水晶の少年

登録日:2024/03/03 Sun 13:55:00
更新日:2024/03/11 Mon 05:45:59
所要時間:約 9 分で読めます





銀髪クール美少年が、『石』の位能力と専門知識でガチバトル!*1

『水晶の少年』は、Web上で公開されている『週刊コロコロコミック』で連載中の漫画作品である。
作者は、かつてコロコロアニキにて『Yの箱舟』でデビューした石蕗(つわぶき) 永地(えいち)
前作はキバヤシ天樹征丸が原作だったため、これがオリジナル作品として初の連載となる。

週刊コロコロコミックでの連載であるが、連載形式としては、おおむね単行本1冊(8話)程度を週刊連載してから同程度の期間の休載を行う、シーズン制をとる。
2024年3月現在で、単行本が既刊2巻、連載はシーズン3に入っている。
ちなみに紙書籍の単行本の表紙は、宝石の破片をイメージしたかのようなホログラム加工が入っており豪華。そのぶん発行部数が少なくてちょっとレアかも、とは作者の言

概要

『石』の力を扱うことができる小学生男子を主人公、それをサポートする男性刑事が相棒のバディ物として、同じく石の力を悪用する者たちとの対決がメインのバトルファンタジー。
いってしまえばコロコロのホビー物のフォーマットで、その中心となるのがオモチャではなく鉱石となっている作品。
作者自身が鉱石収集を趣味としているようで、いろいろな石の特徴を生かし、その能力やキャラクターの性格・デザインが設定されている。

用語

祈石(キセキ)

俗にパワーストーンと呼ばれるような、持ち主にちょっとした運や閃きを与えるような力のある石の中でも、特に強い力と個性を持つ石で、自ら持ち主を選び所有者に力を与える石をこう呼ぶ。
石の種類によってその力は異なるが、どれも超能力といっていいほど強力な性質を有する。

忌石(きせき)

祈石の中でも、古くから人類史に爪痕を残してきた強力な12の石で、それぞれが12か月に対応している。
性格は一様に苛烈で尊大、気まぐれで我が強く、ほとんどが人を見下しているか興味がないということであり、悪用された場合には大きな被害をもたらすようで、人類の脅威とまでみなされている。

宝石庁

日本で石にまつわる情報を管理する、一般には知られていない国の機関。
国内の祈石すべてを登録・管理するだけでなく、祀られている神石や曰く付きの宝石といった、人に害を及ぼす可能性のある石の管理もしている。

登場人物

中心人物

  • 天地(あまち) (あきら)
本作の主人公であり、水晶の祈石を持つ12歳の小学生。
クラスでは近寄りがたい雰囲気を出していたが、水晶の力を持っていること、それを人の役に立つことに使いたいと考えていて「普通の子」でいられなかったことによるものであって、年相応には素直で子供らしいところも多い。
母親と「水晶の力を人前で使ってはいけない」と約束をしていたが、目の前で助けられる人がいるなら助けたいとの思いも強く、できるだけ秘密裏に人助けをしようとしていた。
が、後述の砂金との出会いから、ほぼなし崩し的に石を巡る騒動に関わり解決していくことになる。
石なら化石も宝石も好きというくらいではあるが、一番好きなのはやはり水晶。
▼所有祈石【水晶】
石英(水晶)を操ることができる。この「操る」は非常に柔軟であり、石英の成分である二酸化ケイ素が含まれる物質(石やコンクリート)があれば、そこから数メートルはある水晶の結晶を自由に生やすことすら可能。
また、水晶の振動子としての性質から、水晶の振動も自由に操れてちょっとした無線機がわりにすることもできる。
決して珍しい石ではなく、パワーストーンとしてもメジャーな石のはずなのに、これまで「祈石」としてはまったく知られていなかったということであるが……

  • 砂金(いさご) (ゆたか)
ヒーロー願望のある刑事であり、不思議な力を持つ少年である晶を見つけたことにより、人助けはしたいが目立ちたくない晶にかわって刑事としてその事件を解決するという協力関係を結ぶ。
ちょっとした手がかりから「水晶を操る少年」が晶であることを突き止めるなど推理力は高いが、普段はどちらかといえばちょっと抜けたところのあるようなタイプ。
とはいえ、晶のサポートを失敗してピンチを招くといったようなことはなく、祈石による戦闘能力を持たない相棒として非常に優秀。
コロコロ系のホビー漫画には珍しいかもしれない、ちゃんと頼れる大人として描かれている。
晶に対しては悪い顔もしているが、性根はかなりの善人であり、後述するルチルの所有者としても最適。
ヒーロー好きには気合が入っており、警察寮内の自室にはヒーロー物のフィギュアが大量に飾られている。



  • 二色(にしき) めろん
見た目中学生くらいで、長いツインテールと制服のような服装が特徴の少女。
カラフルなお菓子が好きで、一般人にはちょっと食欲が湧かないような色合いのチュロスやらドーナツやらをいつも口にしている。
石には詳しく、露店で売られていた偽物のラピス・ラズリを一目で見抜くほど。
実は宝石庁のエージェントであり、海外で大学を飛び級卒業しており現在は学生ですらない。
しかし晶のカマかけにあっさり反応するなど、学歴のわりに思慮深いとはとてもいえず、むしろ勘と本能とパッションで生きているタイプ。
所有する祈石であるトルマリンの性質(熱すると電気を生じる)を使い、人を一撃で昏倒させられる威力の電気を無差別に撒き散らす。
とまあ、こんな性質の危険人物であるので、その筋では「電気石の持ち主」「宝石庁の狂犬」「災害の雷獣」という二つ名で知られているようである。
そういう扱いであるのは自覚もしているので、「宝石庁が自分を名指しで呼んだということは、それほど重要な案件だとは思っていないはず!(意訳)」のようなことも自ら口に出したりもする。
立ち位置的にはこの漫画のメインヒロイン……であるはずなのだが、作中の扱い的にはむしろ戦闘能力だけがやたら高いマスコット。
それも描き文字で「立てば爆発! 座れば地雷! 歩く姿はBiohazard」「台無しに定評がある一夜では築けない信頼と実績」などと煽られるタイプのマスコット。
▼所有祈石【霹靂のバイカラートルマリン】
バイカラーは、1つの石の中に2色を有するものを指し、めろんが持っているものはピンクと緑のバイカラー。
ちなみにこのピンク-緑のトルマリンは、その色合いから「ウォーターメロン(スイカ)トルマリン」とも呼ばれている。検索したらわかるが、カットによっては本当にスイカっぽい。
めろんの外見デザインもそれに合わせてこの2色が主に使われており、特に髪についてはアウターカラーがピンクでインナーカラーが緑となかなか目に痛そうな派手な配色になっている。

祈石の所有者

  • 怪盗スファロス
宝石ばかりを狙うことで有名な怪盗で、どれほどの警備体制を敷いていてもそれを潜り抜けて、ターゲットとした宝石を盗みだす。
その実態は、祈石【幻惑のスファレライト】の所有者であり、その能力を使って見た目(だけ)を自由に変えることによって、警備の目をごまかしていた存在。
▼所有祈石【幻惑のスファレライト】
珍しい緑色のスファレライト。スファレライトの語源であるギリシャ語の「sphaleros(嘘つき・まぎらわしい)」から、上記のような幻術能力を所有者に授ける。

  • 長石(おさいし) 優月(ゆづき)
宝石庁の最高責任者であり、めろんの上司である、壮年の男性。
やわらかい物腰ではあるが、石の力を悪用する者とは裏でやりあっているようで、決して単純な事務方の人間というわけではないようである。
実は国内で昔から祈石を受け継いできた「石の一族」のうち最大の「長石(ちょうせき)グループ」直系の実力者。
▼所有祈石【ムーンストーン】
2巻時点で詳細は不明。

忌石の所有者

  • 黒輝(くろき)(るい)
日本でダイヤモンドを扱う最大手の黒輝ダイヤモンドトラスト社を有し、「石の一族」である黒輝一族の令嬢(ただし養女)。
胸元のブローチに忌石【耽溺の紫水晶(アメジスト)】をつけた怖いお姉さん。
プライドが高く幼稚でわがままな、典型的な悪のお嬢様。言動的にはメスガキ感盛り盛りではあるが、見た目的には20歳前後というところ。
基本的には自分本位で他人の価値を認めないが、紫水晶を褒めるとそれは素直に受け止めるなど、晶曰く「砂金さんとは違うタイプの変な人」。
▼所有忌石【耽溺の紫水晶】
十二の忌石のひとつであり、能力で生み出した葡萄液「命の水(アクア・ヴィータ)」を飲ませた相手の意識を奪って奴隷化させ、「お人形さん」として自由に操ることが可能。

  • 黒輝(くろき)(らい)
厽と同じく黒輝一族の人間であり、額から目にかけていくつもの古傷のようなものが見える若い男性。
ぞっとするような優しい声の持ち主であるが……
▼所有忌石【カーボナード(黒金剛石(ブラックダイヤモンド))】
忌石のひとつ*3で、炭素を操る。
その具体的な能力としては、人間ひとりを一瞬で炭へと変化させることくらいは可能なようである。


祈石【アニヲタイト】 所有者に追記・編集できる能力を与える。

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最終更新:2024年03月11日 05:45

*1 作者Xより、「ある作家さんに、『簡潔で読みたくなるキャッチフレーズ』をつけてもらったもの」

*2 水晶の中に金色の針のような鉱物(ルチル)が入っている状態のものを指す

*3 「十二の忌石」として挙げられているのはダイヤモンドであり、これを指しているのかは不明