すてみパンチ

登録日:2023/01/12 Thu 23:25:00
更新日:2023/08/04 Fri 09:46:16
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HPを消費して敵に非物理/非魔法ダメージを与える「すてみパンチ」が使えるようになります。


「すてみパンチ」とは『CRISIS CORE FINAL FANTASY Ⅶ』(CCFF7)に登場する主人公ザックス・フェアの技の一つである。
「すてみタックル」や「メガトンパンチ」を思い浮かべてポケモンの技か何かと思ってこのページを開いた人もいるだろう

概要

同作におけるパンチマテリアの最上位種。
このゲームでは魔法を使う際にはMP、技を使う際にはAPを消費して発動するのだが、すてみパンチはそれらを消費せず、代わりにHPを消費して発動する珍しい技。
これが利点となる場合もあるが、APやMPは無消費にする方法もあるのでHPを消費するのはやはりデメリットに感じるだろう。

また、パンチ系の技全般に言えるのだが、攻撃範囲が狭く、発動も遅く命中しても隙が出る。
何よりつんのめったようなパンチでなんかカッコ悪い。
何が悲しくてロングソードやバスターソードを背負ってるのにわざわざパンチなんかしなくちゃいけないのか。

しかもこの技のダメージ計算式は他の技と異なる独自のものとなっている。

(力✕1.25✕(レベル✕2+力)✕0.625÷4+力)✕0.625✕32✕(110−(残りHP✕100÷最大HP))÷10+1

おわかりいただけるだろうか?
要は使用者の残りHPが少なくないとダメージが出せないのである。
しかもCCFF7にはリミットブレイクという要素があり現在HPが最大HPを超えることができるのだが、 現在HPが最大HPの1.1倍以上になるとすてみパンチはエクスカリパーの如く1しかダメージが出せなくなってしまう のだ。

こんな技使うくらいなら別のマテリアでも装備したほうがマシだろう。



追記・修正はすてみパンチだけで隠しボスを倒してお願いします。

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上に書いてることは嘘じゃない。
だが、ここで通常攻撃並びに他の技のダメージ計算式をみてほしい。

(力✕1.25✕(レベル✕2+力)✕0.625÷4+力)✕基礎攻撃力÷16✕乱数(240から271の間)÷256✕(260−相手の体力)÷255

ちょっとわかりにくいので前半の「(力✕1.25✕(レベル✕2+力)✕0.625÷4+力)」をとしよう。
基本的な攻撃であるたたかうの一段目の基礎攻撃力は16。
乱数にもよるが、敵の体力が5ならたたかうを当てると相手にダメージを与えられるわけだ。


こちらがすてみパンチの計算式。

(力✕1.25✕(レベル✕2+力)✕0.625÷4+力)✕32✕(110−(残りHP✕100÷最大HP))÷10+1

上と同じ条件で残りHPが最大HPと同じだった場合にはすてみパンチを当てると相手に32Aダメージを与えられる

……

なんかおかしいと思わないだろうか?

たたかうの32倍ダメージがたった一発のパンチで出せてしまうのだ。
しかもたたかうと異なり、相手の体力は参照せず、乱数もない。
残りHPが低いとさらにダメージが上がる。
さらにマテリアがレベルがMasterならさらにダメージ1.6倍。
しかもこの手の技の弱点にありがちな物理無効の能力を持つ敵にも普通に有用。

なお、他の技の基礎攻撃力は高いもので「プロト魔法剣」の45など。
その場合でも戦う一段目の3倍弱しかダメージを出せない。
リミット技を含めても多段ヒットし体力を無視する最大威力時の「ハードラッシュ」の基礎攻撃力が10×7+11×7+32のため、単純計算でたたかうの約11倍でしかない。

間違いなくこのゲームで最も簡単にカンストダメージが拝める技であり、気軽に使ってカンストし驚いたプレイヤーも多いと思われる。

HPの消費があると書いたが、実は一回につき最大HPの128分の1しか消費しない
最大HPが9999あってもたったの78しか消費しない驚異の低燃費。

リミットブレイクするとカスダメージしか出せない欠点はある。
しかし、その程度ならちょっと調整すればいいし、アクセサリでHP限界突破してマテリア合成などでHPを増やして99999にするとリミットブレイクしなくなることもできる。

マテリア合成で適当に合成してるだけではちょっと作りにくいのが玉に瑕。
…と言いたいが、実は「ゴブリンパンチ」などのパンチ系マテリアと「八刀一閃」などのD.M.W系のマテリア合成で簡単に作れる。
やろうと思えばゴブリンパンチが入手できる中盤くらいから作ることも可能。

実質欠点はパンチ故の攻撃範囲の狭さと上記でも挙げたモーションの隙くらい。

ぶっちゃけ完全にバランスブレイカーである。
ストーリーボスならダメージ限界突破していればすてみパンチ一発で倒せる。
ラスボスジェネシスでさえ、HP99999でその前のジェネシスアバターのマテリアもHP23万しかないのだから。*1
ただし、ゲーム後半のミッションではHPが100万を超える敵がポンポン出てくるため、すてみパンチでも倒しきれなくなってくる。
上述の隠しボスのミネルヴァはHPが1000万なので100回はすてみパンチを使わないといけなくなる。

この技さえあれば魔法はともかく技なんていらない。
というかバスターソードさえいらない。
アンジール涙目である

リメイク作のCCFF7Rでは流石に調整されたようで、消費HPが最大HPの15%前後になったほか、PSP版と異なり現在HPが高いほどダメージが出るようになっているようだ。(HPの割合ではなく、絶対値として現在HPが高いほど高威力。)
そのため、使い続けているとダメージが減っていくほか、HP強化がPSP版に増して重要に。
場合によっては下位のパンチ系マテリアを使ったほうが有用な場面も出てきた。
まあ、カンストが狙いやすい防御無視攻撃って点は変わりないので変わらず優秀ではある。

だが、CCFF7Rは「構え」の追加により他の技でも容易にカンストするため、単体でカンストすることの利点が薄くなっておりモーションなどデメリットの方が目立つようになっている。
ハードモードのミネルヴァなどでは回転攻撃・改やスカイドレイン、銭投げなどが優先されており、すてみパンチは最強からはかなり遠ざかった状態である。


追記・修正はすてみパンチ抜きで隠しボスのミネルヴァを倒してお願いします。

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最終更新:2023年08月04日 09:46

*1 余談だが、ジェネシスアバター本体は60万