ガオレッド/獅子走

登録日:2019/03/06 (水) 21:30:09
更新日:2020/03/25 Wed 20:42:41
所要時間:約 11 分で読めます






こんな事じゃ負けねぇ……!


獅子走、俺は獣医だ!! 地球の命を守るんだぁぁぁっ!!



ガオレッド/獅子(しし)(かける)は、スーパー戦隊シリーズ第25作『百獣戦隊ガオレンジャー』の主人公。

演:金子昇


概要


Quest1(第1話)「獅子、吼える!!」冒頭にて、四人のガオレンジャーが「風神」タービンオルグと「雷神」プラグマオルグと苦闘を繰り広げた際、
その恐怖を感じ取ったのかサーカスの象が突然暴れ出した際に初登場。

子どもの頃から動物好きで、彼らと心を通わせ理解する力を持っている。
実際、Quest1では「俺に任せろ。俺は獣医だ!」と暴れる象を警官隊から庇った後、
両目を閉じ心の声に耳を傾けることで落ち着かせている。*1
この様を見たガオズロックの巫女・テトムは彼を5人目のネオ・シャーマン*2として選んでいる。

動物好きが高じて獣医となり、東京都内の東区にある動物病院「桜庭動物病院」で見習い獣医として働いており、近所のおばちゃんからも「腕も確かで優しいし、その上若くてカッコイイ」と評判を得ている。
その動物好きっぷりは他のガオレンジャーにほぼ拉致に近い形巨大な天空島アニマリウムに連れていかれた際、
パワーアニマルの姿に怯えるどころか感激し、丘の上で雄叫びを上げるそのリーダーたるガオライオンを見て「夢なら覚めるなよーっ!!」と大はしゃぎしながらそこに向かって崖に上るほど。

そんなこんなでガオライオンと出会った走。
「お前……かっこいいなあ……!」とその顔を見やった後、「お前を待っていた」と言わんばかりに雄叫びを上げる彼からパートナーの証である「ガオの宝珠」を与えられた走は、巫女テトムの導きで先輩戦士の4人と出会い、彼らと共に「地球の病」と言える邪鬼的存在・オルグと戦うことになる。
ダムを襲撃するタービンオルグ&プラグマオルグ、そして傷ついた人々や怯える動物たちの姿を見た走は恐怖を乗り越え四人に言う。


俺は獣医だ。救いを求めてる命を黙って見てるわけにはいかない!


かくして地球の命を救うため、ガオレンジャーとなることを決意した走。未熟ながらも、そのひたむきさと全開のやる気でチームを引っ張っていく。
口癖である「やる気満々だぜぇぇぇっ!!」*3の通り、あらゆることにも諦めず全力でぶつかる情熱的な青年だが、そのはりきりっぷりで空回りすることもあった。
特に、最初にガオレンジャーに選ばれたガオイエロー/鷲尾岳は走をリーダーと認めていなかったがひたむきな姿勢を見て次第に彼を認めるようになる。
元・狼鬼ことガオシルバー/大神月麿に対しても千年前の先輩である以上に仲間として接し、「千年の邪気」を生み出したことに罪悪感を持っていた頃、月麿にガオズロックに来ないかと誘っている。
時々、月麿がテトムにかつての巫女・ムラサキの面影を重ねて悩む際には「テトムにはテトムのいいところがあるさ」と励ますこともあった。



一応、Quest2でガオズロックに「就職」と称して住み着いてはいたものの、元の職場に連絡していなかったという重大なポカをしていたようで、
Quest8「犬、走る!!」前半でガオホワイト/大河冴をかばいシグナルオルグの記憶消去・グリーンシグナル光線を受けガオレッドだった記憶を失い、
平成ライダー第1期のお約束である川落ちで流れついた際、なんと院長の桜庭伸一郎と先輩である女医・美咲に二か月も行方をくらませていたと思われていた。
Quest3「荒鷲が消える!!」で一同にガオレンジャーであることの注意事項の第一条「報告・連絡・相談のほうれんそうの徹底」を徹底しておきながらこれかよ……とか言わない。
しかし、記憶を失っても仲間を放ってはおけず彼らのフォローもあってシグナルオルグを撃破。
記憶を取り戻したレッドは院長と美咲に「走の友人のガオレッド」を名乗り、「彼は今、自然と動物を守るため、とても大事な仕事に関わっています。『仕事が終わったら、必ず帰ってきますからそれまで動物病院の方をお願いします』……と」と、しばらく旅に出ることを伝えて去った。*4

なお、Quest8にて、うっかりパスケースに入ってた美咲の写真を見たガオホワイト/大河冴から走の恋人と思われてしまい、獣医として活き活きと働いている彼をそのままにしてほしいとメンバーに頼みながら「あたし、経験ないからわかんないけど……恋人同士は一緒にいるべきだと思うの。それに二人の恋を邪魔したら絶対地獄に落ちちゃうんだからっ!」と、
恋する乙女脳全開であえて彼の記憶を呼び覚まさせずにオルグとの戦いを遠ざけようとしていた*5が、当話最後でなんと院長の奥さんだと判明している。
OPのテロップで気づいた勘のいい人はどれだけいるのか……にしても年の差ありすぎぃ!
そんな走先生の恋人は犬のチャコだったりする……動物好きもここまでくると感服ものである。

オルグとの戦いを終えガオライオンとテトムと別れた後、走は桜庭動物病院に復帰。獣医として着々と成長している。
時折、岳が愛鳥であるインコを引き連れて診療に来ることもあるようだ。

オルグとの戦いが終わっても、ガオレンジャーの物語はこれからも続いていくことであろう。



ガオアクセス! ハァッ!!


Summon,Spirit of the EARTH!!


ガオライオンに選ばれし戦士!


灼熱の獅子! ガオレッド!!



灼 熱 の 獅 子



ガオレッド

SA:福沢博文

走がテトムに与えられた携帯電話型変身アイテム・Gフォンを展開し、中央部のボタンに触れてガオソウルを込めた後、右耳に当てながら左手をかざすことで変身が発動。
Gフォンがアニマルタイプに変形した後、ガオライオンのイメージが重なった後ヒーロータイプに変形。
走の全身を赤き獅子の姿を模したガオスーツが包み込み変身完了する。
左胸にガオライオンをイメージしたマークが施されており、左肩部から右腰部に五束に重なった帯状のラインが伸びている。
左胸のマークにはパワーアニマルと心を通わせる能力があり、初陣の際ガオライオンの声を聴いたレッドはバラバラだったメンバーに心をひとつにするよう説得。『邪なる者を破る聖なる力』こと破邪百獣剣を完成させてプラグマオルグを撃破した。

メンバーの中ではパワー・スピード共にバランスが取れており、獅子のごとく雄々しく飛び掛かる戦法を得意としている。



使用武器

ライオンファング
ガオレッドが使用する破邪の爪(個人武器)。
ライオンの顔を形作った獅子舞手甲で、基本的にはガオレッドの右拳に装着、パンチ力を3倍に高める。
上顎部と下顎部を分離すれば、鉤爪としても使える。
個人技は分離した状態のライオンファングにガオソウルを纏わせ、袈裟がけに引き裂く「ブレイジングファイヤー」
劇場版「火の山、吼える」では、ジャンプしながら×の字斬りを披露。ポセイドンオルグとハデスオルグにトドメをさした。

必殺の破邪百獣剣を使用する際は保持グリップとして用いられる。
回によっては五人揃って邪気退散の光刃を繰り出す前に、ライオンファングで破邪百獣剣を保持しながら直接オルグ怪人を攻撃することもあった。


ガオメインバスター
Quest3のカメラオルグ戦にて初使用。
ガオライオンの励ましを受けたガオレッドの燃えるガオソウルに反応し、ライオンファングがメタモルフォーゼした大型銃。
銃口にあたる部分はライオンの顔を模している。

「ノーマルモード」では(たてがみ)に施された八つの砲門と両の瞳から機関銃のように光弾を連射する。
撃鉄を後ろに引くことで「ファイナルモード」に変形。ライオンの口が開いて砲口が展開し、強力なエネルギー弾を発射する。
レッドが単独で戦う際など、破邪百獣剣の代わりに等身大戦の決め手として使われることもあった。


ファルコンサモナー
Quest31「百獣戦隊、全滅!!」にて登場。
ウラ究極体によって殺害され、「黄泉の国」に辿り着いたイエロー、ブルー、ブラック、ホワイトが「現世に想いを伝えられる」とされる不死鳥のレリーフを揃えたことで、レッドの手に届けられた武器。

通常モードでは隼の嘴を模した銃口からガオソウルの光線を放つ「ガンモード」として使用する。
翼を模した弦を上下に展開することで、必殺の「アローモード」に変形。鷹の尾羽を模した矢筈部を引くことでガオソウルがチャージされ、必殺の光の矢を放つ。

なんとQuest35「獣皇剣、強奪」にて先端による近接戦闘も行っている。
カジヤオルグが「飛び道具とは卑怯なり!」とファルコンサモナーで攻撃したガオレッドにツッコんだ際、「違う!!」と勢い任せに飛び掛かりながら鈍器のごとく殴りつけている。
それでいいのかレッド……。特撮の弓は斬撃武器

獣皇剣を矢に見立ててセットすることで「サモナーモード」となり、天空島の火山に眠るガオファルコンを召喚することができる。
弦部にも穴が四つ施されており、最大四つのガオの宝珠を入れることで合計五体のパワーアニマルを同時に召喚できる。
この機能を使ったのは、Quest35でカジヤオルグにガオレッド以外の獣皇剣が食器セットに変えられて百獣召還ができない状態に陥った時のみ。



パワーアニマル

ガオレッドが召喚するパワーアニマルは、ガオライオンガオゴリラガオファルコンの三体。

パワーアニマルのリーダーたるガオライオンをはじめ、いずれも巨大戦においてガオキングなどの精霊王の中核を担っている。

特に、ガオライオンと走の関係はガオレン本編でもよく描かれており、
オルグとわかりあえないか相談したり(Quest2)、新形態ガオキング・ダブルナックルで戦った反動で消耗したガオライオンを気遣ったり(Quest10)、墓石オルグの猛攻に傷つきながらも加勢に向かわんとするガオライオンらを獣医として止めたり(Quest29)していた。
ガオライオンの方も、はぐれデュークオルグ・狼鬼の存在に頭を悩ませるレッドを雄叫びで叱咤したり(Quest18)と、後輩の相棒のように饒舌でなくとも、確かにパートナー・親友として描かれていた。

劇場版では異世界の火山島を守護するパワーアニマルであるガオコングの力を一時的に借り、騎士型精霊巨人・ガオナイトを完成。ゼウスオルグの支配から島を救った。
元の世界に帰還する際、ガオコングはそのまま火山島に残りガオレンジャーを見送っていた。

詳細は該当項目にて。



その後のスーパー戦隊シリーズでの活躍


Vシネマ『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』

しぶとく生きていたヤバイバ&ツエツエコンビが宇宙忍群ジャカンジャと結託。
亡きジャカンジャ幹部の弟・チュウボウズに囚われてGフォンまで奪われ、六の槍・サタラクラがガオレッドに成り替わる事態に陥った。

灼熱の4×4(『しし』)16(『じゅう』ろく)! ガオレッドだぞ~!!

辛うじて冴が脱出に成功、かつ本編後半で風の知らせで日本に帰ってきた月麿がGフォンを奪回したことで形勢逆転。
ガオレッドはハリケンレッド/椎名鷹介と共にチュウボウズに反撃した。

巨大戦ではチュウボウズの攻撃で左腕を負傷したハリケンレッドのコックピットに移動。
「百獣合体!!」の号令と共に轟雷旋風神を轟雷旋風神ソード&シールドに百獣武装*6させる。
風雷百獣斬りで再生ギリギリガイ師&カンガルーレットを撃破。さらにパワーアニマルと天空轟雷旋風神による必殺奥義・ワイルドサンダーハリケーンでチュウボウズを成敗した。



海賊戦隊ゴーカイジャー

第35作である今作の第9話「獅子、(かけ)る」にて、レジェンド戦隊代表として走が登場。
ナビィのお宝ナビゲートで発見した「空飛ぶ島」こと天空島アニマリウムでザンギャック行動隊長バウザーと交戦したゴーカイジャーと邂逅。

「力欲しさに天空島を荒らすのか? 手に入れられないよ。君達には」とガオレンジャーの大いなる力を求める海賊たちに警告する。

マーベラス「お前……何者だ?」

「俺は獣医だ」

マーベラス「悪いな、俺達は海賊だ」

あくまで自分達のやりたいようにやるだけ、とその場を去るゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスらだが、
足を負傷したゴーカイピンク/アイム・ド・ファミーユをハカセことゴーカイグリーン/ドン・ドッゴイヤーに任せ、三人だけでザンギャックと戦うことになる。

宇宙海賊とはいえ、怪我人を放ってはおけないと自身が営む「獅子どうぶつ病院」でアイムを手当した走は、彼女とハカセの頼みを真摯に聴くも、ガオレンジャーの大いなる力はあくまでもガオライオンのものであり、「お宝しか目に入らない海賊にガオライオンは答えてくれない」と拒否する。
しかし、ザンギャックの猛攻から人々を守るマーベラスらの姿をガオライオンが見定めたことからゴーカイジャーがただの海賊ではないことを知る。

あいつら、口が悪いんだよ……。

見てるんだろ? ガオライオン。お前はどうする?

ガオレンジャーにゴーカイチェンジしたゴーカイジャーは破邪百獣剣でバウザーを撃破。
ガオライオンも海賊たちを認めてゴーカイオーと合体、ガオゴーカイオーとなり巨大化したバウザーを完全に葬り去った。

ガオライオン、海賊たちとうまくやってくれよ……。

すべての戦いを見定めた後、ゴーカイジャーを35番目のスーパー戦隊として認めた走は、彼らとガオライオンに地球の平和を託しその場を去った。

なお、ガオレッドのレンジャーキーは基本的にマーベラスが使用、走が変身した時よりも荒々しく戦う。
ゲキレンジャーのレジェンド回である第7話では、行動隊長パチャカマック13世に対しマーベラスがグローブの爪で掴んで脳天締めを決めた。
第2話ではゴーカイブルー/ジョー・ギブケンがゴーカイチェンジ。行動隊長ボンガンを相手にゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィがチェンジしたゲキレッドとコンビネーション攻撃を披露した。

カクレンジャーのレジェンド回前編にして総集編でもある第45話でもマーベラスがガオレッドにゴーカイチェンジ。
復活したニンジャマンにゴーオンブルー(ジョー)、イエローライオン(ルカ)、シシレンジャー(ハカセ)、ギンガレッド(アイム)、ゴセイナイト(ゴーカイシルバー/伊狩鎧)にチェンジした他メンバーと共に獅子舞代わりのライオン戦士姿を披露した。



4週連続スぺシャル『スーパー戦隊最強バトル!!』

第2話「暗躍する謎の鎧」にて登場。
惑星ネメシスで実施された「スーパー戦隊最強バトル」では「陸海空チーム」のリーダーとして参戦。
準々決勝で先輩動物戦士のバルシャーク&ギンガグリーンと共に「変わり者チーム」のジュウオウイーグル/風切大和と交戦。
ライオンファング、獣皇剣、ガオメインバスターにファルコンサモナーと、往年の武器、必殺技を存分に振るい、ジュウオウイーグルと激戦を繰り広げた。

この時、「変わり者チーム」は謎の戦士ガイソーグの乱入でマーベラスの盾となったアカニンジャー/伊賀崎天晴が負傷している。
その上、ガイソーグへの復讐に燃えてスタンドプレーに走るマーベラス、大会自体にきな臭さを感じたサソリオレンジ/スティンガーが別行動を取っていたため、大和1人で3人と戦うハンデ戦となった。

最終的に大和怒涛のフォームチェンジ攻撃の前に敗れはするものの、走はその健闘を「レッドらしく熱いな」と褒め称えている。

リーダーたるもの、熱くないとチームを引っ張れないだろ?
まあ……熱く見えないヤツもいるけどな。

スーパー戦隊のすべてにおいて、共通していることがある。
それは、『互いの信頼の上にチームが成り立ってる』ということだ。

今思うとレッドは楽だよなぁ……みんなを信じればいいんだから。

『ネバギバ』。諦めない心だ。
お前も、思う存分突っ走れ。


やる気満々だぜぇぇぇっ!!


……と、25番目のレッドらしく、40番目のレッドを熱く激励して姿を消すのだった。



余談

ガオレッドは福沢氏が初めて演じた戦隊レッドであり、その後は10年間に渡ってゴーカイレッドまでの殆どのレッド役を担当することとなった(それぞれグリーンブルーを演じた『魔法戦隊マジレンジャー』と『天装戦隊ゴセイジャー』は除く)。

『ゴーカイジャー』第9話の脚本を執筆した香村純子氏は当時と同じノリで獅子走のキャラクターを書いていたのだが、
「レジェンド戦隊を威厳ある存在にしたい」というプロデューサーと監督の意向で却下されたため、結果的に原典と比べて落ち着いた……というかどこか枯れた雰囲気になっていた。
また、演じた金子昇氏も「当時のノリでやってみたかったです」と当時の「東映ヒーローネット」のインタビューや10周年記念のイベントでも語っている。
結局、あまりにも元のキャラとかけ離れていたために視聴者からは不評だった上に、カーレンジャーのレジェンド回でカーレッドレッドレーサーこと岸祐二氏と脚本の浦沢義雄氏が大暴れしたことでこの方針は取り止めになり、以後レジェンド代表キャラは元のキャラの性格を尊重した形での出演となっている。

『スーパー戦隊最強バトル!!』にて勝負した走と大和はアニバーサリー戦隊のレッドにして、両者ともに動物に関わる職業(走は獣医、大和は動物学者)に就いているのが共通点。
戦いの最中、ガオレッドはジュウオウイーグルこと大和の目的である『親しかった難病の少年の魂を一時だけでも現世に呼び戻し、動物が沢山いる大草原に連れていく』という願いを聞いて戸惑う姿も見せた。
獣医とはいえ、走先生も医者のひとり。救えなかった命、看取った命も計り知れなかったに違いない……。





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