登録日:2020/02/07 Fri 22:32:45
更新日:2025/01/14 Tue 00:07:46
所要時間:約 12 分で読めます
夏油傑は週刊少年ジャンプ連載
『呪術廻戦』およびその前日譚
『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』(以下
『呪術高専』)の登場人物。
●目次
【プロフィール】
年齢:享年27歳
誕生日:2月3日(みずがめ座)
身長:推定185cm
等級:特級呪術師
高専入学方法:スカウト
趣味・特技:格闘技
好きな食べ物:
蕎麦(ざる)
苦手な食べ物::無し
ストレス:呪霊を取り込むこと
イメージソング :
→Pia-no-jaC←『Paradiso』
Two Door Cinema Club『Come Back Home』
【概要】
見た目は五条袈裟と呼ばれる法衣を着込み、髪をオールバックにしている。185cmを越える青年。
『呪術高専』では
最大の敵役を務め、『
呪術廻戦』では敵方である特級呪霊たちの黒幕的存在となっている。
呪術界の最強戦力である
五条悟とは高専時代の親友であり、後に五条たちの高専時代を舞台とする過去編が描かれた。
【人物】
呪術界でも四人しかいない「特級術師」の一人であり、一晩で百人以上の一般人を殺害した罪で高専を追放された「最悪の呪詛師」。
『呪術高専』の頃はとある宗教団体の長の座に収まっており、そこで現在の呪術界に不満を持つ同志を集め力を蓄えていた。
呪力を持たない非術師(一般人)を「猿」と侮蔑して呼び、「非術師を全員殺して呪術師だけの世界を作る」という壮大な目標を掲げている。
人を挑発したりやたらとノリが良かったりと掴み所の無い性格に見えるが、その内実は良くも悪くも生真面目。
己の目標ゆえに非術師の命は軽く考えておりいとも簡単に殺すが、呪術師(特に若者)は無暗に傷つけたり殺すことを避けている。
呪霊を己の身体に取り込むことで自由自在に操る
「呪霊操術」の数少ない使い手であり、所有する呪霊の数は四千を優に超える。
『呪術高専』では、主人公である特級術師「
乙骨憂太」に従う特級過呪怨霊「
祈本里香」の存在を知り、彼女を入手するべく動き出す。
【戦闘能力】
所謂「使い魔を使役する召喚士」。
純粋な後衛型と思いきや体術も心得ており、召喚した呪霊をブラフ代わりに近接戦闘に優れる術師相手でも瞬殺できるほど。
また呪具の扱いにも長けている。
特級に数えられたのは、後述の術式によって不可視の異形の軍隊を率いて操れることに由来する。
●呪霊操術
夏油の生得術式。
降伏させた呪霊を球体状に圧縮して取り込み、自在に操る能力。
低階級の呪霊であれば降伏の必要が無くほぼ無条件で取り込め、降伏さえさせれば特級呪霊であろうと問題なく隷属可能。おまけにストックの上限も存在しない。
対象となる呪霊は主従契約の無い呪霊に限られる。ただし主人を排除(殺害など)してしまえば取り込みは可能。
最大の強みは他の術式を凌駕しうるほどの圧倒的な手札の多さであり、術式を保有する準1級以上の呪霊を複数使役し、術式を解明・攻略されようと新たな呪霊を放ち己のアドバンテージを維持し続けることができる。
更に術者の呪力で使役する呪霊を強化することが可能で低級の呪霊ですら群れとなれば1級相当の術師にさえ優位に立つことが可能。
このように単純な数の暴力で押し切るゴリ押し戦術も凶悪。原則1人につき1種類の術式が大前提である呪術世界にて、これらのアドバンテージは絶大な強みとなる。ただし取り込んだ呪霊の能力は成長が止まってしまうため、ある程度成長してから取り込む必要がある。
なお呪霊を己の身体に取り込む際は口からになるのだが、その際の感覚は「吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みするような感覚と味」とのことらしく、高専時代は呪霊を取り込む感覚で精神を摩耗させていた模様。
作中で保有・使役していた呪いは低級から準1級、特級まで存在。
前日譚時点での総数は単純計算でも6400体以上。
本編では大幅に手札を失ったが空白期間を利用して補填。数こそ前日譚ほどではないが呪霊の質自体は衰えていない。
とある人物によれば、京都と東京に分散させた百鬼夜行の全てを分散させずに投入していた場合乙骨にも勝てていたようだ。
特定範囲内を覆うことで呪いの存在や呪術師の戦いを一般人の目から
隠蔽したり、一般人が戦いの場に入らないようにするために用いる結界術。
0巻で使用した呪霊操術の奥義。
取り込んだ呪霊を渦状にまとめて生み出した超高密度の呪力を相手にぶつける技。
凄まじい威力を持つ反面呪霊操術の強みである凄まじい手数を捨てる諸刃の剣でもある。
外見は無数の人間の顔や身体の部位が捻れるようにして一つに纏まった奇怪極まりない呪霊。
乙骨との戦いにおいて対折本理香の切り札として使用し、その際は手元に保有していた4461体の呪いを1つに束ねて放った。
+
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ネタバレ |
その真価はうずまきの素材として消費した準1級以上の呪霊から 術式を抽出すること。
詳細は不明だが、『うずまき』の素体となった呪霊が死滅する代わりにその術式が発動者のものになると思われる。
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●使役する呪霊抜粋
パパ黒の死後隷属させた呪霊。
等級は3級程度で外見は人面の芋虫。
口で飲み込んだ物を体内の異空間に保管できる性質を持ち手軽に呪具などを携行できる。
登録済みの16体の特級仮想怨霊の1体。十二単を纏った怪人の様な呪霊。
乙骨との戦いにおいて対折本理香の切り札として使用。
高専時代に所持していた呪霊の1体。当時の手持ちの中で最高の防御力の持ち主だった。
名称不明の仮想怨霊。
見た目は怪物みたいなビジュアルの
口裂け女。
「わたしきれい?」と相手に尋ね、相手が答えるまでお互いに不可侵を強制する特殊な簡易領域を展開する能力を持つ。
なお答えると相手の周囲に無数の握り鋏を具現化し敵を斬り刻む。
呪術廻戦本編で召喚。
疫病に対する恐怖から生まれた「特級特定疾病呪霊」と呼ばれる特級呪霊の1体。
司っているのは天然痘。
特級らしく領域展開を使いこなし、敵を棺桶に幽閉する術式を操る。
「神」というのは夏油のブラフであり、真の名前は疱瘡婆。
つまり性別は女性。
疱瘡神の操る領域展開。風景は古びた墓場。
更に
1:棺桶を具現化して標的を幽閉
2:空中に具現化した墓石で落下させ、棺桶を地中に埋めて埋葬
3:3カウントが経過する
というプロセスを踏むことで標的を天然痘に罹患させ即座に呪殺するという術式を領域内で扱う。
3カウントが経過する前に棺桶から脱出すれば問題はないが、棺桶自体が狭い為脱出は容易ではない。
また、死因は天然痘なので1970年代生まれの人物には通用しないと思われる。
呪術廻戦本編で召喚。
小さな鯰のような呪霊で、地面に潜り込むと標的の足元に具現化。巨大な穴に落ちたかのような錯覚を与えた上で強制的に転倒させ動きを封じる術式を持つ。
●装備
特級呪具。
形状はシンプルな三節棍。
特級呪具の中では唯一術式効果を一切持たない特級呪具。
しかしそれ故に特級呪具クラスの呪力を内包する純粋な力の塊であり、所有者の膂力に破壊力と殺傷力が大きく左右される性質を持つ。
実は元々武器庫呪霊の体内に保管されていた代物。
パパ黒の死亡後武器庫呪霊を隷属させた夏油の手に渡った。
価値は最低でも5億円。
特級呪物。
形状は手の平位の大きさのサイコロだが、サイコロの目が本物の人間の眼になっている。
漏瑚曰く「忌み物」。正体は生きた結界『源信』の成れの果ての姿。
「開門」と唱える事で起動する封印呪具で、夏油が「封印できないものはない」と断言する程の力を持つ。
発動条件は「開門後、封印有効範囲である半径4m以内に対象を1分間留めること」。
ただし1分間と言っても、実際の1分間ではなく、「対象の脳内時間で1分」という点がポイント。
なお封印できるといっても封印対象の格次第では情報の処理に差があり、五条悟を封印した際は「五条悟の情報量」が過大すぎて処理し切れず、地面に深くめり込んで微動だにしないほどの超重量となった。
【過去】
呪術廻戦の現在の時間軸より遡ること約10年前――夏油と五条、それに家入硝子を加えた三人は同級生として
都立呪術高専で青春を過ごしていた。
当時の夏油は呪術師としての使命に忠実な「呪術師は弱い非術師を守るためにある」という考えであり、非術師の存在を軽んじる当時の五条とは意見の違いがあった。
この時点で呪術界でも最強クラスであった二人は時たま意見の対立から喧嘩する事もあったが、任務では息の合ったコンビとして仲の良い親友であった。
●任務『星漿体を護衛せよ』
高専2年の際に担任の夜蛾から彼らに下された任務「『星漿体』の少女の護衛」が、その後の彼らの運命を変えていく。
星漿体は呪術界の根幹を支える「天元」の肉体の安定を保つべく彼と同化するために育てられた存在であり、天元との同化が数日後へと迫ったこの時点でそれを阻止すべく幾つかの勢力が動き出していたのだ。
同化に成功すればもう二度と表には出られない彼女に最後の日々を過ごして貰うべく、彼らは任務を遂行する。
彼女に仕える
メイドが人質になり
沖縄に連れ去られるというトラブルもあったが、数日後旅を終えた一行は高専へと辿り着く。
ここまで来れば高専の結界内の為安全、後は天元様の下へと向かい同化するだけ――と考える一行であったが、そこに少女の暗殺依頼を受けていた
「伏黒甚爾」による襲撃を受ける。
護衛の為寝る時すら能力を使用し続けた事により疲労した五条は、生まれつき呪力を持たない
「天与呪縛」である伏黒に背後から刀で突き刺されてしまう。
不意を討たれた五条はそれでも任務を優先し、夏油に少女を託して己は伏黒との戦闘を開始。夏油は少女を連れて天元のいる
薨星宮へと向かった。
いざ薨星宮に着いた時、夏油は改めて少女に尋ねる。このまま天元と同化する選択で良いのか、帰る道もあると伝える。
少女は悩んだ後「もっと皆と一緒にいたい」と本音を告げる。
その答えを聞き夏油は少女に手を伸ばした。
「彼女が天元様との同化を是としない場合、彼女の意思を尊重し全力でそれを阻止する」
親友である五条と任務を受けた時点で決めていたことであったのだ。
彼女も笑って右手を差し出すが…。
――その直後に彼女の頭を銃弾が撃ち抜いた。
突然の事に呆気にとられる夏油の前に現れたのは、銃を構える伏黒だった。
夏油は伏黒との戦闘を開始するが、百戦錬磨である伏黒の実力には一歩及ばず敗北。
止めは「夏油死亡後に彼が取り込んだ呪霊がどうなるか分からない」と判断した伏黒により刺されず、暗殺の証拠として少女の遺体を持ち去られるという完全敗北を喫する。
だがその恵まれたオマエらが呪術も使えねえ俺みてえな“猿”に負けたってこと
●歪む世界
少女を暗殺するように伏黒に依頼したのは、天元を神と崇める宗教団体「盤星教」であった。
盤星教は「天元様に混じろうとする不純物」である星漿体の存在を良しとはしなかったのだ。
意識を取り戻した夏油が盤星教の本部へと辿り着いた時、そこで目にしたのは少女の遺体を抱える五条と、その周りを囲む笑顔で拍手する盤星教の教徒たちであった。
一度は伏黒にオーバーキルと言える程に念入りに殺害されたかに見えた五条だったが、その死の間際に呪力の本質を掴み復活。
そのまま盤星教の本部へと向かい伏黒と再戦、彼を撃破していた。既に幹部は全員逃走し、残されたのは少女の遺体と呪術界を知らない一般教徒だけであった。
呪術界を守るため、天元との同化のためだけに、自分の心を殺して生きてきた少女。そんな彼女の遺体の周りで微笑みながら拍手を送る教徒たちという醜悪な光景を前に「コイツら殺すか?」と夏油に問う五条であったが、彼はそれを是としなかった。
――その日から、五条悟は名実共に“最強”と成った。
五条は任務を一人でこなせるようになり、必然的に夏油も一人での任務が増える。
蛆のように沸く呪霊の対処に追われる中で、夏油は盤星教の本部で見た光景がちらついて頭から離れなくなっていた。
非術師の怒り・妬み・恐れといった感情が生み出した呪霊から非術師を守るため、吐瀉物が如き味の呪霊を飲み込み続ける日々。
夏油の精神は着実に摩耗していった。
同じ特級術師である
九十九由基と出会った際には、彼女の
「呪霊の生まれない世界を作る」という目的に対して夏油は思わず
「じゃあ(呪霊を生み出す)非術師を皆殺しにすれば良い」と思わず吐露してしまうが、九十九はそれも一つの選択肢であると否定せず、何を選ぶかは夏油自身であると言い残し別れる。
その後慕ってくれた後輩も任務の不手際で死に、更に心身ともに追い詰められた七海が思わず溢した「もうあの人1人で良くないですか」という言葉に、夏油はますます「非術師を守る」という呪術師としての使命、自分が呪術師を続けることの意味に疑問を抱いていく。
●夏油の選択
任務により、呪霊を原因とする行方不明・変死事件を調査すべく山奥のとある集落を訪れた夏油は、そこで
「村人が呪術師の幼い少女たちを虐待し、檻に閉じ込める」醜悪な光景を目にしてしまう。
村人は
「ここ最近の事件は彼女らの仕業だ」「やはり殺しておくべきだった」と喚くが、既に夏油にとってはそれらの妄言は猿の鳴き声でしか無かった。
非術師を見下す自分 それを否定する自分
どちらを本音にするのかは
君がこれから選択するんだよ
五条は夜蛾の口から夏油が逃亡し、己の両親すらその手にかけた事を聞かされるが、それは彼にとっては信じがたいものだった。
数日後、夏油は五条と新宿の往来で再会する。
説明しろと迫る五条だったが、夏油の考えは既に決まっていた。
「非術師を皆殺しなど出来るわけがない」「意味のない無駄な行為」と断じる五条に対し、夏油は「君にならできるだろ」と返す。
生き方は決めた 後は自分にできることを精一杯やるさ
そう言い残し、背を向ける夏油。五条は即座に攻撃の構えをとるも、結局攻撃を放つことはできず、夏油は雑踏の中に消えてゆく。
これが五条と夏油の親友としての最後の別れとなった。
その後、伏黒の元仕事仲間の伝手を借り、根本を盤星教と同じとするある団体へと乗り込んだ夏油は、見せしめに幹部を殺害しその団体を掌握。
団体の名前を変え、それから約10年間呪いと
金を集めながら潜伏する事になる。
【呪術高専】
主人公乙骨憂太の最大の敵として登場。
里香の能力を見極めるため、高専学生の任務地に呪霊をばら撒く等の工作をして暗躍する。
物語終盤で、呪術高専に同志たちを引き連れて堂々と呪術界に宣戦布告。
東京の新宿と
京都にそれぞれ千の呪霊を放つ
「百鬼夜行」の決行を予告する。
しかし百鬼夜行はあくまで呪術界上層部への目くらましであり、
真の目的は警戒の緩んだ乙骨を殺して里香を奪うことであった。
同志たちが新宿で五条を足止めしている最中に高専へと乗り込んだ夏油は、クラスメートを傷つけられてブチギレた乙骨と対峙。
乙骨の特級術師としての異常なポテンシャルと里香の圧倒的な力を前に互角の戦いを繰り広げる。
最後は特級仮想怨霊「化身玉藻前」及び切り札である極ノ番「うずまき」を発動し、里香に己全てを捧げることでブーストした乙骨と呪力で撃ち合い、決着をつけようとする。
結果打ち負け、右腕を失う重傷を負い敗北。
逃走中に親友であった五条に捕捉され、遂に詰みを悟る。
どこか憑き物の落ちたような顔の夏油は「この世界では心の底から笑えなかった」と溢すが……
もう戻れないあの頃のような笑顔と共にそう溢し、夏油傑という「最悪の呪詛師」は祓われたのだった。
【呪術廻戦】
特級呪霊たちの人間側の協力者として再登場。容姿は呪術高専の頃の袈裟姿とほぼ変わらないが、右腕が戻っており額に真一文字の傷が入っている。
呪霊たちの悲願である「呪霊が現在の人類に成り代わって支配者となる」という目的に協力し、その最大の壁となる五条の排除を画策する。
自らの存在を高専に悟られないようにする為か、
帳など呪力の痕跡(
残穢)の残る術は自分では使わず他の人や呪霊(作中では
真人が帳を張っていた)に代行して貰っている。
行動時は主に真人とコンビを組んで活動している。また呪霊一味には人間の呪詛師も何人か組しているが、恐らくは夏油の手引きによるものと思われる。
見識が変わったのか「呪術高専」の頃とは異なり、
虎杖や
吉野順平等の若い呪術師が傷ついたり死んだりしても何の感慨も覚えなくなっている様子。
また影では呪霊の事を
「呪霊の分際で」と見下している。
ハロウィンの渋谷事変では、呪霊たちに
「渋谷駅構内に侵入した五条に対して、20分間の時間稼ぎをする」事を依頼。
特級呪霊の一体である
花御がやられるも、駅構内が捕らえられた人々で溢れていたこと、
真人が改造人間を連れて乱入したこともあり時間稼ぎには成功し、五条は呪力の使い過ぎで疲弊する。
20分後、己が殺したはずの存在が目の前に現れたことに混乱した五条を前に、夏油は特級呪物「獄門疆」を発動。
不意を突かれた五条は最強の封印呪物である獄門疆に囚われ、万事休すとなる。
肉体も呪力も この六眼に写る情報はオマエを夏油傑だと言っている
だが俺の魂がそれを否定してんだよ さっさと答えろ! オマエは誰だ!!
キッショ なんで分かるんだよ
そう言って夏油は頭の傷を開き、己の脳を見せる。
今まで暗躍していた夏油は、夏油の遺体の脳を入れ替えた偽者の夏油であった。
“偽夏油”は呪霊操術の術式を使う為と五条を追い詰める状況を作り出す為、処分される前の夏油の遺体を入手して脳を移し替える呪術により夏油の身体を手に入れたのだった。
ファンブックによると偽夏油は反転術式を使えるらしく、右腕が治っていたのはこのためだと予想される。
この際にあまりにも強すぎる五条を「私の目的に邪魔」と言い、特級呪霊たちの願いとはまた異なる目的を持っている様子。
ちなみに正体バレの際死体である筈の夏油の身体が、五条の言葉に反応して己の首を絞めるような挙動をしたことで読者から「未だ夏油の意志が肉体に残り反逆したのではないか」という予想も建てられたが、作者によると「首がもげたトンボが動いたみたいなアレ」ということらしい。
こうして五条悟の封印には成功するが、やはりそれでも規格外なのが五条悟。
封印完了の直後、獄門疆は突如重量を増しその場から動かなくなってしまう。
夏油はそれを「獄門疆が五条悟という情報をまだ処理し切れていない」と判断。
五条封印の成功により、それぞれの思惑で動き出す呪霊たちを見送り、夏油は封印の完全な完了までその場で待つことになる。
後に封印が完全に終わり、地下鉄のレールにて
冥冥・憂憂と対峙。特級呪霊
「疱瘡神」を召喚するも連携によって祓われ、改めて交戦を始めた。
二人との戦闘では冥冥を殺す手前まで追い込んだ様だが、憂憂の術式により取り逃す。その後夏油はあわや
虎杖に祓われる寸前まで追い詰められた真人の前に姿を現した。
虎杖は五条を奪還すべく挑みかかるも、歯牙にもかけず一蹴。隙をついて殺しにかかった真人も弱っていた事もあって容易く手中に収めた。
その後援軍として
京都校のメンバーと日下部班が到着するも、ただの体術や真人を犠牲にした
極ノ番「うずまき」で容赦なくねじ伏せる。
こうしてワンサイドゲームを展開していた夏油だったが、
脹相が乱入。そして二人の会話から衝撃の事実が明かされるのだった…。
その正体は加茂家の汚点にして史上最悪の呪詛師、
加茂憲倫。
しかし脹相の回想シーンに描かれた憲倫の額にも縫い傷が入っていた上、本人も
「加茂憲倫も数ある名の一つに過ぎない」と語っており、明治より前から生き長らえている模様。
その正体は
こちらを参照。
【関係者】
五条悟
高専時代の親友。当時から六眼と未完成ながらも無下限呪術を使いこなす最強クラスの呪術師。
その驕りゆえか非術師をないがしろにする言動が多く、非術師を守る信念を持っていた当時の夏油とはちょうど今とは逆の立場であった。
星漿体の護衛任務で伏黒と戦った事で呪力の本質を理解するに至り、名実共に呪術界最強となった。
夏油逃亡の数日後に新宿で再会。「非術師を皆殺しなんて無茶な事を言うな」と正論を言うが、
夏油には逆に「お前なら出来るだろ」と反論される。
この事がきっかけで己だけが最強では駄目だと自覚し、後に教師として後輩たちを育てる考えに至る。
家入硝子
高専時代の同級生。回復術である反転術式の貴重な使い手であるため危険な任務には出ない。
夏油逃亡の数日後に新宿のジャンプのコンプライアンスに反しそうな喫煙所で一服していた所を夏油と再会。彼と話した後五条に連絡する。
夜蛾正道
過去では夏油たちの担任を務めていた
ガッデムな先生。現在は東京校の学長。
見かけ脳筋だが、星漿体護衛任務の説明の際に夏油たちに罪を意識させる意味を含ませるなど頭は回る人。
夏油の凶行を五条に伝えた際には
「俺も何が何だか分からんのだ」と己の教え子の暴走に対する本音を吐露した。
なお10年後の夏油の宣戦布告の際は「今度こそ夏油という呪いを完全に祓う!!!」と息巻いていた。
天内理子
呪術界の根幹を支える「天元様」の変質を防ぐべく同化する為に選ばれた適合者「星漿体」の少女。
幼い頃に両親が交通事故で亡くなり天涯孤独となり、彼女に仕えるメイドの黒井のみが唯一の家族であった。
同化直前まで普通の学校生活を送ることを望み、天元様もそれを良しとした為夏油たちはその任務に奔走する。
当初は「天元様との同化は名誉な事であり恐れてはいない」という口ぶりであったが、最後には「もっと皆と一緒にいたい」と本音を吐露する。
その直後に伏黒に射殺され、遺体は盤星教本部へと持ち去られる。
伏黒(禪院)甚爾
生まれながらにして強制的な“縛り”を得る代償として超常の力を得る「天与呪縛」のキャリア。
伏黒の場合は呪力が完全にゼロの代償として超人的な五感と身体能力を手に入れた。
体内に呪具や武器を収納可能な呪霊を飼っており、そこに格納された様々な呪具を駆使して戦う。
盤星教の幹部から星漿体暗殺の依頼を受け、まずは護衛の五条と夏油を削るべく天内に懸賞金をかけて呪詛師を動かす等して暗躍する。
呪力が無いため高専の結界もすり抜け、十分に削れた五条に奇襲をかける。
五条を倒し天内を射殺後に夏油と交戦。夏油を倒すも「死後に使役している呪霊がどうなるか分からない」という理由で止めは刺さなかった。
過去編で村人に過酷ないじめと虐待を受けていた呪術師の家系の少女たち。
村人を虐殺し自分たちを救ってくれた夏油に心酔し、夏油の為であればどんな事でもする覚悟を持っている。
「呪術高専」では15歳になり人を吊るしまくる今ドキの女子高生呪詛師コンビに成長している。
渋谷事変の五条封印後に再登場。
偽夏油から夏油の遺体を取り戻すべく、偽夏油に協力して非術師を渋谷地下に落とす等の工作をしていたが、偽夏油と取引した際に“縛り”を決めておかなかった事から彼のいいように使われるだけになってしまう。
夏油の同志。
ボビーオロゴンみたいな話し方をする黒人の呪術師であり、新宿の百鬼夜行では最強の五条を足止めする役目を負った。
「呪術高専」における影のMVP。
同じく夏油一派の同志であったラルゥ曰く、ミゲル自身は夏油の思想に賛同したというよりは彼個人に
王の器を感じていたとの事で、彼の死後は夏油一味を離脱している。
その後は単行本での描写から五条に目をつけられてしまったらしく、その縁か「呪術廻戦」の時点では海外で乙骨と共に行動している模様。
漏瑚
特級呪霊の一体であり、人々の「大地への恐れ」が生み出した呪霊。
夏油が所有している獄門疆欲しさに五条と戦うが、逆に完膚なきまでに叩き潰されたことで考えを改める。
ハロウィンの渋谷事変決行前には夏油の「獄門疆発動から封印までには対象者を獄門疆の半径4m以内に捕捉した上で1分かかる」との話に「蒙昧な人間共の一生を幾千合わせても釣り合わんぞ」と激怒していた。
真人
特級呪霊の一体であり、人々の「人への恐れ」が生み出した呪霊。
人間に近い呪霊ゆえか夏油とつるんで行動することが多い。
追記・修正は四千体の呪霊を飲み込んでからお願いします。
- 単行本確認したら「紅龍」じゃなくて「虹龍」になってた。読み方は同じ。 -- 名無しさん (2020-02-07 23:38:28)
- 漏瑚(ろうこ)じゃなくて漏瑚(じょうご)だろ、今まで間違えて読んでたのかと不安になったじゃねーか -- 名無しさん (2020-02-08 01:46:56)
- デザイン、思想、性格共に好き -- 名無しさん (2020-02-08 07:11:47)
- 自分の職がブラックだと知って壊れた仙水と、自分の職がブラックだと知ってなお頑張ったが激務に壊れた夏油 -- 名無しさん (2020-02-08 07:44:14)
- サマーオイル -- 名無しさん (2020-02-08 08:31:18)
- 同じジャンプにハゼレナがいるのが笑える -- 名無しさん (2020-02-08 09:30:42)
- 何時まで好き勝手やられてんだよって言葉に反応して反撃染みた事してたし最後の最後で何かしらやり返しそうではある -- 名無しさん (2020-02-08 18:33:55)
- ミゲル 五条が活躍すれば活躍するほどこの人の強さも盛られていく謎の黒人。ぶち切れた五条相手にあそこまで耐え抜き、足止めするとかおかしいことしとる -- 名無しさん (2020-02-09 03:25:26)
- アニメだと櫻井かぁ、櫻井の甘い声で大分優男のイメージが強くなったなこの人 -- 名無しさん (2020-09-20 10:47:49)
- あれ、声優情報も1週間経ってないから禁止なのかね。ホームページでも発表されたし問題ないと思ったけど >声優記述削除 -- 名無しさん (2020-09-20 15:58:02)
- 呪術師だけの世界を作りたいんだっけ?それを通して呪霊のいない世界を作りたいんだっけ? -- 名無しさん (2020-09-28 01:50:17)
- 読む順番で全然イメージが変わりそう。0巻…三下悪役、過去編…真面目過ぎて狂った人、現在…メロンパンに操られる哀れな被害者? -- 名無しさん (2020-11-12 16:47:51)
- 夏油だけに限った話じゃないけど、自分の才能がストレス源の一つって中々やるせないよな。ゲロ雑巾じゃなくて苺ヨーグルト風味とかならもう少し違ったのかな(ノリで普段使わない言葉選んだら、思ってた意味と違ったので編集) -- 名無しさん (2020-11-16 15:46:27)
- うずまきって名前と見た目からして伊藤潤二の漫画が元ネタなのかな -- 名無しさん (2020-11-17 03:21:19)
- カラス特攻があれだけ威力あるんだから特級諸々のうずまきってヤバイ威力だったんだろうな。後から分かる0巻の頂上決戦感。 -- 名無しさん (2020-11-26 19:05:22)
- 松野家の上2人が袂を分かったのか(声優ネタ) -- 名無しさん (2020-11-27 13:51:12)
- 「死にに行く理由に他人を使っちゃった」のがいけなかった人。自分のために呪術師をやる理由があれば… -- 名無しさん (2020-11-27 18:45:20)
- 高専時代は優等生だけど五条と同レベルに羽目を外したりもして実に良いキャラしてたわ。高専に残ってたら五条からも、七海同様しっかりした大人の呪術師として評価されただろうに。 -- 名無しさん (2020-11-28 12:17:26)
- ↑ -- 名無しさん (2020-12-12 19:30:48)
- ゴメン誤送信した。呪術師の人で不足ってのを補える完璧な人材且つ五条とは互いの弱点を補えるからマジで最強の2人だったと思うよ。只感性がまとも過ぎた所為で誰も苦悩に気付けなかった… -- 名無しさん (2020-12-12 19:33:12)
- 五条の強さが語られるシーンって大抵国内規模に留まってるから(五条が捕まったら日本は終わり、五条なら国内の人間は一人で全員ヤレる等)世界の呪術師のレベルって日本以上に高いんかな。ミゲルみたいな奴もいるし -- 名無しさん (2020-12-29 10:45:57)
- 最新話にて遂にニセ夏油の正体が判明…? -- 名無しさん (2021-01-04 08:27:27)
- ↑本人も認めてるし、元々どういう存在かはともかく、出てきた名前が以前使ってた名前なのは間違いなさそう -- 名無しさん (2021-01-04 15:43:22)
- うずまきって単純に高火力ゲロビで留まらないあんな反則能力あったのか… -- 名無しさん (2021-01-05 09:17:34)
- げっ、とうとう正体が出たか。意外な名前すぐる -- 名無しさん (2021-01-05 12:12:46)
- 着てる袈裟が五条って知ってもうなんつうかなぁって気分にさせられた… -- 名無しさん (2021-01-11 22:37:33)
- 疱瘡神ってブラフで実は疱瘡婆 -- 名無しさん (2021-01-30 03:29:22)
- トンボ扱いはひどくないっすかね… -- 名無しさん (2021-03-16 19:58:27)
- ナナミンみたいに一回呪術師をやめてみたら、何か未来は変わったかもしれない。 -- 名無しさん (2021-04-10 15:18:07)
- 中のメロンパンの正体も分かったしやっとこさメロンパン関連の内容を分割できるかね -- 名無しさん (2021-04-13 07:43:49)
- 別人なわけだしメロンパンは分割して欲しいね -- 名無しさん (2021-04-24 17:37:24)
- もしも、寶月夜宵と出会ってたらどうなるんのか? -- 名無しさん (2023-07-11 14:55:09)
- 百鬼夜行という夏油による壮大な里香NTR計画。 -- 名無しさん (2023-07-19 21:24:03)
- やっぱ闇堕ち過程めっちゃ丁寧に描いてきたな。アニメだと九十九の辺りとか如何に「磨り減った、壊れかけ」って表情で、ふっ切れてからの以前のような軽い表情との対比ががが -- 名無しさん (2023-08-04 02:23:35)
- 九十九さんが肯定しなければって意見もあるけど、多分あのやり取りなくても遅かれ早かれ呪詛師・夏油傑になってたよね、あの分だと -- 名無しさん (2023-08-05 14:49:22)
- どうだろう?吐瀉物雑巾を飲み込む作業は続けるから精神的に病んでいく環境は変わらないとは思うけど、九十九さんの助言一つで決断できるなら、影響を受けやすい夏油は出会いがあれば別の道に行く事もできると思うけどな。その道が今より幸せかはわからない -- 名無しさん (2023-08-06 01:53:30)
- 悪堕ちの原因はいろんななことが重なった結果だからこれが悪いとは断言しづらいけど、何があっても結果は変わらないと言い切れるものもないんじゃないか -- 名無しさん (2023-08-06 01:56:10)
- ↑↑↑九十九さん、「それはアリだ」と言った後に実は「発想としてはイカれてる」とキッチリたしなめてるんだよな。「非術師は嫌いか?」と傑が精神的に問題を抱えてる事も察してメンタルケアもしてる。意味が無かっただけで。 -- 名無しさん (2023-08-06 21:38:50)
- 呪霊が美味しかったら闇堕ちしなかったのだろうか -- 名無しさん (2023-08-07 20:32:52)
- 五条悟のたった一人の○○、安らかに眠れ(羂○は許さん) -- 名無しさん (2023-08-07 20:39:18)
- ↑2 如何にして(闇堕ちしないよう)食材に見立てた呪霊を美味しく調理していく夏油のスピンオフグルメ漫画…いけるな。 -- 名無しさん (2023-08-07 22:04:48)
- マジな話、非術師を皆殺しにして呪霊のない世界を作っても今度は呪術師から生まれる新たな呪霊とかが出てくるだけになりそう。ただ夏油が許せなかったのは術師が非術師の謂れない尻拭いを強要される世界の仕組みだからそれはそれで絶望とかはしなさそう -- 名無しさん (2023-08-09 13:55:42)
- ↑傑はちょっと生真面目すぎる。天元さまの件やパパ黒に敗北したこと、九十九さんとの問答、一人での任務に加えて灰原の○、双子の虐待など心に負担がかかる事柄が多すぎた。 -- 名無しさん (2023-08-29 21:35:21)
- 今思えば0が目論見通りに行ってたとして宿儺より弱い里香とケンジャクから反転術式+領域展開+重力術式+1000年の知識経験値引いた(体術だけやや上か?)夏油が組んだところで五条には勝てないよな -- 名無しさん (2023-09-19 15:10:14)
- ナナミンの「あの人1人でよくない?」発言、言った方は死ぬほど後悔してるけれど、言われた方はそこまで気にしてなさそう(むしろ気づかせてくれてありがとうとか思ってそう)。ナナミンが呪術師辞めたと聞いた時はどう思ったんだろう。 -- 名無しさん (2023-09-22 09:25:36)
- ↑辞めなかった結果が灰原と考えるなら事情は知らないが、良かったと考えるんじゃない?夏油悪堕ちしても高専側が嫌いになった訳じゃないと言ってたから。七海も夏油がやった事はともかく離れた事に関して責めるつもりないそうだ -- 名無しさん (2023-10-20 08:25:46)
- (夏油も苦しんだとはいえ)何の咎もない両親ころしたんだから、そらどう頑張っても望む世界には行けないべ -- 名無しさん (2024-09-28 12:34:11)
最終更新:2025年01月14日 00:07