ダース・ベイン

登録日:2025/03/25 Tue 23:00:00
更新日:2025/04/16 Wed 14:29:25
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「大昔、シスは互いに殺し合い、自らの欲望の犠牲となった。灰となった多くのシスの中で、私だけが生き残った。私は知識をひとりだけに伝えることにした」


【概要】

ダース・ベイン(Darth Bane)とは、『スターウォーズ・シリーズ』の登場人物。
シスの暗黒卿である。
映画本編から1000年ほど前、ジェダイ騎士団に滅ぼされたシス勢力「暗黒同胞団(ブラザーフッド・オブ・ダークネス)」の最後の生き残りであり、以後ダース・シディアスを含めた「ベインの系譜」の始祖となった男。
シスは同時代に師匠と弟子の二人しか存在してはならないという「二人の掟」を定め、千年にわたる雌伏と研鑽の道を切り開いた。

カノン設定ではごくわずかな設定しか語られない。
従って以下の設定は、断りない限りレジェンズ設定のものである。



【人物像】

◆性格

「平等などというものは、大衆をなだめるための欺瞞にすぎぬ。周りを見渡すがいい、分かるはずだ。力を持つ者、力と意志を持って導く者がいる。そして、従うべき者たちがいる。貧弱で、価値のない、隷属する以外には何もできない者たちが」

一言でいえば「暗黒面の求道者」
シスの大義はどうあるべきか、を熱心に考える性格で、彼の人生はほぼそれに費やされている。
そのためにダース・レヴァンフリードン・ナッドを筆頭とした、過去のシス卿の霊廟も調査した。
こうした性格面はダース・プレイガスなどに近い。
なお、種族は人間。目の周りに青黒い刺青を施している。190cmから2mほどの大男で、禿げ頭。左側頭部にあざがある。
顔色の悪いナッパといわんばかりの強面だが、「ルーサンの戦い」での26歳当時からこんな顔だった。まるでどこぞの強面中将である。

最終的に、ベインは「二人の掟」を中心とする「ベインの流儀」に行き着く。
シスの暗黒鏡は当代の代表たるマスターと、弟子のみとする。弟子が一人前のシスとなるには、師匠を超える実力を持ち、師匠を殺す必要がある。これによって、師匠と弟子で常に切磋琢磨させ、生き残るシスを常に先代よりも強くさせる。
弟子が弱いままであった場合、師匠は弟子を見捨て、殺すことも許容される。そうならないように、弟子は実力を磨かなければならない。
常に相克を前提とする殺伐とした流儀ながらも、それによって強いシスを相生できる、というものである。

ベインが特徴的なのは、自分自身も例外とはしていなかったことである。
彼の弟子はダース・ザナーだが、ベインがとある強敵との戦いで苦境に陥った際、ザナーは師匠に加勢しなかった。
ベインはこの敵を撃破したあと、ザナーに「なぜ俺を助けなかったのか」と問いかける。
それに対してザナーは「マスター・ベインが勝つことはわかっていたし、もし負けるというなら、マスターはシス卿に相応しくなかったとわかるだけです。だから手助けをしませんでした」と答える。
この、弟子が師匠を値踏みしたような言動に対して、ベインは「その通り。最も強いものだけが生き残るべきなのだ」大いに満足したという。
ベインの「なぜ助けなかったのか」は詰問ではなく、師匠の苦境を助けない弟子、ここから導き出すべきシスのあり方はいかなるものか、という問いかけであったわけだ。


「なぜだ。私に毒を盛る勇気はあるのに?」
カーン「私は……私ではない!」
「謝罪は必要ないぞ。勇気ある決断だった。私は君を賞賛しているのだ」

それでいて、ベインは意外にも、他者に対する寛容さも持ち合わせていた。
特徴的なのは前半生の「暗黒同胞団(ブラザーフッド・オブ・ダークネス)」との向き合い方。
ベインは、暗黒同胞団を嫌っていた。同胞団のやり方では、シスは現状維持を続けたまま弱体化し、最終的にどこかで崩壊すると見、比較的早い段階で同胞団の解体を企画した。

それでいながら、なぜかベインは同胞団に向けて対話を続け、場合によっては同胞団に参加し、協力までしている。
特に、同胞団のリーダー・スケア・カーン卿に敵視されたり、果ては彼からの刺客ギサニーに殺されかけたりしたにもかかわらず、ベインはカーンもギサニーも特に憎まなかった。それどころか、ジェダイの軍隊に苦戦する同胞団を訪れ、再び所属している。
最終的に、カーンがベインの一大作戦を妨害し、ギサニーもカーンの妨害を是認したことで、とうとうカーンやギサニー、同胞団を決定的に見限るわけであるが、逆に言うとそれまでは彼らと協力する意図があったようだ。

最終的に、ベインは不老長寿の道を模索し始める。それは「弟子が師匠を克服する」という二人の掟に反することだ、とダース・ザナーは見なし、ついに彼に敵対する。
しかし、ベインの真意は「ダース・ザナーは自分に敵対する意思がないのでは?」と悩み、さらに「強いシスがさらに強い弟子に倒されれば、全体のシスが強くなる。しかし弱くなった師匠を若さ以外取り柄のない弟子が討ち取るようでは、シスは弱くなる一方だ」と悩んだ結果、「ダース・ザナーが倒すに足る、常に強いダース・ベインである必要がある」という意味で不老長寿を目指したのであり、むしろ弟子に対する師匠の熱意のようなものも感じられる。


こうした、懐の深さというか、忍耐と寛容さはほかの場面でもしばしば発露された。
例えば、晩年のベインはシスの遺産を調べるため、一人の「シス研究家」を雇った。
彼はフォース感応能力はない一般人で、にもかかわらず「シス研究家」を名乗り、自分はシスのすべてを知っていると豪語していた。
実はベインは、恐怖も暗黒面も知らないで豪語するこの研究家を、内心では激しく嫌っていたらしい。しかし、今やジェダイに滅ぼされたことになっている身の上を鑑みて、しかもこの男はなんだかんだシスの遺産を見つける腕はあったので、我慢してずっと雇い続けた。このあたりもベインの懐の大きさを示すものだろう。
基本的にストイックな面もあり、莫大な資産を持ちながらもそれらを享楽には使わず、常にシス教団のために使い続けた。この点は、後のシスたちが意外なほど質素な服装をしていることにもつながっている。

また、毎日少なくとも一時間はじっと瞑想して感覚を磨いていたらしい。


もちろん、シスの暗黒卿である以上、必要とあればいくらでも冷酷になれるし、殺戮もいとわない
ある一件で著しく弱体化した際には、自分の懐中を狙った死体漁りたちを一人ずつ殺し、彼らが感じる恐怖と苦痛の念を利用して周辺のフォースを暗黒面に傾け、自らの回復の糧とする、という離れ業を見せている。
そういう、一人一人殺して恐怖を煽り、最終的に皆殺し、という冷酷さを持ちながらも、目的もない殺戮は嫌っており、そういうことをする連中も軽蔑した。
後年のダース・プレイガスはシスを「残忍な殺し屋ではなく、未来を作り上げるものだ」と規定したが、ダース・ベインもそういう考えだったと思われる。



◆能力

「私は多くの儀式を学んでいる。多くの神秘を知っている。そして、それらを使いこなす強さを持っている」

シスの暗黒卿というだけあって、主にフォースの法術とライトセーバーの剣術を駆使する。
もともと大柄な体格で、しかも筋肉質なため、戦闘時にはその膂力を活かした攻撃的なスタイルを好む。

使うライトセーバーはもちろん赤い光刃のシス型。
当時の暗黒同胞団の剣術指南、トワイレックのシス卿カシムから送られたもので、柄が曲がっていたという。
ただ、ベインのライトセーバーは実は作品によって違いが多く、カーブドヒルトの場合もあれば直線型の一般的なセイバーを使う場合も多かった。
ベインが二本以上持っていたのか、頻繁に作り替えていたのかは不明。

後に彼は、「オーバリスクの鎧」を全身に装着する。オーバリスクという名の大量の寄生虫が彼の全身に張り付いて硬質化したもので、ライトセーバーの光刃も弾く防御力を誇る。
代償として、虫たちがベインの表皮に食らいついているため、常に全身が痛痒感にさいなまれることになったが、苦痛をテコに感情を奮い立たせるシスにとって、これはかえって力を引き上げる効果があった。

この鎧で肉体面の防御力を得た彼は、その頃から戦闘フォームを完全攻撃型の「ドジェム=ソ」を採用した。
ジェダイ部隊に見つかった際には、ジェダイ側から致命傷となるはずの攻撃を何度も受けながらも、それらをすべて鎧で弾いていき、ドジェム=ソの攻撃力だけを活かしてついには殲滅してしまった。
一方、力任せなために技量は劣っていたらしい。実際、その鎧がなければとっくに負けていたはずだった。

「ダン・メック」という技にも長けており、惑星コリバンでは自分のライバルの戦意を喪失させた。

ただ、この鎧はデメリットも割と多く、最終的にベインはこれを外す方法を模索するようになった。
ついでにいうとこれは「鎧」というより虫が張り付いている状態なので、自由に脱げないという呪いの防具的な問題もあった。風呂とかどうしてたんだろう。十年ぐらい着用してたんだけど。
実際、目立ってしょうがないし、敵地に潜伏しての工作や、密かに有力者と密談すると言うこともできないので、かなり困っていたらしい。


フォースの技も強力。
もともと、シスの古文書を愛読するなど、本人の学習意欲も高く、コリバンで本格的に学んでからはめきめきと腕を上げた。
最終的には霊廟を崩壊させる勢いのフォースの念力を発動させたり、ギサニーが披露したフォースライトニングを学び取ったりと、天賦の才を努力で磨き、極めて優れたフォース使いとなっていた。

また、彼はほかのシスと協力して一つの大技を作る、ということができた。
参加したシス全員が思考を一致させて、一人一人では制御不可能なレベルのフォースを動員する。それをベインが操り、エネルギー(例えば炎)に変換して、目標の敵にたたきつける、という芸当である。
これは大きな成果を上げた。
この技法の究極系が思念爆弾(ソートボム)で、彼はこれをさりげなくカーンに教え、ルーサンで起動させてシスとジェダイを消し飛ばした。

また彼は「死のフィールド」なる術を披露した。一定空間のフォースを支配し、内部にいる敵からエネルギーを搾り取り、一気に乾燥させて殺す、という大技である。
しかし、どうもベインが独自開発して実験もしていなかったらしく、使ってみたらベイン自身もエネルギーを使い果たして危うく死にかけた。このときは、とっさに死者から絞り出したエネルギーを吸収して事なきを得ている。


一方、それだけの実力者でありながらも、ベインは割と窮地に陥ることが多い
油断からギサニーに毒を盛られたり、剣の達人であるシス卿カシムに敗北しかけたり、シスになる前のダース・コグナスにあっさり捕縛されたりと、敗北や苦戦描写が多い

オーバリスクの鎧も実は問題があり、常に自分の精神を(苦痛で)奮い立たせるのはいいが、表皮の虫たちは生きており、彼らがベインのフォースを少しずつでも吸収している。
そのため、ベインが自身のフォースを細かく操ろうとすると、自身のフォースが全身の虫たちに引っ張られてしまい、細かい作業が難しくなったらしい。
結局、フォースライトニングを浴びた際に虫たちは死滅したが、この際にも毒がなだれ込んで死にかけてしまった。


【生涯】

◆前歴

ダース・ベイン、俗名「デッセル(Dessel)」。種族は人間。
出生はBBY1026、アウターリムの惑星アパトロスで、貧しい鉱山労働者ハーストの息子として生まれた。母親はデッセルを産んだ際に死亡。父のハーストは粗暴な性質で、息子にも頻繁に暴力を振るっていた。
やがてデッセルは16歳から鉱山夫として働くようになり、過酷な労働を通じて筋肉や体幹、そしてフォースの感応能力を成長させていった。

ある日、泥酔した父ハーストがデッセルを罵倒、激しい暴力を振るいだした。
デッセルは肋骨にヒビが入るほど殴られ、それでも無言で堪えていたが、ついに我慢の限界に達した息子は父が寝込んだ後に「巨大な手が心臓を圧迫する姿」を思い浮かべ、念じた。
翌朝、ハーストは死んでいた。デッセルは半ば無自覚ながら、フォースを使って父を殺していたのだ。
ただ、この時点でデッセルは「自分がやった」とは気付かなかったらしい。とはいえ、父の死後は自信が湧いてきたようで、他の鉱夫たちの横暴にも耐えられる強さを身に付けた。
喧嘩をふっかけてきた鉱夫がデッセルの目玉を潰そうとしたのを感知して逆にその指をかみ切ったり、賭博でデッセルに負けたのを逆恨みして襲い掛かってきた相手をとっさに返り討ちで刺し殺したりと、フォースによる感知能力を半ば無意識にだが掴みつつあった。


◆新シス大戦

その後、デッセルはいかなる経緯でか、シスの暗黒卿スケア・カーンが率いる暗黒同胞団(ブラザーフッド・オブ・ダークネス)に参加して、銀河共和国と戦っていた。新シス戦争の時代である。
当時のデッセルはシス卿ではなくあくまで雑兵の一人でしかなかったが、立派な体格と重火器を扱う技量から、仲間からも一目置かれていた。

ある任務で、敵が閃光手榴弾をデッセルの目の前で炸裂させた。
さすがのデッセルも視界を失い窮地に陥ったが、一時的に視力を失ったことでかえってほかの感覚が研ぎ澄まされ、敵・共和国兵士の姿を目ではなくフォースで捉えることができた
フォースに導かれるまま、目の見えないまま銃を操り、数秒のうちに目の前の敵兵を全滅させた。
この戦いで、デッセルは自分でも知らないほど強いフォース感応者だったことが発覚。このことは彼を見込んだ隊長の推挙*1でトワイレックのシス卿コペッツに伝わり、さらにシス卿も認めたことでデッセルは、シス帝国の首都惑星、コリバンに移住することになった。
彼が「ベイン」という名を用いるようになったのはこの時である。

当時のシスは映画本編の時代と違い、シスの暗黒卿だけでも数百人から数千人もいる時代であった。師匠となるシスは大勢いる。
シスの本拠地・惑星コリバンのアカデミーに到着したベインは、シス卿クォーディスカシムのもとで、シスの道を学び始めた。
ベインは当初、シスを歴史の観点から学ぼうと思っていたが、当時のシスマスターたちは「今は亡き時代の遺物に拘るのは良くない」としたため、ベインは少なくとも入門した初期は古文書の研究をやめ、肉体と精神の鍛錬に尽力した。
入門時期こそ遅かったが、ベインはフォースの技能、シスの法術について急速に腕を上げていき、兄弟子たちをあっという間に追い越していった。


◆ベインの挫折と奮起

しかしベインは挫折に直面する。
入門して間もなくの頃、ベインは先輩の一人に試合で負けたことがある。それから腕を上げたベインは、この先輩に再び挑戦し、今度はベインが勝った。
しかし負けた先輩は逆にベインを激しく罵倒。売り言葉に買い言葉でベインも怒り、ついに暗黒面のフォースをその先輩に叩きつけ、殺してしまった。
幸い、シスマスターたちはベインの「仲間殺し」を咎めるのではなく、「それほどに成長した」と褒めた。

が、当のベインは「数年前に父を殺したのもこの技だった」と思い到り、父や仲間をあっさり殺せる自分に、そしてフォースの暗黒面に対して恐怖した
フォースは心が平穏でこそ扱えるものだ。怒りを用いて奮い立たせることもできる。しかし迷いがあってはそうもいかない。
自分自身を恐れ、迷い、身がすくんだベインは、フォースを扱えなくなった。試合に出れば大敗し、シスの仲間たちからも軽んじられた。

ベインは今度は資料室に向かった。入門すぐのころは師匠たちから止められたが、師匠たちの教えでは行き詰った彼は、現状打破のためにもシスの歴史や暗黒面の力について、書物と知識から学ぶことにしたのだった。
そうするうち、ベインは現在自身も所属する「暗黒同胞団」に疑問を持ち始めた。特に現在のシス卿で「ダース」の称号を持つ者がいないことに気付いた。同胞団の指導者スケア・カーン卿が、ダースの称号を禁じていたからだ。
彼は、我らの同胞団には本質的な欠陥があるのでは、と考え始める。


そのころ、実技面でもベインは大きな転機を得る。
当時暗黒同胞団とシス帝国は、ジェダイ騎士団および銀河共和国と千年も戦争を続けていた。しかし両勢力とも千年も滅びていないということは、千年も共存しているということであり、時には両者が交流することもあった。
この時もそうした事例が起きた。ジェダイの一人が暗黒同胞団に離反していたのだ。
この元ジェダイの女性はギサニー(Githany)と言ったが、彼女は暗黒同胞団でのし上がるためにも、孤立していたベインに協力を申し込んできた。
ベインとギサニーは意気投合し、ベインはシスとして学んだフォースの技術を、ギサニーはジェダイとして学んだライトセーバーの剣術やフォースライトニングを、それぞれ相手に伝授。その過程での仲にもなった。
やがてベインは、古代シスの知識と現代シスの見識、それにジェダイの哲学と剣術を総合して発展させ、フォースについて深い見識と力量を獲得した

ついには、同期で随一と言われた生徒に挑戦して、これに勝利。
その実力を認めた別のマスター・カシムから、かつてナダスというシス卿が持っていたカーブドヒルト・ライトセイバーを贈られた。
しかしベインは、この頃には暗黒同胞団の在り方に対して強い疑念を持つようになっており、ついにその方針を巡ってマスターたちと対立。とうとう同胞団を一人抜け、銀河系各地に点在する古代シスの霊廟を巡り、暗黒同胞団をも超越してシスやジェダイを超えるさらなる領域へ進む道を模索し始める。


◆ダース・レヴァンの霊廟

「この星のダークサイドは強い。コリバンよりもはるかに! ジェダイを滅ぼす力は、カーンの同胞団ではなく、ここにあるのだ!」

旅の途中、ベインは惑星レオンにたどり着く。惑星コリバンよりもさらに強い暗黒面の力を持つこの星で、ベインは数千年前に活躍したシス卿ダース・レヴァンの霊廟を発見。その最奥に分け入り、ついにダース・レヴァンのホロクロンを入手した。
その知識を数カ月にわたって研究したベインは、フォースとシスについてより多くのことを学び、ついにはジェダイを倒す前に、まずは暗黒同胞団を滅ぼす必要があると確信する。

一方そのころ、暗黒同胞団では離反したベインを討伐するべしという風潮ができていた。
提唱者は他でもない、同胞団のリーダー、スケア・カーン卿だった。ベインは決裂した際に暗黒同胞団を批判していたからである。
まだ同胞団にいるベインの親友ギサニーが、フォースの予知でベインが惑星レオンにいることを視たこともあり、カアンはベイン暗殺のため、同胞団でも「ブレードマスター」の異名を取る剣豪カシムを送り出す。

カシムはダース・レヴァンの霊廟でベインと対峙。カシムはダブルブレードライトセイバーで、ベインは単刃のライトセーバーで激しく渡り合う。
剣術は最初ベイン優位かと見えたが、カシムはダブルブレードを二つに分割して二刀流を披露。実はカシムは同胞団にいた時「二刀流など邪道」と言っていたため、ベインはまさかカシムの本領が二刀流などとは思いもしなかった。
二刀流を相手にした経験が無いことに加え、カシムの二刀流剣術はベインの実力を明らかに上回り、追い込まれたベインはついに階段から足を踏み外して隙をさらした。

しかしカシムがとどめを刺すべく斬りかかった瞬間、ベインは自分にはカシムにはない「武器」をもう一つ持っていることに気付く。
数か月間この霊廟で修行を積んだゆえの「地の利」である。
ベインはとっさにライトセーバーを捨てると、怒りの感情を爆発させて霊廟のフォースを起動、コリバン以上というその莫大なパワーを振るって、カシムに叩きつけた。
カシムもさすがで、とっさにフォースシールドを張って凌ごうとしたが、ベインのパワーによってついに霊廟が崩壊、カシムはその瓦礫に押し潰された。
暗黒同胞団の主要メンバーにして「ブレードマスター」の異名を取る、当代主流のシス卿カシムを討ち取ったベインは、自らをただのベインではなく「ダース・ベイン」と名乗るようになった。


◆アンブリアでの窮地

「私はシスの暗黒卿、ダース・ベインだ。私は生き残る。どんな犠牲を払っても」

暗黒同胞団の剣豪カシムが敗れたことは、ほどなくスケア・カーンたちにも伝わった。
幸いにもというか、暗黒同胞団はジェダイ軍相手に優勢である。
惑星ルーサンには、ジェダイの猛将ホス卿が自身の軍閥光明軍団(アーミー・オブ・ライト)を率いて橋頭保を築いていた。しかし、その直後にシスの宇宙艦隊が惑星の軌道を封鎖し、ホス卿に続くはずの共和国軍艦隊とジェダイ騎士団のルーサン上陸を阻んだ。おかげで光明軍団は孤立して勢いを失い、共和国艦隊は鉄壁のシス艦隊に攻めあぐねている。
これを機にカーンは、ベイン抹殺に本腰を入れる。

今度の刺客は同胞団の女性シス、ギサニーである。かつてベインと共に学び合い、愛情を結んだ彼女だったが、それゆえに彼女はベインのことをよく知っていた。ベインは同胞団に収まる器ではなく、同胞団を残すためにはベインを殺さねばならないとしていた。

折しもベインは、謝罪の上で同胞団に戻りたいと打診してきている*2
ギサニーは同胞団からの使者としてベインに面会すると返信し、両者は不毛の惑星アンブリアで面会することにした。

二人は、惑星アンブリアナット湖にて面会した。この湖は毒水に満たされていたが、それゆえに星の暗黒面の中枢となっている。シスの会合の舞台としてはおあつらえ向きである。
この時点でベインは、同胞団を滅ぼすことも一つの案として考えていたが、悩みがもう一つあった。いくらベインでも、自分一人ではシスの再編など無謀である。最低一人は弟子が欲しい。しかし、そんな才能のある弟子にはほとんど心当たりがない。
ただし、今度の使者は自分もよく知るギサニーだ。彼女なら自分の弟子・パートナーとしては十分な実力がある。その意味でもこの会合は、ベインにとって楽しみだった。

だが残念ながら、そのギサニーはベイン暗殺の意志を固めていた。

到着したギサニーは、まずかつての恋人と熱いキスを交わしたが、彼女の唇には毒が塗られていた。
ただ、その毒は弱いもので、今のベインを殺せるものではない。ベインはその毒を察知したことは伏せ、そして彼女の殺意にも目をつむり、ギサニーに「自分と新たにシスの教団を作り、その弟子とならないか」と説得した。ギサニーが、しばらく見ないうちに暗黒面の力量をさらに深めていたことも、ベインを魅了していた。
しかし結局、彼女は同胞団とカーン卿への忠誠を優先し、会談は物別れに終わった。彼女は一足先に星を発ち、ベインは星に残った。


その直後、ベインは猛烈な苦痛を味わって悶絶した
ギサニーは確かに唇に毒を塗り、それをキスを通じてベインに流しこんでいた。ベインはそれを察知し、この毒では殺せないと安心していた。ただし、彼女が唇に二種類の毒を塗っていたことには気づかなかった。
遅効性で強力な毒を下に塗り、その上に即効性で弱い毒を塗る。そして両方を流し込む。ベインは弱い毒にだけ気付き、強い毒には気づかなかったのだ

ベインは悶絶しながらも周囲のフォースを取り込もうとしたが、この惑星は生物がほとんどいない不毛の世界で、フォースが弱い。暗黒面の中枢である毒水の湖も、ベインを救うほどの力はなかった。
さすがのベインも絶望した。猛毒に耐えかねて、ついに彼は地面に倒れ伏した。

ベインは、ここで死んだかもしれない。
しかし、運命は彼を生かした。

倒れたシス卿を、死体漁りの一家が見つけたのだ。
彼らが金目のものを盗もうと近づいたところ、ベインは渾身の力を振るってライトセーバーを起動。死体漁り一家を子供から一人ずつ殺し、彼らが発する「恐怖と苦痛の感情から乱れた暗黒面のフォース」を吸収して、毒を抑え込めるギリギリまで復活。
さらにしばらくのち、死体漁り一家に同行していたケイレブという男も見つけた。幸いにも、彼は医療技術がある。
ケイレブはシスを嫌い、ベインの脅迫に抵抗したが、彼が連れていたを人質にされてはどうしようもなく、ついにベインを治療した。

復活したベインはケイレブ父娘を殺すことも考えたが、まだ何かの役に立つと考え、部下として引き連れることにした。
やがてどこかから宇宙船を回収し、ベインは惑星ルーサンに向かう。


◆ルーサンの戦い

「ジェダイを倒す方法は、個々では戦わないことだ。全体が一体となって戦うことだ! 憎しみは忘れろ! 赤熱する怒りも、銀蛇のごとき野心も忘れろ! 自我を忘却し、より深く手を伸ばせ! ダークサイドに触れよ! ダークサイドは一つである。ダークサイドと一つになりたくないか!?」
「そうだ! そうだ! 一つに!!」

ベインは惑星ルーサンに入り、暗黒同胞団の司令部を訪れた。
居並ぶシス卿たちも、二度の暗殺を生きて突破したダース・ベインには驚愕しつつ、ついにベインを「卓越したシス」として、自分たちの同列に加えた

会議場に迎え入れられたベインは、まず同胞団のシスたちが「暗黒面の真の力に、諸君ら自身が臆している」と批判。
そして、現在ルーサンに上陸したまま孤立しているジェダイ軍団「光明軍団」を倒すために、ひとつの作戦を提案した。

その作戦とは「戦闘瞑想」と呼ばれる手法で、同胞団のシス卿たちが全員一丸となって大量のフォースを動かし、それをベインが敵に向けて叩きつける、というものである*3
この計画は実行に移された。十数人もの、しかも当時最高クラスのシス卿たちが一心になってフォースを手繰ったのである。莫大なエネルギーが収束され、さらにそれをベインが炎に変換してジェダイの陣地に叩きつけた。しかも夜襲である。不意を衝けた。
突然の、しかも強烈すぎる一撃に、光明軍団は大損害を出した。生きて炎の海から脱出したのはほんのわずかだった。

しかし、ベインがジェダイの敗残兵にとどめを刺そうとした瞬間、それまで操っていた莫大なフォースが離散した。
このフォースのあまりの強大さと、それをベインが操ることに怯えたスケア・カーン卿が、他のシスたちに命令して布陣を崩したのである。そして「敗残のジェダイはスピーダーで駆逐すればいい」と言い出した。

ベインは激怒した。さらにギサニーも「こっちの方が楽しそう」とカーンに就き、飛び出してしまう。
さらに、一人残っていた青肌トワイレックのシス卿コペッツ*4からも「我々のエネルギーを全て吸い尽くしているかのようで、みんな怖くなったんだよ」と否定される。


「同胞団は粛清すべきだ。シスを破壊し、再構築する必要がある」

ここに到り、ベインは同胞団を決定的に見限った。
この後もベインは同胞団の拠点に居続けていたが、その本心は同胞団を滅ぼすことにあった。

シス卿クォーディスも訪れた。彼はかつて剣豪カシムとともに、コリバンに来たばかりのベインの師父となった男である。
彼は「ベインがルーサンに来た本当の目的が分かった」と言って忠誠を誓った。ベインは興味をひかれたが、クォーディスは「ベインがカーンを倒し、同胞団を掌握するのを手助けできる」と述べていた。
ベインはかつての師をも見限り、「自分の願いは暗黒同胞団の支配ではなく破壊だ」と告げ、さらに口封じにクォーディスをフォースで絞殺した。「師匠越え」を果たしたのである。


◆暗黒同胞団の滅亡

「カーンは愚者だった。彼は同胞団をシス本来の教えから遠ざけた。彼はダークサイドの本質そのものに背を向けたのだ」

カーンが残存ジェダイ掃討のため自ら全軍を率いて出撃すると、ベインはその隙に司令室に入り込み、惑星ルーサンを封鎖していたシス艦隊に「正面に展開している共和国艦隊を攻撃しろ」と命じた。
もともとジェダイの光明軍団は、ルーサンに橋頭保を築いて、共和国艦隊を引き込むはずだった。だが光明軍団の揚陸後にシス艦隊がルーサンを封鎖したため、共和国艦隊はルーサン揚陸に失敗し、光明軍団は敵地に孤立。カーンはこの状況を良しとし、シス艦隊には封鎖と防御を徹底させ、光明軍団を圧迫していたのだ。
しかしシス艦隊が攻撃に転じれば、封鎖線もどうしてもほころびる。そして共和国艦隊もこのほころびを見逃さず、大勢のジェダイを乗せた揚陸艦がついに封鎖線を突破、おりしもカーンによって全滅寸前だった光明軍団に合流した。

敗残のジェダイを倒すはずが、突如無傷のジェダイ部隊に背後から襲われたカーンたちシス部隊は奮闘するも大敗。カーン自身も負傷し、死の寸前まで追い込まれ、それでも何とか戦地を潜り抜けたが、出撃したメンバーのほとんどが死んでしまった。

帰還したカーンは、ベインが封鎖戦を崩したと知って激怒。ベインに追放を言い渡す
さらに自分は切り札「思念爆弾(ソートボム)」の使用を決意した。大勢のシス卿が精神を一致させてフォースを一極に集中させて「フォースの結晶」を作る。それを起爆させると、すさまじいエネルギーが炸裂してすべてを消滅させる。
カーンはこれで光明軍団を殲滅するとした。
もちろん、シスたちもその爆弾の威力圏内にいる。しかしカーンは「暗黒面のフォースに通暁していれば、暗黒面のフォースの破壊力から身を守れる」と説明していた。

しかし、それらはすべてベインによる策略だった。
実はスケア・カーンは、ジェダイに殺されかけた際に死の恐怖に怯え、パニックに陥っていた
そんな状態のカーンに、ベインはフォースのマインドトリックで暗示をかけた
「ベインは同胞団を支配するつもりだ。すぐにも追放しなければならない」「ジェダイは思念爆弾で殲滅するべきだ」と。錯乱していたカーンにはよく効いた。
逆に、カーンの側もベインにマインドトリックを仕掛けていた。「このベインは他のシスたちから信頼されていないようだ。自分は同胞団の支配者にはなれない。諦めなければならない」と。
しかし、錯乱していたカーンの技は効かなかった。それどころかベインは、カーンのマインドトリックに引っかかったふり(●●)をして、さりげなく同胞団から離れ、思念爆弾の爆破圏からも離脱した。


ベインが脱走してからしばらくのち、果たしてスケア・カーンは思念爆弾を起動させた。

大きな振動が洞窟の奥から響く。
思念爆弾を止めようとしたジェダイたちも、周囲にいたシスたちも、そしてカーンを見限り逃げようとしたがあと一歩間に合わなかったギサニーまでもが、全ての生命エネルギーを吸い取られ、肉体を溶かされ、魂をはがされた。
数秒後、不可視の爆風は爆心地へと収束、後には死者たちの魂を吸収した銀色の球体と、一部のだけが残った。

この思念爆弾の炸裂により、暗黒同胞団は全滅。これはシス帝国の壊滅をも意味した。
この「ルーサンの戦い」を以って、千年に及ぶ新シス戦争は集結した。
以後、銀河共和国は平和の時代が訪れたとして、軍縮の時代を歩むこととなる。


◆シスの再建

「他のシスは存在しない。これからも現れないだろう、我々以外には。一人の師匠と一人の弟子。一人は力を体現し、もう一人は力を渇望する」

しかしダース・ベインは生きていた。
暗黒同胞団をシスの停滞を招くとして自滅させ、またジェダイにも大打撃を与えた。ホス卿を初めとする武闘派を喪ったジェダイ騎士団には、もうこれ以上戦う力はない。
ベインはいよいよ、自分を頂点とするシス教団の再建に乗り出した。

そして彼は、新しい弟子となりうる逸材を見付けていた。ザナー(Zannah)というフォース感応者の少女である。
彼女はシスではなくジェダイが連れてきた。当時、ホス卿光明軍団は戦力不足にあえいでおり、少しでも素質あるものなら子供でも最前線に駆り出していた。そうした少年兵はフォースの能力はあってもそれを使いこなすだけの精神面が練り切れておらず、暴走することも多かった。
しかもザナーは、共にルーサンの戦場を駆け抜けた仲間の生物を、ジェダイに殺されてしまった。
逆上した彼女は幼いながらも暗黒面のフォースを爆発させて、「友人」を殺したジェダイ二人を殺害。その後の思念爆弾からも逃げて、一人でルーサンの荒野を生き延び、そして目の前に現れた大柄なシス卿にも全く動じず、むしろ静かな殺意を宿した目つきで睨み据えた。
そんなザナーにベインは感激し、その場で彼女を拾い上げて自分の弟子にすると宣告した。
ダース・ザナーである。


ベインとザナーは、ルーサンを離れる前に旧同胞団の基地跡地から有用な資料を求めていた。
特に価値のあったのはベインが絞殺したクォーディスの遺産で、ひとつは「古代シス卿フリードン・ナッド(Freedon Nadd)の墓地が、惑星オンダロンの衛星ディクサンにある」という資料。もうひとつは生前のクォーディスが培っていた莫大な財産の銀行口座だった。
ベインは、後者の財産をシスが闇で生きるための生活資本とし、前者の資料は自身がフリードン・ナッドにシスの道を学ぶためのきっかけにすることとした。

また、このルーサンを出るまでの間に、ザナーの従兄弟のダロヴィットという少年と出会った。
ダロヴィットもジェダイ騎士団が連れてきた少年兵で、最初はザナーと再会して喜んだが、彼女からもう自分はダース・ベインの弟子だと聞かされると、無謀と承知でベインに攻撃を掛けた。
実のところベインの腕なら、子供のジェダイなど瞬殺できる。実際そうするつもりだったが、その寸前にザナーがダロヴィットを攻撃し、少年の右腕を粉砕してしまった。

ザナーは、ダロヴィットがベインに殺されないために、彼を無力化させたのだ。それはいわばシスにはふさわしくない「慈悲」の感情である。
しかしベインは、あえて弟子を咎めず、またその心を汲んで、痛みにうめくダロヴィットをも見逃した

いよいよルーサンを離れるにあたり、ベインはまず衛星ディクサンにはベイン一人で行くこと、ザナーとは十日後に本星オンダロンで落ち合うこと、しかしザナーは最初の試練として、オンダロンまで自分ひとりの力で行くこと、を伝えて、惑星ルーサンを離れた。

「でも、どうやってそこまで?」
「お前は我が教団の後継者として選ばれた者だ。然るべき方法を見つけるだろう」
「もし見つけられなかったら?」
「そのときはお前が後継者にふさわしくないことが証明される。私は別の弟子を探すだろう」


◆衛星ディクサン

「これはオーバリスクといい、暗黒面のフォースを養分として成長する寄生虫だ」

目的地に着いたベインは、クォーディスやカーン卿の亡霊(幻影?)に悩まされたり誘導されたり、はたまたこの星特有の獣を撃破しつつ、フリードン・ナッドの霊廟を発見。
しかしナッドのホロクロンを回収しようとした瞬間、ベインは金色のフナムシのような昆虫に食いつかれた。
驚いたベインは振り払おうとしたがフォースもライトセーバーも通じず、それどころか次々と沸くその虫に、とうとう全身を覆われてしまった。

全身に張り付いた虫どもに肉を噛まれ、苦痛にさいなまれるベインだったが、そこにホロクロンの知識が語り掛ける。
この虫はオーバリスクという寄生虫の一種で、宿主の肉を食らいながらも、同時に宿主の血管・血液に特殊な化学物質を送り込み、再生能力とフォース感応能力を引き上げる。
またシスの技法で考えるならば、虫に絡みつかれ肉を限られる「苦痛」は、暗黒面のフォースへの習熟度をいやでも高めてくれる成長器具である。
ついでにいえば、オーバリスクはライトセーバーの光刃も弾く外殻を持つため、全身を覆ったそれらは鎧に等しい。
オーバリスクは本来、寄生相手の口や呼吸器官も塞いで殺してしまうが、これを免れるための方法はホロクロンの知識が与えてくれた。
永遠に表皮を食われる苦痛はベインも閉口したが、それでも正気を保ち、ホロクロンも研究。
数日後には霊廟を離れてオンダロンに向かい、地元のゴロツキと交戦中だったザナーも回収。
いよいよザナーを養育し、シス教団の再建を本格化させた。


◆ザナーの教育

「情報は一種の商品だ。売買の対象となりうる。現金などというものは、秘密を買えるかどうかのものしかない」

ベインとザナーは、惑星アンブリア*5に拠点を構え、以後十年を過ごす。
ベインはまず現役のシス卿として、ザナーに新しいシス卿の存続方法として「二人の掟」を教えて、すぐジェダイに挑むのではなく闇に潜り続けるべきと教授。
さらに、これからのシス卿は「忍耐強く、計画を練り、秘密を保つべき」と教えた。
もちろん、シスに属するフォースの技術も教えている。

一方で将来の共和国転覆の下準備として、広い情報ネットワークを構築し、銀河系に起きていることを素早く知って、いざ共和国を乗っ取りジェダイを滅ぼす際には効果的に動けるようにした。
こうしたベインの試みは、やがて金融界運送界にまで波及していくことになる
ときには、ベインやザナーが自ら紛争地帯に赴き、暴動や陰謀を煽ることもあったらしい。

BBY990。ザナーは惑星セレノーで現地の反共和国解放戦線と接触し、前最高議長ターサス・ヴァローラムの誘拐を計画した。
この反共和国解放戦線の指導者は、セレノーの貴族でフォース感応者であるヘットン伯爵である。
ヘットンはシスになりたいと願っており*6、彼が率いた反共和国解放戦線もつまるところシス卿と合流するための烽火だった。そして現れた美女ダース・ザナーに接触し、なんとかシスに加えてくれと頼み込んだのだ。
ザナーは彼と協力し、ヴァローラム前最高議長の誘拐に踏み切るが、失敗して撤収。
その後、ザナーはヘットン伯爵と護衛のアンバラ人の暗殺者8人を伴って、ひとまずマスター・ベインのもとへと帰還した。

しかしベインは怒った。ザナーが教えたはずの『秘密主義』をあっさり破って客人を連れてきたからである。しかもヘットンはベインに謁見するや、いきなり「お前を殺して自分がシスになる」と豪語して護衛とともに襲い掛かった。
結果は当然ベインが返り討ちにするのだが、弟子の不始末に激怒したマスターは弟子を激しく折檻
彼女は悲鳴を上げつつも、セレノーでヘットンから「古代シス卿ベリア・ダーズの古代要塞が、惑星タイソンにある」と聞き出していたことを伝えて、なんとか許しを得られた。

話を聞いたベインはさっそくタイソンに向かい、見事にベリア・ダーズの古代要塞を発見、ホロクロンを発掘して新しい見地を学んだ。
一方ザナーには変装してジェダイ聖堂に行けと命じた。この頃にはベインは、もうオーバリスクの苦痛から学べることは少なくなったと考えており、これを除去する方法をジェダイ聖堂で調べさせたのだ。

ところがザナーは、ジェダイ聖堂の公文書館でよりによって従兄弟のダロヴィットに見つかってしまう。
いくら変装していようが、余人は騙せても、兄妹同然に育った相手は無理だ。しかも彼はジェダイ評議会に、このことを……つまりシス卿の弟子が生きていることを伝えていた。
しかし、ダロヴィットには同時に、従妹への未練もあった。彼はザナーのもとに走り、ジェダイに告発したことを伝えて、一緒になってコルサントを離れてタイソンに向かった。


◆タイソンの戦い

「ジェダイに見つかったか」

なんとかタイソンに帰り着いたザナーは、マスターにジェダイに追われたことを報告。
ここに至っては致し方ない、ベインも覚悟を決めてベリア・ダーズの古代要塞でジェダイを迎え撃った。

攻め込んだのは、かつての光明軍団でホス卿と肩を並べた偉大なジェダイ、ヴァレンティン・ファーファラを筆頭とする精鋭五名。
シス側の二倍以上の数だったが、ベインは十年の修行による成長とライトセーバーを弾くオーバリスクの鎧によりジェダイの攻撃を寄せ付けず、ついにベインがファーファラともう一人を、ザナーが別のジェダイ二人を討ち取る。
最後に残ったひとりに、ベインは渾身のフォースライトニングを放った。

ところが、ここで最後の一人がフォースライトニングを跳ね返した
この雷撃を浴びたオーバリスクは全て死滅したのだが、虫たちは噛み付いていた口から毒素を吹き出した
ザナーはすぐさまライトセーバーで最後のジェダイを殺したが、ベインは全身の皮膚から毒素を流し込まれて、虫の息になっていた。

ザナーは、ベインとダロヴィットを宇宙船に運ぶと、ひとまず惑星アンブリアに戻り、ケイレブを呼び寄せた。
もう十年以上前、ギサニーに毒を盛られて瀕死になったベインを回復させた、医療技術者だ。

しかし彼は、治療を拒んだ。十年前は娘が人質にされたが、もう彼女は別の星系に旅立っている。もうシスに脅されはしない。
一方でケイレブは、「ザナーとベインがジェダイに降伏するなら、治療を請け負う」と言った。ここまでついてきたダロヴィットも賛同した。彼は、幼なじみの従妹を救いたかったようだ。

ザナーはついに、降伏を受け入れた。ケイレブはジェダイ聖堂と連絡を取り、惑星タイソンでジェダイ部隊を殺したシス卿が、いまは惑星アンブリアで捕虜になっていると伝えた。

ケイレブは約束通りベインを治療。
数日後、ベインが目を覚ました時にはオーバリスクの鎧も毒も抜けていた。
ザナーはマスターに一部始終を伝え、失望したベインは「ジェダイの捕虜になるぐらいなら、今ここで俺を殺してくれ」と頼んだ。


ところが、ベインの予想はここで覆った。
ザナーはベインの容体が落ち着き、かつジェダイ部隊が来たのを感じると、突如ケイレブを殺し、さらに暗黒面のフォースを用いて、ダロヴィットを発狂させたのだ。

シス卿師弟を捕縛するべくジェダイ部隊が到着したとき、そこにいたのはフォースとライトセーバーを振り回して襲い掛かるダロヴィットだった。
ジェダイはすぐさま、ダロヴィットを殺害。彼が持っていたライトセーバーがファーファラの遺品だったこと、また共和国に連絡したケイレブの死体も確認されたことから、「惑星タイソンでファーファラたちを殺したのは彼」と断定。
ついにジェダイは「このダロヴィットが最後のシス」と誤認して、シスの暗黒卿は滅びたと発表した
……その床下に、本物のシス師弟が隠れていることに、ついにジェダイたちは気付かなかったのである。


ダース・ザナーは、ダース・ベインに自分の力と知恵と勇気、すなわちシスとしての成長ぶりを表明したのである。
ベインは大いに満足し、いつの日か、彼女が自分をも倒して、新たな弟子を取るだろうと語った。


◆新しい悩み

「精神転送の儀式について、確認したい」

BBY980年ごろには、ベインとザナーはシウトリックIVの屋敷に住んでいた。
十年でシスの資産は大きく増え、それを使った情報ネットワークはさらに広くなった。
また、ベインは自分の知識をすべてホロクロンに記録し、また「民間のシス研究家」を装って、シスの遺物を大量に入手していた。

しかし、ベインは弟子を心配していた。ダース・ザナーはこの十年というものベインに挑戦せず、シスマスターの座を狙っていない様子なのだ。
シスが常に二人だけ存続すると定める「二人の掟」は、法系を保ちつつも存在を隠す意図があるとともに、弟子が一人前になるには師匠を越えねばならない、という意味もある。そして強いシスをさらに強くなった弟子が倒すことで、シスは代を重ねるごとに強くなる……というものだ。
ところが、ザナーが師匠殺しを先延ばして、ベインが老衰して弱体化してから襲い掛かるつもりなら、これはマズいことになる。「強いシスを克服してさらに強いシスが育つ」のが目的なのに「シスが弱ってから克服して次のシスとなる」なら、これでは弱いシスを再生産するだけである。
さらにベインは、十年前の惑星タイソン戦以来、どうも自分の力が衰えつつあることを自覚していた。全身から毒を注ぎ込まれたのがまずかったのかもしれない。まだ四十六歳だが、老いが気になり始めていた。

折しもベインは、ダース・アンデッドゥ(Darth Andeddu)という古代のシス卿の情報を手に入れた。彼は暗黒面のフォースを用いて、何世紀も生きたという。ダース・ベインはアンデッドゥの秘術を学び、シスを救おうと決意した。


ベインは「セップ・オメック」という商人を装って、シス研究者の権威アーゲル・テンと落ち合った。
アーゲルはシスでもなければ本人が言うほど暗黒面に詳しくもなかったが、さすがに素人よりは詳しい。今回もベインが求めたダース・アンデッドゥに関する情報を見つけて、ベインに売った。

その資料からベインはさっそく、ディープコアの惑星プラキスを訪問*7。アンデッドゥを祀る霊廟を発見し、そのホロクロンも回収した。
そこで得られた知識は「エッセンス・トランスファー」といい、自分の精神を他人の体に宿す、という技法である。
これはシスでも「非常に危険」と言われる秘術だったが、ベインは自分の強固な意志なら可能と判断したようだ。


◆ケイレブの娘

「今日からお前はシスのダース・コグナスだ」
「訓練を始める覚悟はできています」
「まだだ。まだやらねばならない重要なことが一つある」

ベインがシウトリックIVの屋敷に戻ったとたん、彼は殺し屋に奇襲された。しかも殺し屋を率いる女性イクトッチイサシー・ティンの種族)はフォース感応者である。
本名は不明で、「女ハンター」とだけ呼ばれていた。
ベインはすぐさま反撃したが、イクトッチイがベインに切りつけたナイフには神経毒が仕込まれており、ベインは気絶、捕らえられてしまった。

ベインを拉致したのは、惑星ドアンの女王セラで、彼女はベインを二度助けた治療師ケイレブの娘だった。
彼女は父の仇であるシスに様々な毒を用いて拷問を掛けるが、ベインは屈せず、さらに「あのケイレブを殺したのは私ではない」と指摘、さらに「ケイレブが死んだのは彼が弱かったからで、もちろん今このベインが囚われているのも私が弱いからだ」とシスらしい物言いをして、セラを動揺させる。

さらにこのセラの配下にはルシアという女性がいた。
彼女はもう二十年以上前の新シス戦争当時、まだ「デッセル」という名前だったベインの部下だった。
ルシアは、久しぶりのベインの冷酷さには慄きつつも、かつての戦争で命を救われたことは覚えており、ついにベインに毒の中和剤を撃ち込んで開放させた。
ベインはすぐさま看守を殺して牢から脱出、宇宙船の格納庫に到着したが、そこでルシア、そしてダース・ザナーに出くわす。
ルシアはベインに「せめてセラだけは殺さないで」と頼むため、そしてザナーは、今こそベインに挑戦するために。

ザナーはまずルシアを殺害し、さらにベインに斬りかかる。
「師匠としてすべての知識を弟子に伝えないこと」を糾弾するザナーに対し、ベインは「貴様はまだ修行が足らん、シスマスターにはふさわしくない」と言い返す。
しかし、ライトセーバーを没収されている彼は、ザナーに対して不利は免れなかった。

そのとき、ベインに逃げられたと知ったセラが、この基地を爆破した。
ベインはこの機を逃さず、天井を崩落させて自分とザナーを岩盤で遮った。
やむなくザナーは自分の船へと走り脱出。ベインも、先に彼を捕えたフォース使いのイクトッチイが、ベインのライトセーバーを差し出して「わたしを弟子にしてください」と頼んだこともあって、脱出に成功した。
また、彼女とベインがアンブリアに戻ると、そこでセラに出くわしたが、こっちも復讐を諦めるから、あなたたちも暗黒面から離れるのです、と訴える主君を、彼女は一瞬で殺害した。

このイクトッチイの女性はフォースが強く、シスになる意志も強い。必要な冷酷さも備えている。
そう見て取ったベインは、彼女に「ダース・コグナス」の称号を与え、暫定的な弟子とした。

ただ、ダース・ザナーの問題は残っている。
コグナスを新たに弟子にするにせよ、ザナーを呼び戻すにせよ、ベインとザナーは決着をつけねばならない。

ベインはザナーの宇宙船に通信を送り、惑星アンブリアに来るように命じた。ザナーもそれにすぐ応じた。決着をつける時である。


◆シスの決闘

「私はあなたを超えた、ベイン。私は、今やマスターだ」
「ならば証明してみせよ」

ザナーが到着すると、ベインはコグナスを下がらせ、双方ライトセーバーを抜いた。
ベインとザナーの師弟対決は、負けた方が死ぬとあって激しいものとなったが、剣術で一日の長があるベインが徐々に押し始めた。
ザナーがフォースの催眠を繰り出しても、ベインはその強固な精神で見事に跳ね返す。ベインは攻勢に転じ、ザナーを押していった。
ところがザナーは、妙な蔓状植物を操って攻撃してきた。これがザナーの切り札で、暗黒面のフォースを帯びた猛毒の蔓である。
ベインはこれを払おうとしたが、あまりに多い蔓を防ぎきれず肩に一撃を貰う。と、ベインでも感じたことのない激痛に見舞われた。
それでもベインはザナーに猛攻をかけ、ついに彼女の手からライトセーバーを弾き飛ばしたが、その直後にベインは蔓に巻き付かれる。
そして蔓から流し込まれる強力な闇のエネルギーは、ベインの肉体を蒸発させようとした

全身から忍び寄る激痛に歯を食いしばりながらも、ベインは最後の賭けに出た。
学んだばかりのダース・アンデッドゥの秘術を用い、自分の魂を脱出させ、さらにザナーの精神を破壊して、彼女に乗り移ろうというのだ。
ザナーもまた、侵略してくるベインに猛然と抵抗する。死ぬのはお前だ、と念じて精神の押し合いとなる。
ついにシスマスター・ダース・ベインの肉体が灰となって崩壊した。そして、肉体を喪ったベインの魂も、唐突に消滅した。

最後までベインの魂に競り勝ったダース・ザナーが勝利し、「二人の掟」の創始者ダース・ベインは死亡した


◆死後

ダース・ベインの没後、シスマスターとなったダース・ザナーは、その場にいたダース・コグナスを自身の最初の弟子とした。ベインのライトセーバーはコグナスに受け継がれた。
ダース・コグナスもまた、ザナーの死後にシスマスターとなるが、彼女が最初に弟子としたダース・ミレニアルはベインの教義に異を唱え、独自のカルト集団を作ってしまった。
ダース・コグナスはやむなく一番弟子を諦め、再び闇に潜って別の弟子を取ったという。
そしてダース・コグナスの系譜から、やがてダース・テネブラスからダース・シディアスに至るシス卿たちが現れ、銀河帝国への道を切り開いていくこととなる。

なおダース・ザナーがダロヴィットを「最後のシス」に偽装し、それにジェダイが騙されたため、ジェダイ騎士団は「二人の掟」を知らないはずである。
しかし映画本編では、ヨーダたちが「シスは常に二人いる」と言及しており、知らないはずのベインの掟を知っていることになってしまった。
この説明として、BBY181、つまりEP1の150年ほど前のダークジェダイ、キブ・ジーン(Kibh Jeen)がジェダイに敗れた際、死に際にシスの生存と「二つの法則」を明かしたという。
なぜジーンがそんなことを知っていたのかは不明だが、ジェダイはダロヴィットを最後に「シスは断絶している」と見做していたため、これを真面目に取り上げなかったという。
ヨーダはその話を思い出したようだ。


ベインの死から900年以上が経過した「クローン大戦」の最中、ヨーダは肉体の死後も存在する魂の秘密を探るべく、コリバンを訪れた。
そこで彼はダース・ベインの墓を発見、ベインの魂も石棺の中から現れてヨーダを弟子に誘う。
しかしヨーダは「亡霊は過去の幻影に過ぎぬ、何の役にも立たん」と断言し、ベインの亡霊は消えていった。

また、ベインの遺したホロクロンはその後も何人かのシスを導いた。
ルークたちの事態から百年以上が過ぎたABY137には、ダース・クレイトというシス卿がダース・ベインのホロクロンを入手している。
彼は他にもダース・ニヒラスとダース・アンデッドゥのホロクロンも手に入れていた。


【カノン作品でのダース・ベイン】

レジェンズ設定のごく一部が語られるのみとなっている。大きな乖離はないが、深く踏み込みもしないといった形。

千年前の人物で、暗黒同胞団の唯一の生き残りであり、「二人の掟」を定めた後に惑星アンブリアで弟子のダース・ザナーによって倒された。ジェダイはすでにシスが滅んだと考え、千年の平和を享受した……
と言う点は変わっていない。

細かい点としては、設定資料集などで「惑星モラバンド/コリバンの出身」とされている点や、「二人の掟」について、フォース使い二人のあいだに特殊な繋がりが生じる際の「フォース・ダイアド」という現象を模索していた点などが新しい設定と言えるが、その他はこれと言って語られていない。
カノンとレジェンズの分化前に制作された『クローン・ウォーズ』において、ヨーダがベインの霊廟を訪れるシーンがほぼ唯一の登場と言えるが、それもあっさり引き下がってしまった。


【余談】

  • キャラクターの由来
「『二人の掟』の提唱者ダース・ベイン」の存在は、ジョージ・ルーカスが新三部作の制作にあたって初期から考案されていた。早い例では『ファントム・メナス』の小説版で言及されている。
さらに2000年の『The Essential Chronology』では、ほかの作品で言及されていた「ルーサンの戦い」の設定も綜合して、ダース・ベインの詳しい動向がスピンオフ作家たちによってつづられていった。
ただ、スター・ウォーズの歴史的に非常に重要な位置にありながらも、スピンオフ作品を重ねて綴っていくという都合上、ベインの設定には作品によって矛盾や齟齬が多くみられるようになった
(使っているライトセーバーが通常型だったり曲柄型だったり、光刃の色が赤だったり紫だったり、思念爆弾の使用をカーンにそそのかしたりあるいは最初は反対していたり、など)
作品によって矛盾を修正するようなものも現れたが、そうするとまた別の齟齬が生じ……と、ある種のいたちごっこになっていったという。

  • 名前の由来
「ベイン(Bane)」とは、英語で「破滅」「台無し」などの意味。

  • クローン・ウォーズの登場
クローン・ウォーズの第6シーズンに亡霊・幻影という形で登場したベイン。
しかし、実はそれに先立って、第3シーズンの聖地モーティス編でも登場予定があった
こちらでは古代のシス卿ダース・レヴァンとともに「フォースの暗黒面の体現者」として現れ、フォースを操る「息子」に影響を与える予定だった。
この案はジョージ・ルーカス本人から出され、デザインも提案された(オーバリスクの鎧を装着したもの)が、最終的にカットされた。
登場すればファンには喜ばれただろうが、ストーリーとしては余分になるということと、ベインのスピンオフを知らない視聴者からは混乱を招くという懸念、なにより共に現れるダース・レヴァンは晩年にライトサイドに転向したはずなので、シスの精霊として登場するのは筋が通らなかったからだという。
ただ、やはりどこかで出したいという思いはあったようで、第6シーズンにてヨーダが倒すべきシスの悪霊として登場した。こちらでも鎧を着ているが、第3シーズンで用意されたデザインとは異なるものを着ている。

また原語版の担当声優は、旧三部作でルーク・スカイウォーカーを演じた俳優マーク・ハミルである。
ちなみに、マーク・ハミルはもともとこの「ダース・ベイン」というキャラクターについてはまったく知らなかったが、息子のネイサン・ハミルはよく知っていて、役を引き受けた父親に詳しく説明できたとのこと。
なお、日本語吹き替え版の担当は島田敏で、こちらもルークを吹き替えで演じ続けた*8声優である。




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最終更新:2025年04月16日 14:29

*1 ちなみにこの隊長、指揮官としてはいまいちで、今回も窮地に陥ってしまった。ついに業を煮やしたデッセルが殴りつけて気絶させ、「隊長代行」を名乗って指揮を代わったのである。しかし戦いが終わると自分を殴ったことを責めず、もっと上に推挙するあたり人柄は良かったようだ。

*2 まだ同胞団に希望を持っていたのか、内側から滅ぼそうとしたのか、真意は不明。

*3 『クローン・ウォーズ』でアソーカ・タノとプロ・クーンが意識をそろえて宇宙船を持ち上げたことがあるが、あれの大規模版といえる。ほかのレジェンズ作品ではジョラス・シボースがこれを得意とした。

*4 まだベインがデッセルという名前で、フォース感応者の素質を示したばかりの頃に、惑星コリバンに推挙してくれたシス。

*5 かつて暗黒同胞団の使者としてきたギサニーと落ち合い、キスによる服毒を食らった惑星。

*6 実はかつての暗黒同胞団にも誘われていたのだが、同胞団の提唱する「平等」がシスらしくないと思って見送った。

*7 ザナーはこの時、惑星ドアンに差し向けていた。この星でジェダイが殺されており、その犯人を調べに行かせたのだ。

*8 主にビデオやDVDなどのソフト版での担当