戦士ダイ・グレファー(遊戯王OCG)

登録日:2010/01/10(日) 20:09:20
更新日:2024/04/20 Sat 15:31:39
所要時間:約 20 分で読めます





「戦士ダイ・グレファー」とは、遊戯王OCGに存在するモンスターの1つ。

戦士ダイ・グレファー/Warrior Dai Grepher
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1700/守1600
ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。

【概要】

切り込み隊長」や「ハ・デス」と共に第2期の「Struggle of Chaos -闇を制する者-」で登場した。
戦士族モンスターであるため「増援」や「戦士の生還」に対応している。
下級戦士族バニラとしては、「闇魔界の戦士 ダークソード」「X-セイバー アナペレラ」の1800に次ぐ攻撃力を誇る。
攻撃力1700とアタッカーとしては物足りないが、「アーマード・ビー」や「閃光の追放者」を倒せる程度はある。

「ドラゴン・ウォリアー」の融合素材。
イラストを見ての通り、このカード自身が「ドラゴン・ウォリアー」になったという設定。
攻撃力は2000と低めだが、1000LPを払えば通常罠の効果を無効にでき、自身を対象にする魔法を無効にして破壊する。
融合相手の「スピリット・ドラゴン」は効果の性質上、「凡骨の意地」を軸とするデッキと相性がよい。
ダイ・グレファー自身もバニラなので、融合ギミックを仕込むのは比較的容易である。
「増援」「予想GUY」によるサーチ・リクルートや「巨大ネズミ」に対応する「融合呪印生物-地」等を使うのも手。

また、「ドラゴン・ウォリアー」以外にも様々な形態のバリエーションがある。
詳しくは下記参照。


【アニメでの活躍】


ドーマ編「闇遊戯vsグリモ」においてグリモが使用。
戦士族通常モンスター代表として登場した。
オレイカルコスの結界」により強化されたが、「黒魔族復活の棺」(※)のコストにされる。
(※)自分及び相手フィールドからモンスターを一体ずつ墓地に送ることで、墓地から魔法使い族モンスターを特殊召喚する罠カード。
その後「戦士の生還」で手札に戻されて再度召喚。「連合軍」によるさらなる強化で「ブラック・マジシャン」を撃破。
しかし、「ブラック・マジシャン・ガール」と「拡散する波動」のコンボによって戦士族のトークンを破壊され、
攻撃力が下がったところをトークンに続いて破壊された。

アニメGXでは「十代vs大原&小原」において、
大原が五分ゴブリンの召喚コストとして手札から捨てられる。


【背景ストーリーでの活躍】

多くのカードのイラストに登場するモンスターで、決闘者間でもその知名度は高い。


以下、戦士ダイ・グレファーの描かれたカードとそのストーリー

戦士ダイ・グレファー
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1700/守1600
ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。

貧しい生まれだが、自身の剣の腕前にはかなりの自信があるらしい。
将来が楽しみ。




運命の分かれ道
通常罠
お互いのプレイヤーはそれぞれコイントスを1回行い、
表が出た場合は2000ライフポイント回復し、
裏が出た場合は2000ポイントダメージを受ける。

互いにコイントスを行い、表なら2000LP回復し、裏なら2000ダメージを受ける罠。
「シモッチバーン」ならどの道2000ダメージ与えられる。

イラストではグレファーもまた分かれ道に立たされている。
敵は強く…さらに魔法使いも乗っ取られ…仲間は散り散りになってしまった。
だがまだ戦える、そう信じて道を選んだ。
その結果は……


+ トゥルーエンド
ドラゴン・ウォリアー
融合・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2000/守1200
「戦士ダイ・グレファー」+「スピリット・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
通常罠カードが発動した時、1000ライフポイントを払う事でその効果を無効にする。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。

1000LPをコストにして罠を無効化し、自身を対象にした魔法をシャットアウトする融合モンスター。
「突然変異」が現役の頃はよく融合デッキに入っていた。

正しい道を選んだグレファーの真っ直ぐな心が「スピリット・ドラゴン」と出会わせた姿。
そして「スピリット・ドラゴン」の力を手に入れパワーアップを果たした。

なお、収録パックでは戦士族と魔法使い族の連合軍、悪魔族、ドラゴン族が三つ巴の戦いを繰り広げており、
これらの種族のうち2つを素材にする融合モンスターが計3枚収録されている。
「ドラゴン・ウォリアー」もその1つで、他は「魔人ダーク・バルター」と「デス・デーモン・ドラゴン」。


スピリット・ドラゴン
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守1000
このカードが戦闘を行う自分のバトルステップ時、
手札からドラゴン族モンスター1体を墓地へ捨てて発動する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、バトルフェイズ終了時まで1000ポイントアップする。

「ドラゴン・ウォリアー」の融合素材となるドラゴン族。
戦闘を行う時に手札からドラゴン族を捨てると攻撃力が1000ポイントアップする。
第2期当時はデメリットのない下級モンスターの攻撃力の最大は1900だったので、この性能もやむなしだろう。
普通に使う分には攻撃力2000バニラの「アレキサンドライドラゴン」に勝ち目がないので、素直に素材として使おう。
……なに、「融合呪印生物」でいいって?

フレーバーテキストがないので、グレファーとの関係は不明。


ライトレイ グレファー
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1600
このカードは手札からレベル5以上の光属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度、手札から光属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから光属性モンスター1体を選び、ゲームから除外する。

光属性版の「ダーク・グレファー」といったカード。
手札からレベル5以上の光属性モンスターを捨てて特殊召喚でき、
手札から光属性モンスターを捨てると、デッキから光属性モンスターを1体除外できる。

海外先行で出ちゃったライトレイ化したグレファー。
「ダーク・グレファー」といいこいつといい、どうやら海外はこいつが大好きなようだ。
恐らくは別の正しい道を進んでいる最中だと思われる。


騎士(ナイト)デイ・グレファー
デュアルモンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1600
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●自分のエンドフェイズ時に発動できる。
自分の墓地から装備魔法カード1枚を選択して手札に加える。
「騎士デイ・グレファー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

デュアル化したグレファー。
再度召喚すると、エンドフェイズ時に墓地の装備魔法をサルベージできる。

「ライトレイ グレファー」と同じく光属性になっている。
おそらく「ライトレイ グレファー」の行きつく先と思われる。




+ バッドエンド
彼が正義の道にたどり着けるとは限らない……

苦渋の転生
通常魔法
自分の墓地から、相手はモンスター1体を選ぶ。
このターンのエンドフェイズ時、そのモンスターを墓地から自分の手札に加える。

自分の墓地のモンスターを相手に選ばせ、エンドフェイズにそれを手札に加える魔法。
ただし、相手が選ぶので安定せずタイムラグもあるので、素直に「死者転生」を使った方がいいだろう。

戦いで満身創痍になりながらも、森を進むグレファー。
さらなる分かれ道に、彼はどちらの道に進むのか。

イラストのシルエットを見ると、左は「漆黒の魔王」、右は「ダーク・グレファー」になる運命になると思われる。


ダーク・グレファー
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1600
(1):このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

手札からレベル5以上の闇属性モンスターを捨てて特殊召喚でき、
手札から闇属性モンスターを捨てると、デッキから闇属性モンスターを1体墓地に落とせる。
こいつと「終末の騎士」の存在から、闇属性モンスターは墓地に送るのが容易といわれる。
「増援」や「サモプリ」に対応しているのも嬉しい。

闇に堕ちたグレファー。肉体は渡さなかったものの心は闇に堕ちた状態。
属性は闇になってしまったが、種族はまだ戦士族の状態を保っている。
ファンの愛称はダグレ、又は闇変態。



  • 漆黒の魔王(ダーク・ルシアス)
CYBERDARK IMPACTで登場したLVモンスターの一種。
「LV4・6・8」が存在し、全て地属性・悪魔族。
全てハ・デスのような効果モンスターの効果を無効化する効果を持つのだが、ステータスが低く進化条件が厳しい。

心も体も闇に堕ち衰弱したが、バオウから引き継いだ新しい能力“無効化”を手に入れた。
さらに敵を倒せば倒すほど強くなることに気付き、新たな自分を見出す。

漆黒の魔王 LV4
効果モンスター
星4/地属性/悪魔族/攻1000/守 300
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果は無効化される。
このカードがモンスターを戦闘によって破壊した次の自分ターンのスタンバイフェイズ時、
このカードを墓地に送る事で「漆黒の魔王 LV6」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。

この時はまだ人間っぽい。
もっと使い易いカードは多いが単体で見ても優秀。

漆黒の魔王 LV6
効果モンスター
星6/地属性/悪魔族/攻1700/守 600
「漆黒の魔王 LV4」の効果で特殊召喚した場合、
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果は無効化される。
この効果で相手モンスターの効果を無効化した次の自分ターンのスタンバイフェイズ時、
このカードを墓地に送る事で「漆黒の魔王 LV8」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。

悪魔としての風格はかなりのものだが攻撃力が低く進化条件も厳しい。
ここからLV8にするのがかなり大変。
LV6に「突然変異」を使えば、「ドラゴン・ウォリアー」になれる。
一度は堕落した戦士が再び正義の心を取り戻すのだ。
更なる闇の力を覚醒させるか、再び正義の心を取り戻すかはデュエリスト次第。

しかし、07/09/01に「突然変異」は禁止カードになった。
余談だが元々LV4をグレファー、LV6をドラゴン・ウォリアーのステータスにするはずだったらしい。

漆黒の魔王 LV8
効果モンスター
星8/地属性/悪魔族/攻2800/守 900
「漆黒の魔王 LV6」の効果で特殊召喚した場合、
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果を無効にし、ゲームから除外する。

闇に堕ちたグレファーの最終形態。あれほど低かった攻撃力がゴヨウ並に。

ここまで進化させるのはかなり難しい。
しかしデメリットや召喚条件のない悪魔族では二番目に高い攻撃力を持つ。
地属性で星8の悪魔族なので「トレード・イン」入りの「ダーク・ガイア」で採用することもある。

また、罠カード《異次元グランド》のイラストの中で、異次元の女戦士と戦っている(※2回目)のが見てとれる。




+ その他
破邪の大剣-バオウ
装備魔法
手札のカード1枚を墓地に送って装備する。
装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
このカードを装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、
そのモンスターの効果は無効化される。

装備モンスターの攻撃力を500ポイントアップさせ、戦闘で破壊したモンスターの効果を無効にする。
ただし、装備するには手札コストがかかるので負担が重い。

「士気高揚」で装備されたのだが、宿っていた悪魔によって「グレファー」は体を狙われることになる。
いわばずべての元凶。「漆黒の魔王」の効果はこのカードが由来だろう。

それにしても「破邪の大剣」とは一体……?


ガーディアン・バオウ
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻 800/守 400
「破邪の大剣-バオウ」が自分のフィールド上に存在する時のみ、
このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができる。
戦闘で相手モンスターを破壊して墓地へ送る度に、
このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
また、戦闘で破壊した効果モンスターの効果は無効化される。

「破邪の大剣」を召喚条件とする、ガーディアンの1体。
戦闘で相手モンスターを破壊して墓地に送る度に攻撃力が1000ポイントアップするが、
いかんせん素の攻撃力が低すぎて使いづらい。
一応、「破邪の大剣」と同じく戦闘破壊したモンスターの効果を無効にする効果もある。

「破邪の大剣」に取り憑いていた悪魔であり、グレファーの肉体を乗っ取ろうとする。
結果としてグレファーは「堕落」して「漆黒の魔王」になってしまうが、その肉体までは奪われなかったようだ。

悪魔族であり、効果も「ハ・デス」を彷彿とさせるが、彼の仲間なのかは定かではない。


異次元の邂逅
通常罠
(1):お互いに、除外されている自分のモンスターが1体以上存在する場合に発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれ除外されている自分のモンスター1体を選んで裏側守備表示で特殊召喚する。

各プレイヤーに除外されたモンスターが存在する場合、
お互いに除外されたモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する罠。

「デイグレファー」と「漆黒の魔王」が邂逅を果たした場面。
あくまでこの二人は別の存在か、それとも…


破滅の魔王ガーランドルフ
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2500/守1400
「破滅の儀式」により降臨。
このカードが儀式召喚に成功した時、
このカードの攻撃力以下の守備力を持つ、このカード以外のフィールド上のモンスターを全て破壊し、
破壊したモンスター1体につき、このカードの攻撃力は100ポイントアップする。

どことなく「漆黒の魔王」に似ている儀式モンスター
「救世の美神ノースウェムコ」と対になるカードとして登場した。
ルシアスと同じ悪魔族だが、現在のところ関連性は不明。

GUYダンス
通常罠
このカード名の効果はデュエル中に1度しか適用できない。
(1):使用していない相手のメインモンスターゾーンを1ヵ所指定して発動できる。
指定したゾーンが使用可能である限り、
相手がメインモンスターゾーンにモンスターを通常召喚・特殊召喚する場合、
そのゾーンしか使用できない。
この効果は指定したゾーンにモンスターが置かれるまで適用される。

エクストリーム・フォースで登場した罠カード。
なぜかモンスターの楽団をバックに、異次元の女戦士に求愛のダンスを踊っている。
お前はいったいなんなんだ。

奇異界開/How Did Dai Get Here?
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスターが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
同名カードがフィールドゾーンに存在しないフィールド魔法1枚をデッキから自分のフィールドゾーンに表側表示で置く。
その後、自分のデッキからカード名が異なる特殊召喚可能なモンスター5体を公開し、相手はその中からランダムに1体を選ぶ。
自分はそのモンスターを特殊召喚し、残りをデッキに戻す。

海外のCyberstorm Accessで登場した通常罠。
どういうわけか、あまりにも場違いな江戸時代の世界に飛ばされてしまったグレファー。驚愕と困惑の表情を浮かべるグレファーの背後には、なんと人間の姿で活動している氷の魔妖や轍の魔妖の姿が…。
魔妖の登場する世界では元々不知火と対峙するシリアスなストーリーを展開しており、そこへいきなり世界観もストーリーも全く無縁なグレファーをブッこんだイラストに多くの決闘者が困惑した。ギルガメッシュじゃあるまいし…。




【余談】

上記のように、闇に堕ちたり更生したりと波乱に満ちた人生を送っており、
切り込み隊長」や「ガガギゴ」と並んで背景ストーリーを盛り上げるカードの1つとなっている。

また、逞しい肉体を持ちながら、イラストでは
何度も女の子モンスターを襲う描写などから二次作品ではしばしば変態キャラにされる

さらに遊戯王OCGにありがちな上体のみのイラストにより、
下半身は素っ裸にされたり、全身素っ裸の露出狂にされたりする。
属性は違えどガチムチ天使ダルクきゅんとのツーショットも多い。


その人気はゲーム作品にまで影響を与えるほどとなった。

TAG FORCE2では美少女モンスターを収録したパックに、グレファー関連が何故か一式詰め込まれていた。
TAG FORCE3においても、早乙女レイをパートナーにしたときに購入可能な女性モンスターを集めたパックに何故か紛れ込んでいる。
また、関連カードをまとめて入れたグレファーデッキを使用するデュエリストもいる。



同じような境遇の戦士に「ゼラの戦士」がいるが混同しないように。

こちらは変態だのケダモノだのとは言われない。


Wiki籠り
通常モンスター
追記・修正を操る才能を秘めた変態。日常生活は謎に包まれている。

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最終更新:2024年04月20日 15:31