、一度始末されるなど酷い目にあう。半身が残っていたから復活できたけど。
撃退条件は「赤いもやを纏った石をつるはしで跳ね返す」。数回ぶつける必要がある上にヅ主の攻撃も激しいので根気よく耐えること。
・手の目&提灯お化け
今回の懐中電灯ドッキリ担当。
提灯お化けが警報とサーチライトを兼任しており、見つかると手の目が現れ追いかけてくる。
撃退条件は「村中にある灯籠の全破壊」。
・付喪達磨
巨大な達磨。一定の距離を保ちながら「だるまさんがころんだ」を強要してくる。離れすぎると上から降ってくるが、潰されることは無い。とにかくだるまさんがころんだをやりたいだけの模様。
撃退条件は「本体の破壊」。付喪達磨が出現すると村中に石が設置されるが、その中に一つだけ本体が混じっている。
・百目
一つ目のチョロボンみたいなやつら。一度画面を覆いつくすので懐中電灯の光で追い払おう。
撃退条件は「一体だけいる的みたいな個体を矢で射貫く」。
・野槌
蛇っぽいナニか。村中を草だらけにしてしまう。
撃退条件は「草の中に隠れている赤く光る本体を見つけて鎌で攻撃する」。3回繰り返す必要がある。
・天狗
ご存知空を飛び風を操る妖怪。…だが、本作ではロウソクを売るだけ。
赤い天狗と青い天狗が出現する。
他の来訪神とは異なり、撃退条件は無い。
・唐笠お化け
雨の日限定の来訪神。4体出現する。
撃退条件は「お地蔵さまに被せる」。アメにタックルをかました後、一時的に持ち運びが可能になる。
・風神雷神
雷雨の日限定の来訪神。
撃退条件は「手下の全撃破」。赤が雷神、青が風神の手下であり、先に全滅した色に対応した方が先に撤退する。
・雪女
雪の日限定の来訪神。
赤ん坊を父親に会わせてほしいと押し付けてくる。赤ん坊を抱いている状態では移動が遅くなり、アイテムを拾えなくなるが、落とすと雪女が鬼の形相で襲いかかってくる。
撃退条件は「赤ん坊を墓に置く」。この墓は墓地ではなく、村のどこかに出現する。
そして上記の面々以上に村人のために大活躍する神様がいる。
・アメ
『ほの暮しの庭』の主人公であるハイスペック児童。
実はその正体は20年前に大穴に転落して死亡したコダマの肉体に宿ったヅ主の片割れである。アメが「先に対価を支払われた上で願われると断れない」という性質を持つのは、「そういう神様だから」という理由だったのだ。
ちなみに本来の姿は太陽のような頭部とクリオネのような胴体を持つというもの。ヅ主とは元は一つだったはずだが、共通点は苦労神ということぐらいしかない。
アメはヅ主以上に人間に対して友好的であり、人々の願いを叶えるためならば自己犠牲も厭わない。ラストの選択肢ではどちらを選んでも犠牲を払ってコダマの願いを叶えることになる。
そのコダマによって一度首切り自害を強制させられたにも拘わらず、である。
そのため、プレイヤーからは
「夜廻シリーズで一番人間に優しい神様はアメ」と評判である。
石切りナタの試し切りをトバリでやった件はまぁ……コダマに性質を悪用されたからということで。
■土地神/桃の樹
『ほの暮しの庭』のラスボス。本編の舞台となる彼ヶ津村の土地の神様。巨大な水色の桃の樹に覆われた目玉という姿をしていて、普段は村のはずれにある大穴の底に封じられている。
もともと、この土地神の土地はいわゆる禁足地だったのだが、人間がなんの許可も取らず土地を開拓して村を興したため、土地神は「土地を奪われた」として怒り狂っており「眠りながら死に至る呪い」と「村から出られなくなる呪い」を振り撒いた。
これに対抗するために彼ヶ津村の住人は別の神を呼んで土地神の祟りを薄めるという手段を取るのだが、それでも十分な成果が出ず結局「十年に一度、土地神に生け贄を捧げる」という因習を行うようになり、以後約800年に渡って村人の脅威であり続けている。
「石切りナタ」「鵺の皮」「奇跡の歌」の三種の神器があれば殺すことが可能とされるが…。
劇中では本編の20年前にキスケの代わりに自ら犠牲となったコダマを取り込み、10年前に村で起きた大量殺人事件の遠因となった他、
本編でもトバリの不信感を利用してストーリー中盤で一時的に復活。村中を自らの体となる桃の樹で覆い、アメと村長一族以外の人間を眠りにつかせた。
この時の波乱はアメたちとヅ主の活躍によって一度は止められる。
その後、アメたちが土地神を倒すために三種の神器を集めたことをコダマが利用するのだが、これに土地神の意思が介入していたのかは不明。
800年前に限れば人間サイドもじゅうぶん悪いため、歴代ラスボスの中でも特に被害者感が強いが、もたらした被害も(判明している限りでは)トップクラス、何よりアメを死に追いやっているため評価は人による。
□番外
■よまわりさん
厳密には正体不明だが、本編や小説版の描写から他のおばけとは明らかに一線を画する存在のため一応記載する。
『夜廻』から登場する、「夜中に外を出歩くこどもをさらうおばけ」として噂される存在。
自動車ほどの大きさの怪物で、袋を背負った芋虫のような姿と、手足の生えた心臓のような姿を使い分ける。どちらの姿でも横に線が入った白い丸がある。
生命力は高く、高所から転落して鉄柱に串刺しになっても死なない。そもそも生き物なのかも不明だが。
『夜廻』では主人公をさらって廃工場にあるコンテナの中に監禁。彼女が脱出を試みたため妨害に出るも失敗し、逃げられてしまう。
その後、主人公の家に上がり込み、姉が書いたメモを残して消える。
更にその後、トンネルの向こうへと行こうとする主人公を追いかけ、山の神(夜廻)の使いと激突。勝敗は不明だが無事だったようでクリア後にも出現する。
『深夜廻』でもハルをさらって廃工場に連れていくが、コンテナに閉じ込めないなど『夜廻』の頃に比べて若干態度が軟化しているように見える。
『
夜廻三』では地図の落書きというかたちで登場し、一応皆勤賞を守った。
小説版『夜廻』では「夜を見張るナニカ」とも呼ばれ、横に線が入った白い丸が「仮面のようなもの」と表現された。また、よまわりさんも
ムカデのお守りや祠の暖かな光を苦手とするものの、他のおばけはよまわりさんを避けるという。
主人公の姉が調べた結果、
「他のおばけとはまったく違う基準・別の行動原理で動く」「よまわりさんが現れるところには必ずこどもがいる」「こどもが夜の世界の奥に進もうとすれば阻んでくる」ということだけが判明した。
結局最後まで正体不明のままで終わるが、主人公の姉は
「よまわりさんは、怖いことに意味がある」と結論付けている。
小説版『深夜廻』では「
灰色の闇」「
歯茎色の肉」と表現されるも、ハルがすぐによまわりさんから逃げきってしまったため、ちょい役感がすごい。
ハルと出会った主人公は、よまわりさんについて
「深く考えないほうがいい」「あれは、ああいうもの」と語っている。
『夜廻三』発売にあわせて行われたおばけ限定の人気投票では3位にランクイン。
追記・修正は神と敵対して左目もしくは左腕か姉という代償が払える方にお願いします。
- よまわりさんは子供を(やり方は置いといて)夜の世界に入るのを阻止する面と、そのやり方である誘拐ののちにとって食うという面の二つの噂が存在した結果、日本の神様によく見られる和と荒の二面性を獲得したって考察をどっかで見た。 それと、他のお化けとは行動原理が全く違う、つまり夜の世界に入れないという点、夜は子供を探し回る(パトロールをする)という点、姉の結論が怖いことに意味があるという点を踏まえると、子供を守る親心みたいなものが、子供が受け取る恐怖の面のみがお化けと化した存在なんじゃないかなって思った。 -- 名無しさん (2020-08-16 14:17:43)
- 鬼太郎の犬山まながこれに関わったらどうなるだろうか -- 名無しさん (2020-08-16 15:49:58)
- 小説版で有り難味が増したムカデ様とコトワリ様、反対に憎たらしさが増した山の神 -- 名無しさん (2020-08-16 18:40:07)
- ああ、よまわりさんが2つの姿を持つのってそういうこと -- 名無しさん (2020-08-16 19:15:19)
- 夜廻の方の山の神は信仰が廃れてしまっておかしくなったからあんな行動をするのもまだ分かるけど、深夜廻の方のはなぁ… -- 名無しさん (2020-08-17 10:45:21)
- よまわりさんは大人だと殺しきれないのだろうか?それとも主人公達も死んでなくて探索できない程度の怪我で済んでるのだろうか? -- 名無しさん (2020-08-17 20:11:42)
- 夜廻の山の神はある程度の数の人間がまともに見てやればなんとか元の神になりそうだったけど深夜廻は逆に集まったのをの良いことに遊び始めそうだよなぁ...山の神絶許 -- 名無しさん (2020-08-22 01:57:19)
- 八百万の神というからな~。深夜廻の蜘蛛の眷属って、ダム底のちっこいの、洞窟のやつ、序盤に出たでっかい奴でいいのかな?蜘蛛の面影ないけど -- 名無しさん (2020-09-23 17:32:09)
- 何故幼女ばっかり狙うんだ…。 -- 名無しさん (2021-01-10 03:24:12)
- でかいナマズとか稲塚くれる奴なんかもいるよね -- 名無しさん (2021-08-28 23:38:13)
- こう体系化すると、得体のしれない怖さが減るな -- 名無しさん (2021-12-16 12:52:23)
- 夜廻三の神様も呪い解いてくれるけどオチがオチなのでやっぱ神ってクソだわ -- 名無しさん (2022-04-23 21:00:25)
- まぁそれ以前にもう手遅れって感じではあったからなぁ。それでも深夜廻のクソ蜘蛛よりはマシと思おう -- 名無しさん (2022-04-26 23:22:40)
- あの殺人犯がよまわりさんに殺されずに女幽霊の死体の側で気絶させられてたって考えると演出がアレなだけでやっぱり殺されたりはしてないのかなぁ…… -- 名無しさん (2022-04-30 02:25:59)
- 「一番切るべき縁」を切るシーンのダークヒーローなコトワリさま好き -- 名無しさん (2024-07-10 05:54:01)
- 古今東西の神様とやらは人間的な部分は余計な物として薄れて純粋な部分、雑に言うと幼稚なとこが強くなり主人公達のような「子ども」な存在になってしまうのが常なんだなと -- 名無しさん (2024-08-11 05:29:36)
- 森の神は確かに他と比べれば有情ではあるが、あくまで“比べれば”。母が元凶であることを鑑みても、それを理由にユズたちを殺そうとするのは“親の罪を子に着せる”のと同義なので、人間からしてみれば敵でしかない。 -- 名無しさん (2024-08-13 19:50:17)
- 多神教系の文化の神って大抵ろくでもないよね -- 名無しさん (2024-08-26 04:34:41)
- 人間一個人の罪だとしても人間そのものが償えとかとか親の罪は子の罪は昔の倫理観としてはおかしくないし気に入った鈴さえ返せばそれ以上の償いは求めない(=盗んだ報いに鈴返した上で腕とか命を捧げろとかしなかった)だけ荒神としては理性的だと思うの。鈴盗まれたのは明確に被害者だし屋上の社まで持ってきたのをまた盗まれるまでは地力で取り戻そうとしてるし前から生け贄欲しがってるヒトデの方が明確にヤバい -- 名無しさん (2024-11-13 18:42:22)
- 力はかなり弱いものの最初から友好的で(こちらから悪いことさえしなければ)主人公に危害くわえない上に、お賽銭くれたらちゃんと代わりの良いものを与えてくれる稲荷の神さまぐらいしか碌なの居ないな夜廻世界の神 -- 名無しさん (2025-08-08 18:02:47)
- 夜廻シリーズの制作スタッフが作るスローライフ()ゲーム「ほの暮しの庭」が発表されたわけだけど、あっちにも神格存在出るのかな -- 名無しさん (2025-08-11 04:14:08)
- 神格級だらけのスクランブルでしたね・・・でも山の神のような邪悪ってだけじゃなくて発する一言で印象の変わった複雑なやつでだった -- 名無しさん (2026-08-11 14:35:31)
- ほの暮しの神様たち、ここに追記でいいかな?一応夜廻系列だし。 -- 名無しさん (2026-09-12 13:31:56)
- 一週間経っても反対意見が無かったので追記しました。 -- 名無しさん (2026-09-19 05:11:44)
最終更新:2026年09月21日 10:56