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かぜぶくろ

登録日:2025/12/25 Thu 00:15:55
更新日:2026/02/03 Tue 13:16:04
所要時間:約 3 分で読めます





「かぜぶくろ」とは、漫画ドラえもん」に登場するひみつ道具のひとつ。
『小学二年生』1971年2月号初出、単行本未収録の同名エピソードにて初登場した。

【外見と効果】

僅かに空気を入れた状態で口をつまんだゴム風船のような形状の、ピンク色の袋。
風邪をひいている人がこの袋に息を吹き込むと、どんなに重症でもたちまち全快する。
注意しなければいけない点は「使用できる回数には『袋が呼気でいっぱいになるまで』という限界がある」という点。ぱんぱんに膨らんだ状態で更に息を吹き込むと破裂してしまい、それまでに溜めたウイルスが周囲に飛び散ることとなる。また、初登場回のオチからすると、そのウイルスを浴びた人はたちまち風邪をひいてしまう(元からひいている場合は急激に悪化する)模様。

以下、のび助玉子は作中で「とうさん」と「かあさん」と呼ばれているが、ここでは読者にとって馴染みがあるであろう「パパ」と「ママ」を使わせていただく

【初登場回あらすじ】

「パパがご飯を作っている」という、野比家では珍しい、そして恐ろしい光景に仰天するドラえもんのび太

パパの料理なんて食べられないよ。ママは、何をしてるんだ?

そうぼやきながら居間に入ろうとするとパパに止められる。
その訳は、風邪をひいたママが寝ているからであった。
ドラえもんに軽口を叩きながらもママを心配するのび太のためにドラえもんが出したのが「かぜぶくろ」であった。
早速ママに袋に向かって咳をしてもらうと、ママはたちまち全快する。しかし……

今日一日、ゆっくり休めると思ったのに。

風邪を治して「ママが家事をやらなくていい理由」を無くしたことで、却ってママに不満を抱かせてしまう。
申し訳ない事をしたと感じたドラえもんとのび太は、ママに再び風邪をひいてもらうことにする。
そのために袋いっぱいにウイルスを集めようと、風邪をひいている人を探して友人たちに会って回るが、生憎とみんな元気であり、ジャイアンに至っては、道の真ん中で上半身裸になって、鍛えた体を見せつけてくる。
その後も風邪で今まさに病院に向かっている人を強引に野比家に連れ込んだり、元からオカメのように膨れた顔の人をおたふく風邪と勘違いしたり、健康な人を裸にして水をぶっかけて風邪をひかせようとしたりで怒らせてしまい、なかなか上手くいかなかった。
しかし、ある時から次々と風邪を治してもらいたい人が訪ねて来るようになる。
ある同じ理由でいっせいに風邪をひいてしまった友人たち(作中で日を跨いでいないのに、恐ろしいことである)を治してあげたことから評判が広まったらしい。
無事に袋がいっぱいになり、目的を果たしたところで診療(?)を終わりにしようとするが……

【上位・下位互換のひみつ道具】

お医者さんカバン
詳細は当該項目参照。
初登場時の設定では「未来の子どもがお医者さんごっこに使うおもちゃであり、風邪や指先の火傷など、身近で軽度の病気や怪我ならば診断と治療ができる道具」であったが、のちの劇場版やアニオリ回では、ほぼなんでも治せるようになっている。

●かぜをうつす機械*1
糸電話を象ったひみつ道具。相手に片側を持って口や耳にあててもらい、反対側から息を吹き込むと、相手にその場で風邪をうつすことができる。
風邪を治すために他者を犠牲にしなければならず、その犠牲になってくれる人が近くにいてくれなければ使えず、そこまでしても風邪を「うつす」ことはできても「治す」ことはできないという、じつに傍迷惑かつ微妙なひみつ道具

かぜぶくろの「風邪以外は治せないが、他者を犠牲にする必要がない」という性能から考えると「どんな病気も治せるひみつ道具」を作ることを目指して「かぜをうつす機械」を改良した結果できたのが「かぜぶくろ」であり、そこから更に改良を重ねて最終的に「お医者さんカバン」に行き着いたと思われる。

【余談】

この道具の初登場回の初出は「アンキパン」の初登場回よりも先で、ちょっとした矛盾が生じている。

追記・修正は、風邪を治してからお願いします。

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最終更新:2026年02月03日 13:16

*1 原作では正式名称不明。わさドラ版では「かぜうつし機」