パコレプキン(風来のシレン)

登録日:2023/10/31 Tue 23:13:25
更新日:2024/09/19 Thu 15:04:38
所要時間:約 5 分で読めます




【概要】

パコレプキンとは、『風来のシレン』シリーズに登場するモンスター。
顔の形にくり抜いたようなカボチャの頭部を持つゴースト系のモンスター。
誰にも食べて貰えず、腐ってしまったカボチャの幽霊らしい。

初代から存在する系統で、水路はおろか 壁の中も通り抜ける能力 を持つ。『3』のみ未登場。
この手の能力を持つモンスターは他にもいるが、レベル1の時点で持っている点では珍しい存在。
壁の中からでもシレンに攻撃を仕掛けてくるが、こちらからは通常壁の中にいる敵には攻撃できない。
そのため壁に隣接すると一方的に的にされてしまう嫌らしい能力である。
ゴーストなので成仏の鎌が有効だが当たらなければ意味がない。
妖刀かまいたちの三方向攻撃すら通用しない。

ただしその挙動は気まぐれで、こちらが隙を見せても攻撃せず離れて行ってしまうこともあり特殊能力のないモンスターよりも却って戦いやすいことも。
シレンのHPが危険な時に逃げてみたら後を追われずフラフラとどこかに行って助かったという経験をした風来人も少なくないだろう。睡眠ガス踏んでボコボコにされた?クロンの加護がなかったんだよ。
終盤の無間幽谷や三つの試練で登場する死神は同じ自由移動に加えて倍速能力まで付いて執拗に狙ってくるので、それに比べれば段違いに温い。

気まぐれではあるものの、フロアのどこにいてもシレンの位置を把握できるという特性を持つ。

聖域の巻物に乗っていても特例で攻撃してくる点には注意。
パコレプキンが登場するフロアでこれが必要になることは少ないかもしれないが。

また浮いているので、ワナ師の腕輪を付けていても罠にかけられない。

何故かシレンがパコレプキン系からダメージを受けた時だけ白目を剥いて驚くという専用のモーションが設定されている。

ブフーの杖で肉にして食べれば自由に壁の中を移動できるようになる。
泥棒にも使えるが、階段までの距離が遠いと倍速である番犬に先回りされてしまいやすい。

また壁の中で変身が解けてしまうとアイテムなしでの脱出は不可能なので要注意

混乱の巻物等の事故でレベル2のパコレプキーナになっても劇的なパワーアップはせず、HPと攻撃力が多少高い程度。
装備が十分揃い経験値もちゃんと稼いでいれば普通に倒してしまうことも可能。
オヤジ戦車や火炎入道、キグニ族をレベルアップさせてしまうのに比べれば全然平和である。
クリア後ダンジョンでは他のレベル2モンスターと一緒に登場したりするが、当然ながら際立って弱い。
テーブルマウンテンでメンベルスが召喚した時もあっさり倒せてしまい拍子抜けするかもしれない。キラーギャザーと比べると天国と地獄

レベル3のパコレプキングにまでなると流石に強く、こばみ谷のラスボスである魔蝕虫以上の攻撃力となる。
HPがあちらの1/4以下なので総合的に見ると劣るが。
またこちらもクリア後に出会う頃には攻撃力200超えのインフレモンスターが跋扈しているので相変わらず地味。

DSのリメイク版ではパコレプキングより上のパコレプゴッドが追加された。
遂に"キ"縛りが崩壊してしまった…。これに限らず本作の追加モンスターのネーミングは全体的に微妙
こちらも他の最上位モンスターがインフレ(ry

このように壁の中からの不意の一撃で足を掬われる可能性はあるが、ステータスの低さや戦意の乏しさから他のモンスターに比べてそこまで厄介ではない。

シレン2』でも登場。
本作では「モンスターの壺」でモンスターを仲間にできるが、仲間にしても気まぐれ行動は健在な上にステータスで圧倒的に勝る上に倍速かつちゃんと敵を狙ってくれるダイレップウがいるので出番はまずない。
後、攻撃モーションが「円を描くように体当たり」ではなく「両手でこちらの首を絞めてくる」というホラーゲームのような光景になっており、しかも攻撃を受けたのがシレンの場合に限り白目を剥く。怖……*1

また本作では「パコレプキンの腕輪」を装備することでシレンも壁の中を移動でき、黄金の間探しにも重宝する。
ただし、その状態では行動する度にHPが最大値の5%(小数点以下は切り捨て)減っていくので注意。やはり壁の中で行動するのは苦しいようだ。
あくまでも緊急回避用に留めておくか、あるいは回復の腕輪と同時に装備して寿命を延ばす手もある。
回復の腕輪には満腹度の減りが早くなるデメリットがあるため、万全を期すなら盾に「サトリの盾」を合成しておけばさらに行動しやすくなる。
ちなみに壁の中で腕輪を外したり壊れるとその瞬間にワープするようになったので、生き埋めになる心配はない。

アスカ外伝』では出現する階層の割に攻撃力が高く比較的厄介。
本作でもエレキ箱という形で仲間にでき、スロット数も多く潜在能力はそこそこ高いのだが、倍速かつ魔法反射能力を持つエーテルデビル系の影に隠れ目立たない。
倍速系や攻撃系回路を入れることで強化もできるが、魔法反射までは真似できない。
なおパコレプキングまで成長させると攻守の微増と引き換えにHPの上限が激減して弱くなるため、育てるならパコレプキーナにしておこう。

シレン4』『シレン5』ではAIが改良され攻撃の頻度が高くなっているため油断ならない。
ゲーム全体の仕様としてゴースト系が廃止されたため回復アイテムを投げてもダメージを与えられなくなった。
4では浮遊系だけであったが5では植物系という新たな弱点を得ており、両方の特攻印を入れておけば一撃で倒すことも難しくない。
ただ、5は低層に畠荒らし種が出るダンジョンが少なく、植物系特効の異種合成に必要な雑草自体がやや手に入りにくいのだが…
(復活の草/やりなおし草をわざと消費して雑草にするという手もあるが、それはあまりに勿体無いであろう)
また4の「二撃の洞窟」では序盤からいきなりパコレプゴッド等の強敵が出てくるため初見ではビビること請け合い。

シレン6』ではなんとメインダンジョンの3階という早い段階から登場する。もちろん壁抜けは健在。
そこまで低層に出てくるのだから相応に弱体化してるのだろう……と思いきや、2桁ダメージを軽く叩き込んでくるという3階のモンスターとしては驚愕の攻撃力を持つ。
本作はシレンのHPの自動回復が早いためヒット&アウェイを心がければ素手盾なしでもなんとかなるが、他のモンスターと一緒に迫ってくるとかなり危険。序盤だからと言ってアイテムを出し惜しみせずに対処しよう。


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最終更新:2024年09月19日 15:04

*1 この白目を剥いた姿のシレンは「のりうつりの杖」でモンスターに乗り移っている時の姿と全く同じ。使い回しなのかこちらが先なのかは永遠の謎。