登録日:2024/04/16 Tue 16:03:27
更新日:2025/04/15 Tue 13:41:25
所要時間:約10分で読めます
概要
発売時期的にその後のドンキーコング3やSFC版ドラクエⅢ、桃太郎電鉄HAPPYなどのビッグタイトルに埋もれてしまい現在としてはややマイナーなソフト。
しかし、ヒントがいつでも見れるなどの適度な難易度調整やバリエーションに富んだ引き込まれるストーリーなど
ゲーム自体の完成度は高く「
隠れた名作」と呼ばれることが多い。
テキストもウィットに富んでおり、小ネタも豊富で、時にはわざと間違った選択をしてみるのも楽しい。
システム
基本的にはSFCゼルダと同じく、トップビューのアクションゲーム。
アクションゲームでありながら、主人公たちは基本的に戦闘能力を持っておらず、謎解きがメインであるのが特徴。
性能の異なる3人組の主人公を時には使い分け、時には分散させ、時には協力させることで謎を解き、先に進めていく。
さらに3人は使用できるアイテムが異なるため、アクション面でもバリエーションに富んでいる。
さらにAボタンを押してフィールド上の人や物を選択するか、近くで調べることでアドベンチャーゲーム風の画面となる「サーチシステム」が今作の特徴。
これでさらに深く調べたり、会話したり、アイテムを使ったり、3人で協力する「チームワーク」を発動することができる。
ストーリー
まだ海賊が海にいた時代。
海賊「キャプテンマーヴェリック」は荒くれ揃いの海賊の中でも広い知識と優れた才覚で名を残した海賊だった。
やがて飛行機や法治国家の発達で海賊は姿を消すが、その直前にマーヴェリックは自分の宝をある島に隠したと宣伝するも、その宝…「マーヴェラス」は未だに発見されていなかった。
そして現代。
夏の学校行事でキャンプ島にやってきたディオン、マックス、ジャックの3人組は島に住む猿たちを助けたことから3本の謎のカギを託される。
海賊に捕らわれた愛しのジーナ先生を助けるため、マーヴェラスを巡る3人の大いなる冒険の旅が始まった。
登場キャラ
主人公達
やたら濃いキャラ以外はごく普通の男子生徒たち。
秘められた力、とか伏せられた出自、なんてものは一切無い。
物を調べた際のテキストは全員で共通。
フランクで総じてツッコミが鋭い。
体力回復アイテムはトマトなので3人とも好物らしい。
ぶっちゃけ、ズッコケ三人組そのものである。
赤い服が特徴の小柄な少年。ハチベエ
元気ですばしっこく、背が低いため狭い場所でも入れる。
移動力があるためリーダーになっていることが多い。
実は小心者らしい。
★ダッシュシューズ
高速移動できる靴。
意外な使いどころとして体当たりすることで衝撃を与えたりもできる。
★ミットとボール
ボールを投げてぶつけるアイテム。
遠くの物にぶつけられる以外にも敵への攻撃手段としても使える。
★大きなハンマー
地面をたたくハンマー。
杭を押したりできるほか、攻撃手段としても使える。
みどり服の太っちょ少年。メカクレ。モーちゃん
3人の中で最も体重とパワーがあり、チームアップの起点となることも多い。
実は泳ぐのも得意。
★水中メガネ
水中メガネをつけて水中に潜る。
泳いでる際に使うと水中の物を取ることができる。
★サッカーシューズ
サッカーの要領で目の前を蹴っ飛ばす靴。
主に物を蹴って別の物に当てる際に使うがレバーを動かしたりなんかもできる。
★パンチグローブ
青色のボクシンググローブで相手を殴る。
リーチは短いが攻撃力が高く、目の前の物に衝撃を与えるのにも使える。
★ポリー
掌サイズの女の子。
ちょっとわがままだが、なぜかマックスに懐いており、人では入れないところに入ってきてくれる。
実はとある国の王女様。別れのシーンはちょっと切ない。
★穴掘りマシーンもぐら君
とある場所で作れる発明品だが、重くてマックスしか持てない。
名前の通り地面に穴を掘って道を作ったり物を掘り出す。
青い服が特徴ののっぽ。
ハカセ
眼鏡をかけた
見ての通り頭がよい少年で工作をしたり、発明品を作ることができる。
メガネはレントゲンにも映る怪しいシロモノ。
★ツリザオ
毛針の突いた釣り竿。
魚などを釣るほか、遠くの物に引っかけて引っ張ることができる。
★ジャンプブーツ
大きくジャンプする靴。
穴を飛び越えることができる。
★使いにくそうなコントローラー
特定のロボットを動かせるコントローラー。
序盤と終盤しか使う機会がないレアアイテム。
★かりっぱなしのテープレコーダー
音を録音したり、再生できる。
主に録音先はゴリラの声と音楽。
名前の通り借りっぱなしにすることもできるが…?
★シオ水のスプレー
名前の通り塩水のスプレー。
主に3章で使うが4章でも意外なところで出番がある。
★カギ
赤、緑、青の3本のカギ。
それぞれの色に対応した宝箱を開けられる。
★トランシーバー
主人公達が別々の場所にいるときに別の主人公に操作キャラを切り替えられる。
★ラックロック
各地で集められる黄色い石。
ミニゲームで獲得もできる。
主にピラックにヒントをもらう際に使う。
他にもイベントでは通貨として取引したり、弾として発射したり、船の燃料になったりする。
サブキャラ
美人で主人公達の担任の先生。
3人の憧れの的であり、今作でラックロック集めをするのは先生の好きな宝石であるラックロックをプレゼントするため。
ポケットを何度も調べると怒られる。
物語序盤で海賊達にさらわれてしまい、さらに遺跡の奥に閉じ込められてしまう。
キャンプ島に住む宝を守る猿の一族の末裔。
3人に仲間を助けられた恩義として、彼らに3色のカギを託す。
ウィンキーの一族と共に暮らす物知りでお喋りな黄色い鳥。
ちょっとがめつい。
ホイッスルを吹くと現れ、調べるとラックロックと引き換えに謎解きのヒントがもらえる。
自称大海賊の大男。
ボディビルダーのように体を見せつけることが多く、専用
BGMが妙に耳に残る。
キャプテンマーヴェリックの財宝を狙い、キャンプ島を訪れ猿たちを捕まえたり、ジーナ先生を誘拐させた。
メインキャラとして紹介されることが、実は出番はほとんどない。だが、最後の最後に…?
キング・ブルの配下の三つ子の海賊。
キャンプ島における悪行はほとんどが彼らの手の物。
ずる賢いが詰めが甘い。
主人公達のクラスメイトの不良。
口が悪いが、実はいい奴。
サッカーゲームでテントにボールをたたき込まれたり、ラックロックを巻き上げられたり主人公達には意外と酷い目にあわされている。
第2章に登場する女性
悪人「インディオ」の娘で町人から迫害されているが、心優しい。
第3章の村でバオバブの木について研究している博士。
なんだか最近様子がおかしいらしい。
第3章の島を訪れた植物学者。
気のいいじいさんだが、やや自意識過剰。
あの有名な私立探偵との関係は不明。
第4章の王国の科学者。
怪物「青き者」に対する秘密兵器を作ろうとしている。
第4章に登場する画家。
ざんす口調の変なしゃべり方が特徴的で、蜘蛛の兄弟に絵の具も奪われ腕も怪我させられてしまった。
第5章に登場する主人公達の学校の体育教師。
かなり話のわかるタイプで茶目っ気もある先生。
各章
第1章 キャンプ島の夏
主人公達がキャンプに訪れた島でキャンプの材料集めから海賊の宝を巡る冒険に発展していく。
今作の序章となる章であり基本的な操作や
ゲームの方針を学べる。
先生がさらわれた後半部が意外と難しく、ヒントも少ないためここで迷ったプレイヤーもいるかも。
第2章 海賊ベンソン
水がなく干上がったウェスタンな街が舞台。
そこから
タイムトラベルが絡み、海賊ベンソンや悪人インディオの真実が明かされていく。
謎解きとしてもお話としてもスタンダードな展開が多い章。
第3章 バオバブの木
猿に悩まされつつ進むと現れる密林奥地の村。
そこにはバオバブの木とそれに寄生する植物の姿が…
トラウマ。雰囲気といい、人間に化けた奴を探す内容といいとにかく怖い。
謎解きも複雑でその点でも印象的。
第4章 リリパット王国
トンネルを抜けたらそこは小人の国だった。
なぜか小さくなってしまい捕えられてしまった3人は王国に迫る怪物「青き者」を退治する協力をしていくことに。
ガリバー旅行記の
オマージュとでかい生き物にびっくりさせられる章。
序盤は謎解きの順番の自由度が高い。
第5章 ジーナ先生・・・
ジーナ先生を助ける準備の整った3人はキャンプ島に戻ってきた。
マーヴェリックの財宝を巡る最後の冒険が始まる。
遺跡の中で順番に宝箱を開けていくアクションや謎解きに特化した章。
そのためシナリオがほとんどなく、ラストなのに一番盛り上がりに欠けるという厳しい意見も。
そのほか小ネタ
1章終盤で船の出航前にテントへ戻るとラックロックが10個とジムからのメッセージを発見できる。
2章でガラクタを買う際には値切れるが「持ってけドロボー」と言われて2回以上値切るとキレ出す。
入り直すともう一回値下げ交渉できるので安心を。
またラックロックがないと専用のイベントが発生する。
テープレコーダーは3章の間だといろんな人に聞かせられるが、音によってリアクションが異なる。
特にフィリップ博士にジャパニーズを聞かせてやると…?
3章でマックス以外はレントゲンに映る必要はないが、映してやると意外な一面がわかる。
4章でポリーの部屋を調べると彼女がマックスに懐いてる理由がわかる。
また、5章で以前にポリーがいた木を調べるとしんみりする展開が。
普通に進めるとお宝マーヴェラスの正体は明かされない。
最後の部屋に入った際に焦らずに「あるもの」を調べてみよう。
宝の正体とキャプテンマーヴェリックがどんな人だったかが断片的にわかるようになっている。
クリア後の最終評価は頼まれごとの際にすぐに同意したり、人助けをしたことで上がる。
1章序盤のジーナ先生のテントでのネズミ退治、2章エンディングでじいさんに夕飯のメニューを教える、3章エンディングでテープレコーダーを返す辺りは忘れやすいので注意。
最終所持ラックロックは200個以上で最高評価。
余談
元々
スーパーファミコン用CD-ROMシステムのソフトして開発される予定だった作品。
その際にはアニメムービーなども予定されていたが、CD-ROMシステムのごたごたで通常のSFCソフトとして開発されることとなった経緯を持つ。
かつて
サテラビューには『BSマーヴェラス』と言う作品もあり、本作の
体験版としての意味合いもあったとか。
追記修正は俊敏なチビかパワー自慢のデブか発明家のノッポにお願いします。
- マジで隠れすぎた名作 -- 名無しさん (2024-04-16 16:18:04)
- 主人公たちが「ズッコケ三人組」にしか見えない -- 名無しさん (2024-04-16 16:30:47)
- バオバブの木がホント怖かったな・・・。 ウェスタンのサッカーミニゲームのBGMが牧場物語コロボックルステーションのミニゲームでも使われてた記憶があるのよね -- 名無しさん (2024-04-16 16:42:31)
- OPが某海賊漫画の冒頭とかなり似ている。そのあとの展開は全然違うけど -- 名無しさん (2024-04-16 18:37:03)
- 一時期こればっか遊んでたぐらい大好き。第3章はなかなか怖かったけど、敵で出てくる移動植物がラックロック稼ぎにちょうど良かったw -- 名無しさん (2024-04-16 20:14:14)
- 「カエルの為に鐘は鳴る」と並ぶ任天堂の隠れた名作だと思う。 -- 名無しさん (2024-04-16 20:53:38)
- マックスの見た目はどっちかというとポーキー… -- 名無しさん (2024-04-16 22:05:58)
- ダッシュの挙動とか泳ぐときの慣性とかかなり神トラチック、神トラひいては2Dゼルダ好きならハマるかも -- 名無しさん (2024-04-17 13:57:57)
- どう考えても最後の宝より、途中で手に入るクリスタルボールの方がヤバい代物 -- 名無しさん (2024-04-17 14:42:57)
- 赤はともかく、青は時間移動、黄は植物活性化、緑は物体縮小、こんなもん誰がどうやって作ったんだ… -- 名無しさん (2024-04-17 22:20:50)
- switchに移植されたね、スマブラで知って気になってたからプレイしようかな -- 名無しさん (2024-04-19 09:39:51)
- どっかの攻略サイトにポーキー呼ばわりされて憤慨するマックスがあったなぁ……イースーチーム -- 名無しさん (2024-04-19 22:28:48)
- これやるためだけにswitchオンライン入った。本当に面白いからやったことない人はぜひやってみてくれ。ほかの理由でオンライン入ったついででもいいから。 -- 名無しさん (2024-04-20 22:27:14)
- 今プレイするとパズル要素が面倒臭すぎてダメだった。スーファミしか遊ぶものがなかった時代なら良かったのかもね -- 名無しさん (2024-08-20 16:47:53)
- 評価を受けたときにQ:後誰を助ければよかったんだ!?A:目の前の人。となるのはよくある話 -- 名無しさん (2024-11-09 18:57:40)
最終更新:2025年04月15日 13:41