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更新日:2026/04/04 Sat 19:50:45
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「こんな仲間たちがいるのだ、魂が闇に堕ちる心配などない! 最高の酒樽を開けろ!」
ヴァレンサイン・ファーファラ(Valenthyne Farfalla)は、『
スターウォーズ・シリーズ』の登場人物。
映画本編から千年前に生きた
ジェダイマスターで、当時存在した「ジェダイ卿」という立場の一人。
新シス大戦の末期に、武闘派ジェダイを集めた独自の軍閥「光明軍団」に所属し、シス帝国の首脳部「暗黒同胞団」と戦った。
◇性格
「コルサントでは、身なりも重要だ」
種族としては人間とボサンの混血で、上半身は人間だが、下半身は山羊やヒツジなどの偶蹄類に似ていて、太ももが毛むくじゃらで、膝から先はほっそりとし、逆関節のように見える。
蹄もあり、そのため靴を履くことはない。
上半身はほぼ完全に人間。
ウェーブのかかった金色の髪に、碧眼、エルフ耳、というおとぎ話の主人公のような端正な見た目に加えて、中世の騎士を思わせるような金色の鎧、風邪にたなびくマント、その他貴金属や宝石による装飾で全身を彩った、出る世界を間違えているんじゃないかといわんばかりの
「美男」。
かなりの
気取り屋だったのも確かで、伝説の英雄のような口調で話し、まるで貴族のような(というか実際に
貴族の出身なのだが)物腰で振る舞うので、「ヒーロー気取り」「虚飾にまみれたお貴族サマ」と彼を嫌う人間も大勢いた。
ただ、意識してそういう振る舞いができるだけあって、ファーファラは交渉や説得などのスキルに長けていた。
彼の飾り気も「虚飾」ではなく「機知に富む」「魅力的な人だ」と信奉する人も多かった。
総じて、戦士よりも外交官や政治家向けの人格だったと言える。
もっとも、仲間のホス卿は軍人としての能力が突出し、逆に意見の違う相手と交渉したり、大勢を説得して味方に付けたりといった芸当はまったくできなかったため、ホス卿とファーファラは互いに足りない部分を補い合える関係ではあった。
問題は、ホス卿がファーファラのことを見下し、嫌悪していたことであったが。
一方、戦争に直面したジェダイマスターとして肝も据わっており、戦場では勇敢な指揮振りでも知られていた。
ホス卿とは関係が悪く、ときにはお互いに罵詈雑言をぶつけ合うことさえあったが、それでもホス卿の覚悟や信念は尊敬しており、最後は彼の側が折れて引き下がることが多かった。
しかしホス卿の友情は本物だったが、それ故にホス卿の無惨な死がトラウマになり、それが「ルーサンを生き延びたシスがいる」と聞いた際に、ファーファラの暴走を招く遠因ともなった。
◇能力
「マスター・ラクスタとウォーラーを探しに行くのだ。彼らも惑星ルーサンでホスに仕えてくれた。きっと同行してくれる」
多才なジェダイマスターだったといわれる。
所有する
ライトセーバーは、通常の円筒型。光刃の色は時期によって変わっていて、ルーサンの戦いでは青色だったが、戦後にはなぜか黄色の光刃に変わっている。
ライトセーバーの剣術フォームはマカシを得意とした。優雅で洗練された太刀筋で、どちらかと言うと防御に長けていたという。
フォースに関しては一通り使えたが、特にフォースのバリアを作り出すことに長けていた。
ただ、純粋な剣術はあまり得意ではなかったようで、最後の戦いではジェダイの
ウェポンマスター、ラスクタ・ルスよりも腕が大きく劣り、
「下がって! 邪魔になるだけよ!」とまで言われている。
現に
ダース・ベイン戦ではライトセーバーを二度も手から弾き飛ばされた。
(これはダース・ベインがマカシの太刀筋を突き崩す、強力なドジェム=ソの使い手だったことも関係しているだろう)
単一の戦士としてはさほどでもないが、彼の能力は上述通り、外交交渉と組織のとりまとめにこそあった。
シス戦争では、数ヶ月のうちに新たに300人のジェダイ騎士と大勢の兵士をかき集め、戦後には銀河共和国元老院とジェダイ最高評議会の仲介役として重要な役割を果たしていた。
【作中の活躍】
◇前歴
「ペルニカー、あなたは立派なジェダイでした。あなたは特使として私の父を説得し、共和国に導いてくれました……」
ファーファラ家は代々「ジェダイ卿」だった。
この「ジェダイ卿」というのは、言わば土着化したジェダイの軍閥である。
当時、銀河共和国とジェダイ騎士団はシス帝国に対して劣勢となり、戦力を蕩尽して、傘下の星系に大規模な援軍を遅れなくなってしまった。
そんな情勢下で、それでも最前線に派遣され、シス軍を撃退したジェダイは、コルサントに帰還して次の辞令を受けることを「せっかく解放したこの地域を見捨てるようなものだ」と批判し、復員を拒絶。
そのまま現地政府に居着き、実質的な君主として、星系の守護に尽力するようになった。
これを「ジェダイ卿」といい、彼らは妻子を持ち、子供にもジェダイの技を教えて、跡継ぎとする場合があった。
ファーファラ家もそのようなジェダイ卿を担った家だった。
どうやらジェダイ卿のなかには、コルサントのジェダイ騎士団を嫌う層も一定以上あったらしいが、ファーファラ家の場合はジェダイ騎士団でも外交で鳴らしたジェダイマスター、
ペルニカーがよく交渉し、銀河共和国の麾下に復した。
当主の息子
ヴァレンサイン・ファーファラもこのペルニカーの仲介で、コルサントに赴き、ジェダイ騎士団で訓練を受けた。もっとも、それ以前から父の元で訓練は受けていたと思われるが。
いつしか彼の父も引退または戦死し、ヴァレンサインがファーファラ家の新当主として、ファーファラ家の軍勢を束ねてシス帝国と戦い、故郷を守るようになった。
なお、ジェダイ騎士団との関係も彼は悪くなく、トワイレックのジェダイマスター・
コペッツとも肩を並べて戦っていた。
ただ、コペッツはいずれかの時点でシス帝国に寝返ってしまった。
1010BBY、武闘派のジェダイマスター、
ホス卿が、
スケア・カーン率いるシス卿の大軍勢「暗黒同胞団」を打倒するべく、各地のジェダイ騎士・ジェダイ卿を糾合して
「光の軍隊」を結成した。
ヴァレンサイン・ファーファラも、傘下のジェダイ騎士百名を中核とする軍隊を率い、中世の戦列艦のような姿を持つ宇宙戦艦
「フェアウィンド」に乗り、ホスの軍隊に加わった。
ヴァレンサイン・ファーファラは大変な美男で、かつ装飾や化粧にもこだわる伊達男だったため、少なくない人たちから「軍人には見えない」と嘲笑された。
特に、光明軍団のリーダーにして質実剛健を地で行くホス卿とは極めて相性が悪く、対立することも多かった。
しかし、直属のジェダイだけで百人を抱え、フォース使いではない一般兵士はさらに多く、また人当たりがよくて人望の篤いファーファラは、光明軍団では実力面・組織面ともにナンバーツーに位置する重鎮だった。
実は当時の銀河共和国最高議長に推薦する声もあった。当時はジェダイ騎士が議院や議長になることがあった。というか、ここ四百年近くはずっとジェダイ騎士が最高議長に選出されていたという。ジェダイ卿といい、映画本編とはまったく違う時代であった。
ただ、彼は前線に参加するためにこれを辞退。ルーサンの戦いが始まっていたことも関係している。
代わって就任したのがコルサントの名門出身ターサス・ヴァローラムで、彼は四世紀ぶりの「ジェダイではない最高議長」となった。
なお、かつて同僚コペッツがシスに寝返った経験からか、女ジェダイ騎士・
ギサニーが暗黒面に落ちていることにいち早く気づき、兄弟子の
キール・チャーニーの暗殺を間一髪救ったことがある。
◇ルーサンの戦い
「各地の人々を勧誘してきましょう。許可をいただければ、光明軍隊に参加する準備ができている百人、いや三百人のジェダイを連れて戻ります」
1002BBY、ホス卿はシス帝国の支配下にある「惑星ルーサン」がシス帝国の心臓部になると直感し、ここに攻め込んだ。
シス側も、スケア・カーンとコペッツが「このホス卿の軍勢さえ滅ぼせば、もはやジェダイ騎士団や銀河共和国には戦力などない」と見抜いた。光明軍団から寝返ったギサニーの情報もあり、シスも全戦力をここに集結。
光明軍団と暗黒同胞団の総力戦となった。
ファーファラも光明軍団の主力として奮戦したが、ルーサン揚陸を果たした光明軍団に対して、シス軍の宇宙艦隊が星系を封鎖して共和国軍の後続を断ち切ってしまい、ホス卿はルーサンに孤立してしまった。
光明軍団はゲリラ戦に転向するが、戦力はひたすら消耗してしまう。
ファーファラは、銀河共和国や各地のジェダイ卿をもっと幅広く呼び集めるべきだと感じていた。
もともとホス卿は、性格が狷介で、闘争心が強すぎるあまり平気で他人を罵倒した。これが「強者のカリスマ」と感じて惹かれる人間もいたが、「横暴な戦争屋」として嫌う人物も同じぐらいいた。
ファーファラは、こうした「ホス卿を嫌う人たち」も説得し、呼び寄せるべきと判断。それはホス卿にはできない芸当であり、自分がやるべきことだと表明した。
惑星ルーサンを離れたファーファラは、数ヶ月のあいだにコルサントの銀河共和国政府やジェダイ騎士団、各地のジェダイ卿などを説得して回り、新たな軍勢を再編成した。
そして援軍を率いてルーサンに攻め込んだが、シス帝国の宇宙艦隊は巧みに防衛線を展開し、ファーファラ率いる共和国艦隊を寄せ付けない。
さらに同じくジェダイ卿の一人だったラザル王が裏切ってファーファラの部隊に攻撃を掛けてきたため、こちらへの対処も必要となった。
ファーファラが攻めあぐねる最中に、突然、シス艦隊が防御態勢を解除し、共和国艦隊への攻撃を開始した。
鉄壁の防御網も、攻撃を開始すれば、隙はどうあってもできてしまう。
ファーファラに取っては千載一遇の好機。彼は自らの旗艦を先頭にして、ルーサンに突入。
光明軍団の本陣に駆けつけ、いままさにホス卿の首脳部を全滅させるところだったスケア・カーン直卒のシス卿たちを襲撃。
不意を突かれた上に、疲弊しきっていない新手のジェダイ300人が相手となってはスケア・カーンたちも適わず、多くの死傷者を出して撤退した。
◇ホスとの対立
「言い訳だ! 臆病者の一番の武器だ!」
「私の部下を臆病者呼ばわりしないでもらいたい、閣下! 彼らは裏切り者ラザル王と戦い、軌道上のシス封鎖を突破してここまで――」
「黙れファーファラ! お前の声を聞いてもむかつくだけだ! 何だ、金と絹で飾り立ておって! ジェダイがこんな格好をするものか!?」
ところが、ホス卿は激怒した。
旗艦から降りてきたファーファラに向けて、ホス卿は「この臆病者め!!」「どこで道草を食っていた!!」と大声で罵倒。
挙げ句の果てには「貴様がのんびり蹄を磨いているからからペルニカーも死んだのだ!!」と当たり散らした。
ペルニカーはファーファラの父の代から親しくし、ヴァレンサインをコルサントに案内したという意味で、叔父にも等しい相手だった。そんな彼の戦死はファーファラも哀しませたが、
「カーンを倒すのは真のジェダイだ! お前は好きなだけ宴会で踊っていろ!!」
と、お前はジェダイではないとまで罵倒されて、ファーファラも怒りで顔色を変えた。
そして、こういう頭に血が昇ったホス卿を諫め、宥める役割を担っていたのも、死んだペルニカーであった。
ただでさえ不仲だった両者の怒りはここで頂点に達し、ファーファラもホス卿を猛然と面罵。罵詈雑言をぶつけ合った末に、ファーファラは自分の旗艦に戻り、「敗残兵」を見捨ててさっさと前線に行ってしまった。
ホスの頭の血も下がらず、さっさと戦場を求めて歩き出してしまう。
加えて、ファーファラとホスが去ってしまった光明軍団の本陣を女シス卿ギサニーが襲撃。
ジェダイの少年兵ダロヴィットが寝返り、光明軍団の幹部キール・チャーニーが戦死するなど、さんざんな目に遭った。
さらにファーファラには、一つ別な懸念があった。
彼は、ホス卿のなかに暗黒面の萌芽を感じたのである。もっとも、もともと武闘派の彼にはそれは不自然ではないが、その上にスケア・カーンがまだジェダイだったころ、ホス卿とは面識があり、二人はその頃から対立していたという。
そのスケア・カーンへの恨みが、長く続く戦争とペルニカーの戦死で膨れ上がり、さらに自分との対立で取り返しのつかないレベルまで膨れ上がっているのではないかと、ファーファラは懸念していた。
◇思考爆弾
「あいつは何と言ってきた?」
伝令「深く謝罪し、そして――」
「はっ! 聞いたか? ホス卿が謝罪だと! 高慢な大物が這いずり回って来るとは!」
「待て……」
「ホス卿の心は氷の惑星のように冷たいという。それなのに、自ら頭を下げたと言うのか?」
ファーファラの指揮する共和国軍は、勢いを駆って暗黒同胞団の立てこもる洞窟へと攻め込んだ。
この過程で、ホス卿からの手紙が届いた。
ファーファラと決裂した直後、ホス卿は度重なる疲労から昏睡に陥ったが、その夢のなかで戦死したペルニカーが現れ、フォースを信じ、ファーファラと和解するよう伝えていた。
それが、フォースに溶けたペルニカー本人の言葉だったのか、それとも単なる夢だったのかは分からない。しかしホス卿は、折しも関係修復のため独断でやってきたファーファラ配下の使者に「自分が悪かった」と、詫びの言葉を手紙に託して、ファーファラに届けさせたのだった。
ファーファラも、彼を嫌っていたわけではない。もともと嫌っていたのなら、十年も戦場で肩を並べたりはしない。
それに、「傲慢で恩知らずな老いぼれ」とまで思っていたホスが、初めて自分から頭を下げたことに、純粋な驚きと感激もあった。
ファーファラも手紙を送って自分たちの場所を伝え、戦場で合流することにした。
ところで、洞窟を守るシス軍の指揮官は、かつてファーファラと同僚のジェダイだった、トワイレックのシス卿コペッツだった。
長い戦争で疲弊したシス軍と、新規参戦したファーファラ軍では戦力差はあまりにも大きかったが、それでもシス軍で随一の将軍と唄われたコペッツは光明軍団に切り込み、ファーファラの前まで現れた。
しかし、その頃には彼は満身創痍で、ファーファラも彼に降伏を勧めた。周囲のシスにも、降伏する者は多くいたのである。
ところがコペッツは、意味深な笑みを浮かべると「まず俺を殺せ。そうしてくれたらカーンの企みを教えてやる」と言い出す。
彼の覚悟と、何よりもその言葉の不吉さを感じたファーファラは一騎打ちに応じた。
ニヤリと笑ったコペッツは、最後に「カーンはソートボムを使うつもりだ」と言い残して、ファーファラのライトセーバーによって斬られた。
コペッツを倒したファーファラは、別の道からシスの洞窟に向かっていたホスを発見、大急ぎでカーンの計画を聞かせた。
しかしホス卿は、すでにソートボムがほとんど完成していることに気付いていた。彼はソートボムの知識を持っていたのである。
そしてホスは、カーンを止められる万一の可能性に賭けて、百人の決死隊を率いて洞窟に踏み込むことを決意。
ファーファラには、ほかの軍勢を率いて急ぎ撤退し、ルーサンからも逃げるよう言い残した。
「行かねばならん。カーンが仕掛けたのなら、必ず使う。我々に残された唯一の希望は、彼と対峙することだ」
「では私も同行します、我が主よ!」
「感謝する、ファーファラ。だがこの洞窟はお前たちの行くべき場所ではない。お前たちの生と死は、開けた空のためにあるのだ!」
ファーファラはやむなくこれに従い、ルーサンから脱出。
程なくして炸裂したソートボムにより、暗黒同胞団は全滅、ホス卿と決死隊のジェダイも全滅し、その他多くのシスやジェダイを巻き込みながら、「ルーサン戦役」の最後の一戦は終結した。
◇戦後のジェダイ
「暗黒同胞団が敗北したいまこそ、元老院はこの戦争に終止符を打ちたいと思っているのだよ。共和国の将来を左右する重要な法案が審議されているのだ。ヴァローラムはその採決前に、私との協議を望んでいる」
ジョアン「その法案は、ジェダイにも影響を与えるのでしょうか?」
「もちろん。想像もつかないほどね」
「ルーサンの戦い」でシス帝国の首脳部・シス卿が全滅したため、戦争は銀河共和国の勝利となった。
ファーファラは、ホス卿亡き後の共和国軍最高司令官に就任。
またジェダイ最高評議会や銀河共和国最高議長ターサス・ヴァローラムとも連絡を取り合い、戦後世界の運営に尽力した。
ターサス・ヴァローラムは「ルーサンの改革」といわれる一連の改革を断行した。
これは軍縮を中心とした平和主義に舵を切るもので、それでなくても「共和国軍」は長年のシス帝国との戦争で戦力を消耗し尽くしており、その軍隊を再建しないと言うだけで、軍縮は自然と果たされた。
ジェダイ騎士団もこの流れに乗り、「ジェダイ卿」の解体に着手。
ファーファラは立場上「共和国軍の総司令官」で「有力なジェダイ卿」と、権益を真っ先にそぎ落とされる対象だったが、もともとジェダイとして精神修行をよくしていた彼は、この政策を「必要な措置」として受け容れ、むしろ不満を持つ軍人たちや一部のジェダイ騎士を説得した。
ホス卿のもと弟子だったジョアン・オーソンを自身のパダワンとして引き取り、ナイトへの成長を待って、ヴァローラムの警備担当に任命したのも、戦後の対処の一つである。
また、シス帝国は首脳部と主力のシス卿が消え去って大混乱に陥っていたが、残存戦力は残っており、それらへの対処もファーファラが指揮していた。
一方、ファーファラは「シスはあのルーサンで全滅した」と信じていた。
しかし、ルーサンの戦場跡地で「戦死者を祀る霊廟」を建設する計画が持ち上がったことで、わずかな暗雲が立ちこめる。
この霊廟建設計画について、ファーファラは
「物質的な記念碑などジェダイは必要としない」と否定的だったが、ジェダイナイトに叙任したジョアン・オーソンの
「ジェダイにと言うより、共和国市民のために、わかりやすい象徴が必要です」という主張には一理あると認めた。
また、もと最高議長ヴァローラムは
惑星セレノーでテロリストに襲われた際、ジョアン・オーソンに命を助けられた恩義もあり、その彼からの依頼と、光明軍団の功績などからも、計画に賛同していた。
かくして慰霊碑建設計画は元老院で裁可され、予算が下り、人員も派遣されたが、現地では謎のフォース使いによる妨害が行われ、工事がなかなか進まなかった。
その妨害をしていたのは、ルーサンに住むフォース使いの医療師で、片腕を失った青年、ダロヴィットだった。
「ルーサンの戦い」当時、少年兵として光明軍団に招かれ、戦場の現実とジェダイの弱さに変心してシスに寝返った、フォース感応者の少年である。
彼はシスにも幻滅していたが、ジェダイもまた嫌っており、そのジェダイを美化する霊廟など、見たくなかった。
◇惑星タイソンの決闘
「私はホス将軍に誓いを立てた。シスが銀河から一掃されるまで休まないと約束した。私は今でもその誓いを守るつもりだ」
事態解決のため、コルサントからはファーファラの弟子ジョアン・オーソンが派遣された。
もとシスとは言え、現役のシスではなく、ライトセーバーも利き腕も失った医療師を問答無用で誅殺するのは忍びなく、オーソンはダロヴィットを詰問。
ダロヴィットのジェダイ嫌いを直すまでには到らなかったが、とにかく対話はできた。
ところが、その対話の流れで、ダロヴィットは「ソートボムの爆発後に、シスの暗黒卿を見た。シスは滅んでなどいない」「死んだギサニーはそのシスを『ベイン』と呼んでいた」と発言したことで、オーソンも顔色を変えた。
オーソンはダロヴィットに、コルサントのジェダイ最高評議会で証言してくれるよう懇願。
ダロヴィットとしても、そのシス卿に連れ去られた従妹のことはずっと気がかりだった。そしてジェダイ騎士団を利用して、従妹を助けられるのではという思いもあった。
彼はコルサント行きに同意した。
しかし、二人がコルサントに到着し、オーソンがまずファーファラに報告するまでのあいだに、突然ダロヴィットは消えてしまった。
慌てて調べると、「ダロヴィットとおぼしき青年が、女性ジェダイ、ナリア・アドルと共に宇宙船に乗り込み、どこかへと旅立った」ことが分かった。いや、ダロヴィットがナリア・アドルを人質に取ったのかもしれない。
ただならぬ事態が起きたと察したファーファラは、報告に来たオーソンとほかにジェダイ三名を招集、急ぎダロヴィットの船を追跡。
実はこの時、ファーファラは最高評議会への連絡を取らなかった。あの「ルーサンの戦い」で、もしシスが生き延びていたというのなら、命と引き換えにシスを全滅させたと信じたホス卿の犠牲が無価値になると、ファーファラは感じた。
そして彼は、報告に行く猶予もないと、急いで親しいジェダイだけを連れて飛び出したのだ。
頭に血が昇っていたと言えるだろう。
やがて辺境域にある
惑星タイソンに到着し、古代シス卿の寺院で不審な宇宙船を発見。
ファーファラたち五人のジェダイは、この古代シス卿
ベライア・ダーズの要塞跡地で、待ち構えていた二人のシス卿、
ダース・ベインと、ナリア・アドル……に変装してコルサントに侵入していた
ダース・ザナーを見つけ、直ちに戦闘に入った。
最初は、アイソリアンのジェダイマスターが
「戦闘瞑想」の秘術で戦場のフォースを支配し、ファーファラたちを支援したことで、ジェダイ側が優勢だった。
しかしダース・ベインは全身を覆う謎の鎧により、ライトセーバーの光刃を跳ね返し、こっちの攻撃が通用しない。
ダース・ザナーも防御向けのフォーム「ソレス」に熟達し、ジェダイの攻撃を見事に捌いて、隙を見せない。
それどころか、シス師弟の剣術と戦闘力は、ジェダイたちよりも明らかに上回っていた。
さらに、自身も「戦闘瞑想」に熟達していたダース・ベインは、ジェダイの強さのカラクリをすぐに読んだ。
ダース・ベインはたちまちアイソリアンのジェダイマスターを殺害。
戦況は逆転し、ヴァレンサイン・ファーファラはダース・ベインの「ドジェム・ソ」による強烈な剣撃を防ぎきれず、その首をはねられて戦死。ほかのジェダイたちも全滅した。
◇死後の動向
それから程なくして、惑星アンブリアの医療師から「シスの暗黒卿がここにいる。引き取りに来てくれ」という通信が入った。
ジェダイ最高評議会は、今度は十四名ものジェダイ騎士を動員してアンブリアに急行させた。
その通報地点にいたのは、バラバラに切り刻まれた医療師の死体と、数本のライトセーバー、そしてファーファラのライトセーバーを手に持ち、殺意と暗黒面のフォースを剥き出しにして、ジェダイの侵入者を見つめるダロヴィットだった。
ダロヴィットは奇声と共にジェダイに斬りかかるが、数の差を覆すことはできず、一瞬でジェダイによって殺された。
ジェダイ部隊は、このダロヴィットが最後のシス卿だったと判断。
ファーファラのものを含むライトセーバーと、医療師の惨殺死体を回収して、コルサントに引き上げた。
この五人のライトセーバーは、医療師の死体とともにコルサントのジェダイ聖堂墓地に埋葬された。
ファーファラは最初、「ダロヴィットがルーサン戦役の後にシスを発見した」と報告を受けてから、詳しいことを最高評議会に伝えていなかった。ホス卿の死が無価値になりかねない話を聞いて、頭に血が昇っていたのである。
その上、ダロヴィット追跡のため、大急ぎでジェダイ数名を率いて飛び出した(しかももう一人の報告者だったジョアン・オーソンも連れて行ってしまった)ため、ダロヴィットの詳しい話が最高評議会に伝わらないままになっていた。
ダロヴィットを「最後のシス」と誤認したのも、無理はなかったのだ。
以後、シスの暗黒卿は千年近くもの潜伏を続ける事となった。
【余談】
初登場は「ルーサンの戦い」を描いたコミックシリーズ。
しかし、実は最初のコミックでは、ファーファラは「ルーサンの戦い」の時点で、ソートボムにより死亡したことになっていた。
正確には、ソートボムの発動後、なんとか地上に這い出したダロヴィットに、生き残りの兵士が「みんな吸い込まれていった……みんな……」と震えながら述べるシーンがあり、その兵士の回想として「仲間のジェダイたちや降伏したシスたちと共に洞窟に吸い込まれていくファーファラ」が描かれており、設定資料集でもファーファラはこの際に戦死したとされていた。
その後、ダース・ベインを主人公とした小説で、ファーファラはホスの頼みでソートボムの範囲外に逃げてルーサンの戦いを生き残り、その後惑星タイソンにてダース・ベインに討ち取られた、という設定に変わった。
直接登場はしないが、『クローンウォーズ』のシーズン2・11話にて、ジェダイ聖堂内部のステンドグラスのひとつが「ルーサンの戦い」を描いている。
その中にファーファラの姿もあり、本編中にも下半身だけがわずかに映っている。
追記・修正はイケメンの人々でなくてもできます。
最終更新:2026年04月04日 19:50