百獣戦隊ガオレンジャー

登録日:2011/10/08(土) 03:05:32
更新日:2021/03/20 Sat 11:01:51
所要時間:約 8 分で読めます





命ある所、正義の雄叫びあり!

百獣戦隊!


ガオ


牙 吠


百獣戦隊ガオレンジャーとは、2001年~02年まで放送されていたスーパー戦隊シリーズ第25作。
21世紀最初の戦隊であり、25作念作品にあたる。
誤解されやすいが、今作は"第25作記念作品"であり、放送中にスーパー戦隊シリーズ25周年を迎えた"25周年記念作品"は前作の『未来戦隊タイムレンジャー』である。
これはシリーズ初代の『秘密戦隊ゴレンジャー』のみ、放送期間が2年間だったため。


〇概要

CGを多様した演出が多く、名乗りや攻撃の際等に漢字のエフェクトが現れるのが特徴。(カクレンジャーのアメコミ演出を応用しているが…)
作中のテロップはここからビデオ合成となる*1
メインメカとなるパワーアニマル達もフルCGで描かれ、より動物らしい動きを再現している。
アクションにも各モチーフの動物の動きを取り入れる等、工夫も見られる。
そのため、鷲モチーフのイエローは『それなんて鳥人戦隊』状態。

ガオレンジャーというタイトルは元々、星獣戦隊ギンガマンの企画段階での最有力候補だったが、
ギンガマン企画時と同時期に放映されていた某勇者王とタイトルが類似するということで没となったものを改めて再利用している。

明快なストーリーとも相まって老若男女を問わず多くの視聴者に支持された本作品は、日曜の朝としては異例の2桁の視聴率をたたき出している。
最高視聴率は「11.5%」で、これは今なおニチアサでは破られていない記録である(ネット配信なども活発に行われる現状、恐らく超えることは不可能だと思われる)
いわゆる「イケメンヒーローブーム」の空気にもマッチしたのか、同年に放送された「仮面ライダーアギト」と並んでママさんの人気も獲得している。
売上も凄まじく好調で、前年度比実に190%というバケモノのような数値となった結果、実現には至らなかったもののスポンサーから続編打診の声があったとのこと。
基本一年で完全に終わるスーパー戦隊シリーズとしては極めて異例の事態である。(最終的に「続編にするとマニアックな内容になるので尻すぼみで終わる」という判断から断られた)
放送終了後も根強い人気があり、2011年のgooランキングの『夢中になったスーパー戦隊シリーズは?』のアンケートでは、放送終了後10年経過しているにもかかわらず本作品がランキング1位に輝いた。

ちなみにナレーションは増岡弘。
マスオさんやジャムおじさんでもお馴染みの穏やかな語り口調で、それにちなんで文体もいわゆる「です・ます」調になっている*2


〇あらすじ

21世紀の地球では、環境汚染や生態系の異常等により、人々の生きるエネルギーが減少しつつあった。そこに、オルグと呼ばれる邪悪な鬼の一族達が出現。人々を脅かしていく。

そんなある日、天空島アニマリウムに連れて来られた獅子走は、そこで『パワーアニマル』のリーダー・ガオライオンに出会う。ガオライオンは走をガオレンジャーの戦士に選んだ。
そして、ガオイエローと名乗る青年・鷲尾岳は、走に「ガオレンジャーになるのなら、『獅子走』という名も、その過去も捨てろ」と告げる。
岳の言葉に対し走は「俺は獣医だ。医者は助けを求める声に応えないわけにはいかない」と答え、ガオレンジャーになる事を決意。
そして走はガオレンジャーとなり、仲間達と共にオルグとの戦いに身を投じていくことになる。


〇【登場人物】


〇ガオレンジャー

パワーアニマルによって選ばれたネオ・シャーマンの戦士。
ネオ・シャーマンとは、人間の遺伝子の最深部に潜在している自然との対話能力を天文学的確率で強く受け継いだ者のこと。
従来とは逆に、変身前もコードネームで呼び合う。そのため、OPを除き本名が確認できるシーンは少ない。

ガオレッド/獅子走(しし かける)
(演:金子昇)
ガオライオンに選ばれた戦士。名乗りは『灼熱の獅子』。
ガオレンジャーになる前は獣医をしており、動物の気持ちがわかる力を持っている。
その為当初はオルグと戦う事無く解り合いたいと考えていた。
動物の事が絡むと「俺は獣医だ!!」「やる気満々だぜぇぇぇっ!!」の一言で済ます熱血漢な一面も。
最終回では獣医の仕事に戻っていた。

海賊戦隊ゴーカイジャー』第9話「獅子、走る」にも再登場、独立して『獅子どうぶつ病院』を開業している。
金子は『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』のインタビューで「獅子走 / ガオレッド役を卒業しなければならなくなった」と悲しそうに語っていたが本作出演で撤回となった。
マーベラス達との第一印象は悪かったものの、戦いながらも街の人達を助ける姿を見て考えを改め、ガオライオンとガオレンジャーの大いなる力を与えた。
「あいつら……、口が悪いんだよ。」
後に4週連続スぺシャル『スーパー戦隊最強バトル!!』第2話にも登場。
先輩戦士である太陽戦隊サンバルカンのバルシャークと星獣戦隊ギンガマンのギンガグリーンと共に「陸海空チーム」として参戦、「変わり者チーム」代表にして40番目のスーパー戦隊こと動物戦隊ジュウオウジャーのジュウオウイーグル/風切大和と対決した。
最終的に敗北するものの大和の熱さを認めて退場した。
ゴーカイジャーでの走は当時と異なり落ち着いた雰囲気だったが、スペシャルでの走はかつての熱さを取り戻しているようで、退場時に「やる気満々だぜぇぇぇっ!!」と叫んでいる。

副業として機龍の整備士をしていたという噂が流れているが、真相は不明。
ゴーカイジャーでマーベラスが変身した際は違和感なく馴染んでいたが、サタラクラが変身した時は当然おふざけキャラになってしまった。


●ガオイエロー/鷲尾岳(わしお がく)
(演:堀江慶)
ガオイーグルに選ばれた戦士。名乗りは『孤高の荒鷲』。
元々は航空自衛隊のパイロット候補生。
当初はクールで口数も少なかったが、回を重ねる毎に会話に英語を混ぜたりウクレレを弾いたりとコミカルな一面が表れるようになった。
最終回後では航空自衛隊に復帰した。
「焼き鳥にしてやるうううううううう!!!!」

またリアルでは後に、メガブルー・ゴーカイレッド・ ゲキブルーが初演に登場したハイスピード推理アクション舞台版のプロデュースを手掛けている。
ゴーカイジャーではルカの担当だが、当然スカート付きになり、男だか女だか分からない変てこりんな姿になってしまう。実はサーガインが変身した方が(ゼロではないが)違和感は少なかった。(まあ、サーガインは男だし当然と言われれば当然なんだけどね)


●ガオブルー/鮫津海(さめづ かい)
(演:柴木丈瑠)
ガオシャークに選ばれた戦士。名乗りは『怒涛の鮫』後藤オサムではない。
元フリーターで、戦士に選ばれるまでは様々なアルバイトをしていた。
明るい性格でメンバーのムードメーカー的存在だが、その反面何事にも粘り強く、精神的にタフな面も持ち合わせている。ネバギバが口癖。
最終回ではサーフショップで働いている。
ゴーカイジャーではジョーの担当。しかし海が陽気なムードメーカーキャラなのに対してジョーはクール系男子なので、綺麗に逆転してしまう。まあウェンディーヌが変身してお姉キャラになったよりは遥かにマシだが。


ガオブラック/牛込草太郎(うしごめ そうたろう)
(演:酒井一圭)
ガオバイソンに選ばれた戦士。名乗りは『鋼の猛牛』。
元力士(最高位序二段)だったが膝を痛めて廃業。その後、花屋でアルバイトをしていた。(因みに次の戦隊の四番手戦士は実際に元力士で最高位序二段という点が共通。こちらは腰を痛めて廃業したらしい。)
体格の割に意外と小心者。美人を見ると「金星(きんぼし)」と呟く。結婚式場の着付け役として働いていた元トレンディ戦隊の青い戦士一目惚れしてしまったことも。
海とはいい凸凹コンビ。
最終決戦後は牧場で働いている。

中の人はゴーカイジャーのガオレンジャー回の撮影現場に遊びに来た(出演はしていないが)
またゴーカイジャー最終回の日に、「レンジャーキーが帰ってきた」とツィートしたらしい。
また2006年に「放送から数年を経た今でも街で子供達やその親から声がかかる。その子達はどう見ても本放送を見た世代じゃないし、しかも俺はレッドじゃなくてブラックなのに」とコメントしている。
ちなみに、翌年の鏡の中で戦った敏腕弁護士カブトムシの戦士と共に歌謡グループを結成し、銭湯巡りをしているうちに紅白歌合戦に出場することとなった。

超古代戦士と戦って半径3kmの大爆発で散った亀の未確認生命体ではない。
ゴーカイジャーではハカセの担当だが、草太郎が大人しいキャラなのに対してハカセはお茶目キャラであるため、綺麗に逆転してしまう。さらに草太郎は力士らしいパワーを前面に押した戦いをしていたが、ハカセは馬力があまり無いためなのかアイムが変身したガオホワイトとの共闘スタイルをとっており、戦い方まで思いっきり変わってしまっている。実はマンマルバが変身した方が違和感なく馴染んでいたりする。これはマンマルバはパワーファイターだったためである。


●ガオホワイト/大河冴(たいが さえ)
(演:竹内実生)
ガオタイガーに選ばれた戦士。名乗りは『麗しの白虎』。
ガオレンジャーの紅一点で、現役女子高校生。鹿児島出身。
武術の勉強のために上京し一人暮らしをしていた。戦士として選ばれて以降は満足に学校に行けていない。
かなり礼儀正しい性格だが、その一方でおだてられて調子に乗ったり、仲間達にからかわれいじけてしまったりとギャップのある一面も見せる。
動植物を大切にする優しい少女であり、そのことは走も知っていたため、これが偽冴を見破る鍵になったこともある。
32話ではラセツに危うく食べられかけた。(本人はキスされる方が心配だったが)
最終決戦後は武道学校に復学している。
ゴーカイジャーではアイムの担当だが、冴がしっかり者だったのに対してアイムはかわい子ちゃんなので逆転現象が起こる事になる。またフラビージョが変身した際にもおふざけキャラになり変てこりんになった。


上記の5人は一人一人固有武器を持っており、それらを組み合わせる事で、破邪百獣剣が完成する。
その威力は、並のオルグを一撃で葬る。

ガオシルバー/大神月麿(おおがみ つくまろ)
(演:玉山鉄二)
後半から仲間になった6人目の戦士。名乗りは『閃烈の銀狼』。
1000年前にオルグと戦っていた戦士の一人。昔はシロガネと呼ばれていた。
現代に復活するも、1000年以上のカルチャーショックでなかなか現代に馴染めないでいた。
武器がビリヤードのキューに似ていたせいか、バーでよくビリヤードをしている。その時は心が落ち着くらしい。
最終決戦の後は放浪の旅に出た。

13年後にはスコットランド人と結婚してウィスキー作りに挑んだり、軽自動車を魔改造したりとかそうじゃないとか。


〇協力者

●テトム
(演:岳美)
天空島に住んでいるガオの巫女。パワーアニマル達の意思をガオレンジャー達に伝える事が出来る。
料理が得意で、実はかなりの怪力。基本的には戦わないが、5話で外出した時には絡んできたチンピラを簡単に撃退したこともある。元巫女だった祖母のムラサキの若い頃にそっくりらしい。
歌が得意で、挿入歌の「響の調べ」が持ち歌。

3年前は全銀河支配を企む破壊の戦士で、ツエツエとは善悪逆転した因縁の仲。
実はスタッフが当ミュージカルの鑑賞に来ていたことからは配役が決まった。

●風太郎(ふうたろう)
(演:有岡大貴)
ガオレンジャーの前に現れた謎の少年。
生意気な性格でいかにも現代っ子な服装の割に、大人びた口調で話す。
その正体は人間に姿を変えたガオゴッドで、自分が選んだガオレンジャーの資質を試そうとしていた。
ちなみにリアルではこの後ジャニーズ事務所入りしてアイドルに転身、平成ラストと令和初回の紅白でブラックと再会することになる。

パワーアニマル
地球の獣の姿をした大地の精霊。詳しくは別項目。


精霊王
今作における巨大ロボ。
PAが合体した姿。詳しくは別項目。


オルグ

この世を漂う邪悪な念が実体化した存在で、昔で言う「鬼」。
その邪悪さは、どんな動物の声も聞く自信があったレッドでさえ「心がない」と言わしめるほど。
機械など無機物モチーフが多い。
角の数が少ないほど位が高くなり、角を全部折られると死んでしまう。
ガオレンジャーの活躍により一応全滅したが、この世の邪気から生まれる存在であるため、根絶やしにすることは出来ず、時代が変わるにつれて、新たな世代のオルグが誕生するのである。2005年1月2日放送のTVSP終盤ではオルグが再び現れ、ガオの戦士もまた現れる事が示唆されている。
詳しくは項目参照。



項目ある所、正義の追記・修正あり!

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最終更新:2021年03月20日 11:01

*1 書体は写研のファン蘭。OPとEDはかつての東映特撮で頻繁に使用された石井太ゴシックがイタリック体ながらマスクマン以来14年ぶりに使用された

*2 ただし、締めのナレーションでガオレンジャーに呼びかける際は「負けるな!」「頼んだぞ!」というような文体になることもあった