登録日:2024/06/23 (日) 18:40:00
更新日:2025/02/11 Tue 09:57:35
所要時間:約 12 分で読めます
生駒 達人は、
ワールドトリガーに登場する
面白関西人登場人物である。
□プロフィール
浪速のナスカレー
▪年齢:19歳(大学生)
▪誕生日:4月29日
▪星座、血液型:ねこ座、血液型B型
▪身長:184センチ
▪好きなもの:女の子、ごはん屋の新メニュー、サッカー、ナスカレー
▪初登場:第150話(単行本17巻)
CV:
小西克幸
□人物
関西でボーダーにスカウトされて三門市に引っ越してきた隊員の一人。単行本カバー裏プロフィールに「浪速の」とついているが京都出身。
関西出身者を中心に設立された自らの名前がついた生駒隊で隊長を務める。
モテたいが故にギターを練習したが発表する機会がなく、今度は料理を磨こうとしている。
ちなみに作品データブックであるBBFには作者の印象による〈モテる⇔モテない〉と〈モテたい⇔べつにモテなくていい〉の2軸を交差させて組んだチャート図があるが、生駒隊はBBF刊行後に登場したため未掲載。
なお未登場時点で刊行されたBBFでも名前やトリガー構成は既に掲載されており、ある程度設定はできていた模様。
京都出身だが嫌味や皮肉とは無縁の人物。対戦ゲームのような試験中にて「どうせなら笑いをふりまいてから死にたいやん」と語るほど。
マイペースな言動による面白さの一方で確かな実力も持ち、周囲からはイコさんと呼ばれてA級隊員からも慕われている。
□戦闘・能力
メイン |
弧月(11177pt) |
旋空 |
シールド |
- |
サブ |
シールド |
バッグワーム |
- |
- |
剣トリガーの孤月を使う
攻撃手。
祖父から教わった
居合術の経験も活かして攻撃手個人ランク上位に登りつめている。
戦闘時は遮光性のあるゴーグルを着用し、敵味方の位置や狙いといった視線から推測できる情報を与えないようにしている。
ただのオシャレなのかもしれないが
戦法としては「生駒旋空」と呼ばれる長距離斬撃が特徴。
孤月には発動時間の長さに反比例させる形で刃を伸ばせる「旋空」というオプショントリガーがあるのだが、
他の隊員が旋空を使う場合は1秒ほど発動させた最大射程15mを主流とするのに対し、
生駒は旋空の発動時間を0.2秒まで絞った上で剣を素早く振るうことで、最大射程を一般隊員の2倍以上の40mまで伸ばすことができる。
飛距離が長いぶん遅い……といったことはまるでなく、むしろ上記のプロセスゆえに通常の旋空より速いと目される。こうなると、相手は剣相手なのに40mの射程にレーダー反応を見つけた瞬間回避行動を求められる何かがおかしい別ゲーが始まる。
しかも旋空弧月は通常のシールドトリガーでは防御困難な威力を持つので、弾のようにひとまずやり過ごせるわけでもない。これを一方的に押し付けられるのが生駒の何よりの強み。
射程内では最大の警戒対象になり、無視できない“怖さ”を持つ自覚から構えつつ「旋空……」とだけあえて発声して対処を強制させるクレバーな手を使ったことも。
ちなみに周りが生駒旋空と呼んでるだけで本人は一貫して旋空弧月としか呼んでいない。お調子者なのに意外なところで控えめ? である。
無論この長距離斬撃しかできないわけではなく、剣同士の切りあいも普通に行っている他、他の隊員のように最大射程を短く発動時間を長めにした旋空での範囲攻撃も行っている。
当たり前のように狙撃を刀(弧月)で受けてガード、初披露からさらに速くなった空閑のワイヤー陣に劣勢ながら薄く刻まれるだけに抑え被害微小に収めるなど基礎的な力量もかなり高い。
攻撃手としての実力は高く、ボーダーに7人しかいない個人ポイント1万点超えの攻撃手の内の1人。攻撃手内個人ランク6位。
チームランク戦にて
B級隊員ながらA級隊員並みの実力を持ちランク戦生存率も上位の
二宮や
空閑を撃破している一人。
一方で隊長であるにもかかわらずほとんど指揮をとらない。普段は大まかな方針をざっくり決めるにとどまり、振られた場合の決断は担うが、チーム戦においては他の隊員である水上や細井が指示を出す場面が多い。
戦術について詳しくないのも周囲が知るところのようで、技術部の長である鬼怒田さんに
「例え試験のためだけとしても、短期間で生駒に戦術を教え込むのは無理だろう」とまで言われている。
ただしこれは悪いことばかりではなく(無論できるにこしたことはないだろうが)、水上達に頭脳労働は任せてエースたる自分は点取りに集中する割り切ったムーヴにもなっている。現に、指示出し戦術担当とエースを兼任している那須隊長は高負荷でエースとして立ち回りきれていない編成上の問題を指摘されている。
また、おそらくはボーダー管理の黒トリガー「風刃」の適合者の一人。
ただし生駒が得意とする「伸びる斬撃」と風刃の「這う斬撃・置き斬撃」は少々使い勝手が違うと思われ、優れた剣士の生駒であっても風刃を上手く使いこなせるかは疑問が残る。
城戸総司令が風刃を預ける人物の候補として、剣に優れる上位攻撃手だけでなく、射手銃手の加古や弓場も検討していたあたりにも、剣型だが単純な剣ではない風刃の特殊性がうかがえるだろう。
なお戦闘以外の特殊能力?かもしれないものとして「記録映像でカメラ目線が多い」「自分がほめられたことが分かる」がある。
前者はチームランク戦などの撮影視点が非公開の場面でも顔がカメラの方を向いている他、撮影されているが不明な場面でも読者に顔を向けて描かれたコマが多い。
後者は「今、なんかホメられた気がする」と呟く生駒に「いやいやそんなわけないでしょう」と周囲がツッコむのがお約束。
単行本プロフィールには「カメラ目線は祖父から習得した」とあるもののその精度の高さが謎のままだが、実は似たような現象が影浦のサイドエフェクト「感情受信体質」として登場している。
もっともこちらは自身への関心が分かるだけでなく、他人からの関心が体にチクチク刺さる不快感を伴うもの。影浦のサイドエフェクトも生駒の謎感覚くらいふんわりしたものだったら楽だったろうに。
□劇中の活躍
生駒隊としての活動にも触れる。
初登場:第150話、ランク戦ROUND6
玉狛第二(三雲隊)、王子隊が真面目に対策会議をする中、生駒隊は作戦会議を最小限に誰がかわいいだの食堂の新メニューだのマイペースな雑談が続く。ちなみに項目冒頭のナスカレーはこの作戦会議ラストの決め台詞。
ナスカレーが決めゴマのように入ったことから音が同じ那須さんと何か関係が出てくるのかと想像する読者もいたが、特になし。今のところ2人の会話場面すら無し。
後の単行本プロフィールにてナスカレーが好物として紹介された。
試合では長距離斬撃で空閑にダメージを与え、最終的にグラスホッパーを使った高速機動を読みきって撃破。最後まで生き残る。
が、撃破点がこの1点だけ+生存点2点のチーム得点が計3点となり、4人倒していた玉狛を下回ったのでチームランク戦としては敗北する。
新入隊員案内を監督する
嵐山に「振り向きぷにっ」を仕掛ける形で登場。
小荒井に新入隊員として現れたヒュースの剣の腕前を見せられて興味を持ち、伸びる旋空無しの純粋な剣技で勝負。
5本先取式で4-4まで競り合うも、9戦目でうっかり旋空を使ってしまったため反則負け扱いで試合終了。
それでも双方縛りありとはいえ近界人の有望若手軍人と互角の勝負を繰り広げており、確かな腕前を見せている。
二宮隊、三雲隊、弓場隊との4つ巴戦。
相変わらずマイペースな作戦会議。映されたほとんどが生駒の面白エピソード紹介。
迅と
太刀川の個人戦が始まったところに了承を得て間近(アニメ版では
2人の剣振りをよけながら)で見させてもらったとか。
とはいえ先の試合で登場したばかりのヒュースの行動含めて一通りのデータ確認はしてある模様。
試合は生駒隊4人全員と弓場隊の2人と二宮隊の犬飼の計7人でヒュース1人を包囲する形で戦闘開始。
股間にエスクードの一撃を受けて吹っ飛ばされ つつ空中で回転しながら長い旋空孤月を決める離れ技を見せるが、トリオン切れによる脱落が迫ったヒュースが最後の一撃として放った変化弾に倒される。
その後南沢がヒュースにトドメを刺し、加えて隠岐が弓場隊の外岡を落として計2点取ったが、前後して残り3人とも相次いで落とされたことで4つ巴戦最初の脱落チームとなった。
遠征選抜試験
隊を解体して混成部隊で行われる遠征選抜試験では一隊員扱いとなり、
『走れて』『剣が使えて』『組み合わせ的に面白そうなチーム』を作ろうとした王子に選ばれる。
他の臨時チームメイトは女性苦手剣士の辻、日焼け少女の帯島、感覚派オペレーターの仁礼。
閉鎖環境試験
普段はマイペースながら戦闘では上位攻撃手としての腕前を見せる形でメリハリがついていたイコさんの見せ場だが、第一試験である閉鎖環境試験は直接戦闘の場面がないために面白キャラとしての扱いが一層際立っている。
例
- 「もしもし?わたしイコさん」
- 念入りに調理シーンが映される。料理の腕は磨いていたようで味も好評。
- 誰得なシャワーシーンの一コマ。
さらに言うと漫画本編では作中初めて裸を晒したキャラとなった。
(アニメでは先にオリジナルのプールシーンで何人かが水着姿を見せている他、本編外では季節のイラストとして何人か水着姿で描かれている。)
- 「アカーン!」
- ときめくイコさん
- 水上に将棋で圧倒されている回想
などなど
強くて面白いイコさんに戦闘シーンがなかったら、もうただの面白お兄さんやで
そのマイペースさは生真面目な辻を困惑させ、審査員であるA級隊員やボーダー幹部を苦笑させるが、隊長である王子は狙い通りの結果が出ていると満足している。
「まーしょーがねーだろ~ まじめにやってもあんま変わんねーよ いこまは」「えっ」
「そ…そんなことないよ 生駒さんはもっとできる人だと思う…」「えっ…」
完全に面白お兄さん状態だが、臨時隊長の優柔不断による迷走や隊員同士の対立が起きかけている臨時部隊もあり、成績も悪くなくいい意味で笑いあえる状態の王子2番隊は臨時部隊の中でも良い方と言えるだろう。
□生駒隊
4人編成が売りのウチがいきなり一人落ちたら、もうただ隠岐がモテるだけの部隊やで
関西でスカウトされた4人+三門出身者1人を合わせて組まれた5人部隊。
修たちが参加する前のB級ランク戦で最終3位につけており、6戦目でも3位の位置を維持している。上位2チームが懲罰降格組であることを踏まえれば実質的なB級トップ部隊。
対外秘の
ガロプラ戦では敵が来ない可能性が高かったとはいえ5位の王子隊と共に1方面を1部隊だけで任されており、本部からの信頼がうかがえる。
チーム戦術としてはノリと勢いで動く攻撃手2人に射程武器持ちの2人が距離や角度を付けてサポートする形が中心。
三門出身者を除いて台詞は関西弁で話しており、アニメでも関西弁が採用された上で関西圏出身者が声を担当。
また漫画ではデータのみだった対ガロプラ戦でもワンカットだけ姿が映った。
CV:竹田海渡(大阪府出身)
もさもさ頭の射手。
元は中学までプロ棋士を目指す奨励会にいるレベルで将棋に打ち込んでいた。ボーダーにスカウトされて奨励会は脱会した模様。
将棋とボーダーランク戦は別物と言いつつも視野の広さと先読みの腕は活かされているようで、近界人の軍人であるヒュースが要警戒相手かつ味方としては頼れる存在として挙げる生駒隊の名参謀。
声に出した弾と違う弾を撃てる特殊技能持ちだが、佐鳥のツイン狙撃同様ほとんど注目されていない。
遠征選抜試験では臨時隊長の一人に任命されると他の隊にはない大胆な行動を取る。
詳細は個別項目にて
メイン |
アステロイド |
ハウンド |
シールド |
バッグワーム |
サブ |
アステロイド |
メテオラ |
シールド |
- |
隠岐 孝二(おき こうじ)
「了解。心をオニにして撃ちますわ。」
▪年齢:18歳(高校生)
▪出身地:大阪
▪身長:176センチ
▪誕生日:4月29日
▪星座、血液型:みかづき座、血液型AB型
CV:小野将夢(和歌山県出身)
狙撃手。サンバイザーを付けている。
現在判明しているボーダー狙撃手として唯一ジャンプ台のグラスホッパーを扱う機動力の高さが特徴。
連絡の取れない時間帯と、女性絡みの噂がいくつかあることから「彼女いるだろモテるだろ」と評判なようだが真相は未だ不明。
遠征選抜試験では修のチームメイトとなった。
メイン |
イーグレット |
ライトニング |
シールド |
グラスホッパー |
サブ |
バッグワーム |
シールド |
- |
- |
チームランク戦最終戦では重火力ライフルのアイビスを装備していた。先の戦いで
雨取にイーグレットをあっさり防がれたからだろう。
南沢 海(みなみさわ かい)
「2万回見ました!」→「やっちまった~…」
▪年齢:16歳(高校生)
▪出身地:三門市
▪身長:170センチ
▪誕生日:11月7日
▪星座、血液型:とけい座、血液型A型
CV:堀江瞬(大阪府出身)
孤月とグラスホッパーを使う攻撃手。
一時はマスタークラスと呼ばれる8000ptを超えたことがある有望株だが、ノリで動く癖により成績が安定せず落ちてしまった模様。
お調子者キャラで他の隊員たちから度々ツッコミを受けており、初登場のランク戦では忠告を無視して目の前の相手との勝負に熱中してしまい敵チームの連携にハマって最初に脱落。
一方で「複数隊で一人を囲む集中攻撃は好きじゃない」とフェアな勝負を望む一面や、不利な状況を会話で崩そうと試みる場面もある。
ちなみに設定上は生駒隊で彼のみ三門出身で関西弁は使わないのだが、アニメで声を担当する堀江氏は関西圏である大阪府出身。とはいえアニメの台詞でも原作漫画同様に関西弁はなく、訛りも抑えた話し方をしている。
まあ仮に関西訛りが感じられたとしても、生駒隊の仲が良い姿が描かれているのもあり、南沢のお調子者な性格で仲間から移ってしまったとしてあまり違和感はないだろう。
メイン |
弧月 |
旋空 |
シールド |
- |
サブ |
グラスホッパー |
- |
シールド |
バッグワーム |
細井 真織(ほそい まおり)
「前衛陣はあんま突っ走らんときや。派手にこかされるで。」
▪年齢:17歳(高校生)
▪出身地:兵庫
▪身長:157センチ
▪誕生日:7月14日
▪星座、血液型:つるぎ座、血液型O型
CV:
大空直美(大阪府出身)
水上以上にもさもさした髪型の女子。修たちがランク戦に臨んだ時点でB級唯一の4人部隊のオペレーター。
東大や京大に行った優秀な兄2人を持ち、比べられることが多かったのか褒められることに慣れていない。でもいざ褒められると恥ずかしくなってしまう複雑な乙女。
「かわいい」も言われ慣れていないようで、隊内で言われた際には照れ隠しで「はぁ!?」「やめろやそれ」とツンツンした返しになった。
でもそれがまた可愛い
遠征選抜試験では若村隊のオペレーターに指名され、指揮・個人戦闘とも他の隊長に見劣りしてしまう臨時隊長の若村、謎が多くも優秀なヒュースのツッコミ・フォロー役として隊を支える。
ちなみに「もしもし?わたしイコさん」は真織の想像。
柿崎や三雲が自分の隊員が世話になる臨時隊長の元に挨拶を入れたと聞いて「うちの隊はそういうの絶対ないなあ」と電話する姿を思い浮かべていた。
(でも中学生の巴や近界育ちで苦労かけるならともかく、高校生以上でこれやる隊長のほうが少数だと思う。他にやりそうなのは太一のことで柿崎に挨拶入れそうな来馬くらい?)
また個人選抜としてイコさんが遠征に選ばれる可能性を振られてもかなり怪訝な様子。
…隊長で上位攻撃手なのにイコさんの評価がけっこう辛い。まあ普段のマイペースなところ見てたら仕方ないか。
追記・修正は笑いをふりまきたい人にお願いします
- 記事作成乙。実力者とギャグキャラを両立できるイコさんホント面白い。 -- 名無しさん (2024-06-23 20:00:46)
- 出るたびに読者に笑いを提供してくれる男。アカーンからのセンクウコゲツとトクベツカダイの流れには耐えられなかった。 -- 名無しさん (2024-06-24 17:02:36)
- ナスカレーのところは「どこが相手でもきっちり傾向と対策に手を抜かない」王子隊のブリーフィングと「平常心でいつも通りやれば勝てる」生駒隊の雑談の対比が好き。どっちも当然のように自分たちの隊のカラーを把握して活かしてる感じがする。 -- 名無しさん (2024-06-25 04:29:21)
最終更新:2025年02月11日 09:57