●コーラマルDX パワータイプ
2世代目の最初を飾るのはもちろんこの機体。主人公機で鳳凰座のボトルマン。
初代コーラマルから各所の大まかな特徴は変わらないものの、DX全体のデザインの変化に伴ってシャープになりヒーローっぽさが増した。
性能の特徴も変わらず、「ラバーホールド」によるスピンとアームの締め撃ちによる強力ショットが持ち味のパワータイプ。
ホールドパーツのラバーはパッケージや説明書では右側についており右回転のスピンショットが基本だが、
ホールド内側が別パーツになっているのでラバーを左に取り付けて左回転機を作ることも可能。
また複数購入してホールド両側をプラパーツにするのもOK。この場合スピンショットはできないがその分コントロールしやすくなる。
アームは「CMウィング」と「CM締め撃ちアーム」の2パーツ構成。ウィングは先代同様大きく広がっているおかげで握りやすい。
締め撃ちアームはその名のとおり、アームを外から締めることでパワータイプのホールドパーツなら締め撃ちが可能。
DXにおいて締め撃ちができるアームは本機と後継機のもののみで、コーラマル系の専売特許となった。
先代コーラマルの特徴をそのまま引き継いでDX化した安心と信頼の一機。
コンセプトが変わらない分初代からDXでのシリーズそのものの進化がわかりやすく感じられる。
特にホールドの進化によって先代より撃ちやすいのにより威力があるというのは多くのボトルバトラーに衝撃を与えた。
ちなみに、DX御三家と同時にファイティングフェニックス25周年を記念、オマージュしたリカラー品「ボトルフェニックスDX」が発売されている。
「ファイティングフェニックス」はスーパービーダマンの主人公機で、逆三角配置の3本爪のうち下爪にラバーを搭載し弾にドライブ回転をかけることができるビーダマン。
回転方向こそ違えどコーラマルもラバーの爪が特徴の主人公機であり、繋がりは深いと言えるだろう。
●アクアスポーツDX スピードタイプ
今期もシリーズ開始と同時に登場した元祖スピードタイプ。水瓶座のボトルマン。
こちらはDXになってデザインが大きく変わっており、人の顔がなくなってヘッドパーツが海龍そのものになった。ボトル”マン”とは?
性能のコンセプトは変わっておらず、付属する「ASショートマガジン」を取り付けることで3連射が可能になる。
ただマガジンが少々短く、3個目のキャップが半分近くはみ出してしまうので注意。
マガジンは先述のとおりスピードタイプのコアボトルの装填口に取り付けるため、今回はアームに特別な機能はない。
またこのマガジンは複数あれば連結が可能で、2個目以降はマガジン1個足すたびに装填できるキャップが1個増える。
事実上無限に連結できるが、レギュレーション上許されるのは自立できる範囲まで。
背が高いのも特徴なのだが、フットが上下2パーツ構成で結合部に若干遊びがあるせいで前後に傾きがち。
上に向くと背の高さと合わせてターゲットの上をかすめてしまうこともあるので、気持ち下に撃つ意識を持っておくといい。
性能はスタンダード、かつ見た目の変化でDXの進化を感じさせてくれる2代目アクアスポーツ。
発射の楽なDXにおいてもローラーのおかげで殊更にスムーズな発射が可能なので3連射もらくらく。ついつい無駄に連射してしまう気持ちよさである。
●ライフルガーディワンDX コントロールタイプ
DXシリーズ開始と同時に登場した御三家のコントロールタイプ…なのだが、なんとギョクロックではなく新型。
モチーフはライフガード、猟犬座のボトルマン。
ヘッドにキャップを付けるところがなくその分めちゃくちゃ小顔で、フットも背が低く非常に小さい。
逆にアームは左手側にキャップを嵌められるため大きめで、付属の「LGショートバレル」と合わせて上下に短く前後に長いという今までにないシルエットを持つ。
まさしくライフルのような出で立ちでこれまたDXの新しさを強く感じさせる。
両アームの後方には地面に伸びる支えがあり、バレル自体もガーディワンの足の高さに合わせた接地面を持っているため安定感は抜群。
またショートバレルはアクスポのマガジン同様連結が可能。
欠点はとにかくパワー不足なこと。距離を開けるとターゲットを倒せないことすらあるので、
発射の際はトリガーを押す速さを意識して少しでもパワーを補う必要がある。
●C.C.レオンDX スピードタイプ
前シリーズ最後の機体がDX御三家の次に登場し早くもDX化。当然担当は獅子座。
コロナ禍の影響か御三家発売から3か月も空けての新商品となった。
先代はコントロールタイプだったがDXではスピードタイプに。
見た目もヘッドから人の顔が消えて獅子の頭になったうえ、横発射なのに4つ足型とどこをとっても前シリーズと違う衝撃のボトルマンになった。
4つ足型ながら規格はすべて通常の機体と共通で、コアボトルも何の変哲もないスピードタイプ標準のもの。
言ってしまえばアームとフットが一体型かつ後ろに大きく伸びているだけである。それだけでここまで印象が変わるのはデザインの妙か。
最大の特徴は「CLクイックローダーマガジン」。
4つ足の巨体の左右にバズーカを思わせる大きく長いストレートマガジンを2個携えており、これを装填口に取り付けたジョイント兼ショートマガジンに接続することで中身を装填。
打ち終わったら外してもう片方を接続し装填…という独特な機構のマガジンである。
ストレートマガジンの口には弾が落ちないようロック機構が付いており、ジョイントに接続すると同時に自動でロックが外れて弾がなだれ込む。
この都合でジョイントとマガジンの接続の向きが決まっているので注意すること。本体に刺さっていた側、穴の開いている方が上になると覚えておこう。
左右のマガジンにそれぞれ4発ずつ、本体+ジョイントで2発と計10連射が可能。装填方法が複雑なので慣れは要るが、決まればめちゃくちゃ気持ちいい。
コツとして、クイックローダーを本体に装着したままだとそれが邪魔でトリガーが押しづらいので片手撃ちする手の方のマガジンは真っ先に外して装填してしまうといい。
ちなみに左右に4つずつ→4 4→しし(獅子)、合計10(獣)連射など性能とモチーフをかけているとのこと。そこ、ダジャレとか言わない
このマガジンの機構とライオンモチーフでわかる人もいるだろうが、こいつはバトルビーダマン「アクセルレオン」のオマージュ機体。
タイプ変更もオマージュを優先した結果だろう。ぶっちゃけ先代のコースナビフットは評判も微妙だったし
アクセルレオンは「スピードローダーマガジン」という名称で似た機構のマガジンを搭載していたビーダマン。
後にカラーリングもオマージュした「C.C.アクセルレオンDX」がランダムコレクションVol.3のレアで登場している。
余談だがこのランコレ3、アクセルレオンの箱だけ明らかに重く中身もパンパンなため店頭でのサーチが余裕というとんでもない代物だった。
加えてレアの封入率が非常に悪かったため、久々に転売ヤーに目を付けられサーチして買い占めからの高額転売が横行することとなってしまった。
●レイドブレイブDX パワータイプ
DXでもやはり登場した縦撃ち機体。モチーフはレッドブル、牡牛座のボトルマン。
C.C.レオンDX前の3か月の遅れを取り返すかのように本機と同時に新ボトルマン単品4機、
更に別の新型2機を同梱した大型セット商品が同時発売されている。加減しろ莫迦!
縦撃ちなので今回もコアボトル、アーマー共に専用品。
最大の特徴は下側の爪にラバーを搭載した「ラバーホールド」。
ワンダーグレープ以上に強烈なドライブ回転がかかり、厚みも増してパワーもかなり上がっている。
それでいて撃ちやすさはDX準拠。そのドライブ回転の凄まじさたるや、ターゲットに当たった弾が跳ね返ってもう一度前進するほど。
アーム部分にあたる「RBボディ」には裏技があり、なんと左右逆に取り付けることが可能。フットは元の向きのままでOK。
ボディは前方が盛り上がった形状なのだがこうすると前後も逆になり、後方が盛り上がるので指を引っ掛けて保持しやすくなる。
ただしキャップに指をかけるとズレることがあるので注意。
これは公式も認めている使用法であり、見た目の違和感もほぼないのでこだわりがない限りはこの状態での使用がおすすめ。
実は装填口左右にジョイントがあり、後に登場する「ドラゴジーナDX」から翼の一部を譲り受けてマガジンとして装着することで3連射が可能になる。
レイドブレイブ、翼を授かる…というモチーフ元のキャッチコピーを捩ったネタだろうが、実際非常に有用。
●ドクペピオンDX スピードタイプ
レイドブレイブと同時発売された新型のうちの1機。モチーフはドクターペッパー、蠍座のボトルマン。
ドクペと毒の組み合わせである。確かに毒々しいイメージはなくもない
片手撃ちでの連射を追求した機体であり、各所に設けられた共通のジョイント穴とそこにつける大中小のフックで好みの持ち手を作って保持力を高めることができる。
またトリガーは横から見ると四角状で中に指を入れられ、トリガーを押すだけでなく引くことができるので
バネの反発を待たずに自力でトリガーを戻して素早く次弾の発射に移れるようになっている。
片手撃ちがコンセプトでトリガーの形も近いことから、後にスーパービーダマン「ワイルドワイバーン」オマージュのリカラー版「ボトルワイバーンDX」がランダムコレクションVol.2のレアとして登場。
このボトルワイバーンDXは厳密にはドクペピオンと少し違い、スピードタイプのコアボトルながらホールドがノーマルホールドとなっている。
これはワイルドワイバーンのホールドが4本爪というコントロール向きの性能をしていたことの再現。
他のランコレ2のラインナップもすべて強化コアボトルと題してコアボトルとホールドパーツのタイプの組み合わせが異なり、
同時に他の機体でも新規で組む際の組み合わせの変更が許されることとなった。
余談だが。なんとランコレ2もサーチが可能であった。パッケージ裏に刻印されたロットナンバーが5種あり、それぞれ中身の5種に例外なく対応していたのである。…あまりに杜撰すぎやしないだろうか。
しかもランコレ3の時も根本的には改善しておらず、粘着性の強いシールでロットナンバーを隠すという無理矢理な解決策をとっていた。
先述のとおりレアだけは別方面でサーチが余裕だったわけだが。
●アースローラーDX コントロールタイプ
大量同時発売されたうちの1機。モチーフはアセロラドリンク、蟹座のボトルマン。
ただカニイメージを優先してかカラーはオレンジで、アセロラ感は少々薄い。
「ERローリングフット」「ERローリングアーム」と双方に横方向のローラーを装備し、カニのごとく横移動が得意という特徴を持つ。
アームは大きなハサミ状で斜め下に伸びており、接地部分にローラーを装備。
フットはローラー部分までかなり横に伸びて安定性を確保。高さはふつう。
計4つのローラーだけで接地している状態だがその4点にしっかり間隔が空いているためかなり安定している。
そしてこのローラーがただの嵌め込みプラローラーながら非常にスムーズで、走行感は車のおもちゃにも負けないレベル。転がすだけでも楽しい。
●ケルペプスDX パワータイプ
大量同時発売の中の大型セット商品「DXカスタマイズセット」に収録された新機体。天秤座のボトルマン。どこに天秤要素があるのかは…アームのグリップ部分だろうか?
なんとカラーリングが先代の黒からシルバーに変わった。ステッカーの非対称な赤青は同じ。
アニメでの使い手の名前が「シマン」であることから、ペプシマンをイメージしたカラーだと思われる。
タイプこそ先代と同じだが性能も大幅に変化しており、通常より前後に長い「デュアルコアボトル」を用いた2発同時発射が持ち味。
前シリーズの大型合体機ブレンドラゴンの性能を単体で実現している。
2発のキャップを同時に撃ち出すため、トリガーはブレンドラゴン同様非常に長い「KPロングトリガー」。
コアもトリガーも長くてまともに保持できないので、「KPアーム」が後方にかなり伸びてグリップになっている。
結果コアボトル、トリガー、アームの3パーツ揃って初めてデュアルインパクトが可能になる。
デュアルインパクトの負荷軽減のため、ホールドはパワータイプにしてはあまり厚みがないものになっている。
全体的に後ろに長いのにフットの形状が普通で後ろに支えがないので、気を付けないと発射の際に後ろに倒れてキャップが遥か上空に飛んでしまう。
そもそも押しストロークが長いのもあってコントロールにはかなり慣れを要する難しい機体。
この対策としてオススメなのがセットに同梱された「マガジンスタンド」。
コアボトルのトリガー取り付け部手前に嵌める形で装着し、名前どおりマガジン装着時に後方に倒れないようにする補助パーツ。
本機の問題点も要は後ろに倒れることなので、同じように支えてくれてかなり撃ちやすくなる。
ケルベロスモチーフで2発同時発射ということでこいつもビーダマンをモチーフとしており、
モチーフ元はスーパービーダマンの「ケーニッヒケルベロス」。目の造形もかなり寄せている。
後に色までオマージュしたカラバリ品「ケーニッヒケルペプスDX」が販売された。
ケーニッヒケルベロスは黒い機体であり、このオマージュ版を出すために通常版のカラーをシルバーに変更したものと思われる。
またアニメでのケルペプスDX使用者の苗字が「伊獣院」なのもケーニッヒケルベロスの使用者「伊集院圧政」のオマージュ。
ボトルマンの中でも特に元ネタリスペクトの強い機体である。
●アヤワシDX スピードタイプ
「DXカスタマイズセット」に収録されたもう一つの新機体。モチーフは綾鷹、鷲座のボトルマン。
新機体ではあるがいわゆるリデコであり、アームとフットはコーラマルDXと共通でヘッドもマイナーチェンジ程度の違い。
綾鷹はコカ・コーラ社の商品だし鷲と鳳凰で鳥繋がりもあり、そのあたりのモチーフ選びはさすがと言ったところ。
見た目こそコーラマルに近いが性能は全く違うスピードタイプ。「AWレバートリガー」が最大の特徴で、
てこの原理を利用した特殊機構の大型トリガーによって押す力が少なく済むうえ戻りもめちゃくちゃ早い。
更にセット同梱の「ロングマガジン」を装備すればそれだけで5連射が可能になり、このマガジンとトリガーでの鬼のような連射を得意とするボトルマン。
ちなみにロングマガジンはASショートマガジンと装備・連結の規格が共通。
「CMウィング」「CM締め撃ちアーム」は今回ローラーホールドなので締め撃ちこそできないが、大きなウイングが非常に持ちやすく有用。
フットの安定感もばっちり。先述のマガジンスタンドを付ければより安定する…というか本来はこっち用のパーツである。
ただこいつのレバートリガー、戻りが早すぎて次弾が流れ込む前に2発目のトリガーを押してしまいジャムることが多いという欠点がある。
そこの待ち時間を考えると通常のトリガーと比較した優位性は薄かったり。
そこで意外といいのがコントロールタイプに装備させる活用法。
先述のとおり発射に必要な力が少ないので本体ブレの抑制になるうえ、構造上トリガーブレも一切起こらないので精密ショットにかなり役立つ。
ちなみにこのセットにはケルペプスとアヤワシのパーツのほかにコントロールコア、緑のコーラマルDXのヘッドとトリガー、
ロングバレルが付属しており、アヤワシからの組み換えで緑の「コーラマルDXコントロールコアカスタム」が組めるようになっている。
新規パーツの「ロングバレル」はLGショートバレルの倍ほどの長さを誇り、装備・連結の規格も共通のカスタマイズパーツ。
こいつも接地面を持ち安定感が高いほか、接地パーツを付ける位置でフットの3種の高さすべてに対応している。これはマガジンスタンドも同じ。
●アロサイダーDX コントロールタイプ
大量同時発売最後の1機。モチーフは三ツ矢サイダーとサイ。射手座のボトルマン。
「ACアロー」というアーチェリーの弓のような形の追加パーツが特徴で、これを取り付ける位置によって3種類のモードチェンジが可能。
両肩に取り付ける「アローグリップモード」はコーラマルの翼のように肩が横に大きく伸びてグリップになるので
非常に持ちやすく、しっかり構えて撃つことができる。パッケージではこの形態。
両アーム前方に取り付けて大きく前に伸びる形になる「アローバレルモード」は、
バレルと言いつつ間隔はかなり広いのでギョクロックのバレル刀のように狙いを付けやすいという効果がメイン。
フットに取り付ける「アロースタビライザーモード」はフットが後ろと横に伸びるので接地面が広くなり、機体の安定性が大きく向上する。
そしてこの3モード、それぞれの取り付け位置が干渉しないのでACアローを3つ用意すれば全部盛りの「トライアローモード」が実現できる。
当然3つ買ったうえでアローのないアロナイダーこいつが2体も生まれてしまうが。
3モードすべてコントロールタイプながら、それぞれの効果の違いがしっかりと感じられてコントロールの奥深さを知ることのできる機体である。
●タンサターンDX パワータイプ
あの初代最強のパワータイプがDXになって帰ってきた。悪魔らしい山羊座のボトルマン。
先代と同じパワータイプながら性能はガラリと変わっており、「TSブーストウイング」「TSブーストフット」に装備された前後方向の4つのローラーで
発射時に機体を前に押し出す「超加速ショット」が得意なボトルマン。
これはバトルビーダマンの主人公、大輪ヤマトの必殺技「ブーストマグナム」のオマージュ。残念ながら火花が出たり弾が炎に包まれたりはしない
ホールドパーツの厚みはコーラマルDXと変わらず威力だけなら先代も負けていないが、圧倒的に撃ちやすいうえ超加速ショットをマスターすれば先代を凌ぐパワーショットが可能。
「TSブーストウイング」にはキャップを嵌められる穴が開いており予備弾の装備が可能だが、翼が非常に大きいのでキャップを付けるとかなり保持しづらい。
そもそもそんなところに予備弾を付ける優位性もそこまでないので、おまけ機能程度に考えておこう。
先代から毛色は変わったものの超加速ショットもこれはこれでロマンが溢れており、
別方向でパワーを追求しつつDX化で扱いやすくもなった実用的な機体に仕上がっている。
●コーラマル・エナジーDX パワータイプ
主人公機であるコーラマルDXがパワーアップした姿。後述のギミックにより大型化し、強みである締め撃ちが強化された規格外のパワータイプ。
なお、名前こそ被っているが前シリーズのランコレに登場したコーラマル・エナジーのDX版というわけではない。あくまでコーラマルDXからの進化である。
最大の変化はウィングとアーム。「CMEクロスウィング」はその名のとおり、後ろから見るとX状にも見える上下2対の大きな翼。
上側の翼は先代より大型化して大人の手で握りこんでもしっくりくるサイズに。
更にもう1対の下方向に伸びた翼は先端で接地。厚みを増して握りやすくなっただけでなく機体の安定性も大きく向上した。
接地部分は別パーツになっており、これを付ける位置でフットの高さと合わせることができる。
そして本機の真骨頂、そんな上下の翼に挟み込まれた「CMEキャノンサスアーム」。
前方の爪こそ先代と大差ないが、その後ろには巨大なバネを装備。
このバネは縮んた状態であり、常に伸びようとして爪にテンションをかけることで自動的に強烈な締め撃ちを行ってくれる。
もちろんそこから更に自分の手で締めることも可能。
加えて「ラバーホールド」の厚みも先代より増しており、この相乗効果で弾の威力もスピンも超強化。
ターゲットにヒットしたキャップが横に吹っ飛ぶ様はもはや跳弾と言って差し支えない。
当然パワーもすさまじく、有志のビースピを使用した計測によると締め打ちした本機の弾の初速はゆうに30km/hを超えるという。
いくらキャップが軽いとはいえ、およそ一般販売されているホビーが出したとは思えない数字である。
なお、先代同様組む際にホールドパーツ内側を変えて左回転や両プラにすることも可能。
ただし左右で厚みが違うものを使うと弾があらぬ方向へ飛ぶことになるので、必ず本機のパーツ同士で組み合わせること。
これほどのパワーともなるとさすがにDXの中でも発射の際に力の要る部類になるが、
思い切り締め撃ちしてもなお前シリーズのタンサターンなどよりは断然撃ちやすい。つくづくDXのホールドパーツの進化は偉大である。
更に先代コーラマルDXからパーツを譲り受け、一部を強化することもできる。
ウィングは本機のウィングの先端に更に先代のウィング(爪は外す)を装備して「ロングウィングカスタム」に。
アームと爪の結合部に使われていたラバーキャップはフット裏側に嵌めてグリップ力をアップできる。
一部とはいえ先代のパーツを有効活用できるというのは、相棒の力を受け継いでいる感じがして大変エモい。
世代交代により旧型が使われなくなるというこの手のホビーのジレンマへの一つの回答とも言えるだろう。
ちなみに、「キャノンサス」という機構はファイティングフェニックスの後継機「バトルフェニックス」が搭載していたものとほぼ同じ。
ボトルマンの主人公機がスーパービーダマンの主人公機の進化をなぞるような形になっており、これも感慨深いものがある。
これにちなんだバトルフェニックスオマージュのリカラー版「ボトルフェニックス・エナジーDX」も後に登場している。
●RグレンオーDX コントロールタイプ
「ブレンド合体 ロイヤルグリフォンDX」に収録されたボトルマンで、モチーフは紅茶(アールグレイ)と王。
商品名のとおりこいつは下で紹介するLミルカイザーとブレンド合体してロイヤルグリフォンDXという巨大ボトルマンになる。
いわゆる合体前の機体であり、前シリーズの風神雷神のような単体販売もない。少々扱いが寂しいが、立派なボトルマンである。
名前の頭にある”R”が示すように、右手での片手撃ちに特化したコンパクトな機体。
大きく横にせり出した右アーム「RGグリップ」とその下に同じく伸びて接地する「RGグリップスタビライザー」によって右手だけでも保持しやすさ、安定感はともに抜群。
フットが大きめなのも安定感に繋がっている。ちなみに高さは高め。
片手撃ちでコントロールというのは本来なかなか難しいものなのだが、DX特有の発射しやすさも相まって十分精密なショットを撃つことができる。
またセットの中には「ロングバレル」も付属しており、これを装備すればより安定したコントロールショットが可能。
●LミルカイザーDX スピードタイプ
Rグレンオーと対をなす左手用の片手撃ち機体で、モチーフは牛乳と皇帝。
ほぼ左右が入れ替わって白くなったRグレンオーだがこちらはスピードタイプ。
片手撃ちというと連射のイメージが強いのでこちらの方がしっくりくる人も多いだろう。
左手の「LMグリップ」はグレンオーのものとかなり形が異なり、あちらほど長くはないが
前後に厚みがあるのでこちらも握りやすく手に馴染む。もちろん下部にはスタビライザーも装備。
セット内に「ロングマガジン」が収録されており装備すれば5連射が可能。
片手5連射でもそこまでブレず、手の負担も少ないのでかなり発射感が気持ちいい。
●ロイヤルグリフォンDX マルチタイプ
上記2機がブレンド合体した大型のボトルマン。双子座担当。
紅茶と牛乳でミルクティーかつ王と皇帝でロイヤルと、合体前後のネーミングはさすが。
また左右それぞれの片手撃ち機体が合体してグリフォンの名を冠するのはスーパービーダマン「ブラストグリフォン」のオマージュだろう。
今回のブレンド合体はブレンドラゴンと異なり横に並ぶ形で、2機が合体することで中央に「サードコア」という縦型の発射口が出現。
これとグレンオー、ミルカイザーの発射口、合わせて3か所から同時にキャップを並列発射する「トリプルインパクト」が持ち味。
ロマンはあるもののこいつはトリプルインパクトに全てを懸けており、大きく持ちづらいうえ
連射もできず毎回3つのコアにそれぞれキャップを装填しなければならないなど取り回しは劣悪。
そのトリプルインパクトもそれぞれの弾の威力はそこまで出なかったり弾がバラけまくったりと、ロマン機体の枠を出ないというのが正直なところ。
ちなみに、2体が合体して3発同時発射になるのはクロスファイトビーダマンの合体機「トリプル=ギルシオン」のオマージュ。
●ドラゴジーナDX マルチタイプ
単体で超大型かつスマートなドラゴンという、発表された時からその今までにない見た目に
多くの期待が寄せられたDXシリーズのラスボス機。モチーフはオランジーナ、竜座のボトルマン。
基本的に頭が大きいいわゆるデフォルメ体型が多いボトルマンだが、こいつは頭も小さく体も割と細身。
それでいて大きく広がる翼やその大きさで迫力は抜群とラスボスらしくかなり貫禄のある仕上がり。
性能の特徴は、縦発射のデュアルインパクトを更に左右で同時に発射可能…つまり2×2で4発同時発射の「クワトロインパクト」。
左右でトリガーが別々なので、2発同時発射を交互に放つ「ツインデュアルインパクト」も可能と大型ながらなかなか器用。
そのクワトロインパクトの核となるのが専用コアボトルの「クワトロコアボトル」。
名前どおり縦に2×2で4発もキャップが入る大きいコアボトルである。
そこにこれまた専用の「DGロングトリガー」を装備。デュアルインパクトが可能な長いトリガーが2つ並んだもので、
大型のクワトロコアボトルに合わせてジョイントも大きいのでこの2パーツはカスタム不可。
背中の装填口からは大きな翼「DGサーバーウィング」が広がっている。
サーバーの名のとおりレール状になっているので上に弾を置くだけで滑るように装填され、
本体に4発装填された後もウィング上に左右2発ずつ弾をストックしておくことができるのでクワトロインパクトの2連射が可能。
4つ足の巨体で安定性もしっかりあるが、片手でのデュアルインパクトを左右同時に行わなければならないのでどうしてもパワーが必要なうえブレやすいのが難点。
縦発射のキャップが曲がりやすい性質もあってコントロールはかなり難しい。
ちなみに、ボディやフットは組み換えでややスケールダウンすることで通常のコアボトルにも装備が可能。
この形態ではフットの高さが低いうえに4つ足で非常に安定感があり、コントロールカスタムに最適との声も。
●ヴァルハスDX マルチタイプ
ランダムコレクションVol.2にてボトルワイバーンDXとともに収録された新機体。モチーフはいろはすとヴァルキリー、乙女座のボトルマン。
ランコレ2では本機のゴールドバージョンがレア枠、通常色は通常ラインナップの一つであった。
ランコレ2の機体はすべてコアボトル本体とホールドパーツのタイプが異なる「強化コアボトル」となっており、
本機はコントロールタイプのコアにローラーホールドを装備している。
新機体とはいえアヤワシ同様のリデコ機体であり、アームとフットはタンサターンDXと共通。
つまり超加速ショットが可能であり、先述のコントロール・スピード要素と合わせてすべてのタイプの機能を備えたともいえる万能機である。
聖女のようにも見える頭部デザインかつ水モチーフと、リデコ元のタンサターン(悪魔・炭酸水モチーフ)とは兄弟機かつ対比も感じさせるデザインとなっている。