羂索(呪術廻戦)

登録日:2021/12/20 Mon 00:57:44
更新日:2024/12/17 Tue 14:28:53
所要時間:約 10 分で読めます







非術師 術師 呪霊
これらは全て“可能性”なんだ “人間”という“呪力”の形のね

だがまだまだ こんなものではないハズだ

人間の可能性は



羂索(けんじゃく)週刊少年ジャンプ連載中の漫画呪術廻戦』の登場人物。


※以下の項目にはコミックス及びアニメ未収録のネタバレが含まれます。

●目次

【概要】

呪術廻戦の前日譚である「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」(以下「呪術高専」)にて敵役として乙骨憂太と戦い敗れ、
五条悟によって止めを刺され死亡した夏油傑の身体を乗っ取っていた人物。
呪術廻戦」本編に登場する夏油の中身は最初からこの羂索である。

天元様の言によれば「千年以上前から術式を使用して生き続ける存在」であり、ある目的の為に天元様と星漿体(せいしょうたい)との融合を阻止しようと暗躍。
慎重な性格もあり渋谷事変のその時まで「死んだはずの夏油傑が暗躍している」という事実を(数か月前から呪霊一味の裏にいる内通者を調査していた)五条にも気付かせず、(とばり)など呪力の痕跡(残穢(ざんえ))の残る術は自分では使わず、雇い入れた呪詛師や呪霊*1に代行して貰うなど徹底的に存在を隠匿していた。
呪術界上層部とも繋がっており、その伝手で夏油傑の死体を入手した模様。また高専内部にも内通者がいる。

そして本編では真人を筆頭とする特級呪霊一味の黒幕的存在であり、百鬼夜行テロから渋谷事変までの間は彼らのアドバイザーとして、呪術界上層部に自らの存在を気付かせぬまま暗躍していた。
渋谷事変において五条悟を封印し、更に特級呪霊たちが呪術師との戦いでほぼ全滅した後にその本性を現し、自らの目的の為に本格的に動き出す。

外見としては五条袈裟と呼ばれる袈裟を着込んだ姿は夏油傑の時代から変わらず。ただし普通の服も着ている。

作中における全ての元凶、諸悪の根源と言える存在であり、彼によって産み落とされた脹相は「オマエが生き続ける限りだろ!!*2 「全ての不幸の中心はオマエだ!!」と徹底的に罵倒・嫌悪している。


現在は呪力が人類の進化をもたらすことに期待を寄せており、「呪力の最適化」を目的としている。
そして呪力の最適化に伴う様々な混乱や悲劇に関しては「私は呪霊のいない世界も牧歌的な平和も望んじゃいない」と語り、一切気にする素振りはない。
だが一方で自分の今までの行動に行き詰まりを感じていたのも事実であり、これまでは自分が下準備を整えて計画していた様々な悪事や行動を振り返って「私から生まれるモノは私の可能性の域を出ない」「私が創るべきは私の手から離れた混沌だった」と述懐していた。

その最終目的は天元を支配下に置き、その力を利用して日本国民全員と天元を同化させ1億人分の呪力を孕んだ呪霊を産み出すこと。
この目的には大した崇高な願いはなく、動機はただの好奇心
「もし一億人の呪力の塊が抱腹絶倒のマヌケ面だったら君はどうする?笑っちゃうよね」とは本人の談*3


【人物】

狡猾かつ慎重派で、呪霊とはビジネスライクな関係だが*4内心では「呪霊の分際で」と見下し、物語の裏で外国を飛び回り外国政府とも交渉を進める悪辣さの持ち主。
そして生粋の研究者気質であり、なおかつ術式の研鑽にも余念のない努力家の顔も持つ。
呪術界上層部や保守派とは異なり現代の技術にも寛容で、真依によるライフル狙撃を受けた際には「私も術師相手であれば通常兵器は積極的に取り入れるべきだと思うよ」と感心していた*5
「御三家の汚点」「史上最悪の呪術師」と呼ばれた加茂憲倫の身体を乗っ取っていた頃は、呪霊を孕む体質であった女性を人体実験に使用するという外道の所業に手を染めており、真っ当な倫理観は持ち合わせず、愉快犯じみた思想も持つ根っからのマッドサイエンティスト。
見たことがないものを見たい。面白いと思ったことが本当に面白いか確かめたいという未知への知的好奇心が行動の原動力であり、それらを「生きること」と定義している。

興味のそそられる相手や対等と認識した相手にはフレンドリーな一方で興味関心のない相手やそれらを失った相手にはとことん辛辣。基本格下相手であろうと饒舌なところが目立つが、これはどうでもいい相手だからというある種の見下しによるもの。
特に呪胎九相図に関しては失敗作扱いして殊更露骨に見下し罵倒する。
これには本人が九相図に期待を抱いていたが故の反動らしく、「私にここまで言わせた自分を褒めてやるといい」とまで語る。
九相図ほどではないが天元に対してもかなり辛辣。言動などから旧知の仲であることはうかがえるが、天元を「引きこもり」と呼び、同時に強い失望感を感じさせる言動を取る。
長年かけて交渉・契約してきた受肉体に対しても実際は興味関心が薄く、死滅回游を動かす調味料程度の扱い。
死滅回游のプレイヤーとして巻き込まれながらも恐怖で行動できず死んでいった犠牲者達のことは「他人に勝手に命をかけられたらあとは行動するしかない」「現実や未来に希望が無くても死ぬことはいつでもできる」と評し、行動しなかったことを理由に犠牲者の存在を嫌悪。天元への皮肉も込みで侮蔑していた。


とまあ非道の限りを尽くす呪詛師であるが、過去の経歴に反して現代文化に適応して普通に人生をエンジョイしているのも特徴。
呪霊たちと麻雀や人生ゲームに興じたり、スマホを呪術と組み合わせた上で悠々と使いこなし、原作漫画版の『遊戯王』をネタにしたギャグにも冷静なツッコミを入れられる辺り、一定のサブカルチャー全般も履修しているような素振り迄ある。
特にお笑いに対して他の芸人を例に挙げてロジカルにダメ出しできる位には理解度がかなり高い。
お笑い事務所にも詳しい上に『ボキャブラ天国』や『笑う犬の冒険』といったお笑い番組も視聴していたようで、本人によるとP-1グランプリ*6「番組の手際の悪さが1番面白かった」とのこと。


【戦闘能力】


天元……私は貴様と違い “生きて”きたんだ

千年続く!!竜戦虎争!!合従連衡の!!

呪いの世界を!!


卓越した結界術の術者であり、天元様も「私に次ぐ結界術の使い手」と認めている。
劇中では死滅回游のシステム構築に使用している。
とはいえ死滅回游の結界はあまりの大規模さに本人曰く「かなり無理をして作った結界」だった模様。
前述のセリフの通り千年間積み上げ研鑽してきたと語るが、その自負に違わず、結界術のみならず呪術全般について高度な知識や技術、ノウハウを持つ。
基本の戦闘力こそ乗っ取っている身体に依存する様子*7だが、その知識・技術を利用することで自らの戦闘力・対応力を高めている。
現在は特級術師である夏油の身体を得ていることもあり、呪霊操術や体術を駆使して特級クラスの呪霊・呪術師とも互角に渡り合えるだけの力を持つ。

更に固有の術式を複数種類所持しているという現状唯一無二の個性まで備える。現在3種類まで披露しているが、九十九は「最悪四つ目の術式くらいはあり得るかもな」と考察している。

なお死滅回游を引き起こす前は呪霊一味の裏で暗躍していたため、自ら進んで戦うことは少なかった。


●脳の移植術式(仮称)

羂索の操る術式その1。
死体に自らのを移し替え、その肉体を乗っ取る術式。
また乗っ取った人間が術師であるならば、持っていた生得術式を使用することができる。
五条先生によれば呪力に関しても死体が有していた呪力がそのまま引き継がれる様子。そのためたとえ六眼を以てしても本人が再び蘇ったとしか認識できない。

乗っ取った身体の額には傷跡が消えずに残っているが、これは傷を隠さないことで術式の効果を高める縛りである。*8
脳を移動した際に元の肉体が持っていた術式は消えてしまうが、それについては色々な手を打っているらしい。

そのため羂索の本体は肉体ではなく死体に乗り移った脳の方にある。
術式の要であるその脳は毒々しい赤桃色に染まり、白い人間の歯が前頭葉の部分にくっついた異形の外観である。
アニメでは血の気が全くない白色の脳として描写された。


●呪霊操術

羂索の操る術式その2。
夏油の身体を乗っ取ったことで使用できるようになった生得術式。
百鬼夜行テロで失われた呪霊は、千年間コツコツと契約した呪霊により補充されており、生前の夏油の強みだった呪霊の物量攻撃と圧倒的な手数は羂索も問題なく使用可能。
それどころか彼が保有する呪霊の総数は1000万体以上。ちなみに夏油が百鬼夜行のために10年かけて用意した呪霊は7000体にも届かない。
夏油ができなかった操作下にある呪霊との視界共有や、更には低級の呪霊をも自身の呪力で強化することで戦闘力を底上げできる。このため1級術師くらいであれば低級呪霊の膨大な物量を叩きつけるだけで終始圧倒できてしまう。


  • 極ノ番(ごくのばん)「うずまき」
0巻でも夏油によって使用された呪霊操術の奥義。
取り込んだ呪霊を渦状にまとめて生み出した超高密度の呪力を相手にぶつける技。
絶大な威力を誇る反面、呪霊を犠牲にするので呪霊操術の強みである手数の多さも捨ててしまうデメリットも大きい技だと羂索も当初はそう認識していた*9
しかし、その真価はうずまきの素材として消費した準1級以上の呪霊から術式を抽出する
発動する事で『うずまき』の素体となった呪霊が死滅する代わりに、その術式が発動者のものになる。
ただし欠点として、うずまきにより抽出された術式は1度しか使えない様子。

後に極小サイズで発動できることも判明。至近距離での格闘戦の最中にゼロ距離から撃ち込む芸当も見せた。


無為転変

元は真人の術式。
瀕死の真人を呪霊操術により吸収し、「うずまき」により術式を抽出したことで羂索にも使用できるようになった。
劇中では遠隔発動により生得術式を持っているが、脳の構造が呪術師に向いていない」「呪物を取り込ませたが、呪物の器としての強度が弱い」人間たちを一斉に改造し、呪術師へと覚醒させた。
使い切りらしく、上述の遠隔発動以降使用する事はなかった。


反重力機構(アンチグラビティシステム)

羂索の操る術式その3。
虎杖悠仁の母の虎杖香織の体を乗っ取って得たもの。
本来なら自身の周りの重力を無効にするものだが、羂索はそれを「使い勝手が悪い」と思い、劇中では術式反転によって半径2〜3mほどの範囲に重力を叩きつけるように仕様変更している。
しかし、これでも有効範囲は狭いし、叩きつけていられる時間が6秒しかないため、どちらにしろ使いづらい。


胎蔵遍野(たいぞうへんや)


お互いの術式が煙たいのに領域を展開しないのは

領域の押し合いに自信がありませんって言ってるようなもんでしょ

羂索の領域展開
発動と同時に、夥しい数の人面と無数の人体が組み合わさってできたような禍々しい樹木のようなものを出現させる。
付与されている術式は術式反転状態の『反重力機構』、これによって強烈無比な重力圧で相手を頭上から叩き潰す。
宿儺の「伏魔御厨子(ふくまみづし)」同様、結界により標的を閉じ込めないタイプの領域展開である。

発動時の印相は「反叉合掌」。


●その他技術

  • 反転術式
肉体の回復・再生術であるが、千年もの間生き延び呪術を研鑽している彼は当然使用可能である。
劇中では九十九由基との戦闘にて使用、九十九の攻撃により千切れた両腕を再生していることからかなり高度な反転術式が使えるようだ。
また、乙骨との戦いで失われたはずの夏油の右腕が本編で再生しているのはこの術式によるもの。
前述の通り、反転術式で正の呪力を出力できるため、術式反転も使用可能。作中で術式反転を使用したのは彼と五条悟のみである。

  • 呪霊・呪術師との契約術式(仮称)
千年前からコツコツと呪霊・呪術師問わず契約を結び、呪術師は呪物という形で保存していた。
呪術師が契約を結んだ理由は強敵と戦いたい不完全燃焼だった人生を満たしたい等々、人によって異なる。
呪術師の呪物は非術師に取り込ませたが、呪霊については夏油の身体を手に入れた時点で契約を破棄した上で呪霊操術で取り込み、渋谷事変の最終局面にて東京中に解放されることになる。


【劇中での活躍】

本編開始前

千年以上前から「人類の進化の可能性」を追い求め、その手段として日本の結界を支える天元様との同化を行い、日本全土を対象として人類を強制進化させようと企む。
その前準備として天元様を進化させるべく、彼の進化を抑制する星漿体(せいしょうたい)との融合」を阻止しようとしていたが、星漿体と同時期に現れる五条家の「六眼」保有者によって毎度阻まれていた。
その間にも今の人生に不満を抱いていたような呪術師などを口車に乗せるなどしてスカウト。呪物化して後の受肉体作成の手筈を整えていく。
そして明治時代には加茂憲倫の身体を乗っ取り「史上最悪の呪術師」と呼ばれるだけの所業を行っていた一方で、多くの呪物文化財を製作していたようだ*10


だが12年前予期せぬことが起こった 禪院甚爾の介入だ


天元様と同化することができる星漿体と六眼を持つ術師は因果によって繋がっており、それにより同化を阻止できなかったが、12年前は違った。
「呪力を持たないため、呪力によって結ばれた因果の外にいた」伏黒甚爾により、同化当日に星漿体は暗殺されてしまう。
星漿体が失われ同化できなかったことで、天元様の肉体は意図せぬ進化をしてしまい、呪霊に近い存在へと変貌してしまう。
またこの時に呪霊操術を使いこなす夏油傑の存在も見出し、いずれその身体を乗っ取るべく暗躍を開始する。

計画の最大の壁になるであろう五条悟の封印のため、6年前には獄門彊を入手する。
こうして全てのピースは羂索の手の内に揃っていく。

本編

1年前の百鬼夜行テロにて死亡した夏油傑の遺体を、彼の死亡直後に入手。
乗っ取りに成功し夏油の呪霊操術を手に入れる。

一方で特級呪霊の一味とコンタクトを取り、人類に代わる新たな支配者として世界を掌握することを計画する彼らのアドバイザーとして暗躍。
2018年10月31日の渋谷にて五条悟の封印を行うことを決め、その下準備として呪詛師を雇い入れたり、嘱託式の(とばり)のテストを行う。
また呪術高専に真人を侵入させ、かつて自分が生み出した呪胎九相図を奪わせ受肉させることで計画の駒に加える。

なお第二部では2018年9月に死滅回游の実行を見据えてアメリカや中国の首脳陣に極秘裏に接触していたことが判明。
アメリカ首脳に呪術の存在を教えた上で、「呪力はあらゆるエネルギー資源に取って代われる人類史上最もクリーンなエネルギーになりうる」ことを示唆し、アメリカ主導の元呪術師となった日本国民の拉致を行うよう仕向ける工作を図っている。


渋谷事変

渋谷事変では、雇った呪詛師に嘱託式の帳を託し、五条悟を孤立させる状況を作り出す。
そして渋谷駅の地下ホームにて特級呪霊たちに「五条悟を20分間足止めする」ことを依頼。


や 悟 久しいね


戦闘開始から20分後、真人の乱入もあり完全に消耗した五条の前に姿を現し、彼を混乱させ思考を停止させる。
その隙を突いて獄門彊を発動し、五条の封印に成功。*11
封印直前に自分が夏油でないと気づいた五条に己の脳を見せてその正体を明かし

おやすみ五条悟 新しい世界でまた会おう

と餞別の言葉を送るのだった。

しかしながら、最強の呪術師である五条悟の情報の処理が追い付かなかった獄門彊は異常な重さになっており、その場から動かせなくなる。
呪霊一味と相談し、特級呪霊たちは五条奪回に動く呪術師の迎撃に、羂索はその場に残ることになった。

その後地下鉄の路線内にて冥冥と交戦。冥冥は羂索が使役する疱瘡神を倒すが、
羂索自身には勝ち目が無いと判断した彼女は、弟の憂憂のワープ術式により撤退してしまう。

真人が虎杖悠仁との最終決戦に敗れ、地下街を逃げていた所に再登場。
瀕死の真人を呪霊操術により黒い玉へと変え、それを己の身体へと取り込む。

その直後に渋谷に到着していた京都校の学生による奇襲を受けるが、羂索は術式と体術を駆使しそれを難なく迎撃。
更なる援軍として特級呪術師である九十九由基が現れるも、『うずまき』により術式の抽出を既に終えていた羂索は、無為転変を日本中に遠隔発動して非術師千人を呪術師の肉体へと改造。
呪物の封印も解き、死滅回游の泳者(プレイヤー)となる「悪意ある千人の虎杖悠仁」を生み出すことに成功する。

そして最後の仕上げとばかりに1000万を超える呪霊を東京中に解き放ち、五条が封印された獄門彊を携えてその場から立ち去るのだった。


じゃあね 虎杖悠仁 君には期待しているよ

聞いてるかい? 宿儺

始まるよ

再び 呪術全盛平安の世が…!!


死滅回游編

悪夢のハロウィンから明けて2018年11月1日。
羂索は日本各地の結界(コロニー)を起動させ、結界内の呪術師同士によるデスゲーム「死滅回游」を開始する。

術式の効果を高める為に「結界が起動した時に結界内にいた人間は一度だけ結界の外へ脱出する権利がある」という縛りにより、結界内にいた非術師を外へと送り出す。
仙台市に張られた結界内には、虎杖が所属していたオカルト研究会の佐々木先輩がおり、彼女を外へと送り出す際に羂索はとある感謝の言葉を伝える。


そうだ 言い忘れる所だった

息子と仲良くしてくれて ありがとう



人外魔境新宿決戦




【余談】

その正体について

第90話にて頭がパカッと割れる形でその正体が明らかになったが、その姿がフジテレビ系列でかつて放映されていた「トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~」の賞品である
「金の脳(メロンパン入れにもなっており、正面でパカっと開きパンを収納できる)」を彷彿とさせたため、付いた愛称はメロンパンつまり夏油傑はメロンパン入れ
なお羂索の名前が明らかになったのは第145話であり、この名が判明するまでは偽夏油や上記の愛称で呼ばれることに。

そして第143話にて、虎杖の父親でなくまさかの母親であった可能性が浮上し、メロンパンナとも呼称されるようになる。
  • 虎杖との初対面の際に「我ながら流石というべきか 宿儺の器タフだね」と自分が虎杖の誕生に関わっているような発言
  • また虎杖に向けて呪霊操術の講義を始めてしまい「急に(母親)らしい事を始めてしまったなと思って」と自嘲する
  • 虎杖の知り合い(女性)に対して、わざわざ「息子と仲良くしてくれてありがとう」と感謝を述べる
  • 虎杖(むすこ)を確実に死刑にできる乙骨を処刑人に推薦した、割と有能な総監部の人間を即座に始末する
……などなど、「すくすく成長する息子(虎杖)の成長を優しく見守るママ(ただし身体は男)」という嫌すぎる属性を獲得してしまった。
性転換できるラスボスは過去に数多いるが、自分の目的の為にわざわざ女性の身体を手に入れて主人公を出産するラスボスは、流石にそうはいないだろう。
「夏油様をこれ以上玩ぶな」と言った美々子と菜々子の気持ちも少し分かる

また自身の息子である事には変わりないのにもかかわらず、脹相に対してはやけにそっけない態度なのは
「脹相は自分が腹を痛めて産んだ子ではないから」という嫌な説得力が生まれてしまうのであった。

また、一部読者からは「羂索は本当に女性なのではないか?」と考察されている。
理由としては、
  • 元々女性だった天元と友人関係だった
  • 「私の目的に邪魔なの」など一部の口調が女性的
  • アニメで声を務めた櫻井孝宏氏の演技が本物の夏油に比べて色っぽい
  • シャボン液の瓶を持つ際に小指を立てていたりと細かい仕草が色っぽい
という点が挙げられる。


読者からの印象について

過去には非人道的行為を行っていたり、特級呪霊による事件や渋谷事変やその後の死滅回游まで含めて間接的に大量殺人に関わっていたりとやってることは結構えげつない悪役ながら
  • 自分の目的の為に千年もの間コツコツと準備を進める
  • 呪霊操術を手に入れる前から1000万体もの呪霊をコツコツと収集(契約)。千年かけて集めたとすると、一年で約1万体と契約していたと計算になる
  • 見込みのある呪術師をスカウトし、死滅回游の泳者(プレイヤー)になり得る優秀な人材もコツコツと集める
  • 呪術の研鑽や研究にも余念がなく、新しい技術にも寛容である
  • 海外の呪術師との接触や呪術界上層部への工作(内通者)など、根回しも欠かさない
とただ部下に任せてふんぞり返っているわけでは無く、重要な場面では常に自分で動いていることから、
読者からの印象は「目的のために滅茶苦茶頑張っている努力家」「何だかんだで人生エンジョイしまくってる人」として意外と好感度は高かったりする。

目的を果たす為に下準備をしっかりとしていることから「ここからどうやって負けるのか想像できない悪役」でもあり、
仮に虎杖たちが今後羂索の想像外のことをやらかして計画をおじゃんにしたとしても
それはそれで「人間の予想外の可能性に満足しそう」として精神的には負けそうにないと思われている。こいつ無敵か…


五条悟や伏黒甚爾の身体を乗っ取ろうとしなかった理由

作者曰く、五条については「自分より強くて単純に殺せないから」。
また六眼は同時代に二人以上の保持者が存在しないため、五条さえ生かして封印しておけばイレギュラーな事態が起こることも無いと考えた結果だろう。
封印解除後も決戦の日まで五条に殺されないためと宿儺と行動を共にしていたことから、「自分は五条悟より弱い」と認識している節がある。*14

伏黒甚爾はやれないことはないらしいが、天与呪縛と脳の移植術式がぶつかり合う危険性がある為あまり意味が無いらしい。


追記・修正は千年間もの間コツコツと努力を重ねてからお願いします。

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最終更新:2024年12月17日 14:28

*1 作中では真人が帳を張っていた

*2 「虎杖が生き続ける限り呪いの連鎖は止まらない」という羂索の論への反論

*3 この時ひょっとこの顔がイメージされてる

*4 呪霊側は羂索の事を協力的な呪詛師程度にしか考えていない

*5 ただしその銃撃は事もなげにあしらわれていたが

*6 ピン芸人日本一を決める大会

*7 400年前鹿紫雲に契約を取り付ける際、「今は戦闘用の身体ではない」として鹿紫雲からの戦いの誘いを退けている

*8 どんなメリットを得ているかは今の所不明

*9 本物の夏油がこの技に化身玉藻前を使わなかったのは恐らくこのため

*10 憲倫が羂索に乗っ取られる前に作成していた可能性もあるが、詳細は不明

*11 獄門彊による封印は『半径4m以内に』『1分間足止めし続ける』という難条件を踏ませる必要があったが、この経過時間は『脳内時間』でも構わないという仕様がある。夏油の姿を直接見せることで学生時代の想い出が過ぎってしまった悟の脳内には1分どころか3年分の時間が経過してしまい、封印が一瞬で完了してしまった。

*12 ファンデーションで隠しているのか、傷跡は少し薄くなってはいるが

*13 ざっくり言うと、フリがあってオチがあるギャグであり、フリがないのでオチだけでは伝わらない。

*14 実際この作品において頂点に立つのは五条悟と両面宿儺の二人のため特におかしい認識ではない