登録日:2014/10/21 Tue 16:53:39
更新日:2024/10/05 Sat 17:12:02
所要時間:約 9 分で読めます
【配役】
CV:小原乃梨子(日本テレビ版)/千々松幸子(大山版)・
川上とも子(幼少期・大山版1575話のみ)/
三石琴乃(わさドラ版)
演:阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子(ソフトバンクCM)
【概要】
初登場は第1話。
最初期のみ和服を着ていた事があったが、基本的に洋服で、のび太とお揃いのやけにでかい瓶底メガネとエプロンが特徴。衣装はピンクのニット・スカートを着用することが多い。
なお、コミックス11巻収録の「テレビ局をはじめたよ」の初期の版では「野比のぶ子」という名で記されているが、収録時に書き直した時の修正し忘れと思われる。
年齢は38歳だが、35歳とサバを読んだことがある。生まれた時期は不明だが、1948年の段階でのび太と同年齢ぐらいの小学生であったことがあるエピソードで確認できる。
旧姓は片岡で実家に兄が一人、5歳ほど年下の
弟の玉夫、老齢の母、わさドラでは天気予報の得意な祖父がいたことが確認されている。
落とした定期券を
野比のび助に拾ってもらって、数年後にゴールイン。
これらの他
のび太を出産した時等、
度々未来から来たのび太とドラえもんに出会っているが、彼女はその事を良く覚えてない。
【プロフィール】
専業主婦。野比家を陰で支えているが、他人にはケチなくせに自分は少々浪費癖がある模様。
全般的に玉子の言動・行動は現代だと人によっては毒親と思われる面もあるが当時だと「厳しめの
お母さん」くらいの認識のためこの点に留意して以下読んでいただきたい。
連載最初期の設定が固まっていなかった頃は人物紹介に「あまくてぜったいにのび太をおこらない」と書かれる程にのび太を甘やかす母親だったが、ドラえもんが来て教育の方針を変えたのか、あるいは骨川家への反発からか、早々にしつけが厳しいいわゆる「教育ママ」になった。のび太が勉強をしない事、成績が悪かったことを隠した事、日頃の生活態度が悪い事などでたびたび説教する。稀ではあるが、
体罰も全くないわけではない。
とりわけのび太の失敗に対しては、のび太にとってどうしようもないことがあっても、
理由を一切聞かずに叱りつける。
その内容は
たいていただガミガミ怒鳴るだけの理不尽なもので「
勉強が勉強して勉強になって勉強することが勉強の勉強だから勉強なのよ!」と意味も分からないことをまくし立てて、自分のヒステリーや不満をぶつけているだけと言って良い………というか、本当にただストレス解消のためにのび太を怒鳴りつけるばかりかドラえもんにさえ
「ヒゲなんか生やしてえらそうに!」と八つ当たりをすることさえある。のび太の言うことを基本的に信じておらず、テストの答案をなくしたと言えば「叱られるのが怖くて捨てた」と決めつけ、実際にのび太が宿題を終わらせても「嘘おっしゃい」と一蹴りし、メカトピアから鉄人兵団が襲来してくる話をのび太から聞かされても「テレビや漫画を見すぎるのよね。しまいにはお話と現実がごっちゃになっちゃって…」
とのたまって全く信用しなかった。
以上のように厳しい面が目立つが息子のことを想っていないわけではなく、
長時間家出すれば心配し、
のび太が元気のないときには察してやさしくなだめたり、
テストが30点でも褒めるといった面もちゃんとある。
時代を考えれば良くも悪くもやや厳しい普通の母親と言えなくもない・・・・・・というか、「我が子を思い通りに矯正しようとする当時のダメな教育ママ」を投影された様なキャラクターであり、子供ののび太側の味方に立つドラえもんが主人公である作品ゆえ「基本的に大人は敵」として扱われるため、ヘイト役を買わされている役である事は留意すべきだろう。
テレ朝版アニメにおいて、原作エピソードの流れを不自然に曲げてママに都合の良い改変が行われたケースがいくつかあり、原作組からはその辺りでのヘイトも買ってしまっている。
なんだかんだ言ってものび太のことを可愛がってる表写も多く、のび太の好物の
ホットケーキを焼いたり普段はのび太を「のびちゃん」と呼んだり、のび太をハイキングやキャンプに連れてったりもしている。
厳しい教育方針は
戦争経験者である事、
義母であるのび助の母(ご存じのび太のおばあちゃん)が病没した事によるモノでもあるか、
時に、偶然からドラえもんの道具のおかげで過去を振り返って、のび太に厳しい自身を反省する事もある。
その事から、教育方針には母親の自分よりも義母やドラえもんを慕っていたのび太に対する複雑さがあると思われる。
なお、初期設定では両親揃ってとても優しく温和なキャラクターだったようで、0巻に描かれている彼女は朗らかな笑みを浮かべており、絶対にのび太を怒ることはない。
近年のわさドラ版では、やはり現代の世相には合わせたのか、初期の性格に回帰しつつあるところがあり、のび太への長時間の説教することはほぼ無くなっている。
また、意外にもドラミとは顔を合わせると、雑談に花が咲くという一面もある。
動物が苦手であり、野比家で金魚以外のペットを飼えない原因となっている。
子猫を飼うことに許可を出そうとしたり、
ハムスターを一時的に預かっている等、全くダメと言う訳でもない様だが、それはのび太の推測によれば「動物の可愛さを知らないから」とのことで、一時的に引き取って可愛く思った
猫を、自分が外出中に飼い主が迎えに来た後はショックで寝込んでいたほど。
大山版アニオリ回「もちぬし探査機」では幼少期に「リリーちゃん」という女の子の人形をかわいがっていた描写が登場する。玉夫の出産時に野良犬に咥えられて長らく行方不明となっていたが、偶然ジャイアンの愛犬・ムクが発掘して再会を果たしている。
子供の頃からのび太に負けず劣らずおっちょこちょいであり、小学生時代の学力についてものび太とどっこいであった。
大人になっても詐欺に引っ掛かりそうになっていたりするので、尾を引いてしまっているのかも知れない。
しかし腕っ節が強く男勝りで喧嘩っ早いところがあり、大人になってもおっちょこちょいな所と負けず嫌いな所は残っており、中学以後の学業は優秀であった台詞もある。
ドラえもん作中で歌唱力が高いと明言されている数少ないキャラであり、生け花を習っているとするエピソードもあり、家で生け花をしてはのび太やドラえもんに台無しにされている。その腕前は非常に高く、デパートの生け花展に出品したときに家元の目に止まって褒められるほどである。また、
運転免許を持っている。
因みに現在の彼女がメガネを外すとのび太と同じく眼が3になってしまうが、若い頃の彼女がメガネを外した際には作中でもトップクラスの美人である。
のび太が
ジャイアンや
スネ夫に苛められても気がつかない様子が多々見られる。もっとも、のび太はいじめられると真っ先にドラえもんに泣きつく為、中々見る場面がないのかもしれないが…。
のびドラが部屋を出た際に真っ先に遭遇する人物であるためか、ドラえもんのひみつ道具の実験台にされやすい。
ドラえもん「のび太がね~、ママのことを、出目フグだって」(
怒りを鎮める道具
の実験の際)
地味に大長編皆勤賞キャラだが、本筋である冒険にはほとんど関わらない。
しかし基本的に大長編で彼女が関わると事態が悪化する。
作品名 |
玉子の行動 |
結果 |
魔界大冒険 |
のび太の部屋に置いてあった「もしもボックス」を「邪魔だったから」という理由でゴミに出す。 |
元の世界に戻れなくなった挙げ句、魔界の住民による地球侵略を許す。 |
ドラビアンナイト |
のび太が部屋に絵本を散らかしたまま出掛けたことに腹を立て、庭で絵本を全て燃やす。 |
絵本の世界に行けなくなってしまい、静香の救出が困難になる。 |
雲の王国 |
のび太の部屋がもぬけの殻となっていたので、近くにあった「どこでもドア」を開けようとしてドアノブの時差調節ダイヤルをいじる。 |
ドラえもんとのび太が、ノア計画が実行された時代の世界に出てしまい、2人が大洪水に飲み込まれる。 |
夢幻三剣士 |
のび太達がなかなか起きて来ないので、部屋にあった「気ままに夢見る機」を勝手にいじる。 |
ドラえもんたちが現実世界へ強制帰還したことで、ユミルメ国が以前よりも壊滅的な状態になる。 |
宇宙漂流記 |
のび太の部屋から外に放り出された「スタークラッシュゲーム」をゴミ扱いして捨てる。 |
ジャイアンとスネ夫が学校の裏山に着陸したUFOに連れ去られ、そのまま宇宙に飛び立ってしまう。 |
これらの事例から分かるように、ひみつ道具が関わると急激に悪化させることが多い。
言ってしまうと全ての元凶なのだが、あくまでもひみつ道具とわかっている視聴者によるメタ目線で見た場合の話。
極端に走り過ぎるきらいはあるが、本人からすれば対象物が未来の品物で息子や友人がその道具で何かしているとか、やってはいけない操作があるなんてわかりようもない。
逆に玉子の行動が事態の重要性に気づく契機になることもあるため、一概に悪化したとは言い切れない部分もある。また「鉄人兵団」では、敵の大規模進行を遅らせたとも考えられる、行動をしている。
一人称は私。
二人称はあなた。
のび太のことをのびちゃん、
ドラえもんのことをドラちゃん、
のび助のことをあなたと呼ぶ。
【主な台詞】
「ひげなんかはやしちゃってえらそうに!」
「イヌとかネコとか恐竜とかかってるんじゃないでしょうね。」
「うちは三人家族よ。のび太でしょ、パパでしょ、わたしでしょ。」
「ジングルベルジングルベル、月が出た、おいらは浮かれてポンポコポンのポン」
「オッペケペッポー、ペッポッポー。アジャラカ、モクレン!!」
「まあっ、勉強してる!!気がへんになったんじゃないかしら。」
「なんだよ、ダメおやじ。」
「何言ってるの。ドラちゃんも私の子よ」
【余談】
初代日テレ版の声優は大山版ののび太役こと小原乃梨子氏。
そのため
シンエイ動画から大山版のオファーを受けた際、引き続きのび太のママ役かと思っていたとか。
大山版でママを演じた千々松幸子氏は『
ど根性ガエル』のピョン吉役など、やんちゃな男子役の声優としてもおなじみ。
そのため上述した「もちぬし探査機」ではピョン吉に近いしゃべり方で幼少期のママも演じており、声優の凄さを感じさせるエピソードとなっている。
また、『ドラえもん』放送開始年に長女を出産したことから、母親役には相当の思い入れがあるという。
大山版
最終回直前に放送された「スーパーJチャンネル」の特集コーナー(アフレコの裏側に密着)ではナレーションを担当している。
インターネットではそれほど目立っていない。
しかし、2006年から始動した某バトロワ企画では、登場するたびにディアボロのごとく殺されるやられ役として人気に。
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| ノノ_ノノ_ノノノ
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/ \ ノ <私、誰かにこの項目を追記してほしいわ
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最終更新:2024年10月05日 17:12