ヴォルタ(ACVI)

登録日:2024/10/09 Wed 07:31:34
更新日:2025/04/19 Sat 15:18:08
所要時間:約 10 分で読めます





こいつ…タダモンじゃねえ
ミシガンの野郎、何を拾ってきやがった…!?


ヴォルタ(Volta)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。



プロフィール


所属:ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン
肩書:G4(ガンズフォー)
搭乗機:AC「キャノンヘッド」
アリーナランク:17/C

CV:江頭宏哉

  • アリーナテキスト
ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の4番手
総長ミシガンによる鉄拳制裁を受けたヴォルタとイグアスはその後
「青少年の健全育成」として身元を引き取られ、レッドガンで地獄の日々を送ることになる

「ミシガンの顔面に一発ぶち込んでから抜ける」という二人の目標は7年経っても達成されることなく
内心諦めた彼は今は五花海から商売を学んでいる

人物

星外企業の一派・ベイラムグループが擁する特殊部隊・レッドガンの一員。
同部隊におけるナンバー持ちの所謂エースパイロットの1人であり、コールサインはG(ガンズ)4(フォー)

元は同じくナンバー持ちであるG5イグアスと共に裏世界で喧嘩に明け暮れるチンピラだったそうだが、
その最中でたまたま喧嘩を売った相手が「木星戦争の英雄」「歩く地獄」ことレッドガンの頭目であったミシガンだったのが運の尽き。
イグアス共々顔面が変形するという凄まじいレベルの鉄拳制裁を食らった後、
「青少年の健全育成」という名目で2人纏めてレッドガンに引き取られ、地獄のようなしごきを受けながらもレッドガンのナンバー付きにまで登り詰めた。

イグアスと同様の正にチンピラそのものといったガラの悪い粗暴な人物像。
とはいえ、初対面の相手にもねちっこく嫌味を連発して絡みまくるイグアスとは対照的に、
口調こそ粗野なものの割り切りと切り替えの早い豪快な一面も持っているようで、
G13こと621についても最初は侮っていたが、こちらが手柄を立てると「やるじゃねえか」と素直に褒めてくれる。

今も尚、ミシガンに対して反抗的な相方と違い、ヴォルタの方は内心で諦めているとのことで、
同部隊メンバーのG3五花海から商売のイロハを学ぶなど将来設計もある程度立てていることが窺える。
詳しくは後述するが本心ではミシガンのことも深く信頼していたらしい。

アリーナでのランクは17位で数字だけ見れば中堅といったところではあるものの、
実際に戦ったプレイヤーからすればとんだ査定ミスだろと言いたくなる本作のランク詐欺、初見殺しの1人。
そしてそれだけの実力者なだけに思わぬ形での退場を嘆き、連鎖的に彼らの上役であるベイラムの無能っぷりを際立たせる存在として印象に残っているプレイヤーも多いのではなかろうか?

名前の由来となっているのはアフリカ大陸を流れる全長1600kmの「ヴォルタ川」から。

作中での動向

チャプター1

ミッション「多重ダム襲撃」


関係ねえ
俺たちで終わらせればいい

チャプター1序盤のミッション。ミシガンと旧知のウォルターの計らいにより、
レッドガン主導でのルビコン解放戦線に対するライフライン破壊任務にヴォルタとイグアスのおまけとして参加することになる。

独立傭兵=野良犬の世話を任されるとは自分たちも舐められたもんだと愚痴るイグアスに対し、
ヴォルタは上述のセリフで返し、自分たちで片づければいいと621を侮っていた。

しかし、621が率先して活躍を見せると、


やるじゃねえか
ズブの素人って訳でもねえな

といった具合にこちらの腕前の程を認めるような発言もしてくる。
通信越しに聞いていたミシガンからは「貴様がいつ素人でなくなった?」などと釘を刺されたりもしてたが。


MTと大差ねえ
時代遅れのゴミだ

ミッション後半にはルビコン解放戦線の1人である、インデックス・ダナムのAC「バーンピカクス」が来襲するも、MTと大差ねえゴミだとバッサリ。
この発言についてもミシガンから「貴様の性能も大差はない」と怒鳴られてしまうが、
実際問題バーンピカクスはフレームはともかくちぐはぐな武装と貧弱な内装もあって作中内のACとしては弱卒の域を出るものではなく、
逆にランク詐欺クラスに強いヴォルタを含めて3対1という圧倒的有利な状況のために、割と本気で「ちょっと固いMT」くらいの敵でしかなかったりする。

見事、ダナムを撃破すると先程よりも更に楽しげに「やるじゃねえか」と改めてこちらを褒めてくれたりもしつつ、
ターゲットのダム施設をすべて破壊し終えて同ミッションは完了となる。


ミッション「壁越え」

前述のダム破壊ミッションでイグアスがしきりにアピールしていたルビコン解放戦線の拠点侵攻にして序盤の山場、通称「壁越え」ミッション。
621はアーキバス主導の依頼でこれに挑むことになるのだが…


先走り壁越えを果たそうとした
ベイラム部隊はものの見事に壊滅しています

ブリーフィング中にしれっと語られるスネイルの言葉と共に表示されるのはボロボロになったACキャノンヘッドの残骸。
なんと、先立ってベイラム主導で壁越えに挑んだヴォルタは同ミッションに失敗しそのまま死亡。
まさかのナレ死である上に、撃墜された機体が映像に出るだけで「ヴォルタが死んだ」等と直接触れられたりはせず、あまりに呆気ない形での退場となってしまった。

同ミッション内ではそのキャノンヘッドの残骸から情報ログを拾うこともできるのだが、本来の道筋から外れた左手側に有る。
幸いにも安全ルートである左側から乗り込むことで自然と見つかる配置ではあるが、真正面から向かっていってしまったプレイヤーは彼が死んでいることに気が付かないまま進んでしまったことも少なくない。

以下、その内容について。

イグアス ミシガンの言うことは聞いとけ

あいつは本社のボケどもとは違う
クソ親父だが俺らを切り捨てるような真似はしねぇ

この作戦を考えたゴミ野郎を殺してやりたいぜ
おめえは上手いことサボッたな 俺も…

イグアスへのこの通信の直後、ヴォルタは死亡したらしい。

内容から読み取れるのはベイラムの壁越え作戦は上層部のゴリ押しだったということ。
ヴォルタの視点から見ても「殺してやりたい」と憤るレベルに無謀極まりない切り捨て同然の作戦だったらしいこと。
あれほど自慢げにアピールしていた肝心のイグアスはどういうわけか不参加だったということ。

そして何より、部隊長たるミシガンのことはクソ親父と悪態を吐きながらも信頼していたということ。
ダム破壊ミッションでの621に対する気さくな態度も含め、根っこの人間性は好人物だっただろうことがいくつも見られるだけに、
その早すぎる退場を惜しむプレイヤーも多かったことだろう。

残念ながらこれ以降、ヴォルタの死亡についてミシガンやイグアス、五花海含めて言及が全く無いのも寂しい所である。

搭乗機体


AC キャノンヘッド


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

  • 機体構成
部位 パーツ名 製造元
頭部 DF-HD-08 TIAN-QIANG 大豊
コア DF-BD-08 TIAN-QIANG
腕部 DF-AR-08 TIAN-QIANG
脚部 LG-022T BORNEMISSZA ベイラム
右手武器 DF-GR-07 GOU-CHEN 大豊
左手武器 SG-027 ZIMMERMAN ベイラム
右肩武器 BML-G2/P19SPL-12 ファーロン
左肩武器 SONGBIRDS メリニット
ブースター - -
FCS FC-008 TALBOT ベイラム
ジェネレータ DF-GN-06 MING-TANG 大豊
コア拡張

エンブレムは「ツノが大砲になったカブトムシ」。砲塔ならぬ砲「頭」(キャノンヘッド)である。
大豊製の重量級フレームにベイラム製のタンク脚部を備えた典型的なガチタン。
武装も腕部と肩部にグレネード、分裂ミサイルに重ショットガンと高火力。
ガチタンの防御力にモノを言わせて正面から敵の攻撃を受け切り、各種高火力武装で制圧するという実にわかりやすい構成。
同じ様な重武装のタンク型にはシャルトルーズのアンバーオックスもいるが、本作で従来のガチタンの定義に当てはまるのはこのキャノンヘッドが唯一である。
地味にFCSも近距離・中距離での射撃戦において優秀と名高いTALBOTを使っている。
特に左手の重ショットガン「ジマーマン」と左肩の二連装軽グレ「ソングバード」は、プレイヤー間でも非常に評価の高い強武器として有名であり、
そんなもんを同時に積んでいるという時点で脅威だということがよくわかるだろう。

中途半端な距離で射撃戦なんか挑もうものなら相手の頑丈さに全く抵抗できず、瞬く間にグレや重ショの餌食になって終わる。
ブーストキックも高い精度で繰り出してくるので、至近距離で軽量機の機動力を頼りに掻き回そうとしたら逆に轢き潰されるという事も多々ある。
特に同じような武装構成(重ショや軽グレ)でゴリ押ししてきた人ほど危ないと言える。
上述したミッション内で敵対する際も、イグアスのヘッドブリンガーが同時に登場することもそうであるし、
遮蔽物が少なく開けたダムの氷上というガチタン有利のフィールドで構えていることが多いことも厄介。

が、尖っているが故に弱点もわかりやすく、要は相手の土俵に素直に付き合わないようにすればいいという話。
真正面から素直に撃ち合いに持ち込むのは確かに危険極まりないが、ガチタンであるが故にどうしても機動力には劣るため、
敵の攻撃を適度にいなせる中~遠距離からレーザーやプラズマ、ミサイルなどで引き撃ち戦を挑めばアッサリ勝ててしまうなんてことも多い。

これまでアセンをあまり変えずに単一の戦術に頼り切っていたが、敵の弱点を探る必要があることを実感させられるという意味では初心者の壁と称するに相応しいかもしれない。

余談

ベイラムの無謀な壁超え作戦と見る目の無さ

上述したようにベイラム主導の壁越え作戦に失敗して死亡したヴォルタであるが、全くの無駄死にだったかといえばそうとも言い切れず、
彼の機体の残骸の付近には大量のMTの残骸に加え、四脚MTの残骸も数機分転がっているため、
状況から見るにただ無意味に死んだ訳ではなく、大暴れの末に解放戦線側の戦力をある程度道連れにして散ったのだろう。
このことから「ベイラム主導の壁超え作戦時には、プレイヤーが挑んだ時よりも遥かに多くの敵戦力が配置されていたのでは?」と予想され、
そういう意味では621の「壁越え」の助けになってくれた……のかもしれない。
尤も、皮肉なのはこれで得をしたのは後出しで621とラスティを送り込んだ敵対企業アーキバスであることだが。

これらに関連して、項目内で述べた通りヴォルタのキャノンヘッドは作中登場ACの中でも有数の強敵に間違いないため、
レッドガンのナンバー付きという重要戦力の一角を、当人がキレる程に無謀な作戦であっさり使い捨てにしたベイラム上層部の無能さが際立つというものである…
作中時系列で考えてもストーリーがまだ折り返しにもなってないチャプター1という序盤も序盤であるため、
そんな早期にエースの1人が消えてしまったのも、後のレッドガン壊滅の遠因になっていたであろうことは想像に難くない。

というか上記の予想が正解の場合、火力と装甲が優れているとはいえ垂直機動が壊滅的なガチタンに、
高低差が激しく超高空からの爆撃も激しい故にガチタンにとって相性最悪な「壁」という戦場において
ロクな僚機も付けずに何の具体性もない正面突破をさせようとしたベイラム上層部は無能なんてレベルじゃないやらかしをしてると言っても過言ではない…




関係ねえ、俺たちで追記・修正すればいい。

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最終更新:2025年04月19日 15:18
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