凍獣マン・モール

登録日:2024/02/09 Fri 14:27:51
更新日:2024/09/26 Thu 03:03:18
所要時間:約 8 分で読めます






氷雪の荒野で我らを守る頼もしき友!

(とう)(じゅう)マン・モール、出でよ!!

出典:バトルスピリッツ ブレイヴ第34話「女王陛下の守護者(ガーディアン) 突破せよ、アーケランサー!」/サンライズ(バンダイナムコピクチャーズ)・メ~テレ・ADK/ 2011年5月15日放送


(とう)(じゅう)マン・モール》は、TCGバトルスピリッツ』に登場するカード。

●目次

【カードテキスト】

スピリット
コスト8(軽減シンボル:白4)/色:白/系統:巨獣
Lv維持コスト/BP:<1>Lv1 6000 <5>Lv2 9000 <8>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3
自分の白のスピリットすべてに“『このスピリットのブロック時』このスピリットをBP+2000する”という効果を与える。
Lv2・Lv3
自分のスピリットすべてに“【装甲:赤/紫/緑】このスピリットは、指定された色の相手のスピリット/ネクサス/マジックの効果を受けない”という効果を与える。
Lv3
自分のスピリットすべてに【装甲:赤/紫/緑/黄/青】を与える。
シンボル:白

CGモデルコンセプトデザイン:藤井英俊(リメイクカード《XV》のシークレット版イラストより)
イラスト:藤井英俊

フレーバーテキスト:
歌声に目覚めし獣。異界のすべてを跳ね返す。
(公式サイトより)

【概要】

2009年3月6日発売『第三弾:覇闘』に収録されたカード。

レアリティ(入手難易度)は、最高位の「X(エックス)レア」。
イラストの見た目は、鼻先が棘付き鉄球となったマンモス


出典:バトルスピリッツ 少年激覇ダンBlu-ray Box/バンダイナムコピクチャーズ/発売・販売元:株式会社ハピネット

アニメ版では1作目より敵側が使う切り札として度々登場。
3作目では、いぶし銀な活躍を見せた。

【解説】

ブロック時のBPアップ付与と耐性付与のサポート効果を持つXレア。

Lv2・3では、【装甲:赤/紫/緑】を付与。
Lv3では【装甲:赤/紫/緑/黄/青】を付与する。

自身の耐性効果で相手の除去を防ぎ、ブロック時のBPアップ効果で相手のアタックを牽制するデザイン。
登場当時は、白の「手札/デッキに戻す」マジックでもない限りバトルが膠着してしまう光景もあった。
コストは重いが、ブレイヴ《マネキキャット》召喚時効果やネクサス《要塞都市ナウマンシティー》配置時効果で手札からのノーコスト召喚を狙うことができる。
ネクサス《常冬の街フィンブール》はブロック時コアブーストとBPアップ・アタック強制効果を備えており、相性は悪くない。

弱点としてはシンプルに維持コアが重い。
また、白色に対する耐性がないため、手札に戻す白マジック《ドリームリボン》やデッキトップに戻す白マジック《ドリームチェスト》等を使われるとあっさり退場してしまう。そのため相手デッキによって極端な相性もでる。

3年目の星座編時点より、スピリットと合体できる「ブレイヴ」の登場。
これによりゲームスピードが上がっていたことや、「色をないものとして扱う」記述で【装甲】をすりぬけるの効果が登場していたこともあってカードパワーとしては置いていかれていた。
「ブレイヴ」のスピリット合体中効果こそ防げるものの、コア除去できる《騎士王蛇ペンドラゴン》のようなブレイヴの召喚時効果は防げないことも向かい風に。

初期カードゆえに後期のカードのような系統などの限定もなく、幅広い【装甲】を付与できるのはこのカードならではの長所。
【装甲:白】を付与する白ブレイヴや、白ネクサス《侵されざる聖域》やスピリット《ジェロニモンド》などとの併用で白色の耐性を補うことができる。
だが、維持コアの重さやアルティメット(2013年)の多数登場、BPのインフレもあってさすがに3年目以降大会で活躍することはなかった。

【アニメにおいて】

バトルスピリッツ 少年突破バシン

サウザンドスピリッツ団のメンバーが終盤使用した切り札の一枚。

No.2マイケル・エリオットvsストライカー(40話)では、エリオットが24ターン目にLv3で召喚。
5色の【装甲】でストライカーの《セイムタイヤード》を弾いて追い詰めたが、土壇場に《命の果実》でドローされ召喚された《蛮騎士ハーキュリー》で阻まれる。
返しのターンでストライカーの《ドリームリボン》により除去されてしまった。

No.3キアノ・S・澤ラギvs馬神トッパ(41話)では、キアノが34ターン目にLv2で召喚。
返しのターンにてトッパの《機動要塞キャッスル・ゴレム》Lv2によるアタックをブロック。《機人ラグーナ》とマジック《ディフェンシブオーラ》のコンボでBPを上げて返り討ちにした。
36ターン目では、白マジック《アタックシフト》でBPを上げながらアタックを仕掛けるも《ダークディノハウンド》《龍皇ジークフリード》の【覚醒】でしのがれた。
37ターン目では白マジック《ピュアエリクサー》でキアノが全スピリットを回復させてバシンのアタックに備えるが、ストライカーからこのカードの事を聞いていたトッパはデッキに《ドリームリボン》を搭載しており、このスピリットを手札に戻されてしまった。

No.9vs馬神トッパ(49話)では、No.9が28ターン目に《巨神機トール》・《英雄巨人タイタス》と共に召喚。
凍獣マン・モール》Lv1でアタックを仕掛けるも、トッパの赤マジック《ワーニングアタック》でBPを上げた《スカルデーモン》と相打ちになった。


バトルスピリッツ 少年激覇ダン

異界王配下最高幹部“異界三巨頭”幻惑のレオンが使用。


幻惑のレオンvsクラッキー(25話)では、レオンが9ターン目にドローしてLv1で召喚。アタックしクラッキーのライフを削った。
そして白マジック《キャバルリー》で《冥機グングニル》と共に回復してクラッキーのアタックに備える。
10ターン目では《大天使イスフィール》をブロックするも、クラッキーの黄マジック《ウィングブーツ》の効果によってブロックされなかったものとして扱われてブロックを突破されて敗れた。

幻惑のレオンvsマギサ(45話)では、同じくレオンが使用。
マギサの「スピリットは《魔導女皇アンブロシウス》1枚のみのマジック/ネクサスデッキ」という埒外のやり方に驚き、マギサのコンボ完成前に攻め込もうと9ターン目にLv1で召喚しアタック。
しかしライフこそ削れたもののライフは《ホーリーエリクサー》によって回復されてしまい、コスト1以下のスピリットすべてのアタック/ブロックを封じる《ヘビィゲート》によって追撃を阻まれてしまう。
Lv1で召喚したことが徒となり、10ターン目にマギサの《ダンスマカブル》によって消滅してしまった。

バトルスピリッツ ブレイヴ



スピリットは我が石垣!
城のごとき守りで俺はバトルを生き抜く!
バローネ!我が城落とせるか?
城攻めは10倍の兵をもって初めて互角。
心して攻めかかるがいい!

スピリットが石垣なら、マジックは堀!
石垣と堀がそろってこその我が城!

異界魔族女王ギルファムの宮殿『魔光殿』守備隊隊長を務める“女王の盾”メムノン(CV:松田健一郎)が使用。
メムノンはかつて人類軍の総攻撃をその身一つで退けたという。
バローネ曰く「何人も破ったことがない凍獣の陣」。

メムノンは「もし城攻めを臆すれば、石垣は(やいば)となり、貴様のライフを奪うことになるぞ」と述べるように、《凍獣マン・モール》の【装甲】で相手の除去に耐え、そのブロック時BPアップとマジックで相手スピリットのアタックを返り討ちにした上で攻め込む「凍獣の陣」を切り札とする。

魔族による反乱の危機にさらされる女王ギルファムを守るためにギルファムのもとに向かう月光のバローネに対し、かつてギルファムに追放されたバローネを女王に近づける訳にはいかないメムノンはバトル。
バローネvs女王の盾メムノン(34話)では、マジック《ブリザードウォール》で時間を稼ぎ8ターン目に1体目を召喚。10ターン目に《盾機兵バルドル》1体を消滅させつつ2体目を召喚。
11ターン目にはブロック時BPアップ付与効果で《盾機兵バルドル》をBP10000にパワーアップさせてバローネの《ノーザンベアード》を返り討ちにし、マジック《サイレントロック》によってライフ1でしのいでみせた。
13ターン目にメムノンは手札を多く残すことで、カウンターを警戒したバローネのアタックを牽制させつつ、14ターン目には3体目の《凍獣マン・モール》を召喚して「凍獣の陣」を完成させる。

対するバローネはブレイヴキラー対策でもあろうデッキで布陣を整え、15ターン目にキースピリット《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》+赤ブレイヴ《突機竜アーケランサー》・ネクサス《光の聖剣》を準備してアタックを仕掛ける。
【装甲:赤】で手札に戻す効果は弾かれながらも、《突機竜アーケランサー》の効果で《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》はBP17000となり、凍獣の陣の突破を狙うバローネ。


兵力を集中し突破を狙うか!だが我が守りは破れぬ!

フラッシュタイミングで
マジック《アバランチオーラ》を使用!
BP+4000!よってマン・モールのBPは19000!


出典:バトルスピリッツ ブレイヴ第34話「女王陛下の守護者(ガーディアン) 突破せよ、アーケランサー!」/サンライズ(バンダイナムコピクチャーズ)・メ~テレ・ADK/ 2011年5月15日放送


それに対しメムノンはマジック《アバランチオーラ》で対抗。
BP19000となったマン・モールでルナテック・ストライクヴルムを返り討ちにし、《光の聖剣》の効果でストライクヴルムはバローネの手札に戻った。

己の守りを誇るメムノンに対し、バローネは「石垣を積み重ね、堀を深く掘り下げても、城の中に敵がいたのでは何もならない」と言い、女王失脚を狙い陰謀を働かせる者達がいることを伝える。
メムノンは次のターン、バローネの手札が多いことや彼の言葉に思う所があったためかアタックせず、バローネの攻めに備える。

17ターン目、バローネはルナテック・ストライクヴルムを再召喚・再合体。
スピリットを全て回復させ合体スピリットの再アタックも可能にする白マジック《リブートコード》2枚で、ストライクヴルムを回復させ連続アタックを仕掛ける。
加えてアーケランサーの効果でストライクヴルムは最終的に《滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ》とも渡り合えるBP23000にまで跳ね上がりつつ、マン・モール3体を殲滅。



来いバローネ!我が本丸を攻め落とすがいい!!


カードバトラーとして互いに向き合い対話し、バローネの言葉と行動に偽りはなかったと理解したゆえに、メムノンは潔く敗北を受け入れた。

【リメイクカード】

長らくリメイクされなかったが、2023年契約編:界にてアニメ第1作『少年突破バシン』&第6作『最強銀河究極ゼロ』がプッシュされたことに伴いリメイク。
アルティメットやブレイヴの効果も防げる上位互換効果である【超重装甲】を有している。
ただ、無色化効果には相変わらず無力であり、「防げない」効果(2018年)の登場もあって効果で除去される・疲労させられることもそれなりにある。

魔界凍将パンデ・モール

スピリット
コスト8(軽減シンボル:紫2白2)/色:紫・白/系統:血晶・銀零・魔神
Lv維持コスト/BP:<1>Lv1 6000 <3>Lv2 13000 <8>Lv3 19000

[フラッシュ]《煌臨:紫/白&コスト5以上》『お互いのアタックステップ』
自分のソウルコアをトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
[Lv1-Lv2-Lv3]『このスピリットの召喚/煌臨時』
相手のフィールドのコア2個をリザーブに置ける。その後、相手のスピリット1体をデッキの下に戻せる。その後、自分のトラッシュにカードが5枚以上あるとき、自分はデッキから3枚ドローできる。
[Lv2-Lv3]
系統:「血晶」/「銀零」を持つコスト8以上の自分のスピリットすべてに“【超重装甲:紫/緑/黄】このスピリットは、相手の紫/緑/黄の効果を受けない”を与える。

イラスト:ショースケ

フレーバーテキスト:ああ、これは泡沫の夢。なら、今はそれに酔いしれましょう。

2023年7月29日発売『ドラフトブースター 巡るキセキ』収録。

見た目は、《凍獣マン・モール》の牙が鎌状に代わり、鼻先から《魔界七将パンデミウム》が生えている。
デビルマンあたりにいそうな見た目と化した。
通常版イラストでは、マン・モール部分が頭部の先しか見えない状態になってしまっている(シークレット版では全体イラスト)。


召喚/煌臨時効果でコア除去・デッキボトム送り・条件付きドローを行える。

召喚後は耐性効果のみで対象範囲はコスト8以上と限定的だが、【超重装甲:紫/緑/黄】を付与する。

凍獣マン・モールXV

スピリット
コスト8(軽減シンボル:白5)/色:白/系統:銀零・巨獣
Lv維持コスト/BP:<1>Lv1 12000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 18000

手札にあるこのカードは、相手の効果で自分のライフが減るとき、魂状態/煌臨元を含む自分の「プチスターク」がいれば、軽減シンボルすべてを満たして召喚できる。そうしたとき、自分のライフは減らない。
[Lv1-Lv2-Lv3]【超重装甲:赤/紫/緑】
このスピリットは、相手の赤/紫/緑の効果を受けない。
[Lv2-Lv3]
このスピリットと系統:「機契約」を持つ自分のスピリットすべてに【超重装甲:赤/紫/緑/黄/青】を与える。

イラスト:藤井英俊
イラスト:Toy(e)(SECRET版)

フレーバーテキスト:透明な歌声に目覚めし獣。審判の裁きを跳ね返す。

2024年1月27日発売『契約編:界 第4章:界導』発売収録。

手札に第1ターンから所持しておくことができる契約スピリット《プチスターク》&系統「機契約」スピリット専用カードとなった。
相手の効果で自分ライフが減った時に召喚する効果と、「機契約」スピリットに【超重装甲】を付与する効果を持つ。

赤デッキなどは苛烈なライフを奪う効果が多数あるが、ライフ奪取効果を使わない相手だと単なるコストが重い手札事故要因になりかねないのが悩み。



追記修正もまた良き防御!アタックステップ!


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最終更新:2024年09月26日 03:03
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