オリンポス山(火星)

登録日:2022/05/27 Fri 14:24:26
更新日:2022/05/30 Mon 01:23:17
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オリンポス山とは、火星にある太陽系最高峰の楯状火山のこと。


概要

ギリシャ神話が名前の由来で、ギリシャ共和国の最高峰(2917m)も同じ名前であり、アメリカにも同名の山が存在する。
その標高は驚異の21230m、地表からだと27000m(27km)にもなる。
マリアナ海溝とエベレストの高度の差よりも高く、地球最高峰のエベレストの約3倍、富士山の7倍となる。山頂にあるカルデラは直径80kmにもなり、富士山をすっぽり収容できる広さがある。
一方で裾野の直径は550キロメートル以上もあるため、傾斜はほとんどない。計算すると平均勾配は9%ほどになる。
遠目から見ると地図上の山のマークよろしく巨大な三角形のような形である。

どうしてこんなに高くなるの?

火星の重力は地球の約38%であり、例えば走り高跳びの世界記録を火星の重力で計算すると6m45cm飛ぶことができる。
このため表面近くに流れるマグマが長い時間噴出でき、非常に高い高度まで到達するからである。
また、地球と違いプレートの動きがほとんどなく山が変形したり崩れたりすることがなく存在し続けるため、巨大に成長しやすいのである。

考察

「もしも地球にこの火山と同じ高さの山があったら?」という考察が行われることがある。
まず地球最高峰のエベレストからおさらいしよう。
頂上の空気は地上の3分の1以下、体も順応できず酸素ボンベが必須となる。
気温も登山者が多くなる5月でも−25度以下という極寒であり、飛行機が通過する様な強風が吹き荒れている。
登頂に成功した人が喜びすぎて酸素を使い果たし、そのまま死んだという話もあるほどで、この話を初めとした死体の画像が出てくるため「エベレスト デスゾーン」はいわゆる検索してはいけない言葉である。
また登山する前の下準備として、高山病に負けず低い酸素濃度でも登山できる様に厳しいトレーニングをする必要があり、酸素ボンベや食事、各種装備等諸々込めて費用は1000万円ほど必要になる。

それが高さ27kmだったらどうなるかは想像に難くない。
酸素濃度は地上の10%に満たず、気温は−60度以下という環境であり、また高度25kmではオゾン層の濃度が最高に達するため、吸い込むと脈拍増加、体痛、麻酔症状が現れ、曝露が続けば肺水腫になる。
酸素ボンベでの供給は間に合わないため宇宙服(120kg)のような装備が必須となる。
とにかくデカいので山頂までの道のりは300kmほどにもなり、期間もエベレストの時点で1ヶ月ほど必要になるのに、その約3倍ともなると3ヶ月以上かかることになる。上述の通りあまり急ではないのが唯一の救いか。
一番の問題は費用だろう。宇宙服の価格は10億円ほどで、その他の装備も含めると10億円は余裕でオーバーする。よほどの大金持ちでも無ければ挑むことすら叶わないのである。
まあ地球の重力やプレートの移動の活発さからここまで高くなるのはあり得ないんですけどね

創作世界のオリンポス山

知名度は低くないので、SF作品を初め、アニメ・漫画などの登場はそこそこある。

キン肉マンの完璧超人始祖編ではプラネットマンの肩の火星から放つ必殺技、オリンポスボルケーノとして登場。
火山噴火で敵を吹っ飛ばす派手な技であったが、サイコマンにはまったくダメージになっていなかった。

ガンダムシリーズではF90にてオールズモビルの拠点として採用。
また、拠点と同時に「オリンポス・キャノン」という戦略兵器としても扱われており、岩塊を射出するマスドライバー兵器として密かに建造されていた。



追記・修正はオリンポス山に登頂してからお願いします

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最終更新:2022年05月30日 01:23