アニメオリジナルナビ(ロックマンエグゼ)

登録日:2024/06/02 Sun 00:17:00
更新日:2025/05/31 Sat 10:16:38
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アニメ版ロックマンエグゼシリーズには、アニメオリジナル主体の作風に加えゲーム本編には登場しないオリジナルのナビが多数登場する。
僅か数分しか登場しない扱いの悪いモブレベルから、1話からずっと登場し続け物語の根幹に大きく関わるキーキャラなど出番はキャラによって様々。
こちらではそんなアニメオリジナルのナビを紹介していく。
なお、この項目では名前が判明していないナビや名前だけしか登場してないナビ、カットマン5兄弟やダークブルース、ゾアノロイド群等のゲーム本編にも登場するナビを派生したキャラの紹介は省略する。

●目次

アニメオリジナルナビ達


ロックマンエグゼ

初のアニメ作品ということもあり、アニメオリジナルナビの数もシリーズの中では一番多い。だが、その全てがぽっと出だったり1話のみ登場するゲストキャラだったりする。

ブレイクマン CV:松林大樹
N1グランプリに出場したナビ。オペレーターは不明。
4×3の12門のミサイルランチャーに手足が生えたような姿をしており、そこから沢山のミサイルを繰り出す戦法である。
1回戦でアイスマンと戦うことになったが、事前に黒井みゆきの占いで「1分以内に決着がつく」という結果が出た通り、1分以内であっさりアイスマンに負けてしまう。
同大会の敗者復活戦にてホエールマンと手を組み、ブルース&シャイニングマンペアと戦うもあっさり敗北する。
なお、ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?にもブレイクマンという名の謎のロボが登場するが、あちらは頭部以外DRN.000 ブルースにそっくりな容姿であり、こちらの作品のブレイクマンとは驚くほど似ていないためにぶっちゃけモチーフ元になってないと思われる。


ホエールマン CV:三宅健太
N1グランプリに出場したナビ。オペレーターは不明。
名前の通りクジラの姿をしたナビなのだが、頭が非常に大きい割にそれ以外の部分(尾や手足など)がとても小さくアンバランスな印象を受ける。
同じ水棲の大型動物繋がりかシャークマンが対戦相手だったが、シャークマンの知り合いであるロックマンのカスタマイズの時間稼ぎの為、長時間舐めプをされたうえにバトル終了時間まで残り15秒というところであっさり攻撃を受け敗退した。
同大会の敗者復活戦にてブレイクマン(ry

なおロックマンエグゼAXESSの41話にて再登場し、そこで水族館の管理ナビであることが判明した。このことから水族館の職員の誰かが上記の大会でオペレートしていた可能性もある。
さらにさらにロックマンエグゼBEASTの16話にて異世界ビヨンダードに存在するゾアノロイドの1体として登場。頭部に傷跡がついている。海を活動拠点に実体化しており、料理人パクチーにとってはかつて乗っていた避難船を沈めた仇。
ゾアノロイドはジャンクマンフレイムマンなどゲームに登場したナビ達で固められているが、彼のみアニメオリジナルナビである。
なぜこのようになったのかというと、物語の都合上水棲生物をモチーフとしたナビが敵として登場する必要性があったが、シャークマンは既に味方側として登場しており、既存のナビで使えるのがこいつしかいなかったという大人の事情により起用されたのかもしれない。
結果的に無印のぽっと出ナビの中で一番優遇されたアニメオリジナルナビとなったのであった。


シャイニングマン CV:下山吉光
N1グランプリに出場したナビ。オペレーターは不明。
見た目はシャイニングのヒーロー繋がりか月光仮面レインボーマンを足して2で割ったようなものである。
ブルースとタッグを組み敗者復活戦に挑むブレイクマン&ホエールマンと戦うことになったが

「ひっかる~♪ ぼくっらの~♪ シャ~イニ~ング~マ~ン…」と昭和の特撮OPを思わせるような自身のテーマソングを歌いながら突撃→ブルースに転送されたキャノンの爆風に巻き込まれる→ 「光るぅぅぅううう!!」と断末魔の叫びのような声を上げながらログアウト

と技すら出すことなく、味方の攻撃に(意図しない形で)巻き込まれログアウトというブレイクマン&ホエールマンのバトルがまだマシと思えるほどの呆気ない扱いであった。炎山「事故だ」*1
ホエールマン同様ロックマンエグゼAXESSの41話にて再登場し、そこで灯台の管理ナビであることが判明した。このことから灯台の関係者の誰かが上記の大会でオペレートしていた可能性もある。


リーグマン CV:三宅健太
43話にて登場した野球選手をモチーフとしたナビ。オペレーターはプロ野球選手を父に持つ小学生の少年星田球太。なお、アニメに登場したおよそ10年後に本家にもストライクマンという名の野球モチーフのキャラが8ボスとして登場している。
野球選手をナビ風にアレンジしたデザインなのだが、上半身には巨人の星で有名な大リーグボール養成ギブスを付けている。
というかこのナビのオペレーターの名前から分かる通り43話はチラホラ巨人の星をオマージュしている。
なんならこの話はロックマン達が野球をし、いつものネットバトルは一切行われないという全体的に異質すぎる回である。


サヌキマン CV:永野広一
54話にて登場したうどんをモチーフとしたナビ。うどんなだけに語尾に「つるーん」が付く。オペレーターは讃岐うどん専門店「へらこい亭」の店主琴平サブロー。
自店のCMキャラクターとしても出演しておりこのことから、「へらこい亭」はCMを出せるほどの規模が大きめなうどん店であることが窺える。
だが、その実態としてはサヌキマンの特殊能力である「他のナビに化ける」というのを活かしてライバル店に妨害工作を行っていた。
まさに店主共々店名通りへらこいキャラである。*2
劇中ではガッツマンに似せた「ッツマン」として登場したが、54話放映(2003年3月)の少し前(2002年12月)に発売されたロックマンエグゼ3でもガッツマンの姿を真似た敵が登場する。




ロックマンエグゼAXESS

この作品からメインストーリーに関わるアニメオリジナルナビが登場する代わりに新規に登場するアニメオリジナルナビの数自体も減ってしまう。

プリズマン CV:小野大輔
両肩にキャノン砲が付いてある人型のナビ。同じくプリズムをモチーフとしている某超人と同じく、プリズムマンではなくプリズマンである。ただしこちらについては、オペレーターの職業と密接に関係している「刑務所」「監獄」を意味する「プリズン」とのダブルネーミングではという説もある。
オペレーターはネット警察の刑事である岬悟郎。
見た目はプリズム感ゼロだが代わりにプリズムを使った技を持っている。

1話から登場。このときは人間とナビの融合実体化技術であるクロスフュージョンのテスト役であったが、シンクロ率が達していなかったためか失敗に終わる。
しばらく出番は無かったものの、33話にて再登場。グラビティマンと戦い、主力技の「ダハプリズム」を披露している。
だが、同話にて敵キャラの大園ゆりこが岬悟郎の上司の真辺警視に変装し、完全に騙された岬はそのまま彼女から渡された「ダークシンクロチップ」を使いクロスフュージョンするが、
そのシンクロチップに仕組まれていた闇の力により岬共々闇堕ちしてしまう*3
紆余曲折を経てダークシンクロチップの影響から逃れ元に戻ったものの、ワクチンチップが未完成なこともありロックマンエグゼAXESS最終話まで登場しなかった。
次作ロックマンエグゼStreamではようやくその影響も消えたのか21話で久々に登場。以前通り岬のオペレートでアステロイドのボンバーマンと戦った。


シルク CV:夏樹リオ
白衣の看護師をモチーフとした女性ナビ。病院の看護ナビという特性上決まったオペレーターはおらず、劇中では交通事故でのリハビリ中のアネッタを担当していた。
異国の地で交通事故に逢い、知り合いが誰もいない中長い入院生活に加えリハビリ生活を余儀なくされたアネッタにとって彼女は「たった一人の友達」だと思い深い信頼を寄せていた。
だがある日入院していた病院で火災が発生し、その原因がダークチップによるものだと分かると、率先してそこから出るダークオーラの全てを自らに浴びせ被害を抑えるようにしていた。
だが、その影響で闇の心に染まり暴走して被害を拡大させてしまうだろうと考えたシルクは、現場に居合わせたブルースに自分を切ってデリートしてもらうよう伝える。
その真意を汲み取ったブルースは約束通り彼女を剣で刺しデリートしたのであった。
なお、この件がきっかけでアネッタは「唯一の友人をデリートした」という復讐心により、Dr.リーガルの仲間となり伊集院炎山にダークチップを使わせるよう様々な工作活動を行った。




ロックマンエグゼStream

この作品から1話から登場し続ける物語に深く関わるレギュラー格のオリジナルナビが登場する。ついでに無印のぽっと出ナビを彷彿とさせる扱いの悪いオリジナルナビも久々に登場。

スラー CV:渡辺明乃
1話から登場する白と緑を基調とした姿を持つ人型ナビ。自立型なのでオペレーターはいない。
長髪のように見える頭部パーツや名前の最後に「マン」がつかない*4が性別は不明。担当声優の渡辺氏は女性だが少年役もこなす方であり、意識次第でどちらの性別にも聞こえるだろう。
デューオの過去の描写からその姿も元となった存在があったのかもしれない。

デューオの遣いとして地球外からやってきたナビであり、様々な人間にアステロイドを渡した。

ゲームに登場しないオリジナルキャラであるがアニメシリーズ屈指の強敵。
戦闘では細いワイヤーを自在に扱うのが特徴。相手をからめとった上で電撃を浴びせたり、剣を生成して接近戦も対応可能。
他にも手から光弾や衝撃波を放つ他、プログラムアドバンス3種同時を受けても目立ったダメージがない防御力の高さもある。飛び道具3種*5なのでしゃがんで回避しただけかもは内緒
その強さは序盤で接触したフォルテをあっさり退けて裏電脳世界に叩き落とし、終盤にカーネル、ロックマン、ブルース、サーチマンの1vs4で戦ってもダメージすら与えられなかった。

しかし裏電脳世界で大量のバグを吸収して強化されたフォルテに襲われると終始劣勢に。
ワイヤーを絡めても引きちぎられ、剣も強化されたダークアームブレードに折られてしまう。
オーラを纏ってのぶつかり合いにも敗れて満身創痍のところを胸を貫かれて致命傷を負い、絶望と苦悶の表情でデリートされた。
結果として熱斗たちはスラーの干渉からフォルテに助けられる形となった。

名前の由来は「音を滑らかにつなげて演奏せよ」を意味する音楽用語のスラー。


シャインマン CV:近藤孝行
7話に登場した会社員のような姿をした人型ナビ。レースカーのメンテナンスナビのようでこれといった戦闘能力は持ってない。
オペレーターはロックマンエグゼ3にも登場した西古レイ。ゲームでは催眠術師だったがこのアニメでは自動車整備士である。
レース中からレースカーのメンテナンスのことでレイに散々叱責された挙句*6、レース終了後に現れたスラーによってレイにアステロイドのフラッシュマンを与えるため消滅させられるという、まさに悲劇的なナビであった。
上記のシャイニングマンとはぶっちゃけ名前が似てるだけでなんの関連性もない。扱いの悪いぽっと出なのは共通してるが。
シャインマンのシャインは輝くという意味のShineと社員をかけていると思われる。


ロックマンエグゼBEAST


トリル CV:下屋則子
1話から登場するクリーム色のベビー服を着たかのような男の赤ちゃんの姿をした人型ナビ。自立型なのでオペレーターはいない。
バブルマンが偶然にも拾い、ロックマン達の元へと渡ったことから彼との交流が始まる。
赤ちゃんのため言葉は一切話せず、ずっと泣いてばかり。故に出会ったばかりの頃は名前は全く分からなかったために、ロックマンが直感でトリルと名付ける。
だが、出会ってわずか数日で言葉を話せるようになるうえに自分の足で歩けるようになるなど急速に成長する。
さらに、ロックマンと融合することでロックマンを獣化させる能力も持っており、このことから普通のナビではないことが窺える。
その正体はビヨンダードと呼ばれる平行世界に住む光正が作ったシンクロナイザーであり、獣化因子戦争を終結させるための切り札である。
ロックマンだけ彼と融合し獣化することができる理由は、双方の世界の光正によって作られた存在であるため。*7

名前の由来は「ある音とその隣の音を素早く交互に演奏」を意味する音楽用語のトリル。
またとても幼く小さいナビであるため、小さいを意味するリトルも掛けてあるのかもしれない。


その他心に残るアニメオリジナルナビがいましたら追記・修正よろしくお願いいたします。

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最終更新:2025年05月31日 10:16

*1 この前の試合でロックマンがタッグを組んでいるハズのロールが悪魔チップに操られた事で苦戦しており、それを観戦していた炎山は「足を引っ張るような味方は敵もろともまとめて倒してしまったほうが良い」と思っていた為、そんな熱斗やロックマンへのメッセージが込められていたのだろうと思われる。

*2 へらこいは香川で「ずるい」という意味である。

*3 ダークシンクロチップはオペレーターとナビ両方がダークチップへの渇望を高めることで意思を統一させシンクロ率をあげる機能のため。

*4 グライドやブルースやカーネル等の例外も少なからずあるが

*5 ハイパーバースト、エレメントソードのソニックブーム、ムゲンバルカンを三方向から中央に向けて放った

*6 シャインマン本人は真面目にやっているとはいえレースカーを何度も故障させてしまっているので仕方無い部分はある

*7 ただしロックマンについては光正のデータを元にその息子の光祐一朗が作り上げられたので、厳密に言えば間接的に作られたようなものである。