超越竜(遊戯王OCG)

登録日:2023/04/01 Sat 12:46:49
更新日:2025/04/18 Fri 00:37:36
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太古の記憶に刻まれた、漲るパワーで突き進め!



超越竜とは、「遊戯王OCG」に登場するモンスター達である。


【概要】

デッキビルドパック「ワイルド・サバイバーズ」にて初登場したモンスター群。属するモンスターは全て恐竜族で統一されている。
名指しで「超越竜」を指定するカードの無いいわゆる「シリーズカード」だが、属するモンスターは以下の共通効果を持つ。

このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から通常モンスター1体を選んでデッキに戻す。
その後、このカードを特殊召喚できる。

この自己再生効果と「超越竜」という名前は「絶滅さえも超越した」というイメージを込められているものと思われる。

また、「超越竜」モンスター達のイラストは過去に登場した恐竜族モンスター達がパワーアップしたような姿をしており、一種のリメイクモンスターともいえる。
ステータスも元のモンスターから合計2000上昇している。

更に自分のカードを破壊したり通常モンスターを参照する効果から、今まで恐竜族デッキともシナジーするようにもなっている。


【超越竜モンスター】

  • 超越竜メテオロス
特殊召喚・効果モンスター
星12/炎属性/恐竜族/攻3500/守 700
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに発動できる。
このカード以外の自分の手札・フィールドの恐竜族モンスター2体を選んで破壊し、
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから恐竜族モンスター1体を墓地へ送る。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から通常モンスター1体を選んでデッキに戻す。
その後、このカードを特殊召喚できる。

後述の《ゼノ・メテオロス》が超越竜化したモンスター。隕石衝突による絶滅を克服したと思われる形態。
恐竜族を2体破壊して特殊召喚し、特殊召喚成功時にデッキから恐竜族を墓地に送る効果を持つ。

特殊召喚するために2体に恐竜族を破壊する必要があり、手札の恐竜族でもいいとはいえ少々重い。
とはいえメインデッキの恐竜族としては最大の攻撃力を持つため、特殊召喚できれば大きな戦力になる。

墓地送り効果も優秀で、蘇生したり墓地で発動する効果の補助になったり、(3)の自己再生のための通常モンスターを送ることもできる。

このカード自体は制圧効果や盤面を捲る能力は無いので、このカードの打点を使って一気にフィニッシュへ持ち込むか、破壊をトリガーにする恐竜族で更なる展開へ持ち込みたい。

  • 超越竜ギガントザウラー
融合・効果モンスター
星12/地属性/恐竜族/攻3800/守2000
恐竜族モンスター+通常モンスター
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
このカードが墓地から特殊召喚されていた場合、
さらに自分の手札・フィールドのカード1枚と相手フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
(2):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から通常モンスター1体を選んでデッキに戻す。
その後、このカードを特殊召喚できる。

最初期の微妙なステータスの恐竜族通常モンスターである《メガザウラー》が超越竜化した融合モンスター。干ばつ・砂漠化による絶滅を超越したと思われる形態。
特殊召喚成功時に恐竜族をサルベージする効果と、蘇生時に自分と相手のカードを破壊する効果を持つ。

サルベージ効果は言うまでもなく便利で、状況に応じたモンスターを回収できる。
更に蘇生されていれば破壊効果も使用でき、こちらは手札も指定できるので自壊するリスクは少なく、破壊して起動する効果にも繋げられる。
このカードも自己再生できるのでいざという時に選んでもさほど問題ではない。

融合素材は緩く普通に融合召喚してもいいが、後述の《グラウンド・ゼノ》を用いたり、《超融合》で相手に送り付けたトークンや、《火炎壊獣ドゴラン》を融合する手もある。
一応元ネタであるメガザウラーも素材にできるがそもそも入れるメリットが乏しいのであまり適さない

  • 超越竜グレイスザウルス
シンクロ・効果モンスター
星12/水属性/恐竜族/攻3600/守2700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
墓地から特殊召喚された自分フィールドの恐竜族モンスターは、
相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から通常モンスター1体を選んでデッキに戻す。
その後、このカードを特殊召喚できる。

上級通常モンスターで最大の攻撃力を持つ《フロストザウルス》が超越竜化したSモンスター。氷河期による絶滅を超越したと思われる形態。
戦闘破壊耐性と蘇生された恐竜族モンスターに対象耐性と効果破壊耐性を与える効果を持つ。

共通の自己再生効果と2つの耐性、そして高い攻撃力とひとたび場に出れば非常に強固なモンスターとなる。
当然他の蘇生された恐竜族にも対象耐性と効果破壊耐性は付与されるので無敵の軍団が作れる。

S素材に縛りはなく汎用Sモンスターとしても使えるが、レベルが12と高いので調整には気を付けたい。

ちなみに初のレベル12の水属性モンスターで、水属性モンスターで最大の攻撃力を更新した。

  • 超越竜ドリルグナトゥス
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/風属性/恐竜族/攻3000/守2300
レベル6モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、除外されている自分の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):X素材が無いこのカードがモンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から通常モンスター1体を選んでデッキに戻す。
その後、このカードを特殊召喚できる。

貫通効果を与えるペンデュラム通常モンスター、《ランスフォリンクス》が超越竜化したXモンスター。異常気象による絶滅を超越したと思われる形態。
X素材を使って除外されている恐竜族を特殊召喚する効果と、X素材がなければ戦闘ダメージを倍にする効果を持つ。

帰還効果は《幻創のミセラサウルス》や《究極伝導恐獣》のコストで除外したモンスターを再利用できる。
素材を消費した後は戦闘ダメージを倍加でき、フィニッシャーとしても優秀。

X素材に縛りはないが、効果は恐竜族寄りなので出すには一工夫が必要。

  • 超越竜エグザラプトル
リンク・効果モンスター
 
◣ ▼ ◢
リンク3/闇属性/恐竜族/攻3000
【リンクマーカー:上/左/右】
レベル6以上のモンスターを含む恐竜族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
手札から恐竜族モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードのリンク先の表側表示の恐竜族モンスターが、
戦闘で破壊された場合、または墓地へ送られた場合に発動できる。
自分は1枚ドローする。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から通常モンスター1体をデッキに戻す。
その後、このカードを特殊召喚できる。

『AGE OF OVERLORD』にて登場したLモンスター。
このカードだけどの恐竜族が超越竜化したのか明確ではない。敢えて候補を挙げるならメガラプトル類をモチーフにした《絶対なる王者ーメガプランダー》か《ワイルド・ラプター》辺りだろうか?
特殊召喚時に手札の恐竜族を特殊召喚し、リンク先の表側表示の恐竜族が戦闘破壊もしくは墓地に送られた時にドローする効果を持つ。

L召喚時と蘇生時に手札の恐竜族を出しつつ、展開ついでにドローも狙える優秀な展開要員であり、自身の攻撃力も3000と充分にアタッカーを担える水準だが、リンクマーカーが上/左/右なのでEXゾーンにいる間はドローが狙いにくいので要注意。

また、リンク3であるため先に登場していた他の超越竜と違い《ゼノ・メテオロス》1枚から呼び出す事が出来ず、“レベル6以上のモンスターを含む恐竜族モンスター2体以上”と素材指定が非常に重いため出すのには工夫が必要。


【関連カード】

これらのカードには超越竜という名は付かないが、公式サイトでは同シリーズのカードとして紹介されている。

  • ゼノ・メテオロス
チューナー・効果モンスター
星6/炎属性/恐竜族/攻2000/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):カードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドの恐竜族モンスター1体を選んで破壊する。
その後、手札・デッキから恐竜族の通常モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドラゴン族・恐竜族・海竜族・幻竜族のモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

《超越竜メテオロス》の元となったと思われるモンスター。銀色の兜を被ったような姿をした恐竜。
カードが破壊された時に自身を手札から特殊召喚する効果と、自分の恐竜族を破壊して恐竜族通常モンスターを特殊召喚する効果を持つ。

恐竜族関連のカードは自分のカードを破壊する効果が多いので特殊召喚はたやすく、レベル6チューナーなので超越竜たちのS素材やX素材になれる。
(2)の後続を呼び出す効果もあり、素材を手早く集められる。ただしEXデッキの利用がやや制限される。
基本はトークンや手札を破壊することになるだろうが、最悪自身を破壊して効果を発動することもできる。

  • グラウンド・ゼノ
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから恐竜族チューナーまたは恐竜族の通常モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の手札・フィールドから、恐竜族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

クレーターの上に立つ《ゼノ・メテオロス》。彼は宇宙から来た生命体だったのだろうか…
恐竜族のチューナーか通常モンスターをサーチして手札を破壊する効果と、墓地から除外して融合召喚を行う効果を持つ。

サーチ効果は上述の《ゼノ・メテオロス》を始め有用なモンスターはそこそこいるが、万能サーチカード《化石調査》と範囲が被り気味。
こちらはサーチ後手札を破壊する効果もあり、様々なコンボに繋げられる。

使った後も融合召喚でき、オマケとしては十分。

名前の由来は「爆心地」を意味する「グラウンド・ゼロ」だと思われる。


【相性のいいカード】

  • 恐竜族通常モンスター
超越竜は墓地の通常モンスターをデッキに戻して自己再生できるため、当然必要になってくる。
オススメは下級モンスター最大の攻撃力を持つ《メガロスマッシャーX》や上級モンスター最大の攻撃力を持つ《フロストザウルス》や《ランスフォリンクス》あたりか。
後者2体はレベル6なので《ゼノ・メテオロス》から特殊召喚してS素材やX素材にできる。
ちなみにこのカテゴリのお陰で、Vol.1に出たきりのレベル2恐竜族の通常モンスター《トモザウルス》がまさかの注目を浴びることになった。

ご存知恐竜族御用達の万能モンスター。
サーチ効果は言うまでもないが(2)の破壊&蘇生効果が《ゼノ・メテオロス》の特殊召喚に繋がる。


ご存知効果破壊されたら恐竜族をリクルートするモンスター。
各種効果の破壊先として指定し、損失を抑えることができる。


  • ヘルホーンドザウルス
フィールド魔法を展開出来るレベル6恐竜族融合モンスター。
後述する《ロストワールド》を展開出来る上、手札の恐竜族を召喚する効果もあり、レベル6恐竜族なので各種超越竜やランク6Xに繋げやすいのが魅力。
融合素材に指定されている《ヘルカイトプテラ》は場にいる時に《融合》をサーチするので、《ヘルホーンドザウルス》だけでなく《超越竜ギガントザウラー》の融合召喚もサポート出来る。
更に除外されたら自力帰還しつつ《融合》サルベージする効果もあるので、《幻創のミセラサウルス》や《究極進化薬》と組み合わせて展開を伸ばす事も可能。


ご存知チューナーと同レベルから出せるシンクロモンスター。
《ゼノ・メテオロス》からレベル6を出すことで呼び出すことができ、そこから《ゼノ・メテオロス》の制限に引っかからないドラゴン族Sモンスターに繋げられる。


レベル6恐竜族2体からだせるXモンスター。
《ゼノ・メテオロス》から出すことができ、相手の展開を妨害できる。


《エヴォルカイザー・ソルデ》同様の手順で出せるXモンスター。
相手が効果を発動した際に素材を使って表側表示のカードの効果を無効にできる。
本来は素材を2個必要とするが、爬虫類族・恐竜族モンスターのみを素材としている場合1個でOKになるのも相性◎。


  • 化石調査
ご存知恐竜族万能サーチカード。
《グラウンド・ゼノ》とは違い破壊は行わないが、あって損はないカード。


  • ロストワールド
トークンを生んだり身代わりに手札やデッキの恐竜族を破壊できるフィールド魔法。
超融合》でトークンを融合素材にしたり、破壊をトリガーに様々な効果を発動できる。


  • 簡素融合
ご存知レベル6までの効果なし融合モンスターを特殊召喚できるカード。
対象内にレベル6恐竜族の《ブラキオレイドス》がいるため素材に使える。




追記・修正は全てを超越してからお願いします。

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最終更新:2025年04月18日 00:37