水属性(遊戯王OCG)

登録日:2021/12/15 (水) 19:32:02
更新日:2025/04/11 Fri 17:07:16
所要時間:約 14 分で読めます





どうやらお前は、俺が水属性デッキを使うのを知らないようだな!


水属性とは、遊戯王OCGにおけるモンスターの属性の1つ。
炎属性とは対の扱いを受けている。



概要

魚介類をはじめとする水棲生物やスライムなど、イメージ通りというべきか水や液体に関するモンスターが大多数を占める。
しかし《音速ダック》や《静寂虫》など水鳥(鳥獣族)や水棲昆虫(昆虫族)は他属性の担当となる事が多く、水関係のモンスター全てが水属性になる訳ではない。
また、遊戯王OCGには「氷属性」が存在しないため、雪や氷を象ったモンスターも多くが水属性に属している。
メインとなる種族水族魚族海竜族の3つで、他にはワニやウミヘビのイメージからか爬虫類族もやや多め。

一般的に水属性といえば回復のイメージが強いが、このゲームではライフゲインにはあまり縁がない。
その代わりに、除去や無効化効果などで相手の行動を妨害をするコントロール系のカード、ハンデス・サルベージなど手札関係のカードを多く有する。
特にハンデスの強さには定評があり、《イビリチュア・ガストクラーケ》や《氷霊神ムーラングレイス》などで手札をズタズタにされたデュエリストは数知れず。
クリアー・ワールド》でもハンデスが水属性の「個性」として扱われており、発動されると非常に厄介なネガティブエフェクトを強いられる。
ちなみに「妨害」と「手札関係」の両方を満たすバウンス効果を持ったカードも当然多く存在している。
その中には《ペンギン・ソルジャー》や《氷結界の龍 ブリューナク》など有名カードも名を連ね、その影響もあって本来のバウンス属性の株を奪ったりしていた。

神属性を除く6属性でも所属モンスターの総数は多くない部類であるが、強力なモンスターや属性統一テーマ、サポートカードを数多く擁している。
また、属性統一テーマでは無くとも影霊衣相剣ふわんだりぃずといった水属性モンスターが主体となる強力テーマも少なくない。
その傾向はOCGのかなり初期の頃から見受けられ、大会環境で使用されたり禁止制限準制限カードに指定された経験を持つカードも多数存在する。
それ故にデッキコンセプトや採用すべきカードを理解しやすく、それらを使う事で個性を出しつつも堅実で統一感のあるデッキ構築が可能となる。

上記の利点が十二分に発揮された一例として、OCG第4期の2005年3月に発売された水属性のストラクチャーデッキ「海竜神の怒り」が挙げられる。
同デッキは《伝説の都 アトランティス》を軸にした明確なコンセプトのもとに構築され、それを水属性サポートや汎用カードたちで支えるデッキとなっている。
同族感染ウィルス》(当時制限カード)と《氷帝メビウス》という当時の環境でも人気だった強力な水属性モンスターも汎用枠として再録されている。
限定カードの《キラー・スネーク》(当時制限カード)と《アビス・ソルジャー》(当時準制限カード)こそ未収録*1だが、水属性デッキの基盤としては非常に優秀。
その収録内容は当時の「構築済み(ストラクチャー)デッキ」としても頭ひとつ抜けて優良と評されるほどであり、このデッキで遊戯王OCGを始めた者も多かったという。
詳しくは「海(遊戯王OCG)」項目を参照。

そして2011年、アニメ4作目となる遊戯王ZEXALにてライバルキャラである神代凌牙が項目冒頭の台詞の通り水属性デッキを使用。
アニメの主役級キャラでは初となる水属性デッキ使いであり、彼の使用した水属性モンスターたちも一部悲劇に見舞われたりしたが概ね無事OCG化。
展開補助の下級モンスターや新たなエースとなるXモンスターなど、様々なカードが追加された。

その後も汎用性の高いシンクロチューナー《瑚之龍》や漫画版ARC-Vで蓮が使用した「ホワイト」カードなど、扱いやすい水属性モンスターは続々と登場している。
(中には《旧神ノーデン》、《星杯の神子イヴ》、《餅カエル》、《水晶機巧-ハリファイバー》など扱いやす過ぎて規制されてしまったものもいるが。)
近年のカードでも氷水や「深海」といった水属性サポートのテーマ・シリーズカードが存在し、属性間の繋がりはかなり強固。
2021年には水属性をテーマとしたデュエリストパックが発売され、中でも梶木漁太を意識したカードは水属性を強力にバックアップしてくれる。

一方で、他属性と比較すると高レベルモンスターの種類には恵まれない傾向にある。
それでも強力な効果を持つモンスターたちやサポートカードで補う事で充分戦っていけるだろう。
所属枚数はあまり多くなくとも「少数精鋭」という言葉が似合う、そんなクールでカッコイイ属性なのである。

これらの理由から、所属枚数のわりにデュエリストからの人気は比較的高い属性である。
ちなみに水の踊り子》や《海神の巫女》、《水霊使いエリア》などOCG初期からアイドルカードにも恵まれており、その点も人気の理由の1つかもしれない。


代表的な水属性関連カード

個別項目のあるものは下線付きで表記。これ以外は タグ:水属性 も参照。

メインデッキの水属性モンスター

通常モンスター


効果モンスター

  • 氷騎士(アイスナイト)》(☆4)
「自分フィールドに存在する水族モンスターの数に応じて自己強化する効果」・「水属性モンスターを追加で召喚できる効果」を持つ下級モンスター。
自身も水族かつ自身もカウントされるので単体でも攻撃力1700となり、水族統一デッキであれば更なるパンプアップも容易。
追加召喚効果の発動ターンは水属性モンスターしか召喚・特殊召喚できなくなるデメリットも、水属性のみのデッキであれば踏み倒せる。

「ANIMATION CHRONICLE 2021」で追加された水属性強化カードの1枚で、アニメGXにて氷丸が使用。

手札の自身を捨てる事で、《伝説の都 アトランティス》をサーチできる効果を持つ。
当時はフィールド魔法のサーチ手段に恵まれていなかった事もあり、召喚権を使わずにサーチできるこのカードは【伝説の都 アトランティス】において必須級の扱いであった。
現在は《テラ・フォーミング》などの汎用カードにその役割を譲ったが、それらの制限カード化などもあって全盛期ほどではないものの一定の評価を取り戻している。
テキストがルールと矛盾してる?それは禁句です。

  • 《アビス・ソルジャー》(☆4)
手札から水属性モンスターを捨てる事でフィールドのカード1枚を種類を問わずバウンスでき、攻撃力も1800と高めなレベル4モンスター。
限定カードとして登場したため再録されるまでは入手に手間や出費がかかるカードであったが、当時は強力な除去要員兼下級アタッカーとして活躍した。

  • 《豪雨の結界像》(☆4)
属性単位で特殊召喚を封じる石像群・結界像シリーズの水属性担当。
戦闘・効果破壊のリスクを《神・スライム》によって抑えられる上、その素材となる《ガーディアン・スライム》・《メタル・リフレクト・スライム》もロックをすり抜けて用意できるというのは他の結界像に無い持ち味。
一方でエクストラデッキの水属性には《沼地のドロゴン》・《No.101 S・H・Ark Knight》・下記の《海亀壊獣ガメシエル》などといった抜け道も少なくないのが難点であり、どちらかと言えばメインデッキに対する抑止力と捉えた方が良いだろう。

  • 《サイレンス・シーネットル》(☆4)
  • 《サイレント・アングラー》(〃)
どちらも自分フィールドに水属性モンスターが存在する場合に手札から特殊召喚できるモンスター。
ただしこの方法で特殊召喚したターン、前者は水属性以外の特殊召喚が、後者は手札からの特殊召喚ができなくなるデメリットを持つ。
No.101 S・H・Ark Knight》などの水属性ランク4エクシーズを出す際に重宝する。
《サイレンス・シーネットル》は墓地から自身を除外して他の墓地の水属性を3体までデッキに戻す効果も持つ。

  • 《マルチャミー・プルリア》(☆4)
マルチャミーの水担当。
手札からの召喚・特殊召喚を行う度にドローできるという相手によって刺さるか刺さらないかが左右されるカードだが、これでも水属性では数少ない使える部類の手札誘発

  • 《氷帝メビウス》(☆6)
  • 《凍氷帝メビウス》(☆8)
アドバンス召喚した場合に固有効果を発動できる帝モンスターの水属性担当で、魔法・罠カードを破壊する効果を持つ。
手間はかかるものの破壊できるカードの枚数が多いため、帝モンスターの中では採用率は高め。

  • 《海亀壊獣ガメシエル》(☆8)
相手モンスター1体をリリースさせて相手フィールドに特殊召喚できる壊獣の水属性担当。
攻撃力2200は壊獣の中でも最低なので単純な送りつけ要員としても採用しやすく、壊獣の中では恐らく最も遭遇しやすい1体。

  • 《フェンリル》(特殊召喚・☆4)
  • 《水の精霊 アクエリア》(〃)
墓地の水属性を除外すると手札から特殊召喚できる水属性モンスターたち。
八汰烏》の一件でドローロック効果を警戒したのか、《フェンリル》のみ除外コストが2体必要になっている。

  • 《氷霊神ムーラングレイス》(☆8)
霊神の水担当で、2枚ものハンデスを行う。
対処できない相手には滅法強いが、《増殖するG》などの実質無力化してくる相手がいるため人気はやや下火。

儀式モンスター




エクストラデッキの水属性モンスター

融合モンスター

  • 沼地のドロゴン》(☆4)
「同じ属性で種族が異なるモンスター×2」という緩い融合素材指定を持つ融合モンスター。
このカードと同じ属性のモンスターを効果の対象にできなくなる効果とターン終了時まで自身の属性を変更できる誘発即時効果を持つ。
とにかく素材が緩いことが強みで、《豪雨の結界像》に対し《超融合》で切り返せる。
それ以外では同じ種族で違うカードを指定する《共命の翼ガルーラ》の方が優位なのであまり使われない。
対象に出来なくなる効果は決して弱いことはないのだが、完全なフリーチェーンの罠カードなどに対しては無力だったりするので注意。

「チューナー×2」という風変わりな融合素材指定を持つ融合バニラモンスター。
《簡易融合》・《簡素融合》で出せるチューナー」である事から、様々な特殊召喚やコストのためのリリース要員としてうってつけ。

「水族モンスター+水属性・レベル10モンスター」を融合素材に指定する融合モンスター。
この他、「攻撃力0の水族・レベル10モンスター1体をリリースする」事でもEXデッキからの特殊召喚が可能。
戦闘破壊耐性に加え、《神・スライム》以外の自分モンスターを攻撃・効果の対象にできなくする効果を持つ。
神縛りの塚》と併用すれば、対象耐性・効果破壊耐性にバーン効果まで併せ持つという驚異の存在に。

シンクロモンスター

  • 白闘気海豚(ホワイト・オーラ・ドルフィン)》(☆6)
  • 白闘気砂滑(ホワイト・オーラ・ポーポイズ)》(☆6)
  • 白闘気一角(ホワイト・オーラ・モノケロス)》(☆7)
  • 白闘気白鯨(ホワイト・オーラ・ホエール)》(☆8)
漫画版ARC-Vで蓮が使用した魚族シンクロ2種(海豚・白鯨)と、それらを意識して作られたOCGオリジナル2種(砂滑・一角)のシンクロモンスター。
固有効果に加え、破壊されても墓地の水属性を除外する事でチューナーモンスターとなって自己蘇生する効果を持つ。

エクシーズモンスター

「水属性レベル4モンスター×2」をX素材に指定するエクシーズモンスター。漫画版ZEXALにおけるシャークさんのエースモンスター。
ランク3以下の水属性エクシーズを特殊召喚できる効果を持ち、ブラック・レイ・ランサー》が出せなくなったので専ら《餅カエル》を出すために使用された。

相手の墓地効果を妨害する効果を持つエクシーズモンスター。
これだけでも優秀な汎用ランク4として認知されている事もあり忘れられがちだが、水属性モンスターをX素材にしていると自身を含む自分フィールドの水属性全員の攻撃力をアップする効果も持っている。
しかし元々ランク4の扱いに長けた【ライゼオル】が環境で台頭した結果、その抑制に巻き込まれる形で突如として禁止カード入りとなってしまった。

リンクモンスター

  • 《マスター・ボーイ》(L2)
属性強化リンクモンスターの水属性担当。
「水属性モンスター2体」をL素材に指定する。《スター・ボーイ》のリメイク。
相反する炎属性モンスターを弱体化しつつ、強化と回収という2つの効果で水属性をサポートする。



魔法・罠カード

  • 《伝説の都 アトランティス》(フィールド魔法)
フィールド上の全ての水属性モンスターの攻守を200アップさせる効果、手札・フィールドの水属性モンスターのレベルを1下げる効果を持つフィールド魔法。
このカード(とその関連カード)を活かした構築こそが【伝説の都 アトランティス】であり、水属性デッキはもとより、フィールド魔法を活かすデッキとしては最古の歴史を誇る由緒正しいデッキである。
上記のストラクチャーデッキ「海竜神の怒り」はこの構築であり、当時の水属性デッキの入門書のような扱いであった。

カード名はルール上《》として扱うのだが、そのせいで《アトランティスの戦士》のテキストに欠陥を生じさせる一因にもなってしまったのはご愛敬

  • 《サルベージ》(通常魔法)
墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を手札に戻せる魔法カード。
登場がOCG第3期と早く、【水属性】のデュエルをずっと支えてきた魔法カードでもある。
展開要員・チューナー・各テーマのキーカードなど回収対象も幅広く、さらに使うと手札が1枚増えるのでアドバンテージ面でもお得なカード。

このカードに限らず、現代のOCGでは“墓地のカードを手札に加える事”をしばしば「サルベージ」と称される。

  • 《アイス・ミラー》(通常魔法)
自分フィールドのレベル3以下の水属性モンスターと同名のモンスターをリクルートできる魔法カード。
ただしこの効果でリクルートしたモンスターが表側表示で存在する間、EXデッキからの特殊召喚が行えないというデメリットが発生する。
アドバンス・儀式召喚のためのリリース目的で使ったり、《月の書》など裏側守備表示に変更する効果と併用したりするのが良いだろう。

「ANIMATION CHRONICLE 2021」で追加された水属性強化カードの1枚で、アニメ5D'sにてルドガーに操られたディックが使用。

  • 《強欲なウツボ》(通常魔法)
手札の水属性モンスター2体をデッキに戻した後で3枚ドローする手札入れ替えの魔法カード。
ちなみに初出はノーマルレア
禁止カードとなった《強欲な壺》のパロディカードであり、イラストのウツボの顔も《強欲な壺》そっくりである。

  • 魚群探知機(フィッシュ・ソナー)》(通常魔法)
レベル7以下の《》のカード名が記されたモンスターまたは水属性通常モンスターのサーチ効果を持つ魔法カード。
既に《海》がフィールドにあれば追加で水属性通常モンスターをリクルートできる効果もあり、【伝説の都 アトランティス】や【幻煌龍】といった《海》(扱いのカード)を使うデッキの強力なサポートとなる。

  • 海竜神(リバイアサン)の激昂》(通常魔法)
発動するとデッキから《激流葬》をサーチできる通常魔法。
さらに自分の場の水属性モンスターが相手の効果で破壊される場合、身代わりとして墓地のこのカードを除外できる。
このカード自体が《海竜神-リバイアサン》でサーチできる上、現在は昔と違い《激流葬》が無制限になっているため腐るリスクも低くなったのだが、その一方で除去手段も耐性持ちモンスターも豊富になった事から《激流葬》自体が通しにくくなっているのが難点か。
イメージ面以外では無関係だった《激流葬》と水属性を性能面で初めて関連付けたカード。

  • 《ウォーターワールド》(フィールド魔法)
フィールド上の水属性モンスターの攻撃力を500アップ・守備力を400ダウンさせるフィールド魔法。
汎用的なフィールド魔法なのだが、主流の《伝説の都 アトランティス》の壁は厚かった。
攻撃力の上昇値だけ見ればこちらの方が勝るため、下級アタッカーを大量展開するようなデッキならこちらを優先できなくはないか。

  • 《水霊術-「葵」》(通常罠)
水の霊術。水属性モンスターをコストとしてリリースし、相手の手札を確認後に選んだ1枚を墓地に送る罠カード。
ピーピングできたり「墓地に送る」ために【暗黒界】相手でも使える点が評価されたのか、海外では日本語版には存在しないスーパーレア仕様で再録された実績を持つ。

  • 《氷結界》(通常罠)
攻撃宣言を行った相手モンスターの無力化と、墓地の自身を除外して水属性モンスターの墓地肥やし&回収ができる罠カード。

「ANIMATION CHRONICLE 2021」で追加された水属性強化カードの1枚で、漫画版GXにて天上院明日香が使用。
そのためテーマの方の【氷結界】とは無関係の生まれ。



水属性テーマ

(※:水属性以外の属性との混合テーマ)

原作・アニメ登場の水属性デッキ

+ ←クリックして展開
その名の通りペンギンをモチーフとした水属性統一テーマ。種族は鳥獣族かと思いきや水族が大半。
アニメの使い手がとんでもないインパクトを残した事で有名。
彼がアニメDMでデュエルしたちょうど9年後のOCG第7期で《大皇帝ペンギン》が登場した事でテーマ化。大瀧修三55歳も草葉の陰でさぞ喜んだ事だろう。

雲や気象現象などがモチーフとなっているデッキ。風属性・水族の《雲魔物-アイ・オブ・ザ・タイフーン》を除き、所属モンスターの多くが水属性・天使族で統一されている。
戦闘破壊耐性と「フォッグカウンター」を駆使したコントロール戦術を得意とする。

遊勝塾の生徒の一人である少女が使用した水属性・水族統一テーマ。
煌びやかな熱帯魚たちを「アクアリウム」カードや《湿地草原》でムキムキに強化して相手を殴り倒す、イメージに反したものすごい脳筋テーマ。

  • 【ホワイト・オーラ】
    • 使用者:蓮
漫画版ARC-Vで登場した、水属性・魚族のシンクロモンスター統一テーマ。
相手によって破壊された場合にチューナー扱いで蘇生できる効果を活かし、段階的に高レベルのシンクロモンスターへ繋げる動きが特徴。

水のイグニスから託された水属性統一テーマ。トリックスターにも属する《トリックスター・アクアエンジェル》のみ天使族で、それ以外はサイバース族である。
豊富なサーチ&展開手段やモンスター1体から連続L召喚で出せる大型リンク、手札から発動可能な罠カードなどの存在から安定して戦えるのが強み。



OCGオリジナルの水属性デッキ

+ ←クリックして展開
水属性・海竜族統一テーマ。水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に効果を発動するモンスターが多い。
当初はまるで同時期に出た水精鱗の付属品のような扱いだったが、追加カードの登場で大幅強化され、あちらに頼らずとも戦える強力テーマになった。

カエルをモチーフとした水属性・水族統一テーマ。「カエルデッキ」とも呼ばれる。
見た目は可愛いモンスターも多いが、1キルコンボで世界を取ったり複数の規制カードを輩出したりと中々にえげつない強力なテーマ。

水晶をモチーフとした水属性・機械族統一テーマ。「竜剣士」と関わりの深いテーマの1つ。
S召喚を主体としており、相手ターン中に妨害や除去効果を持つシンクロモンスターを出して相手の行動の阻害を狙う戦術が特徴。
S召喚のみに留まらずL召喚との相性の良さを発揮し過ぎた結果、自身諸共多くのカードを禁止指定に追いやってしまった非常に罪作りなカードが所属する事でも有名。

粘土細工のように自らの姿を作り変える宇宙人をモチーフとした、不気味な印象を与える水属性・水族統一テーマ。
特定の条件で破壊されると相手モンスターに装備されて装備モンスターのコントロールを奪う効果を使い、文字通り「粘り強く」戦う。

  • 【幻煌龍】
スパイラルドラゴン》のリメイクモンスター、《幻煌龍 スパイラル》を装備カードで強化し戦うテーマ。
特定の通常モンスターを強化・補助する戦術やまさかの特殊勝利カードの存在から、マイナーながらもロマンの溢れるデッキが組める。

深海生物じみた幻想的な見た目の水属性・魚族統一テーマ。
相手のカードを除外するだけでなく自分達も除外されたりそこから再び現れたりと、全体的に除外を駆使するカードが多い。
フリーチェーンで相手ターンにもS召喚を行い、展開と妨害を同時に行うという独特な動きから、使いこなすには一定の慣れが求められる。

恐竜のような外見をした水属性・機械族統一のペンデュラムテーマ。【竜剣士】と関わりの深いテーマの1つ。
サーチや耐性付与効果を持ったカードが多く、それらを使い堅実かつパワフルに相手を攻め立てる事ができる。

DTテーマの世界観を引き継いだ儀式召喚特化テーマ。《炎獣の影霊衣-セフィラエグザ》・《sophiaの影霊衣》・《メタトロンの影霊衣》を除く全てが水属性。
既存の儀式デッキの「事故りやすい」「カードパワー不足」などの弱点をあの手この手でカバーし、儀式召喚の常識を塗り替えて環境を青色に染め上げた強テーマ。

EXTRA PACK 2016」で来日した、古代生物がモチーフの水属性・水族統一テーマ。
レベル2の罠モンスターが軸という事もあり、《餅カエル》が禁止化される以前は、型にはまった時の盤面のいやらしさ強固さはかなりのものであった。

OCG第11期から展開されている《アルバスの落胤》を中心としたストーリーに関連するテーマの1つ。読みは「こおりみず」ではなく「ヒスイ」。
水属性モンスターの破壊時に壁として現れたり相手モンスターを無力化したりと、防御的な効果を多く持つ。

DT産水属性テーマの1つで、相手の行動を制限するロック効果を持つものが多い。
しかし肝心のロック効果はいまいち強くなく、強力な氷結界シンクロが他所のデッキで使用され暴れまわるというちょっと不憫な印象のテーマ。

特定の条件で墓地から蘇生される効果を持った水属性・魚族統一テーマ。禁止カードとなった《フィッシュボーグ-ガンナー》が有名。
外見は「水槽内の魚が操る水槽と一体化したサイボーグ」といった感じだが、魚の部分が昆虫や植物になっており魚要素皆無な姿のカードも。でも種族は魚族統一。

熊をモチーフとする機械群のテーマであり、該当モンスターは水属性の獣族獣戦士族・機械族のいずれかに属する。
従来のS召喚とは異なる手段でシンクロモンスターを呼び出す戦術で話題に。何?シンクロモンスターならレベルを足し算するのではないのか!?

海皇】と同時期に登場した水属性統一テーマで、海皇と連動するように手札の水属性モンスターを捨てる事で効果を発動するカードが多い。
人魚をイメージしたテーマである事から女性型モンスターも多く、当時はデッキの強さだけでなくイラスト面での人気も高かった。

DT産水属性テーマの1つで、DT世界のテーマでは初となる儀式召喚を軸としている。
サーチや回収、ドローを駆使し延々とデッキを回す玄人向けなテーマ。
同期の【ガスタ】と同様に女性型モンスターの人気が高い。

リリースを主題とした水属性・植物族統一テーマ。所属モンスター全員が女性型である、いわゆる「美少女テーマ」の1つ。
リリースして発動する・された場合に発動する効果とレベル変更効果を駆使し、高ランクのX召喚を狙う。




原作・アニメでの主な使用者

水属性」の項目にもある通り創作における水属性は女性に振られる傾向があるが、水属性使いの女性デュエリストはそこまで多くはない。

梶木漁太、人形/マリク・イシュタール、大瀧修三(ペンギン)

三沢大地アモン・ガラム(雲魔物)、アナシス、マッドドッグ犬飼(スライム)、プリンセス・ローズ(ガエル)、氷丸(《氷帝メビウス》及び関連カード)

ディック・ピット

神代凌牙ナッシュ神代璃緒/メラグ、クラゲ先輩、海王

沢渡シンゴ(《氷帝メビウス》及び関連カード)、鮎川アユ(アクアアアクトレス)、オルガ(極氷獣)、大漁旗鉄平

財前葵(海晶乙女)、ビットブート(Dスケイル)


余談

水棲生物が多いのは確かだが、特に理由もなくモチーフとなった生物通りの種族に振り分けられないことが多々ある。
一応基本的にサメは魚族、カエルは水族、ペンギンは鳥類だが水族と定義付けられているが、シャチ・イルカ・クジラなど水棲哺乳類はかなりブレている。
シャチは海竜族かと思いきや魚族にもいるし、クジラは水族か魚族。
特に酷いのがイルカで、種族を訊いてみると……。

白闘気海豚「魚族です。」
イマイルカ「海竜族です。」
N・アクア・ドルフィン「戦士族です。」
ファーニマル・ドルフィン「ファーニマルの仲間たち同様、天使族です。」
精霊獣ペトルフィン「水族です。でも闇堕ちしたらと同じサイキック族になります。」

この有様である。まるで意味がわからんぞ!
将来イルカのモンスターが主体のテーマが出た時、その種族がどうなるかも注目されるところである。


ちなみに遊戯王OCGとは関係ないが、アニヲタWiki(仮)の歴史にも記載がある通り本項目がこのサイトにおける50000個目の項目である。




深淵より浮上せよ!
不沈の追記で海原に修正を標せ!!

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最終更新:2025年04月11日 17:07

*1 前者はストラク発売直後の制限改定による禁止カード指定、後者は登場から1年経っていない新しいカードという事情から収録を見送ったのかもしれない。