ラビュリンス(遊戯王OCG)

登録日:2022/03/28 Mon 11:46:34
更新日:2025/04/07 Mon 15:53:35
所要時間:約 18 分で読めます






綺麗な城には罠がある? 姫の仕掛けはいつも完璧!

だから《ハーピィの羽根帚》はやめて差し上げろ


ラビュリンスとは『遊戯王OCG』に存在するテーマの1つである。



【概要】


デッキビルドパック「タクティカル・マスターズ」で初登場したテーマ。
属するモンスターは全て闇属性悪魔族で統一されている。

現時点で全てのカードが通常罠に関連する効果を持つ、いわゆる罠テーマ。
特に「自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。」という緩い誘発条件が売り。
そして、いくつかのカードは名指しでカテゴリの通常罠を指定から外している。
そのためカテゴリ外の通常罠の採用が必須という珍しいテーマでもある。
罠テーマとして一見オーソドックスだが、テキストでの指定が所々革新的なのは流石「タクティカル・マスターズ」出身か。


テーマ名の由来はおそらく「ラビリンス(迷宮)」をもじったもの。

「タクティカル・マスターズ」初登場の他のテーマはどちらも分かりやすくゲームがモチーフであった。
それに照らすと、「ラビュリンス」のモチーフはおそらく「タワーディフェンスゲーム」。
城内に罠や仕掛けを設置して侵入者を迎撃することを「様々な通常罠を扱う」ことで再現していると思われる。
「ラビュリンス」モンスターの何体かは家具やインテリアの姿をしており、普段は擬態して侵入者を待ち受けていると推測される。
イラストではこの城を攻略しに来た騎士が人力TAS激しいアクションで罠を突破しているので、アクションRPGもモチーフに入っていると思わしい。

そのイラストだが、カードによって「高めの頭身のもの」と「二頭身前後のデフォルメの効いたもの」の二つの路線が混在している。
これはゲームでよくある「ゲームを攻略する場面では二頭身で、ゲームの合間合間に挟まるストーリー場面ではリアル頭身」という手法の再現だろう。
実際タワーディフェンスゲームに多い手法でもある。

なお描写的にプレイヤー役の騎士は何度もこの城にやってきており、お姫様も何度も迎え撃っている様子。
その事から既に騎士は本筋のゲームをクリアしており、現在はタイムアタックもしくはやりこみプレイの段階に来ているのかもしれない。



【カード】

最上級モンスター

  • 白銀(しろがね)(しろ)のラビュリンス
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2900/守1900
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の通常罠カードの発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない。
(2):自分の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードは、自分フィールドに悪魔族モンスターが存在しない場合には発動できない。
(3):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
相手の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊する(手札からはランダムに選ぶ)。
「ラビュリンス」の城主であるお姫様。
通常罠をサポートする3つの効果を持つ。

(1)の効果はこちらの通常罠の発動に対する相手のモンスター効果の発動封じ。
魔法・罠の発動は防げないので、そちらは別のカードで除去しておくとより安全となる。

(2)の効果はノーコストで通常罠を再利用できる便利なもの。
この効果でセットしたカードは発動に自分の悪魔族モンスターの存在が必要となるが、【ラビュリンス】ならあってないようなデメリットである。
ただし全除去には注意。

(3)の効果は自分の通常罠でモンスターをフィールドから離した時に発動する除去orハンデス。
除去罠と併用すれば相手の盤面をズタボロにできる。対象を取らないのも強い。
状況によってハンデスに切り替えることもできる。

難点は最上級モンスターなのに特殊召喚効果を持たない点。
メイド達や《白銀の迷宮城》で出すか、《ウェルカム・ラビュリンス》《ビッグウェルカム・ラビュリンス》でリクルートしたい。


白いドレスに身を包んでいるが、片手には大きなラブリュスを持ち牛のような角が生えている……とザ・悪魔族な姿。それでいてとても美しい。
そして胸もデカイ あと下半身が透け気味でアブない
モチーフは迷宮つながりで迷宮「ラビュリントス」の主である牛の怪物「ミノタウロス」だと思われる。
「タクティカル・マスターズ」の表紙モンスターにも選ばれており、見る物を色んな意味で圧倒させる。
持っている槍が曲がっているのもより舐められるポンコツ感を助長させる要素
あとカードイラストのポーズが青春時代のイタい記念写真ポーズっぽい

公式Twitterで設定画が公開されている。
それによるとモチーフにはバニーガールも含まれているとのこと。ディーラー=ゲームの支配人繋がりらしい。
また、仕掛けは目にクマができるくらい夜なべして考えているらしい。
……その罠が騎士には容易に突破されているあたりポンコツ疑惑もある。
相手の騎士が来た時には嬉しがり、来ない時には寂しそうにしているなど単純な敵対関係ではない模様。551の蓬莱のCMかな?
ちなみにオフの時は芋ジャー姿でトランプタワー作りに勤しんでいる。姫様なにやってんの。そしてこの世界観でジャージあるの?

  • 白銀の城の魔神像(ラビュリンス・デーモン)
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2000/守2800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):罠カードが発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
攻撃宣言時にのみカードの発動ができる通常罠カード1枚をデッキから選んで自分フィールドにセットする。
(3):このカードの攻撃力は自分の墓地の通常罠カードの種類×400アップし、相手は「白銀の城の魔神像」以外の悪魔族モンスターを攻撃対象に選択できない。
「ラビュリンス」の城の石像。
こちらも罠カードに関連した3つの効果を持つ。

(1)の効果は罠カードの発動後に自身を特殊召喚するもの。
非常に緩い条件で特殊召喚できる。《無限泡影》等の手札から発動できる罠カードがあれば即座の特殊召喚も可能。
地味に指定が「通常罠」ではなく「罠カード」なので、メタ系永続罠の発動時にも特殊召喚できる。

(2)の効果は特殊召喚成功時に「攻撃宣言時にのみカードの発動ができる」通常罠をデッキから直接セットする。
要するに《聖なるバリア-ミラーフォース》とか《魔法の筒》とかのことである。
相手の攻撃を躊躇させられるが、存在がバレているので事前に除去される恐れもある。
ただし持ってこれる通常罠は「相手の攻撃宣言時限定」とは一言も書かれていない。
そのため《ストライク・ショット》や《心太砲式》のような、自分の攻撃宣言時にも使える通常罠なら腐ることも少ない。

(3)の効果は墓地の通常罠の数だけ攻撃力を上げ、悪魔族モンスターを攻撃対象を自身と同名に限定する。
3枚もあれば3000を余裕で超え、ついでに他のモンスターを守れる。


一つ目のデーモンという出で立ちだが、魔人「像」ということから動く石像のようなものだろう。
ちなみにひっそりと「デーモン」モンスターでもある。特殊召喚の条件が緩いのでそちらのデッキにも採用できるかもしれない。

  • 迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2900
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「迷宮城の白銀姫」以外の「ラビュリンス」カードの効果または通常罠カードが発動した自分・相手ターンに発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):自分フィールドにセットされたカードが存在する限り、このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3):通常罠カードが発動した時に発動できる。
そのカードとはカード名が異なる通常罠カード1枚をデッキから選んで自分フィールドにセットする。
「DARKWING BLAST」にて登場した新しいお姫様の姿。
罠デッキで活躍する強力な効果を3つも持っている。

(1)の効果は自身の特殊召喚。
通常罠だけでなく「ラビュリンス」カードの効果発動もカウントし、さらにそれらが発動したターン中なら任意のタイミングで特殊召喚ができる。
つまり凄まじく出しやすく、出し方にも柔軟性がある。
ただし守備表示で出るので、バトルフェイズでの追撃はできない。

(2)の効果は自分のセットカードがある限り耐性を得る。
その耐性は《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》と同じという強耐性。これがセットカードだけで得られるのだから破格。
手札にセットカードを守る《天獄の王》があればほぼ無敵と言えるだろう。リリースはやめて シュライグもやめて
地味に指定は「セットカード」だけなので、裏守備モンスターでも耐性が得られる。

(3)の効果は通常罠の発動時に別の通常罠をデッキからセットできるというもの。
持ってこれる罠は通常罠なら何でもヨシ。《奈落の落とし穴》も《次元障壁》も《魔法の筒》も何でもござれ。
流石にセットされたターンに発動することはできないが、《王家の神殿》や《白銀の城の狂時計》があれば面白い動きができるかもしれない。
注意点として直接チェーンして発動しなければならないので、相手に何かしら効果を挟まれると発動できなくなってしまう。

単純なステータスも攻撃力3000/守備力2900かなり高い。ただし守備表示の特殊召喚なので、そこを《青眼の白龍》ラインに殴られると弱い点には注意。
通常罠を多く扱うデッキであればとりあえず入れておいて損のない1枚に仕上がっている。


ドレスを脱ぎ去り、鎧を纏い二刀の剣を持った麗しき姿となった《白銀の城のラビュリンス》である。それでも下半身はアブないまま
剣はデザイン的に持っていたラブリュスの改造品だろうか。
……ここまで強そうになってもどこかポンコツ臭がするのは今までの信用故か。
なんでも騎士が来るのを待ちきれずに戦闘モードにおめかしして部屋から飛び出してしまった姿だとか。玄関で御主人様を出迎える飼い犬か?


上級モンスター

  • 白銀の城の執事(ラビュリンス・バトラー) アリアス
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻1500/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
手札から、「ラビュリンス」モンスター1体を特殊召喚するか、通常罠カード1枚をセットする。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):「白銀の城の執事 アリアス」以外の自分の、「ラビュリンス」カードか通常罠カードの効果の発動にチェーンして相手が効果を発動した時、この効果を墓地で発動できる。
このカードを特殊召喚する。
後述する《ビッグウェルカム・ラビュリンス》で描かれた執事が「AGE OF OVERLORD」で満を持して登場。
罠デッキでの展開をサポートする2つの効果を持つ。

(1)の効果はなんと後攻0ターンからでも通常罠が使えるという革新的なもの。
《強制脱出装置》のような除去で妨害してもいいし、《次元障壁》で特殊召喚を封じてもいい。
罠デッキ全般で活躍の見込める優秀な効果。【ラビュリンス】なら他のメイド達の特殊召喚にも使えるため更に柔軟に活躍する。

(2)の効果は「ラビュリンス」カードか自分の通常罠の発動に相手がチェーンしてきたら自己蘇生する。
相手の妨害に反応して場の頭数を増やしてくれる。追撃要員や壁、素材として便利。
地味に除外デメリットが無いので、ターンを跨げば何度でも帰ってこれる。
【ラビュリンス】は場に悪魔族あるいは「ラビュリンス」モンスターが居ないと発動できないカードも多いので、受動的とはいえありがたい効果。

総じて優秀だが、自身がレベル6の上級モンスターであることや他のカードも同時に引いていなければならないことなど事故には注意。


後述のメイド達より高いレベルを持つため、おそらくVBで言及されていた中姉様の可能性が高い。
「アリアス」の名前の由来もこちらもメイド達と同じくアリアドネの別称。
しかし実はアリアドネをアリアスと読む言語は無く、この名を使うのはアリアドネの胸像である「アリアス胸像」くらいであったりする。
さらにややこしいが、この胸像はアリアドネ自身ではなくアリアドネの愛人であった豊穣の神デュオニソスがモデルだと現在では結論づけられている。
男装した執事にアリアスの名が付けられたのもこの辺の事情が元ネタ……かもしれない。


下級モンスター

  • 白銀の城の狂時計(ラビュリンス・クックロック)
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン、自分フィールドに「ラビュリンス」モンスターが存在する場合、自分は通常罠カード1枚をセットしたターンでも発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、「白銀の城の狂時計」以外の「ラビュリンス」カードの効果または通常罠カードを自分が発動するために、手札のカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札に加えるか特殊召喚する。
「ラビュリンス」の城の鳩……ならぬコウモリ時計。
罠の発動をサポートする効果を持つ。

(1)の効果は手札から捨てることで条件付きで通常罠1枚をセットしたターンでも発動できるようにする
場に「ラビュリンス」モンスターが必要なものの、通常罠全てに速効性を持たせられるのは大変便利。
相手ターンでも使えるため他の家具や《迷宮城の白銀姫》で持って来た罠の速攻使用もできる。

(2)の効果は「ラビュリンス」カードまたは通常罠の発動のために手札のカードが墓地へ送られた場合に自身をサルベージか蘇生する。
要するに罠の手札コストをリカバリーしてくれる。サルベージして(1)の効果に繋げるか、自己蘇生して各種素材に使うかも選択可能で柔軟性が高い。
「ラビュリンス」単体でも《白銀の城の竜飾灯》や《白銀の城の火吹炉》などのコストの軽減にうってつけである。


見た目は鳩時計だが、飛び出すのは鳥ではなくコウモリ。黒いものが急に飛び出してくるのは別の意味でいやらしい。
文字盤の横にも目がついており、これ自体が意志を持ったモンスターであることが見て取れる。

  • 白銀の城の火吹炉(ラビュリンス・ストービー)
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 0/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚捨てて発動できる。
手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
「ラビュリンス」の城の猫ストーブ。
《白銀の城の竜飾灯》と同じようなサポート効果を持つ。

(1)の効果は《白銀の城の竜飾灯》と全く同じ。
(2)の効果は発動条件は同じだが、こちらは自己蘇生になっている。
こちらは素材として使いやすい。レベル2なので《スプライト・エルフ》や《スプライト・スプリンド》に使えるのが強み。


ネコの顔をした暖炉。
「ラビュリンス」の城とダンジョンは割と寒い地域にあるのだろうか?

  • 白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1500/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚捨てて発動できる。
手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを手札に加える。
「ラビュリンス」の城のドラゴンシャンデリア。
【ラビュリンス】の動きをサポートする効果を持つ。

(1)の効果は自身と手札1枚をコストに手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠をセットできる。
コストはやや重いが、デッキから直接セットできるため《灰流うらら》が効かない。
魔法にも対応しており、特に《白銀の迷宮城》を持ってこれるのが嬉しい。
罠は《白銀の城の狂時計》と組み合わせればそのターン中に発動させることもできる。

(2)の効果は自分の通常罠の効果でモンスターがフィールドから離れた場合に自身をサルベージする。
主に除去系の通常罠で発動を狙うことになるだろう。(1)の効果を何度も使える様になるが、コストがかさむ点には注意。

レベル3悪魔族なので《魔界発現世行きデスガイド》に対応しており、「悪魔嬢」モンスター達とのシナジーも期待できる。


ドラゴンの姿をしたシャンデリア。
昔らしく灯りはロウソクであるが、自前で炎を吐けるあたり灯り切れの心配はなさそうだ。

  • 白銀の城の召使い(ラビュリンス・サーバンツ) アリアーヌ
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札及び自分フィールドにセットされたカードの中から、通常罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「白銀の城の召使い アリアーヌ」以外のレベル4以下の悪魔族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
その後、以下の効果を適用できる。
●手札から、悪魔族モンスター1体を特殊召喚するか、魔法・罠カード1枚をセットする。
ラビュリンスの城のメイドさんその1。ピンク色で明るい笑顔を浮かべている方。

(1)の効果は通常罠をコストに自身以外の下級悪魔族モンスターをリクルートする。
コストこそ必要だが、下級悪魔族なら何でもリクルートできるので汎用性が高い。
レベル4を呼べばこのカードと合わせてランク4のエクシーズ、チューナーを呼べばシンクロ召喚もできる。
相方のアリアンナを呼んであちらでサーチをするのも良い。ただし《灰流うらら》には注意。

(2)の効果は自分の通常罠の効果でモンスターがフィールドから離れた場合にドローしつつ手札から悪魔族か魔法・罠を展開できる。
ドローで確実にアドバンテージを獲得しながら展開までできる便利な効果。
ただしセットした魔法・罠を即発動できる効果とかはついてないので、相手ターンでの使用時は注意。
自分のターンならどちらでも、相手ターンなら悪魔族の特殊召喚を選ぶのが吉だろう。


姫の配下でも特に強い「白磁の乙女(アリアドネ)」と呼ばれる存在。彼女とアリアンナは「末妹」らしい。
天真爛漫そうに見えるがこう見えて「ラビュリンス」配下ではリーダー格のようだ。

  • 白銀の城の召使い(ラビュリンス・サーバンツ) アリアンナ
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守2100
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「白銀の城の召使い アリアンナ」以外の「ラビュリンス」カード1枚を手札に加える。
(2):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
その後、以下の効果を適用できる。
●手札から、悪魔族モンスター1体を特殊召喚するか、魔法・罠カード1枚をセットする。
ラビュリンスの城のメイドさんその2。緑色でクールな表情をしている方。

(1)の効果は召喚・特殊召喚時に「ラビュリンス」カードをサーチする。
サーチ効果は言うまでもなく便利。
相方のアリアーヌの効果でリクルートすれば手札に居なくても発動できる。

(2)は《白銀の城の召使い アリアーヌ》と同じ効果。
2人とも並べておけば一度の罠で2枚ドローできるのでおいしい。
ただし、こちらはアリアーヌと異なり(1)と同一ターンには使えない。


表情はクールだが、ノリノリでポーズを決めてる辺り割と楽しくやってるのかもしれない。

アリアーヌ共々モチーフは迷宮「ラビュリントス」を攻略する英雄テセウスを助けたクレタ島の王女「アリアドネ」だろう。
「アリアーヌ」はアリアドネのフランス語読み、「アリアンナ」はアリアドネのイタリア語読みである。
自分の元ネタ倒すの手伝った奴を元にした名前持ちをメイドにして大丈夫なのだろうか


魔法カード

  • ラビュリンス・セッティング
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「ラビュリンス・セッティング」以外の「ラビュリンス」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
さらに、自分フィールドに悪魔族モンスターが存在する場合、戻した数だけデッキから「ラビュリンス」カード以外の通常罠カードを選んで自分フィールドにセットできる(同名カードは1枚まで)。
メイド達による「ラビュリンス」の城のセッティング。
墓地・除外から「ラビュリンス」魔法・罠カード2枚を対象とし、それらデッキに戻す効果を持つ速効魔法。
その後悪魔族モンスターが存在する場合、戻したカードの数だけデッキから「ラビュリンス」以外の通常罠をセットできる。

「ラビュリンス」魔法・罠を再利用しつつ、汎用通常罠をデッキから引っ張ってくることができる。


イラストではアリアーヌとアリアンナのメイドコンビが指示をして家具達に準備をさせている。
果たして今回の罠は如何様なものだろうか……

  • 白銀の迷宮城(ラビュリンス・ラビリンス)
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):セットされた「ウェルカム・ラビュリンス」通常罠カードを自分が発動した場合、その効果に以下の効果を加える事ができる。
●フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(2):自分が「ラビュリンス」カード以外の通常罠カードを発動した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から悪魔族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
「ラビュリンス」の居城。
罠に関する2種類の効果を持つフィールド魔法。

(1)はセットされた「ウェルカム・ラビュリンス」通常罠が発動した時に、その効果に除去効果を追加する効果
「他のカードに効果を追加する」という珍しい効果である。
「ウェルカム・ラビュリンス」通常罠が発動するだけでボード・アドバンテージを広げることができるようになるのは強烈。対象を取らないのも強い。
「自分の通常罠でモンスターが離れた時」に発動する効果も満たせるようになる。
ただし「効果を追加する」であるため、大元の効果が無効化されると追加した効果も一緒に消えてしまう。
特に《ウェルカム・ラビュリンス》《ビッグウェルカム・ラビュリンス》は《灰流うらら》を喰らいやすいので注意。

(2)は「ラビュリンス」以外の通常罠の発動時に手札・墓地の悪魔族を特殊召喚する効果。
「ラビュリンス」以外の通常罠なら何でも反応するので、幅が広くとても発動しやすい。
「ラビュリンス」モンスター以外の悪魔族モンスターも特殊召喚可能なので、汎用性の高い効果である。


白銀に彩られたふつくしい美しい建物。
フィールド魔法らしく建物しか描かれていないが、だからこそその美しさが際立つ。


罠カード

  • ウェルカム・ラビュリンス
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「ラビュリンス」モンスター1体を特殊召喚する。
このカードの発動後、次のターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを自分フィールドにセットする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
「ラビュリンス」の城の歓迎。
「ラビュリンス」モンスターをリクルートする効果と、自分の通常罠でモンスターがフィールドから離れた時に墓地からセットされる効果を持つ通常罠。

リクルート効果は発動後の次のターン終了時までデッキ・EXデッキから悪魔族モンスターしか特殊召喚できなくなるものの、それ以外は特に縛りも無い。
自分ターンにこの効果で姫様をリクルートすれば即座の再セットも可能。
ただしリクルート効果共通の天敵《灰流うらら》には要注意。

再セット効果も【ラビュリンス】ならば容易に条件を満たせる。
ただし使いすぎてリクルート先が居なくなるとかもあり得るので注意。
その場合はアリアーヌのコストとして使ってしまうのも良いだろう。


イラストでは城内に入った騎士の姿が書かれている。
こちらの騎士はリアル頭身でかっこよく勇ましいイラスト。だが後ろ姿しか映っていない。
前述したが後にこれが単なるイメージ映像だということがわかる

  • ラビュリンス・バラージュ
通常罠
(1):「ラビュリンス・バラージュ」以外のセットされた通常罠カードを自分が発動した時に発動できる。
このカードの効果は、その通常罠カード発動時の効果と同じになる。
このカードの発動後、次の相手ターンの終了時まで自分の効果で発生する相手への効果ダメージは0になる。
「ラビュリンス」の城の弾幕。

自分がセットされた通常罠を発動した時に発動可能で、その効果をコピーする効果を持つ通常罠。
ただし発動以降、次の相手ターンの終了時まで自分が与える効果ダメージが0になる。

デメリットによりバーン効果を2倍……ということはできない。一応「発動後」なのでコピーした分のバーンは入る。
基本的には除去系の通常罠を連打する場合に使う事になるだろう。効果のみコピーするのでコストを無視できるのが強み。
ただし発動できるのは「時」のみなので、コピーしたい罠に何らかのチェーンが挟まると発動できない事には注意したい。
またコストを無視するのも一長一短で、効果がコストにしたものを参照する罠だった場合そこをコピーできないため発動そのものができない。


「バラージュ」とは「弾幕」「弾幕砲火を浴びせる」という意味。罠の集中砲火ということだろう。

イラストは用意された罠を次々突破していく騎士の姿。
その表情からは感情が読み取れないが、少なくとも苦戦の様子はない。

  • フェアーウェルカム・ラビュリンス
通常罠
(1):自分フィールドに悪魔族モンスターが存在する場合、自分または相手モンスターの攻撃宣言時に、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、対象のカードを破壊する。
その後、手札・デッキから「ラビュリンス」カード以外の通常罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットできる。
「ラビュリンス」の城の丁重なおもてなし。
悪魔族モンスターが存在する場合、モンスターの攻撃宣言時にそれを無効にしてフィールドのカードを破壊する通常罠。。
その後「ラビュリンス」以外の通常罠カードをデッキ・手札からセットする効果も持つ。

「攻撃宣言時に発動する」通常罠なので《白銀の城の魔神像》から直接セット可能。
攻撃を無効にできれば除去しつつ別の通常罠を呼び込むことができる。
相手が攻撃してこなくても、自分の攻撃宣言時にも使用できる。
攻撃こそ無効になるが、メイドや家具達の攻撃で発動した場合巻き戻しで変に自爆特攻しなくてもよくなるという利点もある。


「フェアー」には色々意味があるが、「ウェルカム・ラビュリンス」と続くことを考えると「丁重な」「立派な」あたりか。
「ラビュリンス」モンスター総出での対応は確かに丁重ではある。

イラストでは「ラビュリンス」モンスターも蹴散らしていく騎士の姿が。
数々のトラップを制した騎士は、擬態した家具達程度で苦戦はしない。
もはやそれはクリアすることより、どれだけ早く突破できるかを競っているかのよう。

  • ビッグウェルカム・ラビュリンス
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・デッキ・墓地から「ラビュリンス」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
その後、自分フィールドのモンスター1体を選んで持ち主の手札に戻す。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
自分フィールドにレベル8以上の悪魔族モンスターが存在する場合、代わりに相手フィールドのカード1枚を対象とする事もできる。
「ラビュリンス」の城の大・歓・迎。「PHOTON HYPERNOVA」で登場した新規カード。
手札・デッキ・墓地から「ラビュリンス」モンスターを特殊召喚した後に自分のモンスター1体をセルフバウンスする通常罠。
墓地効果でも自分フィールドの悪魔族モンスターか条件付きで相手フィールドのカードをバウンスもできる。

特殊召喚効果は《ウェルカム・ラビュリンス》から手札・墓地も範囲に加わったが、その分特殊召喚後にセルフバウンスしなくてはならない。
ただこのセルフバウンスも「自分の通常罠の効果でモンスターがフィールドから離れた場合」に該当するので【ラビュリンス】では気にならない。
またそうでなくても《迷宮城の白銀姫》ならこれを使ったターンに自分の効果で特殊召喚できる。
そのため自分フィールドにモンスターが居ない状況で引っ張り出しても問題無い。
というかこの組み合わせに他の「ラビュリンス」カードは必要ないので、お手軽に耐性持ち3000打点が出せる出張コンビとして使える。

墓地から除外することでも悪魔族限定のセルフバウンスが撃てるが、こちらで重要なのは「レベル8以上の悪魔族モンスターが存在する場合」の効果。
なんと対象が相手フィールドのカードにまで広がる。そして罠カードの墓地効果は場からの発動と同じく相手ターンでも使える。
つまり条件を満たせば、墓地から全種対象の《強制脱出装置》がフリーチェーンで撃てるようになるのだ。
前述の出張コンビでもこれは狙えるのでとてつもなく強烈。セルフバウンスも緊急避難に使えてたりするのであって困らない。
そしてどちらにせよこちらでも「自分の通常罠の効果でモンスターがフィールドから離れた場合」は満たせる。

総じて展開も除去もこなせる凄まじいカード。【ラビュリンス】ならシナジー含めて最大活用できるが、出張させても強い。
ただし当たり前の制限だがこのカードの効果は同一ターン中にはどちらかしか使えない。リクルートして即バウンスとかは無理なので悪しからず。

ラビュリンスの展開・妨害能力を大幅に上げたきっかけにして、環境で暴れさせた元凶でもあるため、2024年1月より準制限カードに。


「ビッグウェルカム」とはそのまま「大歓迎」の意。……造語とかではなく本当にそういう訳。

イラストは久々のリアル頭身版。でもやっぱり騎士は後ろ姿しか見えない。
メイドと家具達を退け姫様の元に辿り付いた騎士、しかし姫様は高笑いを止めない。
なぜならば騎士の前には新たな障害…庭師(推定)と執事アリアスが立ち塞がって居るのだから。

……と、シチュエーションだけ切り取ればリアル頭身らしく真面目に思えるのだが、そのイラストは
  • 月をバックにすごいポーズでバカみたいに高笑いをする姫様
  • その横に薄く映る姫様の高笑いのどアップ
  • 遠目でもわかる姫様のめっちゃスケスケなドレスのスカート
  • リアル頭身だけどポーズと構図の関係でアップになる騎士のケツ腰回り
  • 髪型がどう見てもシャークさんにしか見えないアリアスのシルエット*1
ネタ要素満載でリアル頭身のカッコ良さに全然集中できない仕上がりになっている。



【相性の良いカード】


  • 悪魔の技(デーモン・グリッチ)
通常罠
(1):自分フィールドに悪魔族モンスターが存在する場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、デッキから悪魔族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
同ビルドパックで登場した通常罠。イラストにはメイド達が描かれている。
当然【ラビュリンス】なら発動条件は容易に満たせる。破壊効果に加えて墓地肥やしで様々なカードとコンボできる。
更にこのカードは「ラビュリンス」カードではないため、「ラビュリンス」以外の通常罠を必要とするカードの効果も使える。
ただし《灰流うらら》に引っかかり破壊効果ごと無効にされる点は注意。

ちなみに「グリッチ」とは「ゲームにおける軽微な不具合及びそれを利用した裏技」のこと。TASやらRTAではおなじみである。
だいたいショートカットに使われることを考えると、やっぱこのメイド達騎士側なんじゃ……

他にも《強制脱出装置》《バージェストマ・ディノミスクス》等の汎用性の高い除去罠とは相性が良い。

同じく通常罠に関する効果を持つ闇属性・悪魔族のモンスター群。
《悪魔嬢リリス》で通常罠をサーチ、《悪魔嬢マリス》で再セット、《悪魔嬢ロリス》で手札を増やしたりとシナジーは強い。
ちなみに《悪魔嬢ロリス》は「タクティカル・マスターズ」と同時期に発売されたVジャンプの付録カード。意識しての収録だろう。

実は【ラビュリンス】はEXデッキへの依存度があまり高くない。その特性上【ドラグマ】とも相性が悪くなかったりする。
というか【ドラグマ】が割と何にでも合う。
一部カードが持つ種族縛りのデメリットに対して、逆に開き直って使わないターンは一切EXデッキを使わないという考え方で行くと色々と噛み合う。
特に通常罠の《ドラグマ・パニッシュメント》は「ラビュリンス」カードの効果トリガーになり、落としたEXモンスターによっては更なる妨害も可能。
《旧神ヌトス》や《ウィンドペガサス@イグニスター》で追加の除去を行ったりと色々と悪いことが出来る。
他には【ドラグマ】の万能サーチャーたる《教導の聖女エクレシア》に、でかいヴェーラーこと《教導の騎士フルルドリス》も外せない。
《ドラグマ・パニッシュメント》のコストにすればそれらを持ってくる事が可能な《灰燼竜バスタード》も存在する。
最低限の出張でも活躍してくれること請け合い。

ご存じ通常罠をデッキからセットして即座に使えるカード。
当然【ラビュリンス】相性は良く、《白銀の迷宮城》のトリガー等様々な用途に使える。
ただし発動後の罠カードの回数制限には要注意。

イラストに描かれている「蟲惑魔」モンスター達も罠サーチや展開の補助に使えるので同時採用もアリ。
《セラの蟲惑魔》も通常罠の発動がトリガーとなるため、展開力を大幅に上げる事ができるだろう。
難点は「落とし穴」罠が微妙にしょっぱいことか

  • 《天獄の王》隠しボス1
ご存じセットカードを守ったりセットカードの発動で特殊召喚できるモンスター。
【ラビュリンス】ならば通常罠を守ったうえで容易に特殊召喚できる。
岩石族なので、悪魔族の「ラビュリンス」モンスターと融合して《E-HERO ダーク・ガイア》になる事もできる。

光闇デッキならチューナーを使わずにシンクロ召喚出来るレベル10シンクロモンスター。
【ラビュリンス】なら『姫様(8)+ストービー(2)』、『アリアス(6)+メイド(4)』で召喚でき、便利な除外効果と白銀姫以上の3500打点で大活躍してくれる。

  • 《戦線復帰》コンティニュー(姫様の)
ご存じ蘇生系通常罠。
【ラビュリンス】ならば姫様を蘇生して再び使い回せる等相性が良い。

  • 《絶対王 バック・ジャック》姫の幼馴染的な奴
キングみたいなやつ。
悪魔族、デッキトップ操作、トラップ即時発動効果持ち……と何かと【ラビュリンス】とは相性が良い。
まずこいつを召喚して《リンクリボー》《サクリファイス・アニマ》《転生炎獣アルミラージ》辺りにリンク召喚するなどして墓地に落とす。
するとデッキトップ3枚の順番操作効果が発動するので、《ウェルカム・ラビュリンス》等を見つけたらそいつをデッキトップに移動させよう。
後はもう一つの墓地効果でそのままセットし、即時発動というコンボが行える。

ARC-Vのラスボスとそれを呼び出す通常罠。
《覇王龍の魂》に《ラビュリンス・バラージュ》を使えばライフコストは半分のまま、2体のズァークが並ぶという壮観な光景になる。
効果は無効化されるが、特殊召喚時に《激流葬》を打てば破壊されてPゾーンに移動するためその高い制圧力を発揮できる。
もちろん打点要員や素材にしてもいい。レベル12なのであの《天霆號アーゼウス》も正規召喚できてしまう。
月の書》や《魔砲戦機ダルマ・カルマ》で一回裏にすれば維持も可能。タイミングを工夫すれば全除去効果も使えたりする。
また《覇王龍の魂》の第二の効果で相手が魔法を発動した瞬間、四天の竜の名を冠するモンスターをそれぞれ呼び出すことができる。
それ以上に強力なのがズァークのペンデュラム効果。《トラップ・トラック》でこのカードを破壊して《トリックスター ・リンカーネーション》や《撹乱作戦》をリクルートして発動出来れば相手の手札を全ハンデス出来てしまう。リンクモンスター以外のEXデッキから出てくるモンスターの効果を封じるおまけ効果も十分強い。
EXデッキを圧迫するが、【ラビュリンス】では元々空きがちなのでこの点でも好相性。

自分もしくは相手の墓地の通常罠の効果をコピーする通常罠。
自分の罠をコピーする際にはこのカードを墓地に落とした上でコストにライフ半分を要求される。
しかし《ラビュリンス・バラージュ》と異なり効果ダメージが0になるデメリットが無く、さらに任意のタイミングで効果をコピー出来るのが特徴。
このカードを活用する場合、手札を墓地に送りながらコピー対象にする罠を持ってくる《白銀の城の火吹炉》や《白銀の城の竜飾灯》が鍵となる。
こういったタイプの【ラビュリンス】は【家具型ラビュリンス】と呼ばれる。

  • 《王家の神殿》別荘
ご存知罠カードをセットしたターンに使用できるようになる永続魔法。
罠メインの【ラビュリンス】とも勿論相性が良い。

  • 《ラビリンス・ウォール・シャドウ》隠しエリア
迷宮壁-ラビリンス・ウォール-》のリメイクなフィールド魔法。
レベル5以上のモンスター以外のモンスターに攻撃制限をかける効果を持つ。最上級モンスターである姫様に影響はないため名前的にも相性が良い。
ただしフィールド魔法なので《白銀の迷宮城》とは使い分けが必須となる。

原作で遊戯が使用した三幻神の一柱とそれを蘇生してお互いに手札を6枚にする通常罠。
オシリスを墓地に送る下準備が必要だが、素引きしても家具のコストにすれば良く、デッキから墓地に送る手段も《のどかな埋葬》を用いればいいため条件を揃えることは簡単。
一度出せれば攻撃力6000クラスのオシリスが降臨し、ラビュリンスには足りない3000打点越えや手札消費を補うことができる。ただし、相手も手札が6枚になるため、そのターンで決着をつけるか前もってウイルスカードでピーピング&処理をしておきたいところ。また、相手の手札が6枚以上の場合《蘇りし天空神》が発動できないことにも注意。

該当記事を見てもらえばわかる通り、発動処理が極めてややこしいがリターンの大きい罠カード。
EXデッキの大半を発動条件に合うエクシーズモンスターと融合モンスターで埋め尽くす専用の構築が必要になるが、上記の通り【ラビュリンス】はEXデッキに依存せず、通常罠をリクルートするのが主戦術のためこのカードを運用しやすい。
実際、マスターデュエルに実装された直後からこのカードを入れた【ラビュリンス】デッキが一部で流行。
シングル戦かつ発動処理を自動で行ってくれるMDの仕様と噛み合い、簡単な計算方法や専用のExcelシート*2が作成されるまでになった。
その影響で姫様に眼鏡を掛けさせてリケジョっぽい雰囲気にするネタが流行ったとか。

【このデッキの弱点】

冒頭でもちょろっと触れたが《ハーピィの羽根帚》や《ライトニング・ストーム》を撃たれた瞬間、罠や《白銀の迷宮城》を全て破壊されてしまう。
「ラビュリンス」モンスターの効果でもアドバンテージを取れなくなるため非常に辛い戦いとなる。
また要となる《白銀の城のラビュリンス》を破壊されても劣勢になりがち。
他にも《王宮のお触れ》《人造人間-サイコ・ショッカー》《レッド・リブート》等の罠カードメタはブッ刺さる。
それと(ほぼ全てのデッキに刺さるが)《スキルドレイン》と言ったモンスター効果無効化や特殊召喚封じもなかなかきつい。
ただし《スキルドレイン》に関しては罠で妨害しつつ出しやすい《迷宮城の白銀姫》の高打点で攻める型もあるため、ある程度はカバーも可能。
一応墓地や除外封じがそれほど痛手ではないのは救いか。



【余談】

罠カードのイラストには「ラビュリンス」の罠を突破する鎧姿の「騎士」の姿が共通して書かれている。
よーく見ると《白銀の城のラビュリンス》のイラストの隅っこにも、騎士の人形らしきものが描かれている。
見た目からはわかりにくいが、睫毛が長い容姿や体格、スカートのような意匠の鎧から恐らく女性と思われる。
設定や姫様との関係など詳細は不明。
少なくとも涼しい顔で各種トラップを切り抜け、各種モンスターを余裕で蹴散らせるほどの実力者のようだ。
誰が呼んだか女体化した《E・HERO ワイルドマン

前述の通りイラスト中ではリアル頭身とデフォルメイラストの2パターンが存在する。
リアル頭身ではどれも顔が見れない後ろ姿ばかりだが、デフォルメイラストでは顔もバッチリ見える。
ちなみに《フェアーウェルカム・ラビュリンス》のイラストでは思いっきりスカートの中身が見えている
が、デフォルトなのもあってそんなにやらしい感じには見えない

設定と実際の強さが一致するかは別として、姫様はステータスも効果もインフレが加速した現代遊戯王で活躍できるテーマの顔として相応しい存在。
それを支える部下や罠も同じくかなり優秀である。
前述の通り設定画にも騎士が来るときにはイラストにもあるオーッホッホホハイテンションになり、逆に来ないときはスン……となる様子が描かれている。
これらの描写から、
「姫様は常勝無敗で本当に完璧、退屈な日々を送っていたがあっさり攻略する騎士が現れて情緒が壊れたのではないか」
「姫様は徹夜するなど騎士を本気で倒そうとしてる敵だが某マリオに対するクッパのごとく戦いの形であれ構ってもらえないとそれはそれで嫌なのでは」
……といった妄想推測がされているとかいないとか。
実際ヴァリアブルブックEX3によるとアリアーヌに「ずっと引きこもっていた」「その反動か今はハイテンション」と言及されている。
またアリアンナが「中姉様」という存在に触れているため、まだまだ隠れた登場人物は多いようだ。

執事のアリアスとメイドのアリアンナ&アリアーヌは人間の姿に見えるが、顔をよく見るとどれもヒビが入っていることが分かる。
このことから、彼女らも家具と同じく元々は無機物ではないかという推測が立てられている。



追記・修正は罠を掻い潜ってからお願いします。

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最終更新:2025年04月07日 15:53

*1 偶然なのかシルエットキャラによくある色つきのオーラによる表現も、シャークさんのカラーである青色になっている。

*2 言うまでもないが、公式大会でこのようなカンニングペーパーを閲覧するのは反則である