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異次元グランド(遊戯王OCG)

登録日:2023/12/27 Wed 22:45:07
更新日:2026/08/10 Mon 02:14:45
所要時間:約 6 分で読めます




《異次元グランド》
通常罠
(1):このターン、墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。

《異次元グランド》とは遊戯王OCGのカードの1枚。
初出は第7期第2弾「STARSTRIKE BLAST」。


概要

発動ターン中に墓地へ送られるモンスターを除外する効果を持つ。

「墓地は第2の手札」と評される遊戯王において「墓地へカードを送らせない」と言う状況を作り出せるのはかなり強力で、単純に用途をあげるだけでも

  • 単純に墓地の枚数が増えるのを防ぐ。
  • 後々特殊召喚するつもりで墓地へモンスターを落とす動きを阻止する。
  • モンスターが持つ、カードを「墓地へ送る」ことで発動できる効果や、「墓地へ送られる」ことで発動できる効果を封殺する。
  • PモンスターをEXデッキに持っていかせることなく、除外させる。

と言った直接的な効果を得られる上に、相手がまだ何も行動をしていない状態で上記の可能性をチラつかせて行動を躊躇させるのにも役立つ。

またこの効果、自分のカードで役立てる場合は、除外する事をコンセプトとしたデッキで除外されるカードの枚数を稼いだり、除外されることで効果が発動するカードのトリガーとして役立てることも出来る。

また手札誘発効果を持つモンスターを自分が運用にも役立ち、墓地にカードを送らせずに除外することで《墓穴の指名者》の発動を防ぎ、効果が通る可能性を高めるといった芸当にもつなげられる。



……と、高い汎用性を持つ効果なのだが、この効果を聞いて多くの人はこれらのカードを思い浮かべるだろう。


《次元の裂け目》

永続魔法
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。


永続罠
(1):このカードの発動時の効果処理として、手札・デッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚できる。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。


ダーク・ロウを思い浮かべました!」と言う人、先生怒らないから出てきなさい。


前者は《異次元グランド》同様、モンスターだけを除外するが、魔法カードゆえに引いたターンでも使用可能。
後者は罠カードのため、タイムラグの面での優劣は特にないがモンスター以外も除外でき、サーチカードの《錬金釜-カオス・ディスティル》も存在する。

どちらも発動ターン以降も効果が続くので中長期的な墓地利用封じができ、除外をコンセプトとしたデッキで高い採用率を誇る。

これらと比べると1ターンのみの効果である《異次元グランド》は見劣りしているように感じる。
実際「長期的な拘束」や「自分のカードを大量除外する」という目的での運用ではあちらに分があるのだが、このカードにも特有の利点が存在する。

・自身のカードを除外に巻き込みにくい。
効果の性質上、基本的に相手ターンに発動するのが主で、「1ターン限りの足止め」になってしまう事が多いが、環境が高速化した現在では1ターン動くのを躊躇させるだけでもなかなかの痛手になる。

そこまでだけならば先に紹介したカードだけでも事足りはするのだが、同じターンに「除外されると困るカードを自分が使用する」場合、「自身が墓地に落としたいモンスターを早めに落とした上でこのカードを発動して相手には除外効果を押し付ける」と言った芸当に繋げることが比較的容易。
ターンが終われば効果が切れ、また自分の墓地の運用ができるようになるといった具合で、フレキシブルな運用が可能になる。
そのため、墓地へ送られて効果を発動するカードや墓地にカードをためるカードが死に札になるリスクを低減でき、共存させることが出来る。


・除外する効果が「残存効果*1」によるものである。

《次元の裂け目》《マクロコスモス》は除去されるとその場で除外効果も途切れてしまうが、このカードは発動後ターン終了時まで効果が残存効果として残るため、発動を無効にされなければそのターン中除外効果が続く。

実は「墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される」と言う効果の多くは永続効果として運用されることが多く、《異次元グランド》の様に発動後の残存効果で除外ができるようになるカードは少ない。


条件に当てはまる他のカードとしてメジャーな物は以下がある。



効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻1200/守2200
(1):自分・相手ターンに、自分の墓地にカードが存在しない場合、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
次のターンの終了時まで、墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。


こちらも汎用性の高い除外効果を持つ手札誘発効果で、残存効果による除外を行う。
それぞれの性質を比較すると、

《異次元グランド》
  • 発動タイミングに制約がなく、腐りにくい。
  • モンスターにのみ対応する。
  • 持続時間が短いため、自分への悪影響を抑えやすい。
  • 罠カードゆえに、ラビュリンスでの採用などごく一部の状況を除けば、先攻ではまず使えない。
  • 三戦の号》など通常罠サポートを受けられ、手札や場に用意しやすい。

《ディメンション・アトラクター》
  • 先攻1ターン目以外では使いにくく、極めて腐りやすい。
  • 持続時間が長い分、相手への拘束力は高いが、採用するデッキによっては自分も多少の不利益を被る。
  • 手札誘発なので奇襲性が高い。
  • モンスター・魔法・罠に対応する。
  • 自分の墓地にカードがあると効果を発動できないため、サーチもその後の活用も困難。

と一長一短で、明確な優劣はつけられない。
奇襲性の高さと除外の確実性のどちらかを取るのかで採用対象が変わってくる。


……と、ここまでまとめてきたが、このカードの強みは「フリーチェーン」「腐りにくい」「自分のカードを除外に巻き込むリスクを低減可能」といった、効果持続が短いが故の独特な利点にある。
除外されない魔法・罠による妨害を多めにしたり、魔法・罠ゾーンの圧迫を避けたいテーマで墓地メタを行う場合に採用するなど、併用するカードを吟味すれば、「短期的な妨害」としての除外をより有効に使用できる。

ちなみにかつての【蟲惑魔】では「墓地のモンスターに干渉するカードが少ない」「通常罠をトリガーにするカードがあるのでフリーチェーンの《異次元グランド》は都合がいい」ということで採用されることもあった。
現在は《ホールティアの蟲惑魔》と言った墓地に干渉するカードを始め多数の蟲惑魔カードが登場した関係上スペースが無いが、それでも除外が刺さるデッキが流行っている場合は稀に採用されている。




余談


  • 魔法・罠カードの除外に対応していないこのカードだが、もしも対応している場合、自身の効果処理が終わる前に「非常食」のコストなどで場からどかさない限り、自分自身が必ず除外されてしまうことになるため、これを防ぐためと言うのが目的として考えられる。




追記・修正は1ターンの足止めからの猛攻をもくろみながらお願いいたします。


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最終更新:2026年08月10日 02:14

*1 カードがフィールドから離れても適用され続ける効果のこと。非公式用語である。