魂喰いオヴィラプター

登録日:2021/09/26 Sun 23:34:30
更新日:2025/02/28 Fri 22:03:21
所要時間:約 3 分で読めます




魂を喰らいオーラのようなものを纏う恐竜。
異様な身体の模様と狂気を帯びた眼光が見るものを威圧する。

魂喰(たまぐ)いオヴィラプター
効果モンスター
星4/闇属性/恐竜族/攻1800/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから恐竜族モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る
(2):このカード以外のフィールドのレベル4以下の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
その後、自分の墓地から恐竜族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

概要

「ストラクチャーデッキR-恐獣の鼓動-」に収録された闇属性・恐竜族のモンスター。
これまで冷遇の極みだった恐竜族にメスを入れるストラクであり、このカードは恐竜族デッキのパワー底上げに大きく貢献したカードの一枚である。

(1)の効果は召喚・特殊召喚の両方に対応しており、しかも手札か墓地のどちらに加えるかを選べる。
俗に言うエアーマン効果だが、このカードは更に任意で墓地を肥やす効果としても運用できるという柔軟性も有する。

(1)の効果だけでも十分に優秀だが、更に(2)の蘇生効果も有する。
単純にボードアドバンテージを失わない蘇生効果としても使用可能なほか、フィールドのモンスターを破壊するため破壊トリガーの効果とコンボできる点が大きい。
ベビケラサウルス》《プチラノドン》といった効果破壊をトリガーとする恐竜族の効果を能動的に発動でき、蘇生対象もこのカード自身の(1)の効果で調達可能。

【恐竜竜星真竜】デッキのキーカードとして環境で大活躍したため、2017年10月をもって制限カードに指定される。
ちなみにこの《魂喰いオヴィラプター》と後述の《ベビケラサウルス》は恐竜族モンスター初の規制を受けたカードである
以降4年間制限カードの位置にあったが、丁度4年後となる2021年10月に晴れて準制限カードへ緩和、2022年1月には無制限カードへと完全釈放される事となった。

相性の良いカード

【恐竜族】全体の潤滑油とも言える性質から相性の良いカードは多岐に渡るが、特に相性の良いカードの一部を以下に列挙する。

  • 《ロストワールド》
同じストラクに収録されたフィールド魔法。
恐竜族モンスターの召喚に反応して相手の場に恐竜族のジュラエッグトークンを生成、
そしてそのトークンを《魂喰いオヴィラプター》の(2)の効果対象にすることで《魂喰いオヴィラプター》の蘇生効果、
又は《ロストワールド》の効果でデッキの《ベビケラサウルス》破壊に繋げることができる。

  • 《ベビケラサウルス》《プチラノドン》
効果で破壊された時に恐竜族を特殊召喚するちびっ子モンスター。
どちらも《魂喰いオヴィラプター》を特殊召喚範囲に含み、さらに《魂喰いオヴィラプター》の(2)の効果で能動的に破壊を行える。
「強力な特殊召喚先」「破壊トリガー」の両方を備えた《魂喰いオヴィラプター》は
11年もの間評価されなかった《ベビケラサウルス》にとってこの上ない程の頼もしさを持っていた。

  • 《幻創のミセラサウルス》
メインフェイズの間、手札から墓地へ送る事で恐竜族に効果耐性を付与、更に墓地から除外する事で恐竜族の特殊召喚を行う。
当然のことながら《魂喰いオヴィラプター》でサーチして耐性を与えることも可能。
さらに即座に《幻創のミセラサウルス》を墓地に送れる為、墓地効果の方も発動できる。
ここで《幻創のミセラサウルス》のみを除外して星1チューナーの《ジュラック・アウロ》を特殊召喚することで、星5のシンクロ召喚、またはリンク2のリンク召喚に繋げることができる。
《魂喰いオヴィラプター》が出た当初はこの組み合わせで《源竜星-ボウテンコウ》のシンクロ召喚を得意としていた。

  • 《怒炎壊獣ドゴラン》
数多の耐性を突破して除去を可能にする壊獣シリーズの一体。
他の壊獣は属性・種族に纏わるプレイング要素は少なめだが、恐竜族の《怒炎壊獣ドゴラン》は《魂喰いオヴィラプター》でサーチ可能という大きなアドバンテージを得ている。

こちらも優秀な除去効果を持つ恐竜族。
相手の場に複数モンスターがいれば《魂喰いオヴィラプター》通常召喚→《ダイナレスラー・パンクラトプス》サーチして特殊召喚の流れまで行える。
或いは《ダイナレスラー・パンクラトプス》を墓地に送って蘇生、《ロストワールド》+《プチラノドン》の組み合わせで先攻1ターン目から場に用意することも可能。

  • 《オーバーテクス・ゴアトルス》
魔法・罠に対するカウンター効果を持っているものの、自前の召喚条件が難しめのため《魂喰いオヴィラプター》でサーチするのは得策ではない。
むしろ進化薬をサーチする効果目当てで、デッキから直に墓地落としをする方が一般的。

元々のカードパワーが高すぎ&便利すぎたため、これらのデッキに出張パーツとしても採用されている。
この場合は《オーバーテクス・ゴアトルス》を直接墓地に落として進化薬をサーチ、《究極伝導恐獣》の召喚につなげるなどの役目を担っている。

余談

このカードの由来となった恐竜は「オヴィラプトル」である。
詳しい生態などはあちらの記事をご覧いただきたいが、このカードの(2)の効果はモチーフの卵泥棒としてのイメージに由来するものと思われる。
卵の殻を纏った《ベビケラサウルス》《プチラノドン》、《ロストワールド》のジュラエッグトークンを破壊対象にする事でこのカードの(2)の効果を最大限に活かせるなど、中々に洒落の効いたデザインとなっている。

アニメでは登場していないが、「遊戯王デュエルリンクス」ではティラノ剣山がデッキに入れており、未使用カードにもかかわらず専用ボイスがある
一応、初登場の「恐獣の鼓動」のCMナレーションは剣山役の下崎紘史氏が担当していたので、全く繋がりが無いという訳でも無いが。


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最終更新:2025年02月28日 22:03