鉄の処女(アイアンメイデン)

登録日:2009/11/30 Mon 16:23:02
更新日:2024/01/29 Mon 18:55:35
所要時間:約 4 分で読めます




「鉄の処女」
英訳は「Iron Maiden」(アイアンメイデン)
異称「悲しみの聖母」


聖母マリアをかたどった、高さ2mの中身が空洞になった人形であり、
内部には内側に向かって鋭い鋼鉄の棘や釘が取り付けられている非常に有名な拷問(処刑)器具。
我らがめいでんちゃんの名前の由来でもある。

犠牲者はこの鉄の処女の内部に入れられ、その棘や釘に全身を刺され痛め付けられる事になる。

この釘や針の長さには様々なタイプがあり、動かなければ針が刺さらないような物から生存空間が全く無いぐらい針だらけの物もある。
これは犠牲者の体型によって使い分けていた為であるとも考えられるが、相手によって使い分けられている痕跡はほとんど無い。

実際には使われる事は無く、見せて脅す為に使われる事がほとんどだった可能性が高いとされる。
また、拷問器具とのイメージが強いが、串刺しにされて無事なわけないので処刑器具だという説もある。
さらに商人が貴族相手に売り付ける為にでっち上げた虚構の拷問器具だと言う説等、様々な意見が飛び交っている。


そもそもこの「鉄の処女」、本当に実在したかも疑わしいのだ。


一応1500年頃にニュルンブルクで一度だけ実際に使われた記録があるが、この記録の信憑性は非常に低いとされている。

もし実際に使われる事があれば、犠牲者は大量出血によるショック死を起こしたであろう。

また、底が開けて犠牲者を下の穴に落とす仕組みや、声が外に漏れないようにする防音機能があったとされるが、
これらの機能はデマの可能性が高い(針に刺さり上手く穴に落ちない、防音機能は当時の技術的に不可能)。
この辺りも鉄の処女が虚構の存在である根拠とされる。

この「鉄の処女」の実物は、本物はほとんど空襲等で消失しており、現存する鉄の処女はほとんどが19世紀半ば以降の再現品である。
そのほとんどはニュルンブルクの物がモデルとなっている。

そもそも信仰の対象かつ慈愛の象徴たる聖母マリアで拷問行為を行うというのがおかしいという意見さえある。

拷問器具に対する人々の恐怖が噂という過程を経て脚色、誇張され、現在のフィクション作品に見られるような禍々しい「鉄の処女」を生みだしたのかもしれない。

なお、名称とは裏腹に本体は鉄製でなく木製のものが大多数で、鉄製なのは釘のみ、または釘とその留め金と扉の蝶番のみの場合が多い。


伝説上の有名な使用者としてはかの有名な血の伯爵夫人ことエリザベート・バートリーがいる。
若い娘の血液を絞り出すために使っていたとされているが、彼女が使ったという物的証拠はなく、悪評が広まるにつれ上記の伝説と混同されていったという見方が強い。



以下、鉄の処女が登場する作品


ちなみに、「鉄の女」こと英国元首相マーガレット・ヒルダ・サッチャーには夫のデニス・サッチャーとの間に娘キャロル、息子マークの双子の子供がいるため、
残念ながら彼女は鉄の処j※この発言は項目編集者とともにSIS(イギリス情報局秘密情報部)によって抹消されました。




ボーカルのゴリラーマンことブルースディッキンソンは飛行機のパイロットライセンスを持っており、
自らボーイング旅客機を操縦し世界ツアーに出るスケールのデカい人。


※NARUTO(アニメ)にて森乃イビキが使った術である。

首が割れている犬を招き猫型の巨大な入れ物に入れて鎖を巻き付け、地中に引きずりこむという術であった。

※ライトノベル『召喚教師リアルバウトハイスクール』では主人公の南雲慶一郎が高校生時代クズや敵対者に対して愛用していた私刑法として「アイアンメイデンの刑」が登場。

内容は「鉄製の入れ物(ロッカー等)に犠牲者をぶち込み、原型を無くすまで入れ物ごとぶちのめし、プールに投げ込む」というエゲツナイ代物。一応「死者」は出ていないが。





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最終更新:2024年01月29日 18:55