リンゴ(果物)

登録日:2021/4/23 Fri 23:44:00
更新日:2024/04/10 Wed 11:28:08
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リンゴは浮かんだ お空に……

リンゴは落っこちた 地べたに……

リンゴ/りんごとは、バラ科リンゴ属に属する植物で、またその木が生やす果実のことも指す。
漢字では「林檎」と書き、英語では“apple”(アップル)、フランス語では“pomme”(ポム)という。

なお本項目では以下基本的にカタカナで表記するが、固有名詞の中の表記がカタカナでない場合については原表記ママとする。



概要

フルーツの代表選手の一角。実は球体で、品種にもよるが概ね程よい酸味と甘味が楽しめる。

人類の歴史とは切っても切れない関係の深い果物で、とても長い付き合い。
紀元前にはすでに栽培されて食されていたと言われている。
原産地に関しては諸説あるが、中央アジアのコーカサス地方からイランなどの西アジアの寒冷な地域が発祥とする説が有力。
そこから16世紀頃にヨーロッパに広まり、17世紀前半にはアメリカ大陸にも持ち込まれて広まった。
日本には既に平安時代頃には中国から伝わっている。だが、現在食べられているリンゴとは少し違った種類(ワリンゴという品種で明治時代までリンゴの主流)で、我々の食卓でお馴染みのリンゴは明治時代頃にアメリカから伝わったもの(セイヨウリンゴという品種) 。

原産地の関係上寒さには強い一方で、暑さには弱い果物なので寒冷な気候の国や地域で盛んに栽培されている。
生産量が多い国はアジアにおいては中国、北米大陸においてはアメリカ、ヨーロッパにおいてはポーランドと、どこも寒冷な地域の多い国という共通点がある。
日本においては青森県が主な名産地で、次いで長野県岩手県山形県といったように、やはり寒冷な気候の県で栽培が盛んな傾向が見られる。
ちなみに、実は我が国は他の国に比べるとリンゴの品種が充実していて品質のレベルも高いし、おまけに手に入りやすい。最高じゃん。
日本のリンゴのレベルの高さは、生産量世界一の品種が、日本の青森県藤崎町で育成されたふじであることからも窺い知れる。

多くの品種が自家不和合性であるリンゴは『他家結実』であるため、果実目的で育てる場合には別の品種の苗木(近い遺伝子を持つ品種では駄目)が必要となる。
また開花時期の違う品種の場合は花粉を保存しておいて人工授粉する必要がある。


ちなみにリンゴの実生苗は物凄く大きく成長してしまうため、苗木として販売されているものは多くがマルバカイドウなどを台木とした接ぎ木苗となっている*1
また丸葉台でも樹体は大型になり管理が難しめとなるため、よりコンパクトな樹形の需要には矮性台木についだリンゴが用いられる。
矮化リンゴは支柱が必要、(経済)寿命が長くて30年程度、一本当たりのコストが高いなどのデメリットはあるものの、作業効率や収穫始めが早いなどのメリットも多いものとなっている。


実の表皮はロウ物質の膜で覆われており、成熟するにつれてリノール酸やオレイン酸などの脂肪酸が増えてロウ物質を溶かし、光沢やべたつきが見られる「油あがり」とも呼ばれる状態になって、完熟後も保温や水分を保つ役目をしている。
言い換えればこれが完熟して食べ頃になったサインとも言える……が、リンゴの種類によってロウ物質の分泌量が異なるようで、ジョナゴールド、つがる、千秋などではよく見られるが、ふじや王林ではあまり見られない。

触った感じは固いが意外とデリケートで、少しぶつけただけでその部分が黒くなり、そこからやがて腐ってしまう。
また、バラ科の植物なので野生種には茨のような鋭い棘が生えており、我々人類が食べている改良種にもその名残らしき部分がある。
ちなみにあまり知られていないが実は種には*2が含まれており、摂り過ぎると死に至る危険性もあるとのこと。

赤いものの代名詞としてもよく引き合いに出される。赤いものといえば他にも「血液」「共産主義にまつわるあれこれ」など数多いが、リンゴは肯定的な印象を持つものとして使われる。
身近なところでは、真っ赤な顔をした子どもを「リンゴのようなほっぺ」と表現することも。
さすがに「旧ソ連の旗のようなほっぺ」なんて同志でもない限り言わないだろう?
このことから、子どもの疑問に答えるような応答集には「リンゴは何故赤いの?」という質問がよく出ている。
だがこれの答えが「光の波長についての説明(赤い光だけを反射するから)」という物理学方面からの説明、「アントシアニン色素についての説明(赤色の色素が含まれているから)」という生物学方面からの説明がありまちまち。
よって、この区別がつかない子どもにとっては「本によって書いてあることが違うじゃん!もう大人なんて信じられないよ!」と、大いに悩みの種になりうる。
また、果物をモチーフにした絵画には、その鮮やかな赤みが色合いにメリハリを与えるのでよく登場する。
なお、赤いのは主に皮で果肉は白いリンゴがほとんどだが、皮が黄色っぽい品種や、果肉部分もうっすらピンクに色付く品種、皮と同じく真っ赤に色付く品種もある。

ちなみに、リンゴが赤いのは実は農家さんが紙袋やビニール袋で保護することによって艶を出しているため、という話もある。
この作業は「袋掛け」といい、一度日光を当てずに肥大させた果実に一気に日光を当てることで均一に、また果皮色に青み(葉緑素)が減った状態で赤くなるため、鮮やかな赤色になる。
一方で日光に当たる時間が無袋栽培より短いため、固く糖度が低く酸味が強い果実が多くなりがち。
一時期よく話題になったリンゴ農家さんの話では「赤くない方がうまいのに、赤くなきゃ売れない」なんて文言がよく出てくるのは、袋掛けをすると糖度が低くなる傾向があることを指していると思われる。
もっとも、袋掛けをせずとも色が付きやすい品種もあるため、あくまでもふじの中での話と取ったほうが良いだろう。
また、ある時期には子ども向けの本で「○○(品種名)の方がおいしいのにふじが支配的になった」というものがやたら出ていた。
ともあれ、何やらリンゴは農家さんにとっては特別なものなのかもしれない。



伝承・童話におけるリンゴ

歴史の古い果物の一つであることから、ヨーロッパなどの地域における伝承にもよく登場する。
中でも有名なのは旧約聖書における話だろう。アダムとイブが蛇に唆されて食べてしまいエデンの園を追い出されるきっかけとなった知恵の実、或いは禁断の果実はこれだと言われている。
ただし、これはどうやら誤訳されたものが広まってしまったらしく、本来はバナナ、あるいはイチジクだったのではないか、とする説がある。*3
何故なら、エデンの園があったとされるペルシャ湾沿岸地域では気候的にリンゴが育つはずがないからだ。
「リンゴの木の下でイブは産みの苦しみをなし」を「リンゴの木の下から墜落した」と誤訳して「リンゴのせいで追放された」と解されるようになったらしい。

ギリシャ神話や北欧神話においては、黄金のリンゴが重要なアイテムとして度々登場し、英雄などがこれを取り戻す、或いは盗み出すといった話が多い。
ギリシャ、北欧の両神話それぞれにおいての解釈は微妙に異なるとはいえ、特別な力を宿した神聖なものということは共通している。
だが、これらの伝説にも異論があり、リンゴとは言うものの、実際は別の果物だったとする説も近年浮上している。
例を挙げるとすれば、単なるオレンジだったり、ブドウやメロンだったり……と諸説ある。ん?オレンジとバナナとブドウとメロン?

また、『白雪姫』において、魔女が白雪姫に食べさせて永遠の眠りにつかせた道具として毒リンゴも登場している。
そして、スマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』の登場人物であるエペル・フェルミエは毒リンゴをモデルにしている。



楽しみ方

生食も加工も調理もなんでもござれ。

【そのまま】
種と芯を取り除き皮も剥き、そのままシャリシャリ食べる。
何?皮が付いたままの方が好きだって?
無農薬栽培かちゃんと洗ってあるという前提で、なおかつ顎と歯が強い人ならそのままバリバリ食べることもできなくはない。
でも当てはまらない人はちゃんと剥きましょう。歯を痛めるかもしれないし、先にも書いたように種には毒があるからうっかり食べても危ないし。
皮はちょっとだけ残してウサギさんのお耳みたいにすれば、かわいい幼女もいかついオッサンもニッコリすること間違いなし。
また、歯茎が弱いと簡単に出血するので、歯茎が健康かどうかのチェックにもよく使われる。
おかしいな、皮剥いたのにこのリンゴ真っ赤だよ……?
ちなみに、カットしてしばらく経つとポリフェノールの酸化により変色して見た目が悪くなってしまうが、防ぐにはレモン汁など何かしら水分を掛けると良い。
市販のカット済リンゴには大抵そういう処理がされているはず。

【飲料として】
  • ジュース(果汁)
ミキサーに掛けるなどしてリンゴジュースにしたり、バナナと同じようにスムージーにしたりして飲む。風邪っぴきさんにもすりおろしたものがオススメ。離乳食にもなる。
ジュースにする際には、変色を防ぐためにレモンを入れるのをお忘れなく。
後述の通り怪力自慢がパフォーマンスに握り潰して作ることも。ジュースにするには「割る」のではなく「絞る」ことになるため、凄まじい握力が必要。

  • リンゴ酢ドリンク
リンゴ果汁を発酵させて作られたリンゴ酢を水・牛乳・炭酸水・ジュースなどの飲み物で希釈して飲む。
お好みで蜂蜜を加えても良し。米酢などの酢にリンゴと砂糖を漬ければ手軽に自家製リンゴ酢が作れるぞ。
ただし原液で飲むのはNGな。胃を痛めてしまいます。

  • お酒
リンゴのお酒であるシードルは、フランスのブルターニュ地方のものがつとに有名。
ちなみに、シードルを英語読みしたのがお馴染みのサイダー。スペイン語読みだとシドロ。
更にシードルを蒸留させたものをアップル・ブランデー、中でも特定の地域で作られた物をカルバドスと呼ぶ。
他にもリンゴのリキュールが作られている。
果実酒の要領で作るリンゴ酒、ワインに漬けるサングリア、リンゴを漬け込んだウイスキーなら家庭でも作って楽しめる。

淹れた紅茶にリンゴの皮を漬ける、あるいは皮を煮詰めたお湯で紅茶を淹れればリンゴの香り溢れるアップルティーになる。
皮も果実も入れれば香りだけでなく甘味も強くなる。

【リンゴを使ったお料理あれこれ】
シナモンが振り掛けられることが多い。

  • リンゴ飴
アメリカ発祥。生のリンゴまるまる一つに持ち手になる棒を刺し、飴でコーティングした大雑把シンプルなあれ。
日本の縁日や欧米のハロウィンでもお馴染み。

  • キャラメルアップル
こちらもアメリカ発祥、リンゴ飴の亜種。
掛かっているのがキャラメルソースであること以外はリンゴ飴とほぼ同じもの。

  • 焼物
焼きリンゴといえば、まるごとリンゴの芯をくり貫き、そこにバターと砂糖を入れてオーブンなどで焼いたものが定番。
それだと食べづらい、芯をくり貫くのが面倒な方には、リンゴを適当な大きさにカットしてソテーにするのがおすすめ。
お好みでシナモン、レーズン、洋酒を入れてみても。

  • 煮物
リンゴは砂糖水で柔らかく煮るコンポートの代表格。
他にもサツマイモと煮れば甘味とリンゴの酸味がマッチしてこれもまた美味。
焼物のようにレーズンを入れる場合もある。
デザート感覚のおかずになるし、タルトの具にするのもアリ。
簡単に作れるということで、家庭科の調理実習や小学校の部活動なんかで作った人もいるのでは?
あと、ワイン煮もいける。

  • アップルパイ
砂糖で煮たり砂糖漬けにしたりしたリンゴを、パイ生地に詰めて焼いたパイ菓子。
シナモン風味のリンゴをふんだんに使っている。アイスクリームを添えたらアップルパイアラモードになる。
リンゴ自体の甘味もあるので甘ったるさを感じることもしばしば。
アメリカでは家庭料理として広く知られた味。欧米か!
あちらで単に“pie”と言えば大抵アップルパイのことだし、“as American as applepie”(直訳すれば「アップルパイのようにアメリカ的だ」)なんてイディオムまである。
シナモンを振り掛けるのが当たり前になっているが、それのせいで嫌いという人も多いかも。
既製品だと除くのは難しいだろうが、注文が入ってから焼くお店ならシナモン抜きにしてもらえる可能性があるので、まずは店員さんと交渉してみるのも手。

  • タルトタタン
フランス発祥のタルト生地のケーキ。やっぱりシナモン風味のリンゴをry
ちなみに、タタンというのは考案したとされる人の苗字。また、実は最初はアップルパイとして作ろうとしたら失敗してしまい、これを何とか活かそうとしてみた結果生まれたものらしい。

  • アプフェルシュトゥリューデル
オーストリア・ドイツ発祥のケーキ。
薄いシュトゥリューデル生地で何層にもリンゴを包んで焼き上げる。これもやっぱりシナモン風味のry

  • シブースト
これもフランス発祥だが、上記のタルトタタンとは違いパイ生地、またはスポンジ生地のケーキ。
リンゴとクレーム・シブーストというカスタードクリームベースのクリームを重ね、表面をキャラメリゼしたもの。

砂糖とレモン汁を使ってコトコト煮込もう。
トーストに良し、ヨーグルトに良し。
そのままパウンドケーキやアップルパイなどのお菓子作りに使うこともできる。

某カレールーの謳い文句でも知られる通り、カレーの隠し味の代表格。
すりおろして入れるのが一般的だが、角切りやいちょう切りにして具材にしたり、水の代わりにリンゴジュースを使ったりするレシピもある。
ちなみに、某カレールーの語源のバーモント健康法で用いられるのは実はリンゴ酢。

  • 肉料理
酢豚にパイナップル、と同じ原理。ポークソテーに添えるとうんまい。
くし切りにしてお肉と一緒に煮込んだり、薄切り豚肉で巻いて甘辛タレで焼いたり。
すりおろして肉を漬け込んだり、豚肉のしょうが焼きのタレやソテーのソースに混ぜたり。
騙されたと思ってやってみて。
抵抗があるならまずはソースの隠し味にリンゴジャム、リンゴ酢でさっぱり煮から試してみよう。

  • サラダ
給食でもお馴染みフルーツサラダに高確率で入っている。
一方でポテトサラダやマカロニサラダ、コールスローなど“おかず系サラダ”にも時々入っているが、彩りや食感、マヨネーズとの相性の良さを支持する“賛”と、おかずに果物が入っていることがどうしても受け付けない“否”で反応は真逆。
リンゴとニンジンのラペ、ベビーリーフやチーズと合わせたオシャレ系サラダなど抵抗が薄い組み合わせもあるので興味がある否の方は試してみては。

  • ドライフルーツ
ドライフルーツとしても定番。生産地では大概作られる。
多くはバナナチップのようにカリカリの煎餅状に乾かされて長期保存が出来、ほのかな甘みが嬉しい。
中国などでは、半生に乾かしたグミか固いゼリーのような干しリンゴ(セミドライアップルという)も作られる。
しっとりした食感と強い甘味で何個も食べそうになる逸品。


花言葉

実、木、花でそれぞれ意味合いの異なる花言葉が複数あることでも知られている。
リンゴ全体の花言葉としては「優先」、「好み」、「選択」といったものがあるが、リンゴの果実、即ち果物言葉には「誘惑」、「後悔」といった、上記の旧約聖書におけるアダムとイブの説話に由来するであろうものがある。



リンゴが登場する作品や関連するあれこれ

バナナと並んでメジャーで、我が国の家庭でもお馴染みの果物であることから登場頻度は高い。
特にアダムとイブの説話から、旧約聖書を題材にした作品では必ずと言っていいほどこれをモチーフにしただろうキーアイテムが登場する。
一昔前の創作では「生ゴミ」の表現として魚の骨やバナナの皮と並び「芯だけ残ったリンゴ」がやけに多い。

○アニメ、マンガ、ゲーム、ラノベ、特撮作品において
  • ハローキティ
サンリオ社の看板キャラクター。
身長はリンゴ5個分、体重はリンゴ3個分という、他に類を見ないプロフィールが有名。
加えて、ハローキティのイラストにもよくリンゴが描かれているし、好物はママのアップルパイだし、テレビ番組『キティズパラダイスPLUS』内で放送されていたキティのアニメは「りんごの森」が舞台となっているなど、つくづくリンゴに縁がある。

リンゴ(ヒメリンゴ)をモチーフとしたきのみとして『ルビー・サファイア』からヒメリのみが登場。
またリンゴそのものが明確に登場する第8世代よりずっと前に「たべのこし」というアイテムが出ているが、イラストを見るに明らかにリンゴの芯だけを残したもの。ポケモンに持たせるとバトル中に毎ターン体力がHPの16分1だけ回復する効果がある。
しかし、何故こんなものでHPが回復するのか……。

リンゴをモチーフとしたポケモンとしては『ソード・シールド』でカジッチュやその進化系が登場。特にカジッチュはリンゴそのものである。
更に『スカーレット・バイオレット』でも、新しい進化系としてカミッチュが追加。
ちなみに、ポケモン図鑑によれば「(タルップルの)背中の 皮は とくに 甘く 昔は 子どもの おやつだった」とあり、食用にできることが判明している。
またポケモンキャンプで調理するカレーの食材に使える「とくせんリンゴ」や、調理には使えない代わりにカジッチュに対して進化の石と同じ役割をする「すっぱいりんご」「あまーいりんご」「みついりリンゴ」と、アイテムのほうも充実している。

加えて派生作品においても度々登場してきた。
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズにおいては満腹度の回復アイテムになっており、作品によっては実在の品種名がモチーフと思われる「セカイイチ」も登場する。
ポケモンスナップ』『New ポケモンスナップ』においても、ポケモンたちに与え様々なリアクションを引き出したり誘導したり、ギミックの解除に用いたりする。
ちなみに前者においてはリンゴの形はしているものの、厳密にはそのものではなく「ポケモンフーズ」だったが、後者においては「ふわりんご」という名前が付き明確にリンゴだと示されている。
また、『New』では他のプレイヤーの写真も閲覧できるが、気に入ったショットには「りんごメダル」というものを贈って評価する機能が追加された。
その他、アニメ版においてはたまにそこら辺の樹に実る非常食もとい果物としても出番がある。

余談だが『ポケモン』シリーズの主要な人間キャラクターの名前は全て植物から取られており*4、もちろん中にはミカンなどのように果実の名前がそのまま使われている者たちもいる。
しかし、超メジャーなリンゴそのものに由来する名前のキャラクターは、実はシリーズ誕生から25年経った今なおまだ登場していない。
一応、リンゴの近縁で「コリンゴ」の別名を持つ野生種に由来するズミや、後述のように「大地のリンゴ」とも称されるハーブに由来するカミツレはいるが。

  • 『たまごっち』シリーズ
1期のゲーム版、「ゲームで発見2」ではむしっちの餌の一種として登場し、イモっち、ちょびタマっち、カブトっち、ふたごアリっち、ムシばっちはりんごが好物である。
また、2期以降のたまごっちに「りんごっち」という半分に切ったりんごがモチーフのキャラがいる。

主要キャラの一頭であるアップルジャックの一族がリンゴ農家を営んでいる。
なお、一族の名前も多くがリンゴに関連するものから来ている。
(アップルジャック→リンゴを原料とする蒸留酒、ビッグマッキントッシュ→品種名など)

DQ5では見た目まんまリンゴのモンスター「エビルアップル」が登場。
リメイク版では仲間にできる。

犯罪組織である黒の組織の女幹部・ベルモットは、彼女を追うFBIから“rotten apple”(腐ったリンゴ)というターゲットネームを付けられている。
これは、ベルモットの表向きの顔である女優シャロン・ヴィンヤードとしての代表作の題名『ゴールデン・アップル』と、「見た目は綺麗でも中身は皺くちゃ」との皮肉を掛けたもの。
また、黒の組織の幹部のコードネームは洋酒やカクテルの名前から取られており、リンゴの蒸溜酒であるカルバドスの名を持つ幹部もいるが、結局直接出て来る前に自決してしまった
スピンオフ作品である『ゼロの日常』においては、安室透が後に自分の飼いとなる迷い犬に初めて出会った際、「(リンゴの)種には毒がある」と雑学を披露しながらリンゴを素手で割って与えるシーンがある。
同じ雑学が、犯人を自白させるハッタリに使われた事件もある。

秘密結社「ゼーレ」のシンボルマークは従来7つの目だけだったが、新劇場版からは知恵の実をイメージしたリンゴ(と、それを食べようとする蛇)が追加されていた。

ウィスピーウッズが落とす、或いは口から吐き出すものとして登場。現在はウィスピーウッズの他、マホロアがカビハンシリーズでジェムリンゴを販売したり、『Wiiデラックス』の『マホロアエピローグ』でリンゴを集めたり、『真格闘王への道』でリンゴを落としたり、カービィの好物がトマトなのに対抗してか、マホロアを象徴する果物になっている。
また、ポピーブロスJr.が玉乗りの要領で転がしてくることも。
アニメにおいてはカービィスイカと並んで好む食べ物となっている。

  • 『どうぶつの森』シリーズ
初代から現在まで、5種類の特産品(リンゴ、オレンジ、さくらんぼ、モモ、ナシ)の一種として登場している。『とびだせ』では特産のみ「おいしいフルーツ」という上位種があり、『あつまれ』では特産がパスポートに表記される。また、ハムスターの住民に「アップル」というリンゴをモチーフにしたキャラがいる(余談だが、ネコ住民にはヒャクパー」というオレンジをモチーフにしたキャラがいる)。

ヒロインである賢狼ホロの大好物。

『OB1』『OB2』『アンブレラ・クロニクルズ』において、色々な意味で始まりの地・ラクーンシティにある「アップル・イン」という安宿が登場。
ただ、宿のランクやスペックから言えばそのセキュリティは不釣り合いとも言えるが……。

  • 『テニスの王子様』シリーズ
主役校・青学の不二の好物の一つはりんごである。『新』のキャラでは高校生は遠野、オーストラリア代表のドルギアス兄弟はアップルパイが好物である。

『Bad Apple!!』というタイトルの楽曲がある。といっても旧作の曲だが。
同名のアレンジ楽曲の、意味深な歌詞と影絵のキャラクターたちが踊るスタイリッシュなPVが印象的。
ちなみにこの語は歌詞にもあるように「ろくでなし」という意味。

ちなみにキャラクターの名前としても使われており、ズバリ鈴瑚というキャラがいる。
しかし彼女は好きなものは団子、テーマ曲はカボチャ、使う技名は「ストロベリーダンゴ」とリンゴ要素は皆無、食べ物であれば何でも良いという感じとなっている。

2』にて、陣営が用いる「ちえのリンゴ」という予言マシンの名前として登場する。
素直に考えれば、知恵の実(禁断の果実)の伝承からの着想と思われる。
彼らはこのマシンの予言によって敗北(する運命にあること)を知り、(後の)脅威となる主人公らに対してさまざまな妨害や攻撃を仕掛けてくる。
だが登場人物のセリフ中に何度か出てくる重要なワードながら、マシンそのものはゲーム中には直接登場しない。
劇中で語られる情報がかなり少ないため不明な点が多く、ファンの間では考察や議論の対象にもなっている。

劇場アニメ第1作の敵・争いの女神エリスは「黄金のリンゴ」の力で封印されていたが、彗星レパルスの影響で復活。
星の子学園の少女・相沢絵梨衣に憑依し、配下の幽霊聖闘士を率いて星矢らに襲い掛かった。
後にスピンオフ作品『セインティア翔』においても登場している。

そのままズバリ『apple』という曲が登場。
『シンフォギア』世界におけるわらべ歌にして作品の世界観の背景にも繋がる歌で、最終章である『XV』では……?

その名の通り、最初期のロックシードである「禁断のリンゴロックシード」で変身する「リンゴアームズ」という装備が登場。アームズウェポンは「アップルリフレクター」と長剣「ソードブリンガー」。
Vシネマ『鎧武外伝 仮面ライダー斬月鎧武外伝 仮面ライダーバロン』において、前者では敵アーマードライダー・イドゥン、後者ではアーマードライダー・バロンが装備している。
それに先駆けて、映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』においては敵アーマードライダー・マルスが色違いのゴールデンアームズを装備した他、アーマードライダー・冠が同じく色違いのシルバーアームズを装備している。
ゴールデンアームズの武器はリンゴアームズ同様に盾「アップルリフレクター」と長剣「ソードブリンガー」だが、シルバーアームズの武器は錫杖型の「蒼銀杖」となる。
そしてテレビ本編最終回でも、仮面ライダー邪武が同じく色違いのダークネスアームズを装備している。こちらの武器は大橙丸の色違い「ダーク大橙丸」。
なお、『鎧武外伝 仮面ライダーグリドン vs 仮面ライダーブラーボ』に登場したアーマードライダー・シルフィーはモチーフこそ本作に登場する架空の「ヘルヘイムの森の果実」だが、
スーツ自体はイドゥンの改造なので、カラーリングを除いた造形に関してはリンゴ(シルバー / ダークネス)アームズそのままとなっている。
加えて、同作におけるキーアイテムである「禁断の果実/知恵の実/黄金の果実」は、まさにアダムとイブの楽園追放に描かれたリンゴそのものである。

山形県のりんご農家出身アイドル・辻野あかりが登場*5
りんごと言えば青森県や長野県が有名で、山形県の特産の果物としてもさくらんぼなどの方が知られているが、あかりは実家の宣伝のために誇りを持って今日もふるさとのりんごを推しているのだった。
2020年には、彼女が山形県産のリンゴをPRするという内容の二次創作動画『たべるんごのうた』がインターネットミームを巻き起こした。
そして2022年公開の彼女の公式ソロ曲『トキメキは赤くて甘い』は、歌詞カードに乗らないのをいいことにウィスパーボイスパートで「ふじ 秋陽 王林も 山形りんごいいりんご」とか歌ってしまっている。ちなみにこれら全部山形県で作られているりんごの品種である。他地方の名前がついてる品種の「シナノスイート」や「つがる」を2番前のパートにまわしてる辺りなかなかしたたかである。
また、青森県出身の工藤忍も実家からリンゴがたくさん送られてくるらしく、それを剥いている様子のカードもある。
余談だが、あかりと同期の夢見りあむのプロフィールの体重が「りんご沢山」となっているが、多分前述のハローキティでも触れたプロフィールのパロディだろう。
大御所をパロってムダな火種を生む辺りがりあむたる所以である。キティさんなら笑って許してくれそうでもあるが。

  • 『ヨッシーストーリー』
赤ヨッシー、ピンクヨッシーの好物として登場(他はスイカ(緑)、バナナ(黄色)、ぶどう(青と水色))。尚、スイカとバナナとメロンは分類上は野菜である為、純粋な果物はりんごとぶどうだけである。

主人公であるクラッシュの好物として登場。
木箱の中に入っていたり、ステージのいたるところに落ちていたりして、100個集めると残り人数が1増える。
うっかりリンゴの近くでスピンして消し飛ばしてしまうのはお約束。

また、一部作品では武器として使われている。
『3』、『4』(『魔神パワー』)ではパワーアップアクションに「リンゴバズーカ*6」が登場。
手に入るのはストーリー後半からだが、弾数無制限の遠距離武器として猛威をふるった。
一応上記のものはリンゴそのものではなくリンゴ型の爆弾を撃ち出しているらしいが、『2』ではエヌ・ジンとのボス戦において彼の駆るマシーンに対しただのリンゴをぶつけて撃退に成功している。
精密機械を果汁まみれにすることでショートを引き起こし爆発させたのだろう、多分。
ちなみにこのボス戦でもリンゴは消費されない。

……ただし、リンゴ表記は過去の日本語版においての話。
実は長らくリンゴとされていたアレ、厳密にはクラッシュ達が暮らすウンパ・アイランドに自生する「ウンパ・フルーツ」といって、見た目はリンゴで中味はマンゴー、果肉は紫色の架空の果物だったのだ。
リマスターの『ブッとび3段盛り』からは日本語版においても「ウンパ・フルーツ」と表記されるようになったが、リンゴ表記もまだ使われることがあり、混在している状態。

スタミナ回復アイテムとして「赤銅の果実」「白銀の果実」「黄金の果実」が登場。
リンゴとははっきり言っていないが形は明らかにリンゴのそれなので、ユーザーからは「銅リンゴ」「銀リンゴ」「金リンゴ」と呼ばれている。
また、とあるイベント直前キャンペーンにおいてそれらが配布された際にはあるキャラクターのイラストが使用されていた。
だが、あまりにも脈絡が無さすぎたことがインパクトを与えたのか、彼はやがて一部のユーザーからリンゴ農家呼ばわりされるようになってしまった。
後にスタミナを一定量変換して貯蓄しておけるアイテム「青銅の果実」が追加。
将来のイベントの為に暇な時期のスタミナでリンゴを生産することになり、今度はプレイヤーが青リンゴ農家と化するのであった。

ズバリ、リンゴをモチーフにした花騎士「リンゴ」が登場。
とはいえ見た目は桃色のドレスを纏った美少女で、一般的なリンゴのイメージである「赤」がほとんど使われていない。
それもそのはず、彼女はリンゴの「花」をモチーフにしたキャラなので、「実」はあまり考えられていないのだ。
……だが「赤」要素が無いわけではない。
彼女は花言葉である「最も美しい人へ」「誘惑」が強調され美しいもの……ズバリ女の子が大好きなキャラとなっており、美少女を見ると「むっはぁー」と誘惑され鼻血を出す赤要素はそこに詰まっている。
この「むっはぁー」癖がとある種族との友好関係の架け橋になるのだからわからないものである。
しかし同性愛者ではなく両性愛者で、男である団長とも愛を育む。
なお鼻血以外に果実要素が皆無かと言うとそうではなく、武器はビームが出たり巨大化して乗り物になったりと謎が多い「箱に入った黄金のリンゴ」である。ただし☆6ではそれを手放しビームを出すビットのような武器になる。つまりよくわからない。
2022年6月に実装されたジューンブライトでは自らが回ってスケートのような移動までするようになった。もはや果物のリンゴ成分はほとんど残っていない……。
同郷に同じく赤い実をつける「ピラカンサ」がいるが「いる時間が多くて鼻血出しそうになるので我慢している」事で変な誤解が生まれている。
またクリスマスの飾りによくリンゴが使われる関係からか、そのクリスマスツリーである「モミノキ」からは心配されている。

  • 『ふるーつふるきゅーと!』
花騎士と同じFANZA系のソシャゲで、「果物の擬人化」をテーマとする作品『ふるーつふるきゅーと! 〜創生の大樹と果実の乙女〜』では、
ナビゲーター枠の一人として「りんご」が登場。フルーティア達を指揮するプレイヤーの補佐を担当する。
花騎士のリンゴちゃんと違ってこちらはリンゴの実がモチーフなので、赤を基調とした服装とリンゴを模した帽子が特徴。
後に夏の水着イベントで正式にフルーティアとして実装され、現在は7バージョン存在する(水着・ハーフアニバ仕様・ウェディングドレス・創生りんご・1.5周年仕様・ねこ)。
なお、趣味は野球観戦。ネタに走った時の発言は実況J(通称なんJ)のやきう民のそれ。
ボイスも野球を連想させるモノが多く、しかも後に「りんごのホームランダービー」なるコンテンツまで実装されてしまった。

死神の一人であるリュークがリンゴを好む。
自分が元々いた世界のそれに比べて、人間界のリンゴは段違いに美味いらしく、死神界のリンゴを一口齧った弥海砂「砂!」と評していた。
この作品においての死神は食事の必要が無いが、人間で言う酒やタバコと同じような嗜好品で食べないと禁断症状が出る
後年になると人間界のリンゴを献上すれば死神大王も軽微な規律違反を見逃すようになるという死神にとってはまさしく禁断の果実となっている。
主人公の夜神月にとってはこれが印象的だったらしく、序盤において「ノート」の実験をするために数人の受刑者を殺した際、L挑発するために用意した暗号(というかあいうえお作文)の答えが「えるしっているか しにがみは りんごしかたべない」。意味がわからない警察関係者は当然憤慨していた。
なお、作中に登場した死神でリンゴしか食べないのはリュークだけで、他にはチョコレートが好きな死神・シドウも登場していた。

  • 『白雪姫』がモチーフのあれこれ
前述の通り、白雪姫は毒リンゴを食べて永遠の眠りについている(ご存知の通りネクロフィリア王子様のキスで生き返りますけどね)。
童話的にはリンゴ、というか毒リンゴは悪役の使うものだから良いイメージで描かれていないが、『白雪姫』がモチーフのあれこれはリンゴと関連付けられていることが多い。
例えば『Wonderland Wars』のシュネーヴィッツェンの盾はリンゴ型だったり、『おとぎ銃士赤ずきん』の白雪姫の喧嘩仲間の名前が「りんご」だったりするし、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』の舞台となる学校にある寮の一つで、ディズニーの『白雪姫』からインスパイアされた「ポムフィオーレ寮」のエンブレムは、短剣の刺さったドクロのようにも見えるリンゴである。
更にアイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」からも「ストーリータイム 白雪姫の林檎 カスタードとともに」というフレーバーが発売されており、どうも両者の関係は深いようだ。

  • 『菱宮津軽』『ツガル』
『beatmania IIDX』に登場した、青森県出身のお嬢様「菱宮津軽」……をモチーフにした『武装神姫』、『ボンバーガール』などのコナミゲーに登場するサンタ型の武装神姫。
『武装神姫』の頃は名前の割に「リンゴ」と呼ばれることを嫌っていたが、『ボンバーガール』に登場する頃には慣れてしまったのか、趣味が「りんごの栽培」になっていた。
だがゲーム中において使うリンゴは敵に投げつけてかなり長い間スタンさせるという代物。仲間に食べさせて回復とかバフとかは一切無い。

キャラの一人「エクシア」がスキルを使う度に「アップルパイ!」と叫ぶ。
これは本来は“As easy as pie”、訳すると「パイを食べるのと同じくらい簡単だ」というスラングで、日本語で言う「お茶の子さいさい」である。
つまりこの掛け声が響けば敵が血に染まりアップルパイみたいになってしまう
アメリカで「パイ」といえば大抵アップルパイとなるので、翻訳の過程で珍妙な台詞になってしまったのだろう。おかげでプレイヤーの間では「アップルパイ=エクシア」で通じてしまう。
……と色々と説明したが、イベントにおいて実際に銃弾じゃないアップルパイを振る舞うこともあるので「単に好きな食べ物の名前を叫んでいるだけ説」もある。

DCコミックスには、前述のキャラメルアップルを使って敵を撃退するエピソードがある。

知恵の実ということからか、イエスはリンゴを食べると知性が高まる……というか意識高い系みたいになる。
ブッダは「絡み辛い感じになる」としてこの状態を警戒し、リンゴをイエスに近付かせないようにしている。
ジャムにすると大丈夫なようだが、リンゴのお酒やApple社製品からも同じような影響を受けてしまうなど、基準はよくわからない。

オープニングのラストで、磯野家の飼いであるタマがリンゴの中から現れて腰振りダンスを披露する。
ただしリンゴなのは冬期だけで、それ以外の季節だと別の果物になる。

食べ物としてリンゴと金のリンゴ、エンチャントされた金のリンゴが登場。
オーク/樫の木の葉を刈る*7と時々リンゴが落ちてくることがある。
作業台で金インゴッド8個でリンゴを囲むと金のリンゴとなり、これを食べると体力増加と再生の効果が付く他、弱体化のスプラッシュポーションで弱らせた村人ゾンビに食べさせると治療することもできる。
エンチャントされた金のリンゴは様々な構造物のチェストからのみ入手でき、ただの金のリンゴ以上の効果を得ることができる。

見た目は舌を出したリンゴの実「ベロベロの実」が作中で何度も登場。美味しいが舌の部分は猛毒。
登場人物らがおやつやシチューの具にして食べるほか、ゴブリン一家がベロベロの木の家に住んでいる。

マクロスプラス』にてシャロン・アップルが登場し、『マクロスΔ』ではウィンダミアを中心にリンゴがフィーチャーされている。
ウィンダミア出身のフレイア・ヴィオンはリンゴが好物であり、作中ファンからは林檎娘と呼ばれることもある。


○現実において
  • Apple社
規模がデカァァァァァいッ説明不要!!な世界的IT企業。
あなたの周りにも同社の製品が1つはあるかもしれない。
スティーブ・ジョブズが社長を務めていたことでも知られる。
同社製品名「Macintosh」はリンゴ品種名「McIntosh(日本名:旭)」に由来している。
ちなみに後述のザ・ビートルズが設立した会社アップル・コーアとは、名前も事業内容も被って訴訟沙汰になったことも。

  • 『リンゴの唄』
1945年、戦後間もない頃に発表された並木路子歌唱の曲。
作詞者は『ちいさい秋みつけた』『うれしいひなまつり』などで有名なサトウハチロー。
素朴な歌詞とよく伸びる歌声は、当時の質の悪いラジオでもはっきりと聞こえる。
戦後をモチーフにした作品や当時を振り返る映像の中で必ずと言っていいほど流れる……
が、これは当時空前の大ヒットを記録したことが由来の他、当時の複雑な世相や現在の大人の事情が相当絡んでいるようだ。
「これの他にも曲はあるが使うと怒られる」というところから使われていたのが、いつの間にか戦後=この曲となっていった、というわけ。

ただし、諸々の事情はどうあれ大ヒットしたのは間違いなく
これは戦時中には軍歌のような曲ばかりが流れていたのでこういう明るい曲が新鮮だったこと、戦禍に打ちひしがれている人々がこの前向きな歌詞とよく伸びる歌声に励まされたことなどが要因とされている。
元祖小説版『リーンの翼』でも、人間の明るさ・前向きさの象徴として使われた。
文化庁選定の「日本の歌100選」に選ばれ、『笑点』の大喜利の題材に使われたこともあるなど、歌い継いでいきたい名曲の一つである。

  • 『ミニ・ストロベリ~パイ。』
ミニモニの『ミニモニ。ひなまつり!』のカップリング曲。ストロベリーパイとアップルパイを作る歌で、ストロベリーパイがメインで、アップルパイは2番だが一応。

  • 『アップルパイ・ア・ラ・モード』
『petit mirady(結木碧と竹達彩菜のデュエット)』の『恋はみるくてぃ』のカップリング曲。タイトル通り、「アップルパイアラモード(バニラアイスを乗せたアップルパイ)」を作る歌である。

  • 『林檎殺人事件』
1978年に発表された郷ひろみと樹木希林のデュエット曲で、2人が共演したTBS系ドラマ『ムー一族』の挿入歌として制作された。
内容はコミカルな探偵もののパロディで、歌番組での披露時には二人が揃いの水兵服にサングラス・林檎のアクセサリーを纏っていたが、
動機として挙げられる「男と女の愛のもつれ」は、同ドラマが「長男が家の土地主の嫁と駆け落ちしたせいで地主からの立ち退き要求に悩まされる足袋屋のドタバタな日常」(郷は次男役・樹木はお手伝い役)を描いている事を考えると意味深…かも知れない。

日本の女性ミュージシャン。詳しくは個別項目を参照されたし。

ピコ太郎による楽曲及び動画のタイトル。
YouTubeに投稿されるや否や、瞬く間に世界中を席巻した。
詳しくは個別項目を参照されたし。
古坂大魔王?あんな奴知りません。

  • りんご娘
青森県のご当地アイドルグループ。
それぞれリンゴの品種を芸名にしており、特に王林は抜群の知名度を持ち、首都圏のテレビ番組などにも頻繁に出演する。王林以外知らないとか言ってはいけない。
現在のメンバーは、王林、とき、ジョナゴールド、彩香。それぞれ、リンゴ品種の王林、トキ、ジョナゴールド、あおり9(商標名:彩香)に由来する。
また平均身長170cmという高身長グループであることも特徴で、一番背が高い彩香は女性ながら177cmある。
2020年からのコロナ禍の下、青森県でもライブ活動は制限されているため、現在YouTube上での活動がメインとなっており、実際にリンゴ園の管理作業体験をしている。

  • 外崎修汰
埼玉西武ライオンズに所属するプロ野球選手(内野手)。
実家は弘前にある「外崎りんご園」というリンゴ農家。
このバックボーンと野球選手としてのパンチ力ある打撃から、「アップルパンチ」という愛称が定着している。
「外崎りんご園」のオンラインショップでは生産したリンゴや加工したリンゴジュースのみならず、「外崎りんご園」と大書された応援フェイスタオルも売っており、西武戦を見に行くと必ず1つは見かけるアイテムとなっている。

実を英名では“Apple of Sodom”(ソドムのリンゴ)という。詳しくは個別項目を参照されたい。
他にも「フォックスフェイス」「キダチハリナスビ」等と言った有毒の果実を結ぶ植物に名付けられる。でもここで挙げたのは全部ナスビである。
一応「ウシャル」という顕花植物の種も分類される。
旧約聖書でラピュタヤハウェの裁きにより滅ぼされた背徳の街ソドムと、禁断の果実に擬せられるリンゴの名から取られている。
ちなみに上記のリンゴと同じく、ワルナスビとフォックスフェイスも花騎士にもいる。
二人とも根は善人だが偽悪的といった立ち位置。

  • マンチニール
縁は少し遠いトウダイグサ科だが葉と果実がリンゴとよく似ているため、スペイン語の"小林檎"を意味する名を持つ ギネス公認・世界で最も危険な木
樹液などに複数の毒成分を含んでおり、木を触れた手で目に触れれば失明の危険もあり、実は甘いが食べれば喉や気管が腫れ上がって数時間は食事もできなくなって最悪呼吸困難で命を落とし、雨宿りなどして木を伝った雫を浴びれば皮膚がただれ、燃やせば毒の煙が上がるなど、何から何まで毒まみれ。

  • ポムフード
創作オムライス店『ポムの樹』を展開する外食チェーン。
会社ロゴマーク、及び『ポムの樹』ロゴマークは文字通りリンゴの樹をモチーフにしている。
なお発祥となったのは喫茶店『ポムドテール』。ジャガイモの方かよ(後述)

  • 『リンゴ日報』(『アップルデイリー』)
香港特別行政区において2021年6月24日まで発行されていた新聞。現地表記は『蘋果日報』。

  • リンゴ病
伝染性紅斑という感染症の通称。

  • しりとり
お馴染みの言葉遊び。「しりとり→リンゴ→ゴリラ」と展開していくことも少なくないはず。


余談

ニュートンが引力という概念を知り、研究するきっかけとなったモノも落下したリンゴ。
だが、実はこれは品種改良されていない大変マズい種類で、味は渋くて食感も砂のようでとても食べられたものではなかったという。
一応、落果してしばらくすると完熟して美味しく食べられるようになるが、その代わりに日持ちしなくなるそうだ。

フィクション・リアル含めて怪力自慢がパフォーマンスに握り潰すものとしても有名だが、リンゴを片手で潰すのに必要な握力は最低でも70kg

健康作用のあるハーブとして有名なカモミール(カミツレ)は、リンゴのような香りがすることで有名。
世界中で広く愛飲されているが、ギリシャ語で“chamaimelon”(カマイメロン)、「大地のリンゴ」と呼ばれ、どこの地方でもリンゴ絡みの通称や逸話があるなど、リンゴと妙に縁が深いハーブである。

フランス語でジャガイモは“pomme de terre”(ポム ド テール)、直訳するとこれまた「大地のリンゴ」。
縮めて“pomme”(ポム)とリンゴと全く同じ呼び方をすることもある。
なのでフランス料理で「ポム」の付くものがリンゴ料理とは限らず、ジャガイモ料理の可能性もあるので注意(お菓子かおかずかでなんとなくわかるとは思うが)。

リンゴから出るエチレンガスは、植物に対して成長ホルモンとして働き、他の果物を熟しやすくすることは有名。
他のフルーツと一緒に密閉することで追熟を早められるし、逆に長持ちさせたいなら一緒に置かないか換気をしっかりしておこう。

世界的ロックバンドであるザ・ビートルズの一員リンゴ・スター。その「リンゴ」という名前だが、これは日本語の「リンゴ」とは一切関係が無い
芸名を考えている際に指輪(Ring)を嵌めていたため、これをもじって“Ringo”とした。ちなみに“Starr”は“Starkey”にしたかったが、語感が悪かったので縮めたのが由来らしい。
……何を当たり前のことを、と言っているかもしれないが、もしかしたら関係があるかもと考える人が妙に多いのだ*8
さらに00年代後半に「DQNネームキラキラネーム」として話題になったものに「星(あっぷる)」というネタがやたら多かったが、おそらくこの「リンゴ(Apple)・スター(星)」が名付け親の足りない頭の中で有機的に絡み合ってしまったものと思われる。

なお、タレントの小倉優子が若い頃に自身の故郷だと主張していた惑星「こりん星」は断じて千葉県ではなくリンゴの形をした星だそうで、また彼女の地元での真名は「りんごももか姫」だったとか。

青森県はリンゴの生産量日本一ということから、県を挙げて同県産リンゴのPR活動に努めている。
同県内の小学生にはリンゴの下敷きが配られ、2021年2月には青森県観光企画課が「青森版『私はロボットではありません』画像選択の画像です。」とTwitterに画像を投稿。
これは、ぱっと見全部同じものにしか見えない9枚のリンゴの画像からふじの品種だけを選ぶというもので、難易度の高さとユニークさで話題を集めていた。
???「全部同じじゃないですか!?」
さらに同年11月にも、やはりぱっと見全部同じものにしか見えないリンゴの画像から同じものを集めて消してゆく落ち物パズル「ぷよりんご」を公開*9しているなど、リンゴ県のリンゴ愛はかくも深いのだ。


これは……?

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最終更新:2024年04月10日 11:28

*1 またそもそも種子から育てる実生苗では他品種の花粉による受粉が必要なリンゴでは品種が変わってしまうし、挿し木や取り木では発根しないため接ぎ木でないと増やせない。

*2 同じバラ科の生の梅やアーモンドと同じ青酸配糖体アミグダリン。

*3 ちなみに古代中東の言葉でバナナはイチジクと呼んでいた。ややこしい!

*4 和名や別名をそのまま取り入れたり一部を捩ったりする以外にも、外国語での呼び名をそのままカタカナにしたりというパターンもある。

*5 ゲーム中で彼女の言うりんごはすべてひらがなに統一されている。

*6 海外版においては“Fruit bazooka”となっている。

*7 樫の木には「オークアップル」と呼ばれる、虫が寄生したことでできるこぶが付くことがあるが意図したものかは不明。

*8 ジョン・レノンの妻が日本人だし、ビートルズが設立した会社の名前が「アップル」だし……また「リンゴ」なんて言葉が外国語にあるとも考えにくいためか。なお、90年代の頃には、リンゴ本人が出演し「リンゴ、擦った」という一発ギャグをかます缶チューハイのCMがマジで存在した。

*9 システムはセガが公開している「ぷよぷよプログラミング」のコードをベースにしたもの。