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野比玉子

登録日:2014/10/21 Tue 16:53:39
更新日:2026/08/15 Sat 13:13:21
所要時間約 9 分で読みなさい!




のびちゃんはずーっとずーっと ママの大切な宝物よ

野比玉子漫画ドラえもん』の登場人物。


演者

声優

  • 小原乃梨子(初代:第1作)
  • 千々松幸子(2代目:第2作第1期)
  • 三石琴乃(3代目:第2作第2期)

●少女時
  • 第2作第1期:千々松幸子(第90話)(1979年7月14日)→川上とも子(第1575話)(2000年3月3日)
  • 第2作第2期:三石琴乃(2006.8 - )

俳優

概要

野比のび太で、のび助の妻。

初登場は第1話。複数の雑誌に縦断連載されていたドラえもんには6種類の第1話があるが、いずれも第1話での登場である。

最初期のみ和服を着ていた事があったが、基本的に洋服で、のび太とお揃いのやけにでかい瓶底メガネとエプロンが特徴。衣装はピンクのニット・スカートを着用することが多い。

なお、コミックス11巻収録の「テレビ局をはじめたよ」の初期の版では「野比のぶ子」という名で記されているが、収録時に書き直した時の修正し忘れと思われる*1

年齢は38歳だが、35歳とサバを読んだことがある。生まれた時期は不明だが*2、1948年の段階でのび太と同年齢ぐらいの小学生であったことがあるエピソードで確認できる。

旧姓は片岡*3で実家に兄が一人、5歳ほど年下のの玉夫、老齢の両親、アニメ第2作第2期では天気予報の得意な祖父がいたことが確認されている。母の顔はママ、父の顔はのび太をそのまま加齢させたかのようなそっくりな顔をしているため、のび太の顔は母方の祖父の隔世遺伝であることが分かる。

落とした定期券をのび助に拾ってもらって、数年後にゴールイン(あるエピソードでは1959年とされている)。

ちなみに「のび助とどちらがプロポーズしたか」の記憶に食い違いがあるが、これものび太とドラえもんがタイムマシンでやらかしたせい(『プロポーズ作戦』)で、玉子が定期券を落としたのはタイムマシンでこの時代に来ていたのび太とドラえもんのせい

これらの他のび太を出産した時(『ぼくの生まれた日』)等、度々未来から来たのび太とドラえもんに出会っているが、彼女はその事を良く覚えてない(単に未来の息子と思ってなかっただけかもしれない)。

プロフィール

専業主婦。野比家を陰で支えているが、他人にはケチな癖に自分は少々浪費癖がある模様。
全般的に玉子の言動や行動は、現代の基準に照らし合わせると毒親としか言えない面が多々あるが、
原作が連載されていた当時の基準だと「厳しめのお母さん」くらいの認識のため、この点に留意して以下読んでいただきたい。

連載最初期の設定が固まっていなかった頃は人物紹介に「あまくてぜったいにのび太をおこらない」と書かれる程にのび太を甘やかす母親だったが、ドラえもんが来て教育の方針を変えたのか、あるいは骨川家への反発からか、早々に躾が厳しいいわゆる「教育ママ」になった。のび太が勉強をしないこと、成績が悪かったことを隠した事、日頃の生活態度が悪いことなどでたびたび説教する*4。稀ではあるが、体罰も全く無いわけではない(アニメ第2作第2期版『悪の道を進め』、第2作第2期アニメオリジナルエピソード『ジャイアンが1000人!?』、アニメ第2作第2期2012年版『わらってくらそう』、アニメ第2作第2期版『カッコータマゴ』、アニメ第2作第2期オリジナルエピソード『人間味調味料』)。
取り分け、のび太の失敗に対しては、のび太にとってどうしようもないことがあっても、理由を一切聞かずに叱りつける
その内容は大抵ただガミガミ怒鳴るだけの理不尽なもので「勉強が勉強して勉強になって勉強することが勉強の勉強だから勉強なのよ!」と意味も分からないことをまくし立てて、自分のヒステリーや不満をぶつけているだけと言って良いというか、本当にただストレス解消のためにのび太を怒鳴りつける(ばかりかドラえもんにさえヒゲなんか生やしてえらそうに!」と八つ当たりをすることさえある*5)。
のび太の言うことを基本的に信じておらず(のび太の普段が普段なため仕方ない部分もあるが)、テストの答案を無くしたと言えば「叱られるのが怖くて捨てた」と決めつけ(『でんでんハウスは気楽だな』)、実際にのび太が宿題を終わらせても「嘘つきは大嫌いです」と確認もせずに一蹴し*6、メカトピアから鉄人兵団が襲来してくる話をのび太から聞かされても「テレビや漫画を見すぎるのよね。しまいにはお話と現実がごっちゃになっちゃって…」とのたまって全く信用しなかった*7

言ってしまえば、のび太がこうなってしまったのは玉子が怒りすぎたせいと言ってもいい。さらに「勉強しろ」と怒る割には、のび太にかなり家の用事*8を押し付けて時間を奪っているため、逆効果になってしまっている疑惑もある。
挙句の果てに、のび助の会社に書類を持っていくようにのび太に頼み、のび太が「宿題があるから無理」と言っても「どうせやらないくせに」と言って無理矢理行かせようとしたこともある(『真夜中の電話魔』)。

このように、未来のことを考えると、残念ながらドラえもんが送り込まれたのも納得の駄目親といったところである。

時には、のび太の漫画や玩具、のび太が友人から借りていた物、果てはドラえもんの道具でさえも本人に確認せず勝手にたき火で燃やしたり、廃品回収に出したり、窓から放り投げたりする等、どこか過激な一面も目立つ。酷いときには「うちの子じゃありません」(『ママをとりかえっこ』)などとあんまりなことも。
さらには、真冬でも半ズボンしか着せない*9、薬の症状で苦しむのび太を見捨てて逃げる*10、ジャイアンに殴られたのび太(アニメ第2作第2期ではドラえもんも)を見て「タヌキみたいな顔して」と言い放つ(『タヌ機』)など酷すぎる面も。

以上のように、厳しい面や身勝手な面が矢鱈と悪目立ちしすぎる傾向が強いが、息子のことを想っていないわけではなく、長時間家出すれば心配し(『のび太のなが~い家出』)、のび太が元気のないときには察して優しく宥めたり(『パパもあまえんぼ』)、テストが30点でも褒める(『アヤカリンで幸運を』)といった面もちゃんとある。
時代を考えれば良くも悪くもやや厳しい普通の母親と言えなくもないというか「我が子を思い通りに矯正しようとする当時の駄目な教育ママ」を投影された様なキャラクターであり、子供ののび太側の味方に立つドラえもんが主人公である作品故に「基本的に大人は敵」として扱われることや、ママの行き過ぎた行動によってのび太がドラえもんに泣きついて、ドラえもんが秘密道具を出す事が物語の起点となっているケースも多いため、嫌われ役を買わされていることは留意すべきだろう。

テレビ朝日版において、原作エピソードの流れを不自然に曲げてママにとって都合が良い改変が行われたケースがいくつかあり、原作組からはその辺りでの反感も買ってしまっている。
なんだかんだ言ってものび太のことを可愛がってる表写も多く、のび太の好物のホットケーキを焼いたり、のび太をハイキングやキャンプに連れてったりもしている。
厳しい教育方針は太平洋戦争経験者であること、義母であるのび助の母(のび太のおばあちゃん)が病没したことによるものでもあるか、時に偶然からドラえもんの道具のおかげで過去を振り返って、のび太に厳しい自身を反省することもある。
そのことから、教育方針には母親の自分よりも義母やドラえもんを慕っていたのび太に対する複雑さがあると思われる。

なお、初期設定では両親揃ってとても優しく温和なキャラクターだったようで、0巻に描かれている彼女は朗らかな笑みを浮かべており、絶対にのび太を怒ることはない。
2020年代以降のアニメ第2作第2期では、矢張り現代の世相に合わせたのか、初期の性格に回帰しつつあるところがあり、(少なくとも)怒鳴り声や説教の頻度も減少傾向にある*11

また、意外にもドラミとは顔を合わせると、雑談に花が咲くという一面もある。

動物が苦手であり、野比家で金魚以外のペットを飼えない原因となっている。
アザラシ(ハルカ星人のハルバル)を見るやいなや箒で叩きのめしている。
子猫を飼うことに許可を出そうとしたり、野比家の危機を救った犬を飼うことを許可したりハムスターを一時的に預かっている等、全く駄目と言う訳でもない様だが、それはのび太の推測によれば「動物の可愛さを知らないから」とのことで、一時的に引き取って可愛く思ったを、自分が外出中に飼い主が迎えに来た後はショックで寝込んでいたほど。

アニメ第2作第1期オリジナルエピソード『もちぬし探査機』では幼少期に「リリーちゃん」という女の子の人形を可愛がっていた描写が登場する。弟の玉夫の出産時に野良犬に咥えられて長らく行方不明となっていたが、偶然ジャイアンの愛犬のムクが発掘して再会を果たしている*12

基本的にはのび太に説教する役としての登場がメインだが、ダイエットのストレスでのび太やのび助どころかドラえもんにまで八つ当たりしたり、ドラえもんの道具で酔っ払った際にはのび助ですらドン引きする酒癖の悪さを見せたり(『ようろうおつまみ』)など、時折彼女自身が盛大なキャラ崩壊をしでかす事もある

子供の頃からのび太に負けず劣らずおっちょこちょいであり、小学生時代の学力についてものび太と同じくらいであった。
大人になっても詐欺に引っ掛かりそうになっていたりするので、尾を引いてしまっているのかも知れない。
しかし、腕っ節が強く男勝りで喧嘩っ早いところがあり、大人になってもおっちょこちょいな所と負けず嫌いな所は残っており、中学以後の学業は優秀であった台詞もある。

ドラえもん作中で歌唱力が高いと明言されている数少ないキャラ。生け花を習っているとするエピソードもあり、家で生け花をしてはのび太やドラえもんに台無しにされている。その腕前は非常に高く、デパートの生け花展に出品したときに家元の目に止まって褒められるほど。意外なことに運転免許を持っている。


ちなみに、現在の彼女がメガネを外すとのび太と同じく眼が3になってしまうが、若い頃の彼女がメガネを外した際には作中でもトップクラスの美人である。

のび太がジャイアンスネ夫に虐められても気がつかない様子が多々見られる。もっとも、のび太は虐められると真っ先にドラえもんに泣きつくため、中々見る場面がないのかもしれないが…。

のびドラが部屋を出た際に真っ先に遭遇する人物であるためか、ドラえもんのひみつ道具の実験台にされやすい。
ドラえもん「のび太がね~、ママのことを、出目フグだって」( 怒りを鎮める道具 の実験の際)

地味に大長編皆勤賞キャラだが、本筋である冒険にはほとんど関わらない。
しかし、基本的に大長編で彼女が関わると事態が悪化する
作品名 玉子の行動 結果
魔界大冒険 のび太の部屋に置いてあった「もしもボックス」を「邪魔だったから」という理由でゴミに出す。 元の世界に戻れなくなった挙げ句、魔界の住民による地球侵略を許す*13
ドラビアンナイト のび太が部屋に絵本を散らかしたまま出掛けたことに腹を立て、庭で絵本を全て燃やす。 絵本の世界に行けなくなってしまい、静香の救出が困難になる*14
雲の王国 のび太の部屋がもぬけの殻となっていたので、近くにあった「どこでもドア」を開けようとしてドアノブの時差調節ダイヤルを弄る。 ドラえもんとのび太が、ノア計画が実行された時代の世界に出てしまい、2人が大洪水に飲み込まれる*15
夢幻三剣士 のび太達がなかなか起きて来ないので、部屋にあった「気ままに夢見る機」を勝手に弄る(原作ではパパ)。 ドラえもんたちが現実世界へ強制帰還したことで、ユミルメ国が以前よりも壊滅的な状態になる。
宇宙漂流記 のび太の部屋から外に放り出された「スタークラッシュゲーム」をゴミ扱いして捨てる。 ジャイアンとスネ夫が学校の裏山に着陸したUFOに連れ去られ、そのまま宇宙に飛び立ってしまう。
これらの事例から分かるように、ひみつ道具が関わると急激に悪化させることが多い*16
言ってしまうと全ての元凶なのだが、あくまでもひみつ道具とわかっている視聴者によるメタ目線で見た場合の話。
極端に走り過ぎるきらいはあるが、本人からすれば対象物が未来の品物で息子や友人がその道具で何かしているとか、やってはいけない操作があるなんて分かりようもない。
逆に玉子の行動が事態の重要性に気づく契機になることもあるため*17、一概に悪化したとは言い切れない部分もある。また『鉄人兵団』では、敵の大規模進行を遅らせたとも考えられる行動をしている。

一人称は「私」。
二人称は「あなた」。
のび太のことを「のび太」、「のびちゃん」、「のび太さん」*18
ドラえもんのことを「ドラちゃん」、
のび助のことを「あなた」と呼ぶ。

主な台詞

「ひげなんかはやしちゃってえらそうに!」
「イヌとかネコとか恐竜とかかってるんじゃないでしょうね。」
「うちは三人家族よ。のび太でしょ、パパでしょ、わたしでしょ。」
「ジングルベルジングルベル、月が出た、おいらは浮かれてポンポコポンのポン」
「オッペケペッポー、ペッポッポー。アジャラカ、モクレン!!」
「まあっ、勉強してる!!気がへんになったんじゃないかしら。」
「なんだよ、ダメおやじ。」
「何言ってるの。ドラちゃんも私の子よ」

余談

  • アニメ第1作でのび太のママを務めた小原が第2作第1期でのび太を担当している。そのため、シンエイ動画から第2作第1期のオファーを受けた際、引き続きのび太のママ役かと思っていたとか。
  • 第2作第1期でママを演じた千々松幸子は『ど根性ガエル』のピョン吉役など、やんちゃな男子役として定評がある故、上述した『もちぬし探査機』ではピョン吉に近い喋り方で幼少期のママも演じており、声優の凄さを感じさせるエピソードとなっている。とはいえ、初期回やママの出番が少ない劇場版では男子やモブ役を担当する機会もあったが。また、『ドラえもん』放送開始年に長女を出産したことから、母親役には相当の思い入れがあるという。第2作第1期最終回直前に放送された『スーパーJチャンネル』の特集コーナー(吹き替えの裏側に密着)ではナレーションを担当している。インターネットではそれほど目立っていない。しかし、2006年から始動したバトルロワイヤル企画では、登場するたびにディアボロの如く殺されるやられ役として人気に。




追記・修正頼んだわよ。


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最終更新:2026年08月15日 13:13

*1 これは『ドラミちゃん』という別作品で、彼女が世話をしたのび太の遠い親戚の母親が「のぶ子」(玉子とは顔形は全く違う女性)だった。

*2 漫画連載及びアニメの放送期間の超長期化に伴い、他のキャラクター達と同様に曖昧にされている。

*3 旧姓は藤子・F・不二雄が適当に辞書を引いて出て来た文字から取ったとのこと。

*4 大抵1時間、最高で2時間15分をマークした。

*5 『ふんわりズッシリメーター』。ちなみに、ストレスの原因は無理なダイエットによる空腹である。

*6 『百丈島の原寸大プラモ』。アニメ第2作第2期では流石に酷すぎたからか、このセリフはカットされた。この件もあってか、後の『海底鬼岩城』では終わらせた宿題を見せることで信じてもらえた。

*7 『ドラえもん のび太と鉄人兵団』。この件もあってか後のエピソードである『宇宙戦艦のび太を襲う』では地球侵略を企む宇宙人の存在についてのび太とドラえもんが相談しようとしたが(この時は「相談に乗るわよ」と言っていたが)、どうせ信じてくれないだろうと諦めるシーンがある。

*8 主要登場人物の中でもジャイアンが家の店番をしていたり、当時の世相的にはそれ自体はそれほどおかしなことではないが。

*9 尤も、昭和の男子児童は冬でも大抵半ズボンだったようだが。実際、溺愛されてるスネ夫も半ズボンである。

*10 『虫スカン』より。尤も「嫌われる」薬による正しい効果なので影響をはねのけたしずかちゃんがすごいのだが。

*11 それに該当するシーンはカットされることも多くなった。

*12 当人も長らく存在を忘れており、ドラえもんとのび太から人形を見せられても当初全く思い出さなかった。

*13 ただし、後にドラミのもしもボックスで元の世界に戻そうとした時に「魔法世界もパラレルワールドとして続いていく」と言われたことから、物語冒頭で元の世界に戻したら、ドラえもんとのび太がいない=予言の5人が揃わない魔法世界の地球は魔界に侵略されていた可能性もある。よってある意味では玉子の行動が魔法世界の地球を救うことになったとも言える。

*14 ファンからは「未来の息子の嫁を殺しかけた」と揶揄される。

*15 ある意味では「実の息子を殺しかけた」ともいえる。

*16 大長編の事件の始まりは玉子のやらかしのイメージが強いかもしれないが、例えば『ドラビアンナイト』の場合、元を辿ればジャイアンとスネ夫が絵本をごちゃ混ぜにしたのが原因である。

*17 例えば『雲の王国』ではドラえもんとのび太がノア計画を知ることが出来、『夢幻三剣士』ではピンチからの脱出を果たして仕切り直せてもいる。

*18 原作