男どすこい!

登録日:2024/05/08 Fri 22:54:22
更新日:2025/03/06 Thu 21:32:57
所要時間:約 23 分で読めます






※WARNING※
この項目はホモエロネタの中でも特にキワモノです。
耐性のない方、18歳未満の方は今すぐブラウザバックしてください。



『男どすこい!』とは『月刊サムソン』にて1994年3月号から約4年に渡り連載されていたBL漫画。全2巻。
著者はKUMAGORO。
一般的な略称は「おとどす」「おとこい」。

概要

いわゆる相撲取り体型(まともに相撲を取るとは言っていない)の男たちが、スカトロや拷問が当たり前の地獄みたいな環境で盛り合うという超限られた人向けの作品となっている。
そのエロ漫画にしてもぶっ飛んだ内容に加え、トレース疑惑やツッコミどころの多いストーリーが重なったことで一部のネットユーザーに受け、有志がwikiを建てるなど、同じく男性同性愛者向けのヤマジュン作品と比べたら小規模ではあるが根強い人気を誇る。

なお、1980年頃に週刊漫画TIMESで連載されていた 原作・沢田一矢/画・横山まさみちの「男どすこい」という作品とは無関係だと思われる。
…が、こちらはこちらで古い作品ということもあってか おとどす以上に詳細が不明なためハッキリとは言い切れない。

また、本作の単行本発売に便乗したパロディ漫画として「帰ってきた男とすっとこどっこい」がだんきちという謎の漫画家によって描いている。
そのクオリティは質の悪いアンソロ同人レベルで、作者は見る価値無しと断言している。
内容としては室堂と修行している時系列をネタにしたものだが、微妙に安定してない作画や正論すぎて面白味が消えているツッコミなど実際粗の多い漫画に仕上がっている。


あらすじ

鬼ノ山...昔から誰一人として近づくことのない険しいその山に、強靭な精神と肉体を持った力士を育て上げる為に造られた相撲部屋があった。
「鬼ノ山部屋」...そこでの修行のすさまじさは風の噂で日本全国に知れ渡り、全国から大勢の猛者達が入門し、己の男を磨いていた。

そんなある日、鬼ノ山部屋に挑戦状をたたきつけてきた組織がいた、武道家達の集まりである「明神会」であった。彼らの目的は鬼ノ山に眠る莫大な金鉱であった。
欲にまみれた明神会は次々と汚い手口で鬼ノ山部屋の男達を惨殺。かくして明神会と鬼ノ山部屋の百年戦争が勃発した。

数十年後、一人の若者が明神会に単身戦いを挑んだ。その男の名は西川大吾。その裸の大男は信じられない力で大暴れするが逆に返り討ちに合い、瀕死の重傷を負う。
だが、大吾は鬼ノ山部屋二代目親方、大山蔵之助に助けられ、一命を取りとめる。
大吾は鬼ノ山部屋に入門、明神会壊滅の為に兄弟子の鬼熊、坊主、達磨達とともに地獄のような鬼修行を続ける。

…というあらすじなのだが、作中では金鉱の存在や明神会の悪行についてはさらっとしか触れられない上、鬼ノ山部屋の面々は異常な修行とホモセックスに耽るシーンばかりなため明神会は山を不法占拠し快楽を貪るカルト宗教めいた鬼ノ山部屋を追放するために戦っているだけではとネタにされている。


登場人物

▲鬼ノ山部屋関係者

  • 西川大吾
本作の主人公。父親から戦闘訓練とサバイバル術しか叩き込まれていないためか、文字が読めなかったり風呂の概念を知らなかったりなどかなりの世間知らず。その代わりに人知を超えたタフネスと回復力を持っており、糞尿を食べたり恥垢まみれのチンポを舐めても病気にならず、どんな拷問をされても血こそ出るが骨一つ折れない。

挙句の果てに真剣で腹を貫通するほど刺されても、病院にも行かず傷口を包帯などで簡易的に塞いで二日寝れば起きてすぐセックスできるほど元気になる化け物。多少の生傷であれば野壺(肥溜め)に浸かることで治るという人間離れした体質も持つ。

性に関することもずば抜けており、一晩で茶碗一杯分の精液を出したりどんな重傷を負っても少しすればすぐセックスしまくりと規格外。幼少期からスカトロと拷問に慣れているおかげで超特殊なプレイも簡単に受け入れることができる。
自主的にチンポを鍛えており、敷石で固定した串を尿道に挿入し、へし折るといった芸当を披露した。
しかし、室堂の試練では包皮が擦りむけて出血しただけで萎えていたため、大した意味があったのかは疑問。

体臭、とりわけチンポの臭さについては作中最強と考えられる。
風呂に入ったことがない上に、精子や小便と大便、それから恥垢がこびりついており、登場人物からはその臭さについて触れられることが多い。

一方攻撃の技術に関しては他の面々と比べたらやや劣り、怪力こそあるが動きが速い敵には始終苦戦していた。一応対明神会への切り札として扱われてたり野生の巨大熊に素手で勝ったりしているのだが対人の戦績は悪い。読者からは単なる拷問ばかりやらされているのが原因なのではと指摘されている。

今作の大便周りのスカトロ描写はほぼ大吾が脱糞してるか食ってるか自身に塗りたくってる様子である。

実は明神会の頭である室田唐二郎が近隣から誘拐した女性に産ませた子供であり、その女性が育ての親である西川大三郎に託し戦士として鍛え上げられたという過去がある。

「生後すぐに実の親の元から引き離され、劣悪な環境でろくに教育も食事も与えられないまま、修行と称した拷問を課せられ実の親の率いる組織を壊滅させるための戦闘マシーンのように育てられた」という幼少期は、その辺の不幸系主人公を遥かに越えると言われているが、成長後はあらゆる意味で汚いことばかりしているせいか同情する読者はごくわずかである。

〇主な台詞
「どすこい!」
「ふ、風呂ってなんじゃい?」
「ぶってえ糞してるようなこの感じはなんじゃい…」
「とりあえず おめえ俺のチンポしゃぶってみろや」
「ほれ しょっぱくてうめえぞォ…」
「こいつは生傷によく効くんじゃ…… 俺はガキの頃からいつもこうやって傷を治してきたんじゃ」
「あんた達が果たせなかったこと……俺たちが必ず成し遂げてみせる」


  • 親方/大山蔵之介
鬼ノ山部屋を二代目親方として仕切っている老人。大吾を助けて鬼ノ山部屋へ導き、ついでにその童貞を奪う。

親方の立場なので相当強いはずだが作中では登場するたびに誰かとセックスしてるか明神会に拐われたり修行に行ってる大吾をそれっぽく案じているばかりで、唯一の戦闘シーンもまだ未成年かつ体格でも大きな差がある義成にボコボコにされるだけで、悪あがきとばかりに精神攻撃に走ったように見えるという何とも情けない姿が読者からよくツッコまれている。
そのため一部読者からは「弱爺」というあんまりな呼称をされている。

その戦闘で負った傷が致命傷となり死亡。改めて一丸となった鬼ノ山部屋の面々が明神会へ総攻撃を決意するキッカケとなった。

〇主な台詞
「じゃあ丁度いい 男と男の交わりを教えてやる
「わしは…わしは信じている 必ず無事に帰ってくると…」
「大吾… な…何やっとるんじゃ…」
「せいぜい大吾の道具がぶっ壊れねえ事を祈ってろ」
「来いや… 地獄へ行くのは貴様じゃ…ッ」
「おめえは哀れなヤツじゃ………なぜそんなに暗い瞳をして戦うんじゃ…?」


  • 鬼熊/鬼塚勇蔵
元々普通の力士だったがさらなる強さを求めてか鬼ノ山部屋に入門。もみあげと顎髭が繋がっている。何故か紹介の際に「元力士」呼ばわりされている

部屋一番の怪力ということで同じ馬鹿力枠の大吾のライバルになるかと思いきやそんなことはなく、それどころか修行シーンも戦闘シーンもない。大吾に軽い気持ちで拷問試しという常人なら完遂前に自殺してしまうとんでもない試練のことを話してしまう。

他の登場人物と比べ喘ぎ声が女性的だったり事後親方の腕枕で甘えるような添い寝姿をする妙なかわいらしさがある。

彼の語録である「くせえと思ったらおめえか」小学生並みの煽りの語録として非常に使い勝手がいい。

〇主な台詞
「くせえと思ったらおめえか」
「室堂さんってのはそんなにあっちの方すげえんですかい?」
「ん…あううッ」


  • 坊主/倉持徳全
以前は鬼ノ山の麓にある空寺で荒行を積む無頼僧であり、その名残か首に大きな鉄製の数珠をかけている。上唇に口髭が生えている。
似たような顔に体格の大吾の兄弟子三人(三馬鹿)の中では、まだヒゲの形や体毛の薄さ、数珠という装備品などで見分けやすい方。

その数珠はただの飾りではなく数珠コキに使うことで大吾にクッソ汚い顔をさせ処女を奪った。

親方が亡くなった際はキチンとお経を唱えており、単なる生臭坊主ではなかったことがうかがえる。

〇主な台詞
「よっしゃ この鉄数珠であの世へ連れていってやるぜ」
「おーおガマン汁ドボドボじゃねーかよ」
「無色声香味触法無限界…乃至無意識界無無明」
「く…熊……」


  • 達磨/今田徹之助
柔道の修行として山篭りをしている際に鬼ノ山部屋の存在を知り、そのまま入門。口髭と顎髭が繋がっている。

拷問試し後に野外で大吾と盛っていた時に、豹斉の率いる明神会からの刺客4人の襲撃を受ける。
鬼ノ山部屋兄弟子組の中だと一番戦闘描写が多いのだが、拳一発で相手を倒せる力がありながら立ち位置を誤り崖下に落とされるという格ゲー初心者みたいな動きを見せた。

しかし敵が絶命を確信しているレベルの高さから落下してもそれなりの流血と気絶だけで済むというタフネスを持つ。

だが決戦前にふと弱音を吐くなどの脆さも見せる。
そしてその言葉を皮切りにおとどす最後の大吾、三馬鹿、源吉、室堂によるクッソ汚い大乱交が行われた。

〇主な台詞
「だ…誰じゃい!」
「…よし 雑魚どもはまかせとけ…」
 ↓
「ううッ い…行き止まりッ」
「もしかしてよ…こうやってみんなで酒を酌み交わすのも、今夜が最後かもな……」


  • 室堂一馬
かつては鬼ノ山部屋にいたが、さらなる強さを求め部屋を離れ一人拷問試しを超える過酷な修行を続けていた。推定本作最強キャラ。

大吾のパワーアップを親方に頼まれ、その条件として一晩中自慰行為をし続け、精子を茶碗が一杯になるまで出せという気の狂った提案をした。ありとあらゆる手段を用いてそれを達成しようとする大吾を認め修行をつけることを承諾。

親方と大三郎とは同期のようで、親方の最後に立ち会った際は彼を大山と名字で呼んでいた。

登場人物の中で一番チンポがデカく、セックス前にケツの中へ酒を一升注ぎ込む殺人的なプレイを好む。そもそも修行内容も大半がチンポを不能寸前まで追い込むような拷問ばかりかつ最終試験は真剣で腹を刺し死ぬ寸前まで耐えるというリョナの極みなので、単に猟奇的なことをするのが好きなだけなのかもしれない。

それでも作中最強クラスの実力を見せつけているので、やはり鬼ノ山部屋を離れなければろくに強くなれないことを証明している。

親方の死後は鬼ノ山部屋の面々を託され、明神会への殴り込みを決行した。

〇主な台詞
「わしを動かしてえんなら…おめえの『男』で動かしてみろッ」
「これから夜明け迄 休まずにセンズリをし続けろ… …それだけじぇねえ この茶碗いっぱいに おめえの男汁を満たすんじゃ」
「なんて野郎だ… 擦り剥けたチンポに糞を塗りこんで摩擦を抑え、滑りを良くしようってのか………?」
「……待ってな 今…いいモンぶち込んでやるぜ…」
「…この撒き散らした糞……全部残らず食ってもらうぞ」
「大吾… おめえはこんなみじめな死に方するんじゃねえぞ」
「……ううッ こ…このわしが… こんな若造にケツ掘られてよがっちまうなんてよ………」
「ほれ…ッ ヤリ狂おうぜ………」

  • 西川大三郎
大吾の育ての親であり故人。大吾をとんでもない変態にした張本人である。

20年前に鬼ノ山部屋の面々に相談せず単独で明神会を襲撃しそこにいた半数を倒すという大暴れするも、頭である唐二郎との睨み合いで何故か自分の死を予感したらしく撤退。

その後山中で赤子を抱いた瀕死の女性と出会い、彼女から明神会の悪行を聞かされまだ赤子だった大吾を託される。その後は迷惑をかけた負い目からか部屋には戻らず独自に大吾を育成。20年経ちその成長を見届けると、親方に向けた手紙を残し再び明神会へ攻撃を仕掛け死亡した(と思われる)*1

大吾が大三郎の元に来た経緯は大三郎と唐二郎で証言が食い違っており、普通に考えれば敵組織の頭である唐二郎ではなく一応主役側の大三郎側が正しいはずだが、やってることがスカトロ拷問なんでもあり、読み書き教えずマスカキ教えるレベルの教育虐待をやってるやべー奴だし、遺言状の内容も自分に都合のいいように書いてる部分があるので*2唐二郎が言った「大三郎が大暴れしたついでに赤子を拉致した」という話の方が正しいのではと思う読者は少なくない。ホモは嘘つき

〇主な台詞
「明神会の頭とにらみ合ったとたん俺は恐くなった」
「俺は宿命というものを初めて感じた……」
「…さらばだ 息子よ…」


▲明神会関係者

  • 室田唐二郎
明神会の頭であり大吾の本当の父親。鬼ノ山部屋関係者を全滅させ、山に眠る莫大な量の金を元手に明神会を日本全土へ進出させるという野望を抱いている。

殺人やら誘拐やら目的のためなら手段を選ばぬ冷酷な性格であるものの、血の繋がった息子である大吾と義成には厳しいながらも父性を感じさせる対応をしている。

強さについては明言されていないが、序盤に鍛錬に打ち込む姿が描かれていたり、目力だけで大三郎を退散させており相当な修羅場をくぐり抜けてきたことが想像できる。

〇主な台詞
「──わしがお前の本当に父だ」
「わしはお前を立派な武術家に育てるつもりだった それが奴の手によって育てられたお前は醜いただの肉玉だ」
「お前はわしの…明神会の大切な宝なんじゃ…何事もなく戻ってきてくれ」
「このわしがどれ程心配したかわかっておるのか─────ッ!!」


  • 室田義成
唐二郎の息子であり大吾の腹違いの弟。後継者になるはずだった大吾が誘拐されたことで急遽作られた立場であることを偶然知ってしまい、大吾に激しい憎しみをもつようになる。

明神会日本全土進出の切り札として扱われているだけあってその戦闘力は未成年でありながら非常に高く、ウエイト差が1.5倍以上はありそうな親方を一方的に瀕死まで追い込める腕っぷしの強さを誇る。

しかし内面はかなりナイーブであり、その闇を見抜いた親方から投げかけられた言葉でいつの間にか蓋をされていた良心が溢れたことで自身の運命に疑問を抱き、もはや止まらぬ暴力の輪廻に巻き込まれた鬼ノ山部屋と明神会双方の消滅を願うようになる。

明神会へ総攻撃を行おうとしていた大吾たちの前に現れ、全てが終わったら大吾と戦うことを条件に明神会まで案内し、傍観者の立場で最終決戦を見守った。

その結末は描かれていないが、エピローグから見るに義成の願いが叶う形で決着したらしい。

自らの生まれに葛藤する姿は、山で男同士で盛りあってばかりの兄・大吾とは比べるまでもなく人間らしい。

20年前に赤ん坊だった大吾が誘拐された後の子なので未成年のはずだが、顔の輪郭や口髭、体格などの容姿と言い、常に落ち着いた物腰や語り口は全然未成年に見えない。

〇主な台詞
「父上はまだあの男に未練があるんですね…」
「ヤツの命脈を断つ事は…この私の宿命でもあるんです…」
「真実……過去……運命……鬼ノ山部屋… ──明神会…みんな…無くなってしまえばいい……」
「父上を…明神会を倒すんだ…この狂った世界を終わらせるために……」


  • 豹斉
明神会からの刺客その1。畳針のような暗器や爆発物を使うなどいかにも暗殺者といった戦闘スタイルが特徴。

大吾との初戦は素早い動きと暗器を使った攻撃で圧倒し捕獲に成功。二戦目は爆弾で大吾と裏切り者である源吉ごと爆殺しようとするも失敗。刀で斬りかかるもそれを腹の脂肪で受け止めた大吾に捕まりサバ折りで背骨を折られ絶命する。

死の間際最後のあがきとして濃硫酸が仕込まれた針を大吾の腹に刺すも切腹による針摘出という荒業で致命傷は回避された。

〇主な台詞
「クク…ブタめ…3分で終わらせてやる」
「今ここで殺してしまえば……簡単にケリがつくというのに…」
「いささか物足りないやり方ではあったが 豚二匹殺すのに手を煩わす必要もあるまい」


  • 越智源吉
明神会の拷問担当であり、作中屈指の筋肉質な逞しい身体をしている。

かつては鬼ノ山部屋入門を目指していたが唐二郎に出会い説得されたことで明神会に入る。その際鬼ノ山部屋がいかに極悪非道な存在か教えられていたが明神会の暗部を担う内に薄々それが嘘だということに気付いていたらしい。

唐二郎から真実を告げられても明神会入りを拒む大吾に折檻と強姦を繰り返す。
…が、その折檻は鞭打ち、肛門への異物挿入、蝋燭責めと、拷問試しを経験した大吾、及び読者からしたら少々過激なSMプレイ程度のもの。
やがて源吉は全てを受け入れる肉体を持った大吾に惚れこむようになった。

業を煮やした唐二郎から大吾の処刑を告げられたことで脱走を決意。
道中に大吾と大三郎が過ごしたブタ小屋以下のボロ屋に立ち寄り大三郎の遺言状を発見した後、豹斉の襲撃を受けながらもなんとか鬼ノ山部屋まで逃げることに成功した。

元敵かつ裏切り者という立場であるが、親方があっさり入門を許可し、鬼ノ山部屋特有のクッソ汚い乱交に即順応したためか特に軋轢を生むことなく入門することができた。
拷問担当という背景からか、荒々しい性行為が好みな模様。大吾の肛門に拳を挿入し、鬼ノ山部屋のメンバーをドン引きさせた。

〇主な台詞
「なんだおめえ ケツの穴ガバガバじゃねえか…」
「たまらんッ こいつを…俺の物にしてえッ」
「…大吾… お前が…愛しいッ…」
「……大吾 ……逃げろ!」
「連れていってくれ…… ──地獄の楽園へ……」
「おめえに掘られるのは初めてだな………」

  • 大吾の母
室田唐二郎の後継者作りのため明神会によって麓の村から誘拐された女性。故人。

大三郎が明神会を襲撃した際のドサクサに紛れて逃げ出すも罠にかかり、瀕死の重傷を負っていたところ逃走中の大三郎に出会い赤子だった大吾を託し息を引き取る。

大吾には悪人ではなく本当の正義を持った男として育ってほしいと願っていたが、当の大三郎は正義感だけではなくスカトロと拷問の気持ちよさまで教え込んでしまった。

大吾の母親という重要キャラのはずだが、3コマしか出番がない。


  • 入道/倉本六郎
明神会からの刺客その2。武闘派の明神会としては珍しい太めの体型にスキンヘッド、太い眉毛とうっすら口髭という特徴がクロちゃんに似ているといわれている。
「入道」とは明神会の通り名のようなものと思われ、大吾と遭遇時には「倉本六郎」と名乗っていたが本名かは不明。

相手に取り入り隙を見て暗殺する……というやり方を得意としていると思われるのだが、大吾と出会った際鬼ノ山部屋入門希望と言ってしまったがために入門前のテストとして恥垢まみれのくっせえチンポをフェラチオさせられ嘔吐したり顔射されたりと踏んだり蹴ったりな扱いを受ける。
1巻のラストで自信満々に登場しておきながら、2巻開始早々に大吾からほぼ強姦な仕打ちを受けているその姿は読者を困惑させた。

そもそも元明神会の源吉がいることを把握しているのに、鬼ノ山部屋への潜入という手段をとったことは謎である。

復讐心を胸に大吾を追跡するも、室堂の小屋で連日自慰やセックスする大吾の姿を同じく連日覗き見ている内に何故か勃起してしまい、たまらず自分も自慰をしてしまう。

その様子を見た同じ刺客の井崎から裏切り者として刀で貫かれ致命傷を負う。井崎が倒されたあと、自身の末路についての後悔を伝え死亡。その様子を見た大吾たちからは「みじめな死に方」「無様な死に方」とやたら辛辣な扱いをされた。そもそも井崎からは「こんなことだろうと思った」と仲間からも期待されていなかったことがうかがえ、泣きっ面に蜂状態である。

今際の際には「大吾に抱かれ、大吾のひたむきで真っすぐな生きざまに惹かれた」といった旨の告白をしたが、自分にくっせえチンポしゃぶらせた男が夜通しセンズリこいたり日々室堂流拷問試しを受けたりホモセックスしてる姿のどこに真っすぐなひたむきさを感じ取ったのかは疑問視される。

〇主な台詞
「……まァ……──見て下せえ」
「殺す!! 必ずこいつは殺してやるッ」
「な…なんで… こんなヤツに犯られて勃起してるんだ…」
「あの熊のようなオヤジと糞まみれでサカっている所を除きながらセンズリに耽っちまうなんてよ……俺の中で何が起こってるんだ…?」
ドスッ「え…?」
「あの時…本当に鬼ノ山部屋へ行けばよかったな……そうすればい…今頃こんな死に方を…しなくても…」


  • 井崎
明神会からの刺客その3。何故か江戸時代の浪人めいた姿をしており、使う武器も刀一本という古風な出で立ちをしている。

大吾と室堂のホモセックスを覗いていた入道を、職務怠慢とはいえ特に明神会に弓引いたわけでもないのに「裏切り者」とし断罪した。
仲間を殺すというその行為に大吾に怒りをぶつけられるが、明神会視点ではスパイに行ったはずの仲間が何日も音沙汰がなかったと思ったら、糞まみれで盛り合ってる男二人を覗き見しながらセンズリこくという意味不明な行動をしていたため、ある種当然の判断だと思われる。

素早さと刀の切れ味で大吾を追い込むも、見かねて交代した室堂には刀を素手で折られ、その折れた部分で頭をかち割られ即死。室堂の圧倒的な強さを読者に見せつけるかませキャラであった。

〇主な台詞
「入道…… てめえ…一体何やってやがる……」
「裏切り者め…… こんなことだろうと思ったぜ…………」
「出てきたな…薄汚いブタどもめ…」
「裏切り者の待つ運命は──死だ」
「な…なんでだなんで俺がこんな…こんなジジイに…」


  • ドスを持った男
明神会からの刺客その4。薪を運んでいた親方の前に立ちふさがる。しかし割り込んできた義成に勝負を譲り、その後の消息は不明。

名前は設定されておらず、こいつを見た親方が「ネズミが…」と呟いたことで読者からはネズミと仮称されている。

〇主な台詞
「そろそろ隠居した方がいいぜ…遠い遠い地獄の果てでな…………」
「その薄汚え体を切り刻んでカラスの餌にでもしてやるぜ…へへへ…迷わず成仏しな…じいさんよォ」
「な…なんで…若…ッなぜこんなところに……ッ?」


▲その他

野生の熊。大きさからしてヒグマと思われる。

腕振り一つで大吾を吹き飛ばすパワーを持っているが、頭突きでひるんだところを持ち上げられ、さらに大木に投げつけられダウンした。

室堂の最終試験で瀕死となり泥のように眠っていた大吾のチンポにたかり尿道に入り込んでしまったクッソ哀れな昆虫。
全編読んでるだけでも鼻が曲がりそうな悪臭漂う漫画の割に出番は非常に少ない。

ちなみに蝿がウンコのような臭いものにたかる理由は、歯のない蝿にとって水分や食べカスからの栄養素が簡単に摂取でき、幼虫の住処としても適しているからである。

打ち切りエンドみたいなラスト2ページに登場した野生の兎。 

何故か目の位置が肉食動物のそれとなっているため*3度々ネタにされる。

山から汚い男たちがいなくなったことで安心して戻ってきた野鳥。
形からしてホオジロかシジュウカラだと思われる。



作中の主な修行・拷問

  • 滝行
  • 四股踏み
  • 鎖を巻いた岩(推定1トン)を背負って走る
  • 牛と闘う
  • 大木にてっぽう
  • チンポにも拳大の石をぶらさげ鎖を巻いた岩を背負って走る
  • 鎖を巻いた岩を背負ったまま剣山みたいな場所で腕立て伏せ
  • 岩をチンポに繋いだ状態で逆さ吊り
  • チンポに石板を繋いでうさぎ跳び
  • 岩を頭の上に持ち上げスクワット
  • ぶつかり稽古
  • 石抱き
  • フィストファック後に丸太を挿入
  • 体を十字架に組んだ丸太に縛り付け金玉はドスで刺し留めて尿道には針を刺す
  • 酒、泥水、油、大便、小便など様々なものを混ぜた液体を飲む
  • 鎖で全身を叩く
  • チンポに蝋燭を乗せ下からも「ジジ…」と音が出るくらい炙る
  • 鞭で全身を叩き柄を肛門に挿入する
  • チンポを重点的に蝋燭を垂らす
  • 米俵とチンポを繋ぎ滑車でぶら下げる
  • 尿道に箸を二本入れる
  • 米俵を犯す
  • チンポを棒でひたすら叩く
  • 尿道に入れた棒を石で固定し曲げ折る
  • クッソ汚い褌をオカズに、チンポを縛り上げる、肛門に薪を突っ込む、尿道に枝を入れる、自分の糞をローション代わりにするなどして茶碗がいっぱいになるまで射精する
  • そしてその精液を豪快に飲み干す
  • 高所から丸太を落とし腹にぶつける
  • チンポの根元に岩を二つ繋いで走る
  • 岩をバーベルのように棒へ繋いで持ち上げる
  • SMプレイみたいな縛り方で逆さ吊り
  • 剣山二つでチンポを挟む
  • 直接食糞
  • チンポに『キ』の字になるよう尖った棒を刺す
  • 肛門で酒を一升飲み干す
  • 野生の熊と素手で戦う
  • 真剣で腹を背中まで貫通するまで刺し、遠のく意識を尿道弄りやチンポに火の点いた薪を押し付けることで繋ぎ止めて地獄の淵から戻ってくる



用語

  • 鬼ノ山
日本のどこかにある山。二つ並んだ山が鬼の角のように見えるためそう名付けられた。ヤクザな組織が日本全国進出を狙える量の金が眠っている。
日本最大のヤクザである山口組の資産がおよそ1000億と予想されているので、それを基準に考えると最低でも20t以上もの金が埋まっているのだが、いったいどのように掘り出すつもりだったのだろうか。


  • 鬼ノ山部屋
初代親方が「強靭な精神と肉体を持った力士を世に多く送り出す」ために設立したという、それなりの歴史を持つ相撲道場。
その割に拠点は風呂も便所もなく、あるものといえば包帯とゴザと拷問用具くらいな鬼ノ山のどっかのほら穴。
鬼ノ山部屋を離れた大三郎は自作と思われるブタ小屋以下の掘っ立て小屋、室堂は茅葺屋根のそこそこ大きい古民家に住んでるのに。
擁護するならば明神会に夜襲され無駄に戦力を減らされないよう定期的な拠点変更を行っているからだと思われる。

大っぴらな新弟子募集は行っておらず、風の噂で知った猛者たちが自然と集まり『男』を磨き続けている。

入門の儀として兄弟子全員とセックスする必要があり、修行内容も相撲を逸脱した単なる拷問みたいなものが多いため常人では入門すらままならない。

また、ちょいちょい酒盛りをしたり大吾が米俵を抱えていたりと食糧には不自由していないようだが、こんな連中がまともな経済活動を行っているとは信じ難いので、近隣の集落などから強奪しているものというのが大半の読者間の共通認識と化している。


  • 明神会
鬼ノ山に眠る金を利用するため20年前から鬼ノ山部屋との争いを続けてきた組織。多分ヤクザと思われる。
下っ端のほとんどが現代的な服装をしているのでどれだけ低く見積もっても大正後期か昭和以降の時代設定と思われる割に一般構成員に渡される武器はそば切り包丁や弓矢など低コストなものばかりで懐事情はかなり厳しいものと思われる

やってること自体はどれも極悪非道なのだが、鬼ノ山部屋側も直視しがたい行為ばかりしているせいでトータルだとバランスが取れている。

室田唐二郎曰く「鬼ノ山部屋には何人もの弟子たちが返り討ちにあった」とのこと。
しかし、一部の読者からは「何故盛り合ってばかりの汚え集団に負けるんだ」と言われている。(昔は真面目に修行していたのかも知れないが)


  • 拷問試し
鬼ノ山部屋に古くから伝わる男試しと称した変態拷問フルコース。多くの男が挑戦するも、その大半が苦痛に耐えれず舌を噛み切り自殺したらしい。

その拷問は「石抱き」「肛門に丸太を挿入」「金玉をドスで留めて尿道に針を刺す」「酒、泥水、油、大便、小便など様々なものを混ぜた液体を無理やり飲ませる」「鎖で叩かれる」「チンポに蝋燭を乗せ、さらに下から蝋燭で炙る」といったもので、大吾は勃起しながら全てを乗り切った。


  • 野壺
肥溜めのこと。よくこなれた野壺に浸かると生傷が早く治るらしい。梶原一騎原作の『新カラテ地獄変』に全く同じ理屈で野壺に入るシーンがあり、それのパk…オマージュだと思われる。


  • 「どすこい!」
相撲といえばこの掛け声だが、本作ではもっぱら大吾が射精するときや盛り合ってるときに放たれる。一応数少ない相撲シーンでも使われてはいるが…


  • シュヴァルの理想宮
あとがきの解説で「ドクトル・ベア(熊医者ライター)」なる人物が本作をこれに例えた。
シュヴァルの理想宮はシュヴァルという一人の郵便配達員がひょんなことから得たインスピレーションを元に石ころとセメントだけで作り上げた奇妙でアーティスティックな建物であり、フランス政府公認の重要建造物である。
ドクトル曰く石ころを妄想の断片、セメントを筆と紙として見れば男どすこいも理想宮だと感じたらしい。んまあそう、よくわかんなかったです…てかそんなこと言い出したらエロ漫画含む大概の創作は理想宮になるんじゃないですかね
ちなみにこのドクトル・ベアという人物は、田舎で町医者をしている傍らでサムソン誌上で読者の体の悩みに答える「ドクトル・ベアの診察室」なるコーナーを連載していたらしい。
解説はこの項目でも指摘されているような点にツッコミつつ、最終的には「血と汗と精液と糞で描かれた大男たちのファンタジー物語なので細かいことを気にせず楽しめ」とまとめている。
なお、解説内でドクトルは自身を「わずかながらヨゴレ専の気がある」と書いている。ヨゴレ専の町医者なんてヤダ怖い…やめてください…
また、おとどす では親方推しだという。

追記・修正は野壺に浸かってからお願いします。



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最終更新:2025年03月06日 21:32

*1 が、明神会側があったはずの二度目の大三郎の襲撃に全く触れないので、適当書いて大吾を置いてどっかに逃げた可能性も捨てきれない。だとしたら「親父の仇!」と叫びながら明神会に単身半裸でカチコんだ大吾は道化もいいところである

*2 遺言状では「大吾は修行にも弱音を吐かなかった」と書いているが、大吾自身は「泣こうが喚こうが許す親父ではなかった」と述懐している。

*3 中学校の理科の授業を思い出せば分かるが、肉食動物は獲物との距離感を測るため両目が顔の前面に、草食動物は視野を広くするために両目が顔の側面寄りに付いている。この兎のような生き物が鬼ノ山固有の兎に似た肉食動物だというなら別だが