夏油傑(呪術廻戦)

登録日:2020/02/07 Fri 22:32:45
更新日:2024/04/04 Thu 20:39:40
所要時間:約 12 分で読めます







私に 従え 猿共



夏油(げとう)(すぐる)は週刊少年ジャンプ連載呪術廻戦およびその前日譚『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』(以下『呪術高専』)の登場人物。


●目次

【プロフィール】

年齢:享年27歳
誕生日:2月3日(みずがめ座)
身長:推定185cm
等級:特級呪術師
高専入学方法:スカウト
趣味・特技:格闘技
好きな食べ物:蕎麦(ざる)
苦手な食べ物::無し
ストレス:呪霊を取り込むこと
イメージソング :
→Pia-no-jaC←『Paradiso』
Two Door Cinema Club『Come Back Home』


【概要】

見た目は五条袈裟と呼ばれる法衣を着込み、髪をオールバックにしている。185cmを越える青年。
『呪術高専』では最大の敵役を務め、『呪術廻戦』では敵方である特級呪霊たちの黒幕的存在となっている。
呪術界の最強戦力である五条悟とは高専時代の親友であり、後に五条たちの高専時代*1を舞台とする過去編が描かれた。



【人物】

呪術界でも四人しかいない「特級術師」の一人であり、一晩で百人以上の一般人を殺害した罪で高専を追放された「最悪の呪詛師(じゅそし)
『呪術高専』の頃はとある宗教団体の長の座に収まっており、そこで現在の呪術界に不満を持つ同志を集め力を蓄えていた。
呪力を持たない非術師(一般人)を「猿」と侮蔑して呼び、「非術師を全員殺して呪術師だけの世界を作る」という壮大な目標を掲げている。

人を挑発したりやたらとノリが良かったりと掴み所の無い性格に見えるが、その内実は良くも悪くも生真面目。
己の目標ゆえに非術師の命は軽く考えておりいとも簡単に殺すが、呪術師(特に若者)は無暗に傷つけたり殺すことを避けている。

呪霊を己の身体に取り込むことで自由自在に操る「呪霊操術」の数少ない使い手であり、所有する呪霊の数は四千を優に超える。
『呪術高専』では、主人公である特級術師「乙骨憂太(おっこつゆうた)」に従う特級過呪怨霊「祈本(おりもと)里香(りか)」の存在を知り、彼女を入手するべく動き出す。


【戦闘能力】


思う存分 呪い合おうじゃないか


所謂「使い魔を使役する召喚士」。
純粋な後衛型と思いきや体術も心得ており、召喚した呪霊をブラフ代わりに近接戦闘に優れる術師相手でも瞬殺できるほど。
また呪具の扱いにも長けている。

特級に数えられたのは、後述の術式によって不可視の異形の軍隊を率いて操れることに由来する。

呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)

夏油の生得術式。
降伏させた呪霊を球体状に圧縮して取り込み、自在に操る能力。
低階級の呪霊であれば降伏の必要が無くほぼ無条件で取り込め、降伏さえさせれば特級呪霊であろうと問題なく隷属可能。おまけにストックの上限も存在しない。
対象となる呪霊は主従契約の無い呪霊に限られる。ただし主人を排除(殺害など)してしまえば取り込みは可能。

最大の強みは他の術式を凌駕しうるほどの圧倒的な手札の多さであり、術式を保有する準1級以上の呪霊を複数使役し、術式を解明・攻略されようと新たな呪霊を放ち己のアドバンテージを維持し続けることができる。
更に術者の呪力で使役する呪霊を強化することが可能で低級の呪霊ですら群れとなれば1級相当の術師にさえ優位に立つことが可能。
このように単純な数の暴力で押し切るゴリ押し戦術も凶悪。原則1人につき1種類の術式が大前提である呪術世界にて、これらのアドバンテージは絶大な強みとなる。ただし取り込んだ呪霊の能力は成長が止まってしまうため、ある程度成長してから取り込む必要がある。


なお呪霊を己の身体に取り込む際は口からになるのだが、その際の感覚は「吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みするような感覚と味」とのことらしく、高専時代は呪霊を取り込む感覚で精神を摩耗させていた模様。
作中で保有・使役していた呪いは低級から準1級、特級まで存在。
前日譚時点での総数は単純計算でも6400体以上*2
本編では大幅に手札を失ったが空白期間を利用して補填。数こそ前日譚ほどではないが呪霊の質自体は衰えていない。
とある人物によれば、京都と東京に分散させた百鬼夜行の全てを分散させずに投入していた場合乙骨にも勝てていたようだ。



●使役する呪霊抜粋

  • 武器庫呪霊
パパ黒の死後隷属させた呪霊。
等級は3級程度で外見は人面の芋虫。
口で飲み込んだ物を体内の異空間に保管できる性質を持ち手軽に呪具などを携行できる。

  • 化身(けしん)玉藻前(たまものまえ)
登録済みの16体の特級仮想怨霊の1体。十二単を纏った怪人の様な呪霊。
乙骨との戦いにおいて対折本理香の切り札として使用。

  • 虹龍(こうりゅう)
高専時代に所持していた呪霊の1体。当時の手持ちの中で最高の防御力の持ち主だった。

名称不明の仮想怨霊。
見た目は怪物みたいなビジュアルの口裂け女。
「わたしきれい?」と相手に尋ね、相手が答えるまでお互いに不可侵を強制する特殊な簡易領域を展開する能力を持つ。
なお答えると相手の周囲に無数の握り鋏を具現化し敵を斬り刻む。

  • 疱瘡神(ほうそうがみ)
呪術廻戦本編で召喚。
疫病に対する恐怖から生まれた「特級特定疾病呪霊」と呼ばれる特級呪霊の1体。
司っているのは天然痘。
特級らしく領域展開を使いこなし、敵を棺桶に幽閉する術式を操る。


  • 大鯰(仮称)
呪術廻戦本編で召喚。
小さな鯰のような呪霊で、地面に潜り込むと標的の足元に具現化。巨大な穴に落ちたかのような錯覚を与えた上で強制的に転倒させ動きを封じる術式を持つ。


●装備

  • 游雲(ゆううん)
特級呪具。
形状はシンプルな三節棍。
特級呪具の中では唯一術式効果を一切持たない特級呪具。
しかしそれ故に特級呪具クラスの呪力を内包する純粋な力の塊であり、所有者の膂力に破壊力と殺傷力が大きく左右される性質を持つ。
実は元々武器庫呪霊の体内に保管されていた代物。
パパ黒の死亡後武器庫呪霊を隷属させた夏油の手に渡った。
価値は最低でも5億円。


  • 獄門疆(ごくもんきょう)
特級呪物。
形状は手の平位の大きさのサイコロだが、サイコロの目が本物の人間の眼になっている。
漏瑚曰く「忌み物」。正体は生きた結界『源信』の成れの果ての姿。
「開門」と唱える事で起動する封印呪具で、夏油が「封印できないものはない」と断言する程の力を持つ。
発動条件は「開門後、封印有効範囲である半径4m以内に対象を1分間留めること」
ただし1分間と言っても、実際の1分間ではなく、「対象の脳内時間で1分」という点がポイント。
なお封印できるといっても封印対象の格次第では情報の処理に差があり、五条悟を封印した際は「五条悟の情報量」が過大すぎて処理し切れず、地面に深くめり込んで微動だにしないほどの超重量となった。


【過去】

呪術廻戦の現在の時間軸より遡ること約10年前――夏油と五条、それに家入硝子を加えた三人は同級生として都立呪術高専で青春を過ごしていた。

当時の夏油は呪術師としての使命に忠実な「呪術師は弱い非術師を守るためにある」という考えであり、非術師の存在を軽んじる当時の五条とは意見の違いがあった。
この時点で呪術界でも最強クラスであった二人は時たま意見の対立から喧嘩する事もあったが、任務では息の合ったコンビとして仲の良い親友であった。


●任務『星漿体(せいしょうたい)を護衛せよ』


高専2年の際に担任の夜蛾から彼らに下された任務「『星漿体(せいしょうたい)』の少女の護衛」が、その後の彼らの運命を変えていく。
星漿体は呪術界の根幹を支える天元(てんげん)の肉体の安定を保つべく彼と同化するために育てられた存在であり、天元との同化が数日後へと迫ったこの時点でそれを阻止すべく幾つかの勢力が動き出していたのだ。
同化に成功すればもう二度と表には出られない彼女に最後の日々を過ごして貰うべく、彼らは任務を遂行する。

彼女に仕えるメイドが人質になり沖縄に連れ去られるというトラブルもあったが*4、数日後旅を終えた一行は高専へと辿り着く。
ここまで来れば高専の結界内の為安全、後は天元様の下へと向かい同化するだけ――と考える一行であったが、そこに少女の暗殺依頼を受けていた伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)による襲撃を受ける。
護衛の為寝る時すら能力を使用し続けた事により疲労した五条は、生まれつき呪力を持たない天与呪縛(てんよじゅばく)である伏黒に背後から刀で突き刺されてしまう。
不意を討たれた五条はそれでも任務を優先し、夏油に少女を託して己は伏黒との戦闘を開始。夏油は少女を連れて天元のいる薨星宮(こうせいぐう)へと向かった。

いざ薨星宮に着いた時、夏油は改めて少女に尋ねる。このまま天元と同化する選択で良いのか、帰る道もあると伝える。
少女は悩んだ後「もっと皆と一緒にいたい」と本音を告げる。

その答えを聞き夏油は少女に手を伸ばした。
「彼女が天元様との同化を是としない場合、彼女の意思を尊重し全力でそれを阻止する」
親友である五条と任務を受けた時点で決めていたことであったのだ。
彼女も笑って右手を差し出すが…。

――その直後に彼女の頭を銃弾が撃ち抜いた。


ハイお疲れ 解散解散


突然の事に呆気にとられる夏油の前に現れたのは、銃を構える伏黒だった。


なんでお前がここにいる

五条悟は俺が殺した

そうか 死ね


夏油は伏黒との戦闘を開始するが、百戦錬磨である伏黒の実力には一歩及ばず敗北。
止めは「夏油死亡後に彼が取り込んだ呪霊がどうなるか分からない」と判断した伏黒により刺されず、暗殺の証拠として少女の遺体を持ち去られるという完全敗北を喫する。


親に恵まれたな

だがその恵まれたオマエらが呪術も使えねえ俺みてえな“()”に負けたってこと

長生きしたきゃ忘れんな



●歪む世界


少女を暗殺するように伏黒に依頼したのは、天元を神と崇める宗教団体盤星教(ばんせいきょう)であった。
盤星教は「天元様に混じろうとする不純物」である星漿体の存在を良しとはしなかったのだ。

意識を取り戻した夏油が盤星教の本部へと辿り着いた時、そこで目にしたのは少女の遺体を抱える五条と、その周りを囲む笑顔で拍手する盤星教の教徒たちであった。
一度は伏黒にオーバーキルと言える程に念入りに殺害されたかに見えた五条だったが、その死の間際に呪力の本質を掴み復活。
そのまま盤星教の本部へと向かい伏黒と再戦、彼を撃破していた。既に幹部は全員逃走し、残されたのは少女の遺体と呪術界を知らない一般教徒だけであった。

呪術界を守るため、天元との同化のためだけに、自分の心を殺して生きてきた少女。そんな彼女の遺体の周りで微笑みながら拍手を送る教徒たちという醜悪な光景を前に「コイツら殺すか?」と夏油に問う五条であったが、彼はそれを是としなかった。



――その日から、五条悟は名実共に“最強”と成った。

五条は任務を一人でこなせるようになり、必然的に夏油も一人での任務が増える。

蛆のように沸く呪霊の対処に追われる中で、夏油は盤星教の本部で見た光景がちらついて頭から離れなくなっていた。
非術師の怒り・妬み・恐れといった感情が生み出した呪霊から非術師を守るため、吐瀉物が如き味の呪霊を飲み込み続ける日々。
夏油の精神は着実に摩耗していった。
同じ特級術師である九十九由基と出会った際には、彼女の「呪霊の生まれない世界を作る」という目的に対して夏油は思わず「じゃあ(呪霊を生み出す)非術師を皆殺しにすれば良い」と思わず吐露してしまうが、九十九はそれも一つの選択肢であると否定せず、何を選ぶかは夏油自身であると言い残し別れる。

その後慕ってくれた後輩も任務の不手際*5で死に、更に心身ともに追い詰められた七海が思わず溢した「もうあの人1人で良くないですか」という言葉に、夏油はますます「非術師を守る」という呪術師としての使命、自分が呪術師を続けることの意味に疑問を抱いていく。


●夏油の選択


任務により、呪霊を原因とする行方不明・変死事件を調査すべく山奥のとある集落を訪れた夏油は、そこで「村人が呪術師の幼い少女たちを虐待し、檻に閉じ込める」醜悪な光景を目にしてしまう。
村人は「ここ最近の事件は彼女らの仕業だ」「やはり殺しておくべきだった」と喚くが*6、既に夏油にとってはそれらの妄言は猿共の鳴き声でしか無かった。



非術師を見下す自分 それを否定する自分

どちらを本音にするのかは

君がこれから選択するんだよ



五条は夜蛾の口から夏油が逃亡し、己の両親すらその手にかけた*7事を聞かされるが、それは彼にとっては信じがたいものだった。

数日後、夏油は五条と新宿の往来で再会する。
説明しろと迫る五条だったが、夏油の考えは既に決まっていた。
「非術師を皆殺しなど出来るわけがない」「意味のない無駄な行為」と断じる五条に対し、夏油は「君にならできるだろ」と返す。


生き方は決めた 後は自分にできることを精一杯やるさ

殺したければ殺せ それには意味がある

そう言い残し、背を向ける夏油。五条は即座に攻撃の構えをとるも、結局攻撃を放つことはできず、夏油は雑踏の中に消えてゆく。
これが五条と夏油の親友としての最後の別れとなった。
その後、伏黒の元仕事仲間の伝手を借り、根本を盤星教と同じとするある団体へと乗り込んだ夏油は、見せしめに幹部を殺害しその団体を掌握。*8
団体の名前を変え、それから約10年間呪いとを集めながら潜伏する事になる。




【呪術高専】


主人公乙骨憂太の最大の敵として登場。
里香の能力を見極めるため、高専学生の任務地に呪霊をばら撒く等の工作をして暗躍する。

物語終盤で、呪術高専に同志たちを引き連れて堂々と呪術界に宣戦布告。東京の新宿と京都にそれぞれ千の呪霊を放つ「百鬼夜行」の決行を予告する。
しかし百鬼夜行はあくまで呪術界上層部への目くらましであり、真の目的は警戒の緩んだ乙骨を殺して里香を奪うことであった。
同志たちが新宿で五条を足止めしている最中に高専へと乗り込んだ夏油は、クラスメートを傷つけられてブチギレた乙骨と対峙。
乙骨の特級術師としての異常なポテンシャルと里香の圧倒的な力を前に互角の戦いを繰り広げる。
最後は特級仮想怨霊「化身玉藻前」及び切り札である極ノ番「うずまき」を発動し、里香に己全てを捧げることでブーストした乙骨と呪力で撃ち合い、決着をつけようとする。


(自らを生贄とした呪力の制限解除!!)

そう来るか!女誑しめ!!

失礼だな 純愛だよ

ならばこちらは大義だ


結果打ち負け、右腕を失う重傷を負い敗北。
逃走中に親友であった五条に捕捉され、遂に詰みを悟る。

どこか憑き物の落ちたような顔の夏油は「この世界では心の底から笑えなかった」と溢すが……



(何かを呟く)

……はっ

最期くらい呪いの言葉を吐けよ


もう戻れないあの頃のような笑顔と共にそう溢し、夏油傑という「最悪の呪詛師」は祓われたのだった。


【呪術廻戦】


特級呪霊たちの人間側の協力者として再登場。容姿は呪術高専の頃の袈裟姿*9とほぼ変わらないが、右腕が戻っており額に真一文字の傷が入っている。
呪霊たちの悲願である「呪霊が現在の人類に成り代わって支配者となる」という目的に協力し、その最大の壁となる五条の排除を画策する。

自らの存在を高専に悟られないようにする為か、(とばり)など呪力の痕跡(残穢(ざんえ))の残る術は自分では使わず他の人や呪霊(作中では真人が帳を張っていた)に代行して貰っている。
行動時は主に真人とコンビを組んで活動している。また呪霊一味には人間の呪詛師も何人か組しているが、恐らくは夏油の手引きによるものと思われる。
見識が変わったのか「呪術高専」の頃とは異なり、虎杖吉野順平等の若い呪術師が傷ついたり死んだりしても何の感慨も覚えなくなっている様子。
また影では呪霊の事を「呪霊の分際で」と見下している。

ハロウィンの渋谷事変では、呪霊たちに「渋谷駅構内に侵入した五条に対して、20分間の時間稼ぎをする」事を依頼。
特級呪霊の一体である花御(はなみ)がやられるも、駅構内が捕らえられた人々で溢れていたこと、真人(まひと)が改造人間を連れて乱入したこともあり時間稼ぎには成功し、五条は呪力の使い過ぎで疲弊する。



や、悟 久しいね



20分後、己が殺したはずの存在が目の前に現れたことに混乱した五条を前に、夏油は特級呪物獄門疆(ごくもんきょう)を発動。
不意を突かれた五条は最強の封印呪物である獄門疆に囚われ、万事休すとなる。





おやすみ五条悟 新しい世界でまた会おう


こうして五条悟の封印には成功するが、やはりそれでも規格外なのが五条悟。
封印完了の直後、獄門疆は突如重量を増しその場から動かなくなってしまう。
夏油はそれを「獄門疆が五条悟という情報をまだ処理し切れていない」と判断。
五条封印の成功により、それぞれの思惑で動き出す呪霊たちを見送り、夏油は封印の完全な完了までその場で待つことになる。

後に封印が完全に終わり、地下鉄のレールにて冥冥・憂憂と対峙。特級呪霊疱瘡神(ほうそうがみ)を召喚するも連携によって祓われ、改めて交戦を始めた。
二人との戦闘では冥冥を殺す手前まで追い込んだ様だが、憂憂の術式により取り逃す。その後夏油はあわや虎杖に祓われる寸前まで追い詰められた真人の前に姿を現した。


夏油!!

助けてあげようか 真人


虎杖は五条を奪還すべく挑みかかるも、歯牙にもかけず一蹴。隙をついて殺しにかかった真人も弱っていた事もあって容易く手中に収めた。
その後援軍として京都校のメンバーと日下部班が到着するも、ただの体術や真人を犠牲にした極ノ番「うずまき」で容赦なくねじ伏せる。
こうしてワンサイドゲームを展開していた夏油だったが、脹相が乱入。そして二人の会話から衝撃の事実が明かされるのだった…。





【関係者】


五条悟(ごじょうさとる)

高専時代の親友。当時から六眼(りくがん)と未完成ながらも無下限呪術を使いこなす最強クラスの呪術師。
その驕りゆえか非術師をないがしろにする言動が多く、非術師を守る信念を持っていた当時の夏油とはちょうど今とは逆の立場であった。
星漿体の護衛任務で伏黒と戦った事で呪力の本質を理解するに至り、名実共に呪術界最強となった。
夏油逃亡の数日後に新宿で再会。「非術師を皆殺しなんて無茶な事を言うな」と正論を言うが、
夏油には逆に「お前なら出来るだろ」と反論される。
この事がきっかけで己だけが最強では駄目だと自覚し、後に教師として後輩たちを育てる考えに至る。


家入硝子(いえいりしょうこ)

高専時代の同級生。回復術である反転術式の貴重な使い手であるため危険な任務には出ない。
夏油逃亡の数日後に新宿のジャンプのコンプライアンスに反しそうな喫煙所で一服していた所を夏油と再会。彼と話した後五条に連絡する。


夜蛾正道(やがまさみち)

過去では夏油たちの担任を務めていたガッデムな先生。現在は東京校の学長。
見かけ脳筋だが、星漿体護衛任務の説明の際に夏油たちに罪を意識させる意味を含ませるなど頭は回る人。
夏油の凶行を五条に伝えた際には「俺も何が何だか分からんのだ」と己の教え子の暴走に対する本音を吐露した。

なお10年後の夏油の宣戦布告の際は「今度こそ夏油という呪いを完全に祓う!!!」と息巻いていた。


天内理子(あまないりこ)

呪術界の根幹を支える「天元様」の変質を防ぐべく同化する為に選ばれた適合者「星漿体」の少女。
幼い頃に両親が交通事故で亡くなり天涯孤独となり、彼女に仕えるメイドの黒井のみが唯一の家族であった。
同化直前まで普通の学校生活を送ることを望み、天元様もそれを良しとした為夏油たちはその任務に奔走する。
当初は「天元様との同化は名誉な事であり恐れてはいない」という口ぶりであったが、最後には「もっと皆と一緒にいたい」と本音を吐露する。
その直後に伏黒に射殺され、遺体は盤星教本部へと持ち去られる。


伏黒(ふしぐろ)(禪院)(ぜんいん)甚爾(とうじ)

生まれながらにして強制的な“縛り”を得る代償として超常の力を得る「天与呪縛」のキャリア。
伏黒の場合は呪力が完全にゼロの代償として超人的な五感と身体能力を手に入れた。
体内に呪具や武器を収納可能な呪霊を飼っており*11、そこに格納された様々な呪具を駆使して戦う。
盤星教の幹部から星漿体暗殺の依頼を受け、まずは護衛の五条と夏油を削るべく天内に懸賞金をかけて呪詛師を動かす等して暗躍する。
呪力が無いため高専の結界もすり抜け、十分に削れた五条に奇襲をかける。
五条を倒し天内を射殺後に夏油と交戦。夏油を倒すも「死後に使役している呪霊がどうなるか分からない」という理由で止めは刺さなかった。


美々子・菜々子

過去編で村人に過酷ないじめと虐待を受けていた呪術師の家系の少女たち。
村人を虐殺し自分たちを救ってくれた夏油に心酔し、夏油の為であればどんな事でもする覚悟を持っている。
「呪術高専」では15歳になり人を吊るしまくる今ドキの女子高生呪詛師コンビに成長している。


ミゲル

夏油の同志。
ボビーオロゴンみたいな話し方をする黒人の呪術師であり、新宿の百鬼夜行では最強の五条を足止めする役目を負った。
「呪術高専」における影のMVP。
同じく夏油一派の同志であったラルゥ曰く、ミゲル自身は夏油の思想に賛同したというよりは彼個人にの器を感じていたとの事で、彼の死後は夏油一味を離脱している。
その後は単行本での描写から五条に目をつけられてしまったらしく、その縁か「呪術廻戦」の時点では海外で乙骨と共に行動している模様。


その他配下は夏油一派の項目を参照。


漏瑚(じょうご)

特級呪霊の一体であり、人々の「大地への恐れ」が生み出した呪霊。
夏油が所有している獄門疆欲しさに五条と戦うが、逆に完膚なきまでに叩き潰されたことで考えを改める。
ハロウィンの渋谷事変決行前には夏油の「獄門疆発動から封印までには対象者を獄門疆の半径4m以内に捕捉した上で1分かかる」との話に蒙昧(もうまい)な人間共の一生を幾千合わせても釣り合わんぞ」と激怒していた。*13


真人(まひと)

特級呪霊の一体であり、人々の「人への恐れ」が生み出した呪霊。
人間に近い呪霊ゆえか夏油とつるんで行動することが多い。



追記・修正は四千体の呪霊を飲み込んでからお願いします。

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最終更新:2024年04月04日 20:39

*1 2000年代後半

*2 乙骨との戦闘で放った呪霊+うずまきで消費した4461体の呪霊+京都と東京の百鬼夜行各1000体の合計

*3 ≒天然痘ワクチン接種者

*4 なおトラブルそのものはスキップされ、その後は普通に沖縄旅行を楽しんだ

*5 対峙した呪霊が本来彼が対処可能な強さの呪霊では無かった

*6 この時点で原因であった呪霊は夏油が排除しているため、彼らの言い分は見当違いであった

*7 夏油はその理由を「非術師を皆殺しにすると決めた以上、親だけ特別というわけにはいかない」と語っており、ここからも彼の「ある意味での生真面目さ」を感じ取ることができる

*8 なおこの時に殺されたのは、星漿体の暗殺を伏黒甚爾に依頼した盤星教の幹部であった

*9 行動時は普通の服装にも着替える

*10 なお驚愕の展開ではあったが、読者の中には前述の若い呪術師に対する態度の変遷や、非術師への反応の差異、五条を「五条悟」とフルネームで呼んでいる事などから予想していた者もいた

*11 後にその呪霊は夏油が手に入れる

*12 なお究極メカ丸も同じように夏油たちと取引を行ったが、こちらはきっちり縛りを入れていた為上記のような事にはならなかった。

*13 ただし1分とは対象者の脳内時間であり、夏油が現れた事で思考をフル回転させてしまった五条にとっては一瞬の出来事だった