登録日:2026/05/24 Sun 07:52:18
更新日:2026/07/10 Fri 06:46:04
所要時間:約 3 分で読めます
In this 19th century, supernatural winter epic,
a drunken applejack salesman must go from zero to hero and become North America's greatest fur trapper by defeating hundreds of beavers.
酔っ払いのアップルジャック売りが、数百匹のビーバーを倒し、ゼロから北米随一の毛皮猟師へと成り上がる。(原語版公式より引用。編集者訳)
『FEVER ビーバー!(原題:Hundreds of Beavers)』は2022年に公開された
アメリカ映画。
監督・編集・VFXはYoutuberとしても知られるマイク・チェスリック。脚本はチェスリック氏とライランド・ブリクソン・コール・テューズ。
日本では2023年6月30日、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で『ハンドレッド・オブ・ビーバーズ』として初公開。2026年4月17日に劇場公開された。
配給は
この手の映画に定評あるスターキャットアルバトロス・フィルムとローソン・ユナイテッドシネマ。
概要
極寒の地獄から脱するためにハンターとして生活していく元リンゴ酒売りの主人公、ジーン・カヤックと、知能が高いがどこか憎めない百匹以上のビーバー軍団の壮絶な戦いを描いたブラックコメディ。
かの有名なチャップリン映画を思わせるモノクロ映像を用いたサイレント映画で、加えて何故か本作に登場する
動物たちはすべてコミカルなデザインの着ぐるみキャラで登場。
さらに、そのぶっ飛んだ世界観に負けないくらいのチープかつハイテンポな超展開から、多くの映画祭で話題を呼んだ傑作である。
日本では2026年の公開時にピクサーのアニメ映画「私がビーバーになる時」が同時期に公開されており、同作との対比としていろんな意味で話題となった
ストーリー
19世紀の北米・ミシガン湖沿岸、ジーン・カヤックは
リンゴ酒を売る農園を営んでいた。
ジーンの酒を求めて日夜多くの客人たちが飲みに来ており順風満帆な生活を送っていたが、ある日、とあるアクシデントによってリンゴ酒を貯蔵していた巨大な樽が倒壊。
ジーンは転がる樽を必死に止めようとするが、時すでに遅く自宅に激突し大爆発しリンゴ農園も全滅。
一文無しになったジーンは、森の動物たちを
次々と狩っていきながら毛皮の取引所で様々なものと交換していく生活を送るようになる。
最初はドジばかりでうまく狩りができなかったものの、次第にその腕を上げていく。
そんな中でジーンは毛皮の取引所で働く娘と恋に落ち仲を深めていくが、それを見かねた彼女の父親である取引所の商人は、ビーバー100匹分の毛皮を狩ってくるようにジーンに命令する。
そして、ビーバーたちの巨大な巣にたどり着くジーンだったが、そこにはビーバーたちのとある陰謀が潜まれていた。
果たしてジーンは大量のビーバーの毛皮を手に入れることができるのか?そして娘との恋の行方は!?
登場人物
- ジーン・カヤック(演:ライランド・ブリクソン・コール・テューズ)
本作の主人公。
元々はリンゴ農園を営んでおりそこで作られたリンゴ酒を販売していたが、とあるアクシデントが原因で農園を跡形もなく失ってしまう。
何とかして少しでも暖を取ろうと動物たちを狩っていくうちに凄腕のハンターになっていく。
そんな中で毛皮の取引所で働く娘と恋に落ち、その恋を発展させるために100匹ものビーバーの毛皮を手に入れることを決意する。
演者のテューズ氏は監督と一緒に本作の脚本も手掛けている他、プロデューサーも務めている。
本作のヒロイン。毛皮取引所で働く女性で、取引所に来るようになったジーンと仲良くなっていく。
一見おしとやかだが、いたずら好きでジーンをからかうため、
服を脱いでセクシーダンスを披露するなど、大胆な場面が多い。
また、動物たちを解体し彼らの
内臓をジーンに見せつけるなど意外とタフな女。
上記の毛皮職人の父親で取引所の主人。
かなり厳格な性格で娘に親しくなっていくジーンを妬ましく思っている。
一方で凄腕ハンターの山男に対して、明らかに
そっちの気があり事あるごとにお手製の指輪を渡そうとする。
本作のオチ要員
取引所に毎回訪れる凄腕ハンター(原語版でも"Master Fur Trapper"と紹介されている)。
その実力は本物で取引所の主人を惚れさせるほど。ジーンと出会い彼にハンターの心得を教えていくが…
森で暮らす猟師の先輩。移動手段として人間の顔がある変な馬を飼っている。
主な野生動物
哺乳類は全て二足歩行する着ぐるみとして登場している。
本作の主な敵キャラにしてある意味もう1匹の主役。大きな群れで暮らしており、巨大な住居兼ダムを建造している。
警察官、裁判官、科学者、果ては
どこかで見たことあるような格好の名探偵等の個体もおり、人間社会と遜色ない文明を築いている。
本作のビーバーの着ぐるみは中国の着ぐるみ販売サイトから輸入し、歯だけ改造されているとのこと。
物語序盤に出てきたジーンの最初の獲物。ジーンの獲物を横取りする狡賢い面が見られる。
その内の一匹はジーンのかけた罠にかかって仕留められ、毛皮職人の娘によってジーンの防寒着となった。
ある意味、ジーンとは窮地を共にしてきた戦友である
洞窟に群れで暮らしており夜間に活動する。非常に凶暴。
山男のソリを引く五匹の犬たち。
主人に忠実だが、夜中にポーカーゲームをする等意外と人間臭い。
しかし、狼によって一匹一匹と無惨に食い殺されていき⋯
ネイティヴ・アメリカンの相棒。何故かコイツだけ見た目が雑
その他
- 本作は映画祭で先行公開されている。
これは初公開の際、配給会社から「1週間だけ劇場公開し、後は動画配信サービスで公開する」という契約が提示されていたが、製作陣は映画文化のためにならないとして、その提案を断った為。
そのため自己配給で世界各地の映画祭で公開を中心とする戦略を取る。結果的に150万ドル超の興行収入をもたらす要因となった。
2026年現在はアメリカで配信とBlu-rayで販売されているが、100本限定でVHSも製作されている。
- 本編は2部構成になっている。これは第1部は自己資金で、第2部は出資者からの支援で製作されたため。
その為、本来のタイトルが中盤で登場することになる
- 日本では宣伝にゲームネタが使われたが、本編自体もビデオゲームからも影響を受けており、ジーンが狩猟に成功するとゲームのような演出が行われる。
ジーンが木に登る動作は『スーパーマリオブラザーズ』のツタを登る動作が元ネタ。店での買い物の場面は『ゼルダの伝説』のそれに似ている。
実際、製作陣も映画製作というよりゲーム製作に近いノリで製作したと語っている。
追記修正は100匹分のビーバーの毛皮を手に入れてからお願いします。
- CGとか使うとなんか違う、着ぐるみだとしてもカラーだとしょぼさが目立つ、それで着ぐるみ+モノクロという組み合わせになるというのが。 -- 名無しさん (2026-05-24 12:50:28)
- ビーバーもあれだがウサギのカスっぷりが好き -- 名無しさん (2026-05-24 19:56:53)
最終更新:2026年07月10日 06:46