加山シュウジ

登録日:2023/02/03 Fri 02:14:56
更新日:2024/05/10 Fri 17:17:31
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僕にはこれくらいしか…できることはないし


加山シュウジとは『デジモンサヴァイブ』の登場人物。

声:広瀬裕也


概要


タクマたち異世界デジタルワールドへ迷い込んだ子供達一行の中では最年長となる高校一年生の少年。課外キャンプには引率の手伝いとして参加した。
穏やかな性格と好印象もあってか信頼は厚いものの、異世界(デジタルワールド)に迷い込んでからは
自分たちの世界の常識が通用しないという事もあるものの、意気込みばかりが先行するあまり
周囲に反対意見ばかり出すようになるなど徐々に弱い面が露見していく。

また、カイトの言う事を聞かないミウを見て複雑そうな表情をするなど、兄弟関係には何かしらの思うところがあるようだ。

ロップモン

シュウジのパートナーデジモン。声は大空直美が担当。
無邪気で幼く甘えん坊ともとれる性格をしており、アルケニモンを見て怯えるなど、気弱な面も目立つ。
そのためかシュウジには疎ましく思われてしまっており、心をなかなか開いてくれなかった。
ロップモンとしてはシュウジの力になれるよう健気に付いていくも、次第にシュウジの無茶な命令をも鵜呑みにしていくようになってしまう。










以下、ストーリー第5章のネタバレ注意!!


5章冒頭からシュウジの複雑な家庭環境が語られていき、父親から冷たく扱われ常に優秀な兄と比べられていた事が明らかとなる。
課外キャンプに参加した理由も父と兄に自分の実力を認めさせようとしていたのだ。

命を落としかねない異世界での出来事を目の当たりにした事もあり、
本人なりに一行の無事のためにリーダーであろうとするも
「外は危険だから校舎に引きこもっていよう」との提案もそれは何もしないのと同じだと反発されてしまうなど、
言動が空回りしていき、やがて一行に進化しようとしないロップモンに対して強く当たるようになる。
そうした態度が災いして、次第に仲間たちからも疎ましく思われていってしまう。選択肢にすら「切り捨てるしかない」と出る始末

そして、隣島に続く地下水道の探索の際にアルケニモンの策略に嵌り、幻覚に踊らされた事で精神を極限にまで追い込まれ、遂にはロップモンに暴行を加えるまでに至る。


早く進化しろ! 進化してみせろ!
役立たずじゃないところを見せるんだ!!

やめて、シュウジ……
痛いよ、苦しいよ、怖いよ…いやだよお!

痛いのは苦しいのは怖いのは僕のほうだ!
それは全部、お前が進化しないせいじゃないか!
そうだ、なにもかもお前のせいなんだ!
お前のせいで僕が役立たずだって言われるんだ!


その直後、ロップモンから黒い霧が湧き出し、ウェンディモンへと進化。
完全体であるメガシードラモンを一撃で葬り去った結果にシュウジは有頂天となりはしゃぎだす。


やった……やればできるじゃないか!
みんな見ろ!僕はもう役立たずじゃない!

はははははははは! いいぞ、いいぞ!
僕を見下す敵をみんな、やっつけてしまえ!




だが、シュウジは知らなかった。

その進化が一体何を意味するのかを―




……は?どうしてこっちに来る?
や、やめろ!? 僕だぞ! 僕なんだぞ!?


う、うわああああああ!! やめろおおおおお!!


シュウジへ近づいたウェンディモンはシュウジを捕まえると、なんとそのままシュウジを食べてしまう。*1

そしてシュウジを取り込んだウェンディモンは嘆きの声を挙げた。


モォヤダヨォ……クルシイヨォ……

コンナコト……シタクナイヨォ……
ナンデ……ボクノコトヲミテクレナインダ……?
ボクハイッタイ、ドウスレバヨカッタンダ……?

ボクナンテ……イキテルカイガナイ……
ボクナンテ、サッサトイナクナレバヨカッタンダ……!


それはパートナーに認められなかったロップモンの―そして父親に認められず周りの仲間にも認められなかったシュウジの嘆きの声でもあった。
子供達はシュウジをここまで追い詰めたのは自分たちだと思い、そしてその声を聞いたアグモンはウェンディモンの暴走を止めるべく、更なる力―完全体へと進化。
タクマと共にウェンディモンを止めるものの、霧が突如立ちこめていき直後に黒い手が現れウェンディモンごとシュウジを取り込んでいった。

子供達がパニックに陥る中、何とか生還した教授が駆け付け一行と合流。
地下水道を離れた後、子供達はシュウジの末路によりケモノガミ―
デジモンたちに対して改めて畏怖を覚えるのだった……


総評

ある意味では『デジモンサヴァイブ』の方向性を象徴するキャラクターであり、また「パートナーデジモンへの不信のあまり、暴走したパートナーに殺されてしまう」というデジモンシリーズでは前代未聞かつ凄惨にして最悪の結末を迎えてしまったキャラクターである。
また、劇中において安全を優先させるあまり、何もしないも同然の提案ばかりを出し、当然ながら誰もついてこない状況を作りながら、それに一人勝手にフラストレーションを貯めていくようになるなど、結果的に「無能な働き者」の役回りになってしまった。
このためにシュウジに対して本気で不快感を覚えたプレイヤーが続出し、その凄惨な末路に対しても「自業自得」と見做されてしまっており(実際自業自得の面もあるが…)ファンアートもロクに見かけないなど、ぶっちぎりの不人気キャラとなってしまっている。
一応、フォローを入れると彼なりに上手くやろうとした結果ではあり、先行き不安な状況に突如放り込まれてしまい余裕が無くなっていったなど擁護できる要素もなくはないのだが…*2
加えて言うなら唯一の大人であった教授がダムに落ちて行方不明になってしまった事で、教授を助けられなかった後悔や余裕のない状況で自分が教授に代わって唯一の年長者になってしまったという自覚が焦りを生んだとも言える。
また前日譚などを踏まえると父への恐れや比較される兄への鬱屈した劣等感など家庭環境が良いとも言えず、そのせいで知らず知らずして元より自分を追い込んでいたきらいがある。

最年長者で眼鏡キャラ、空回りしがちな言動など城戸丈をオマージュした要素が多いが
パートナーデジモンに対する不信と腹いせのDV行為、優秀な兄へのコンプレックスなど一乗寺賢のオマージュも見られている。

しかし、本編の行いを見てみるとむしろ高石タケルのネガ反転とも呼べるキャラになっている。


タケルの方をざっくりいうと

「最年少者であるが故にパートナーであるパタモンはなかなか進化できずタケルの力になれないとくすぶっていたが、
仲間たちを苦しめたデビモンとの決戦において一人果敢に立ち向かい遂に進化。
デビモンを一撃で葬り去るも代償に力を使い果たしデジタマにまで一旦退化するも、タケルとの絆により瞬く間に復帰。
その後も要所で活躍を見せ、子供たちの希望となり続けた」

となるが、シュウジの場合

「最年長者でありながらパートナーであるロップモンがなかなか進化できず
自分は役立たずではないと苛立ちロップモンに当たり散らす。
そして敵の策略に見事に嵌りロップモンを罵倒し続けた果てに暗黒進化。
完全体であるメガシードラモンを一撃で葬り去るもシュウジを食らうなど暴走。
やむを得ず子供たちに制止されるも、その果てに霧に取り込まれ死亡し退場。
残った子供達へ絶望を叩きこんでしまう」

と、見事に対照的である。
また、弟キャラであり(これは丈と賢も同じ)パートナーデジモンが三大天使に進化する可能性を秘めたデジモンという共通点も存在しているが…
ちなみにオファニモンは今回不参加となっている

さらに言うとロップモン及びウェンディモンの初登場作である『黄金のデジメンタル』内でのウェンディモンは変わり果てた姿になろうともウォレスへの想いは(歪んだ形で、ではあるものの)健在であったために、『サヴァイブ』でのウェンディモンがシュウジに直接危害を加えてしまった事も異例と言える。
総じて、悪趣味としか言いようがない描かれ方だろう。


僕には追記・修正しか……できることはないし






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最終更新:2024年05月10日 17:17

*1 CEROがBという事もあり劇中では「飲み込まれた」と表現しているが、どうみても食べているようにしか見えない。ご丁寧に「音」まで付いている。

*2 劇中でも実際に真実ルートにて言及されている。