ガオイエロー/鷲尾岳

登録日:2024/02/14 Wed 20:02:24
更新日:2025/05/06 Tue 22:15:44
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戦士になるつもりなら、これまでの名前は捨てろ。

俺はガオイエロー。お前はガオレッド。


ガオイエロー/鷲尾(わしお)(がく)とは、『百獣戦隊ガオレンジャー』の登場人物である。

演:堀江慶


【概要】

ガオイーグルに選ばれた戦士。23歳。

元航空自衛隊のパイロット候補生。
物語開始の1年前、飛行訓練中に戦闘機のコックピットに張り付いてきた巫女テトムから強引な勧誘を受け、ガオレンジャーの一員となる。
そのまま天空島アニマリウムに不時着したため、世間では行方不明者として扱われており、やむなく素性を隠すために髪を金色に染めている。

メンバー5人の中で最も早くガオレンジャーに選ばれた古株であり、半年間は仲間もなく、たった一人でオルグと戦い続けてきた。
5人目に選ばれたガオレッド/獅子走が加入するまではリーダー格としてチームを率いており、掟*1によってレッドが正式なリーダーに就任した後はサブリーダーとして彼を支える。


【人物】

誰よりも長くオルグと戦ってきた経験から、常に冷静で自信満々。
戦士としてのプライドは人一倍強く、メンバーに制服としてガオジャケットの着用を促したり、
本来の名前を捨て、変身前から互いに色の名前で呼び合うというルールを強要している。

物語当初は戦いの厳しさ・オルグの残酷さを理解していないレッドを厳しく糾弾し、彼をリーダーとは認めず反発していた。
だが、不器用ながらも仲間を気にかけるレッドの姿を目の当たりにし、次第に信頼を深めていった。

幼少期は粗暴でやんちゃな性格で、何度も警察のお世話になっていたという。
こうした気質は現在も変わっていないようで、Quest1では初対面のレッドに問答無用で腹パンをかまし、気絶させてガオズロックに連行するという荒っぽい手口を用いている。

そんなイエローもガオレンジャーになりたての頃はまだ弱く、戦いに身を投じていくうちに戦士として目覚めていった過去を持つ。
未熟だった時代を支えていたテトムからは、仲間にバラされたくない秘密を幾つも握られているらしい。

なお、仲間と打ち解けて素の自分を晒け出せるようになったのか、はたまた追加戦士ガオシルバー/大神月麿とキャラが被らないようにする措置かは謎だが、
中盤以降は初期のクールっぷりから一転、台詞に英語を織り交ぜて話す妙にハイテンションなキャラへと変貌を遂げた

Quest25では並々ならぬカラオケ好きという事実が判明する。
シルバーとの親睦を深めるためにカラオケパーティーを提案したり、なぜか神奈川県にある「良いカラオケボックス」の情報を知っていた。
オルグがカラオケ店に出現した報せを受けると、「事件が起きたときの状況を忠実に再現する」という名目で、オルグそっちのけでメンバー共々カラオケに熱中し始める。
案の定カラオケオルグの罠であり、まんまと引っ掛かる失態を演じてしまった。


Final Questでは究極オルグ・センキに全てのパワーアニマルが倒され、変身できなくなる事態に。
名を捨てて戦っていた一同は名前を取り戻して日常に戻るため、力を振り絞って次々に立ち上がる。
メンバーが本名の名乗り合いを始める中、今までは厳格なまでにコードネーム呼びを強要していたイエローも彼らに倣い、
「もう、色で呼び合う事もないか……。俺は鷲尾岳。よろしくな。」
と、最後の最後にやっと仲間達の前で本名を明かした。

オルグとの戦いを終えた後は、航空自衛隊に復帰。テスト生として一からやり直している様子。





ガオアクセス! ハァッ!!


サモン!スピリット・オブ・ジ・アース!!


ガオイーグルに選ばれし戦士!


孤高の荒鷲! ガオイエロー!!



孤 高 の 荒 鷲


【ガオイエロー】

スーツアクター:竹内康博

岳がGフォンを使い変身した姿。
名乗りポーズはやや中腰になり腕を跳ね上げるといったもので、先行登場した『未来戦隊タイムレンジャー』特別編では羽のように両腕を広げていたが、
本編では右手を頭上、左手を腰前辺りに構え鉤爪を模した形になっている。

メンバーの中ではモチーフの都合で唯一飛行能力を持ち、高速で空中へ飛び回ることが可能。
イーグルソードによる剣技を得意とし、空中からの急降下攻撃や敵を抱えて投げ落とすといった戦法を織り交ぜて戦う。

戦士に選ばれた当初は原付オルグに手も足も出ず、テトムに手伝ってもらい封印するのがやっとだった。
現在は実力を身に着け、1年後に原付オルグがナナハンオルグとして復活した際には他者の手を借りず単騎で追い詰めている。

敵幹部のヤバイバとは何度もぶつかり合うライバル関係にある。
初対決となったQuest3ではコテンパンに敗北してしまったが、Quest13の再戦時は互角に切り結んで引き分けに持ち込んでいる。
終盤にはイエローが基本勝利を収めるようになり、ヤバイバを「俺の引き立て役」と豪語するまでに至った。


【装備・必殺技】


獣皇剣
初期メンバー5人の共通武器。『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』ではイーグルソードを落とされた直後にこちらにスイッチする戦法に開眼し、レッドファルコン/天宮勇介から「それがお前の本当の剣だ」と認められた。
ガオの宝珠を嵌めこむことでパワーアニマルを召喚できる。

イーグルソード
ガオイエローの破邪の爪(専用武器)である。鍔部はワシを模しており、羽手裏剣「フェザーカッター」が内蔵されている。
破邪百獣剣では剣先を担当する。

ノーブルスラッシュ
イーグルソードをX字に振り下ろす必殺技
「noble」は「気高い」という意味で「孤高」とニュアンスが近く、変身前のジャケットにも「孤高の荒鷲」を表す「NOBLE EAGLE」のフレーズが記されている。

ノーブルチョッパー
第37話で使用。ガオブルーと武器を交換して放ったガオイエロー版サージングチョッパー。



【パワーアニマル】

ガオイエローが所有するパワーアニマルの宝珠は、ガオイーグルガオポーラーガオベアーの3体。

ベアー&ポーラーは双子の少年に化身しており、Quest9でイエローが双子の願いを叶えたことで宝珠を与えられた。
これらはQuest20にて狼鬼に奪われてしまうが、Quest24にて返却された。

ガオイーグルは精霊王の顔と腰の二つの部位になれる唯一無二のパワーアニマルである。*2
そのため、精霊王の胴体を担当するガオレッド、右腕を担当するガオブルー、左腕を担当するガオホワイト、下半身を担当するガオブラックに対してガオイエローは担当する部位が曖昧となっている。
ガオポーラーガオベアーの宝珠所有者であるがその二体は精霊王の両腕担当ということもあって、召喚自体はガオブルーとガオホワイトが行っている。
逆にガオブラックが所持するガオマジロの宝珠を渡されてガオマジロの召喚を行ったこともある。

【余談】

演じた堀江慶氏は後に映画監督となり、『渋谷怪談』などの作品を手掛ける。

アペンド アンド コレクト!オーケィ?
(追記・修正よろしくお願いします。)

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最終更新:2025年05月06日 22:15

*1 パワーアニマルのリーダーたるガオライオンに選ばれた戦士=レッドがガオレンジャーのリーダーとなる。

*2 巨大化したことで担当部位が変わったガオライオンを除く。