家政夫のミタゾノ

登録日:2022/06/26 Sun 21:39:09
更新日:2025/03/11 Tue 19:26:23
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もしかして?→家政婦のミタ

ごめんくださいませ。
私、むすび家政婦紹介所からまいりました、家政夫のミタゾノと申します。

『家政夫のミタゾノ』とは、テレビ朝日で2016年から制作・放送されているテレビドラマである。主演は松岡昌宏。

【概要】

家事を完ぺきにこなす女装の家政夫が、派遣先の家庭に隠された秘密をのぞき見し、
最終的にはその秘密を白日の下にさらして再生を図るというもの。
タイトルからしてわかる通り、過去の人気ドラマ「家政婦は見た!」と「家政婦のミタ」のオマージュ作品で、「〜は見た!」からは「秘密ののぞき見と暴露」、「〜のミタ」からは「崩壊家庭の破壊と再生」というテーマをそれぞれ引き継ぐ。

2016年から放送を開始し、金曜ナイトドラマ枠では5シリーズ、火曜21時枠で2シリーズ制作されている。シリーズ7作はテレビ朝日の非東映作品では『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』と並び最多タイとなる。

2022年11月には舞台版「お寺座の怪人」が上演され、2025年5月には第2弾として「レ・ミゼラ風呂」が上演予定。

三田園とパートナーを組む家政婦は若手女優が担っており、シリーズごとに交代している。
登場する俳優陣はジャニーズ事務所のほか、エイベックス系の所属タレントが多い。

ドラマ内には毎回、役に立つ家事情報*1が3点紹介される。
アップルパイ作りに失敗したときのカバーとかそんな状況になることが果たしてあるのか?というような家事情報もあったりするが

当初は三田園や登場人物の過去を探るなどシリアスな描写も見られたが、回を追う毎に放送時点での時事・流行ネタや中の人ネタ、果てはテレビ朝日の番組パロディも登場するなどコミカル路線が強くなっていき、「名作オマージュ」「ジャニーズドラマ」という前評判を見事にひっくり返し、特にジャニーズ主演作とは思えないフリーダムっぷりが人気に。
番組冒頭と終盤ではシーンが三田園によって時間が停止させられる演出と共に他の俳優の少しフラつきながらも動きを停める演技でストップ・モーションとなり、冒頭では本日のストーリーに関する小話、終盤では登場した家事情報のまとめを紹介する第四の壁形式を取る。

エンディングは第1シリーズはTOKIO、第2・第7シリーズは島茂子(詳細後述)、第3~第6シリーズは村田役の伊野尾慧が所属するHey! Say! JUMPが担当。

なお、本作はオンエア時点でゲスト出演者が亡くなる事態が生じており*2、第5シリーズの上島竜兵と第7シリーズの中山美穂がこれに該当する。
特に後者は初回のスペシャルゲストということもあり、本編の終盤に松岡の要望から「白い背景で三田園が花をテーブルに置いて一礼する」という追悼シーンが流れた。


【登場人物】

  • 三田園 薫
演:松岡昌宏
本作の主人公。長身で常に白いブラウス、黒いスカートを着用する女装の家政夫。
常にゆるふわボブのカツラを被り、赤い口紅と伊達眼鏡をかけている。
褒められた時の返しは「痛み入ります」。
あくまで女装した男というキャラクターであり性別不明というわけではないが、何故か女性として扱われることが多く、第5シリーズでは愛人になってくれと言い寄られたこともある。時折男の姿で登場することもあり、普段から女装姿というわけでは無いようである*3
クールかつ無表情で、神出鬼没で何を考えているのか分からず不気味な面もあるが、
家事のスキルはチート級のため依頼主からすぐに信頼を獲得できる。
洞察・観察力が恐ろしく、よく壁や隙間などに長身を忍ばせて立ち聞きする描写が見られる。
そこから得た情報で家庭の秘密をすべて洗いざらいバラすのが流れ*4

家事のみならず外国語も堪能でアラブの家庭に派遣されていたこともあるほか、運動神経も抜群で格闘術にも長けており、派遣先で事故があった際は男に戻って火事場のクソ力を発揮する。
走っている車を片腕で止める、ヤンキー十数人をまとめて衝撃波で吹き飛ばすなど時々人間をやめることも。またドラムも得意だが、これは中の人がTOKIOのドラム担当だからと思われる。

家庭環境や来歴についてはほとんど明かされていないが、第1シリーズでは妹の墓に手を当てるシーンがある*5。また、第6シリーズではゆってぃ扮する高校時代の同級生が登場する。

ここまでチートスキルを持つ完璧超人であるが、実はオバケが苦手。

  • 結 頼子
演:余貴美子
三田園が所属するむすび家政婦紹介所の所長。もともとは家政婦だった。
紹介所内でされる派遣先の噂話にはいつも加わるなどかなりの噂好き。
三田園の事情を知っていて家政夫として雇っているような描写もちらほら。
かなりの銭ゲバで、脱税で営業停止を喰らいそうになった際はすぐに逃亡している。
元ネタは「家政婦は見た!」における秋子の上司で家政婦紹介所の所長である大沢キヌヨで、「銭ゲバ」という部分も引き継がれている。

  • 村田 光
演:伊野尾慧
頼子の甥っ子で、第3シリーズからレギュラーとなった。
永遠の17歳を自称する35歳(第7シリーズ時点)。
社会経験を積むかつアイドルになるまでの腰掛けを兼ねて見習い家政夫として働きだした。
本編では後半から助っ人として依頼先に登場することが多い。
非常にピュアな性格で、あり得ない状況でも納得したり天然な発言も多い。
第6シリーズではスピンオフ配信「家政負のヒカル」の主演を担当。第7シリーズでは「家政負」第2シリーズが作成された。

  • 阿部 真理亜
演:平田敦子
むすび家政婦紹介所のデブ担当。何かと食べていることが多い。第2シリーズのみ未出演。
人脈と情報量の多さから、あらゆるジャンルの流行りに精通している。
当初は既婚者だったが、後に離婚。

  • 式根 志摩
演:しゅはまはるみ
第3シリーズから登場。イケメン・酒・スキャンダル好きの下世話を絵に描いたような家政婦。
本編では主に村田のツッコミ役を担う。
それにしても上述の二人はちゃんと家政婦として働いているのだろうか

  • 花田 えみり
演:清水富美加
第1シリーズのパートナー家政婦。
明るく優しく、好奇心旺盛な性格だがドジ。

  • 五味 真琴
演:剛力彩芽
第2シリーズのパートナー(ry。
人を信じやすい優等生タイプの性格で、自分の考えを発言するが、だいたい空回りする。

  • 恩田 萌
演:川栄李奈
第3シリーズの(ry
疑り深い性格で、派遣先の家庭の秘密を推理するが大体外れる。
歴代パートナーの中では最も家事スキルが高い。裁判傍聴マニア。
また、歴代パートナー家政婦で唯一、来歴や過去に関する描写が存在しない。

  • 霧島 舞
演:飯豊まりえ
第4シリーズの(ry
肝の据わった性格で、思ったことをずけずけと口に出す。
最終回では24歳の若さでバツ2であったことが明かされている。

  • 本仮屋 素子
演:山本舞香
第5シリーズの(ry
元暴走族の総長で、愛称は元ヤンもとやん。
レディースを一人で壊滅させた三田園を「姐さん」と呼び尊敬し、そのままむすび家政婦紹介所入り。
一般常識に疎く、頭脳は小学校の算数も解けないレベル。
最終回では出生の秘密が明かされた。
第6シリーズにも同じ役名でゲスト出演したが、同時期に山本が出演していたドラマ「今日からヒットマン」の番組宣伝を堂々と実施するため、スナイパーライフル姿で登場。

  • 穴井 仁奈
演:矢作穂香
舞台「お寺座の怪人」でのパートナー。
通称はアニーで、見た目もミュージカルのそれによく似たものとなっている。
演者は第3シリーズの第4話に別役でゲスト出演している。

  • 矢口 美優
演:桜田ひより
第6シリーズ(ry
若手ながら非常に肝が据わっており、特に男女関係や色恋沙汰については人生経験に裏打ちされたかのような意見を述べる。
演者のスケジュール都合からか三田園とは別行動をとることが多く、依頼先には途中から合流するパターンが多かった。

  • 大門 桜
演:久間田琳加
第7シリーズ(ry
シリーズ初、一般公募で選ばれたパートナー家政婦。
父親は警視庁の捜査課長、母親は科捜研というテレ朝的にネタが大量に作れそうな一家に生まれた。
ちなみにテレ朝は女子アナ採用試験を受けたが落とされたらしい。
家族の相関図を刑事ドラマ風のホワイトボードで説明し、父親譲りと思しきサングラスを付けて関係者を尾行することも。

  • 萩野千紗子
演:生駒里奈
舞台「レ・ミゼラ風呂」のパートナー家政婦。

  • 島 茂子
演:島茂子(本人)
第2シリーズの4話と最終回・第3シリーズの最終回に登場した新人演歌歌手。
TOKIOのリーダー・城島茂に顔が似ており、生年月日や出身地も同じ。
幼いころから歌手を目指していたが、紆余曲折を経て47歳でデビューした。
デビュー曲「戯言」を引っ提げてMステなどテレビ朝日の各番組に出演、こちらは芸人の友近に非常に顔が似ている大物演歌歌手・水谷千重子とも共演するなど鳴り物入りだったが、以降の消息は途絶えていた。

第5シリーズではエンディングの質問コーナーで茂子の行方について三田園が言及しており、現在は赤羽のスナックにいるとかいないとか。

その後、第7シリーズのEDで「島茂子&光」なるユニットで再登場。作曲には国太子なる人が関与している。実質TOKIOの活動再開
ビジュアルがそれまでの演歌歌手風から一転、洋服姿でおかっぱ頭、赤いサングラスという派手なものとなった。
本編にも第4話ラストに登場。その回のゲストでミュージカルスターを諦め再出発をした青年の声を気に入り、自分の出演する『オペラ座の間男』への参加を誘った。



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最終更新:2025年03月11日 19:26

*1 監修は放送作家の松橋周太呂(家事えもん)が担当。

*2 収録から2~3年ほどタイムラグの生じる2時間ドラマでは時折見られるが、連続ドラマでは他に「白い巨塔」の田宮二郎ぐらいしか例がない。

*3 第1シーズンの予告ポスターでは普通にエプロンをつけた姿だった。

*4 ちなみにこの際の印象的なBGMはグリーグ作曲「山の魔王の宮殿にて」。

*5 但し、第6シリーズの会見で松岡はここまで長く続くとは思っていなかったため、設定は無くなったことを明かしている。