九十九由基(呪術廻戦)

登録日:2024/01/10 Wed 23:20:37
更新日:2025/03/21 Fri 17:35:34
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どんな女が好み(タイプ)かな?


九十九(つくも) 由基(ゆき)とは漫画『呪術廻戦』の登場人物である。


【プロフィール】

等級:特級呪術師
趣味:バイク
好きな食べ物:チキンブリトー
苦手な食べ物:海藻類
ストレス:任務
CV:日髙のり子

【概要】

現在四人しかいない「特級呪術師」の最古参にして紅一点。
長身かつスタイル抜群の金髪美女で、チャイナ服っぽい上着にジーンズという着こなしが特徴的。
非常に若々しい外見だが10年前の時点で二輪免許を取得していた事から若く見積っても三十路、下手したらよんじゅ(ry
羂索との決戦では腹が露出したノースリーブのシャツと赤いカーゴパンツという露出多めな服装を選んだが、彼女によれば高専時代の制服をリメイクした一張羅と語っている。

出現した呪いを祓う呪術高専の方針を「対処療法」と評して反発、呪霊の存在しない世界を作るため世界各地を放浪中。
反面高専側からのウケは非常に悪いらしく、夏油「特級のくせを任務を全く受けず、海外をブラブラしてるろくでなし」という風評で知っていた。
ちなみに特級なのでクビにこそなっていないが、代わりに給料はストップしているとのこと。仕事してないんだから当然である。

現在は「呪力からの“脱却”」を人類の目指すべき未来(ネクストステージ)と位置づけ活動。
「呪力の“最適化”」を人類の未来と位置付ける羂索とは真っ向から意見が対立している。


1級術師東堂葵の師匠であり、東堂が出会い頭に女のタイプを聞いてきたりするのはこの人の影響。なお本人の好みは泥臭い男。
劇中では現実と理想に苦悩していた学生時代の夏油の思想に良くも悪くも大きなきっかけを与えた人物。


【人物】

「ただ世界から呪霊をなくしたいだけのしがない美女」を自称し、ざっくばらんとしたノリの軽めでフランクな言動が特徴。
夏油の非術師を根絶することで呪霊をこの世界から消すという無茶なプランに対して、冷徹に「それは“アリ”だ」と頭ごなしに否定することなく客観的な評価を下す辺り研究者気質がうかがえる。
だがそれでも自身の思想や気質とは合わず、夏油のように非術師の皆殺しを行おうとすることには反対であった。

冷徹な部分もあるが根はかなりの人情家。
羂索の掲げる最適化プランにより生まれるであろう数多の悲劇を考えて「私が描く理想とはかけ離れた世界」と評している。
そして実は元星漿体。
星漿体を生贄にして存在を保ってきた天元に対しては内心不満を抱えていたようで、第2部で天元と話し合った際は天元を「クソジジイ」と罵倒して*1怒りを露にしただけでなく、仮に盤星教が星漿体の保護隔離を方針としていた場合は盤星教側に付いていたとも語っている。
一方で割と喧嘩っ早い一面もあり、渋谷で羂索と対面し彼に煽られた際は「ムカつくから皆でアイツボコろう」と大人げなくキレていた。


【戦闘能力】


叩き直してやる

(私 好みに)

術式の効果で超質量が乗った肉体による徒手空拳と下記の「凰輪」を駆使したゴリラの極みみたいな戦い方を行う生粋のインファイター。
術式の恩恵もあり、特級呪霊の概念干渉による防御すら全く影響を受けず一方的にダメージを与えられる作中でも特に近接戦に異常特化した術師。
このせいで事実上等級問わずあらゆる呪霊がワンパンで即祓われるため、羂索は呪霊操術が事実上殆ど封じられたような状態にまで追い込まれていた。

そして領域のバフが乗った「反重力機構(アンチグラビティシステム)」の重力攻撃をモロに喰らっても即死することなく戦闘続行可能と素のタフネスもかなりのもの。「反重力機構」の術式内容や制約を短時間で見抜く洞察力もある*2
劇中では初めて羂索に素で驚愕の表情をさせるだけでなく、肉体の呪力防御をワンパンでぶち抜いて遥か遠くまで吹き飛ばした挙句羂索の両腕まで抉りへし折るなど、格闘戦では羂索相手に互角以上の有利を取り続けていた。

領域展開も習得していたようだが、天元との作戦もあって使用することはなかった。


星の怒り(ボンバイエ)

九十九の生得術式で、自身の体に仮想の質量を付与する術式。
仮想の質量は自身の体の体積とは無関係・無制限に加算でき、これにより人体の輪郭には収まりきらない規模の圧倒的質量をその身に有する。
おまけにある段階の密度までならば幾ら質量を加算しても術者本人への影響はゼロ。運動能力は一切低下しない。
術式の存在は徹底的に秘匿していたのか総監部のデータベース内にも一切情報は乗っていなかった。

そしてこの術式の肝は九十九の肉体へ後付けできる質量に制限がないこと。
これを利用した奥の手が、自身への影響を受けない限界を超えた密度の質量を自身に付加することで超高密度の質量を発生させてブラックホールの生成が可能な点。*3
単独での国家転覆はおろか、その気になれば単独で地球そのものを滅ぼせる規格外の術式である。


弱点は質量をどれほど付与しても肉体強度の強化には繋がらない事。
あくまで術式の恩恵なので、九十九の体力が低下して術式の出力が低下すると調節が効かなくなり相応に質量の加算も失われていく。
奥の手であるブラックホール発生も、強大すぎる反面自分の身体で実行した場合ただの周囲を無差別に巻き込む自爆攻撃にしかならないので使い勝手は悪い。


凰輪(ガルダ)

「星の怒り」の効果で呪具となるまで物質化した九十九の式神。
金属でできた長大な蛇の玩具みたいな造形であり、全長は推定3m程。
九十九以外で唯一「星の怒り」の術式対象となるため、空中に浮かんで泳ぐように移動する姿によらず桁違いの質量を含有。
戦闘時には身体をギチギチに丸め畳んで球状になったり、凰輪の端を掴んで極太の鞭のように振り回される形で彼女の武器となる。
武具となる以外にも式神らしく単体での自律行動・攻撃も可能で、
  • 鋭利な尾の先を利用した刺突
  • 巻き付きによる相手の拘束
も行い九十九の戦いをサポート。加えて領域展開後の術式が焼き切れた状態であっても存在を維持できるので、武器として問題なく使えると語られている。

劇中では球状になるとサッカーボールの如く高速で蹴り飛ばされて特級呪霊を一撃で打ち砕き、鞭のように叩きつけた際は七海建人の『瓦落瓦落』とは比較にもならないレベルで薨星宮の部屋を著しく崩壊させるほどの打撃力を発揮。
巻きついて拘束した際は、超質量も影響もあって凄まじい重量の重りとしても作用していた。


その他技術

  • 簡易領域
シン・陰流が考案した領域展開への対抗策。
東堂が彼女から伝授されているため当然彼女も使えると考えらていたが、羂索との戦いで遂に解禁した。
だが羂索の領域の前では有効な対処法にはなりえず、短時間で破壊された。

  • 反転術式
負のエネルギーである呪力を掛け合わせて正のエネルギーに変え、肉体を治療したり、生得術式の性質を反転させる技術。
劇中では肉体の治療にのみ使用。
ただし「星の怒り」との噛み合わせは悪く、使用した場合加算した質量が軽減してしまうのがネック。


【劇中での活躍】

初登場は交流会編での東堂の回想だが、この時点では名前などの詳細は明かされず。

本格的に登場したのは『懐玉・玉折』編。
天内理子の死の影響で非術師への嫌悪の積み重なり精神が摩耗していた頃の夏油と偶然遭遇。
彼の非術師への嫌悪と「非術師の皆殺しによる呪霊の排除」という極論を冷徹に受け止め「多分それが一番簡単(イージー)だ」と評価。
非術師の嫌悪と守護に悩む夏油に「どちらを本音にするのかは君がこれから選択するんだよ」と語りその場を去った。

久しぶりだね夏油君
あの時の答えを聞かせてもらおうか
どんな女が好み(タイプ)だい?

そして渋谷事変最終盤で虎杖達の窮地をインターセプトするかのように参上。
いつの間にか協力関係を結んでいたラルゥに負傷者や戦力外の人間を回収させる時間を稼ぐ為にも羂索と対話を行うが、羂索の思想とは全く相容れることはなかった。


第2部


私は一人っ子だけどさぁ

最高だぜお兄ちゃん!!

薨星宮の戦いにおいて、羂索の隠し持っていた「反重力機構」を暴いた脹相とバトンタッチする形で参戦。
「星の怒り」による馬鹿げた破壊力の打撃の初手で羂索を驚愕させるも、羂索が閉じない領域の使い手であったという最大の誤算により当初の目論見が破綻して後手に回ってしまうことに。
それでも領域のバフが乗った重力攻撃による負傷を治すことなく戦うフィジカル強者ぶりを前に羂索側も目論見が破綻。


(式神で治癒の時間を稼ぐつもりだな いいさ私はその間に術式を回復させてもらう)

(治せよ!!)


(治さねぇよ!!)


毒づかれながら乱入気味に奇襲も兼ねて参戦した脹相とのタッグで羂索と互角以上に渡り合うが、極小サイズのうずまきを読み切れなかったことが災いして致命傷を負ってしまった。
この時己の死期を悟ったのか、脹相を呪いではなく人と認めた上で彼を穏やかな顔で薨星宮外に送り出すと地に伏してしまう。


(なっ……んだ!?)

星の怒り(ボンバイエ)」で調節した質量の影響を私自身は受けない ある一定の“密度”まではな!!

(密度…!!「星の怒り(ボンバイエ)」で後付けできる質量に制限がないとしたら)
まさか!!

ブラックホールか!!!

重力を扱う割に想定が甘いんじゃないか!?


重力も

質量も 時間も 突き詰めれば


命が尽きたと錯覚した油断や天元に気を取られた不意を衝いて最後は「星の怒り」の質量付与を急加速。奥の手であるブラックホールの発生に踏み切り道連れによる自爆を敢行。
薨星宮一帯を消滅させる巨大なクレーターを生み出す事となった。

結果としては、羂索が土壇場のアドリブで閃いた「反重力機構」の術式順転を利用した一か八かの賭けに成功したため、最後の自爆攻撃は失敗。
発生したブラックホールも天元の結界や彼女の決死の呪力コントロールの甲斐あって地球を滅ぼすことはなく、巨大なクレーターを生むだけに終わった。
とはいえ、基本他人を見下し余裕を持ったままの羂索を幾度も余裕を失わせ、正面からの正攻法で羂索を命の危機にまで追い込んだ辺り、彼女の実力を窺わせる最期でもあった。


【余談】

術式の元ネタは恐らくアントニオ猪木プロデュースーのプロレス興行「INOKI BOM-BA-YE」。
ファンブックによると、小3だった東堂と出逢ったのはたまたまだったとのこと。




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最終更新:2025年03月21日 17:35

*1 今の天元に性別の概念はないが元々女性のため「どちらかと言えばババアだよ」と返されたが

*2 九十九の前で使用したのは対ブラックホールのアドリブを除いて術式反転のみのため厳密には違ったが。

*3 ナレーションでは「地球を直径約2cmまで圧縮するほどの密度」で生まれると解説されていた。