登録日:2026/08/28 Fri 16:43:28
更新日:2026/08/28 Fri 17:33:37NEW!
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水晶聖闘士はアニメ『
聖闘士星矢』に登場するキャラクター。
CV:池水通洋
概要
シベリアで修行をした
氷河の師匠。本名は不明であり、周囲の人物もそのまま水晶聖闘士と呼んでいる。実力は十分ながらも守護星座の導きがなかった故に専用の聖衣を纏っているとされる。
本来は師として優れた人物であり、氷河も指導を受けたことを誇りとしている。魔鈴も星矢や氷河を倒すなど造作もないと語っている辺り白銀聖闘士相当くらいの実力はあると思われる。
新教皇アーレスがシベリアの住人を奴隷のように使って氷のピラミッドを建設していたので、抗議のために聖域を訪れたところ洗脳されてしまう。そして、
一輝との戦いの後沙織側と聖域側で割れた射手座の黄金聖衣を狙い、シベリアにて氷河を襲う。
聖衣を纏っていなかったので一時撤退した氷河だが、改めて聖衣を纏い住民を救出。改めて水晶聖闘士との戦いを挑む。途中雑兵が銃撃で援護射撃を仕掛けようとするが、
星矢が阻止。星矢も加勢しようとするが、氷河の申し出であくまでも一騎打ちの形となる。
ダイヤモンドダストの打ち合いで氷河を一度は圧倒するが、2度目の打ち合いではアーレスの洗脳に抗い拳を止め氷河のダイヤモンドダストをまともに受ける。
目を覚ました水晶聖闘士は、氷のピラミッドを破壊すると氷河が一瞬躊躇していたことを指摘。正義のためにはためらってはならないと諭すと、常に母への愛を心に持つ氷河ならば自身を越えていけると言い残すと息を引き取った。
必殺技
氷河にも受け継がれた氷の拳。氷河のそれが白い白鳥のイメージで表されるのに対し、水晶聖闘士のものは青い白鳥(?)のイメージで表される。
ピラミッドを破壊する時にはより凄まじい勢いのものも見せたが、こちらもダイヤモンドダストだったのかは不明。
こちらも氷河に受け継がれた相手の足を封じる技。相手の膝元に潜り込んで行う氷河のそれとは違い、足で相手の首元を締め付けてその状態から足元を凍らせる。氷河は凍らせている間も上半身は無事な相手にタコ殴りにされていたが、こちらは一人でも問題なく行いやすいといえるだろう。
追記・修正は洗脳に抗いながらお願いします。
さて、ここまで語って来たこと自体に噓はない。しかし、このキャラを語るにおいて最も重要なことをまだ語っていない。
それは水晶聖闘士は原作には一切登場しないキャラクターであるということである。
本作に限ったことではないが、当時の漫画のアニメ化は大抵の本誌の連載に並行して行われ、本誌以上のペースで話が進むアニメ側が追いついてしまい、オリジナル展開を挟んで原作側の展開を待つということが往々にして行なわれていた。
ましてや『聖闘士星矢』は連載開始から1年足らずという現代はもちろん当時の基準でも類を見ないスピードでアニメ化が決まり、最初の節目といえる一輝戦→
白銀聖闘士登場の流れの間に早速オリジナルのパートが展開され始め、この水晶聖闘士はその一環として登場した戦士である。
しかし、原作側においてそのようなことはお構いなしに氷河の師匠として
水瓶座の
カミュが登場し、氷河と対峙することなる。
その結果、アニメ版側でも辻褄を合わせることを余儀なくされ、その結果生まれた台詞が───
氷河「貴方は水晶聖闘士の師。つまり俺の師も同然の方です!」
(尺を稼ぐように挿入される氷河と水晶聖闘士の戦いの回想)
師匠の師匠について大師匠や祖父師という言葉を使う事例は実際に存在するので、他のアニメ版設定に比べれば大分真っ当な辻褄の合わせ方ではある。
しかし、その結果氷河とカミュに関するあらゆる会話においていちいち「師とも言うべき」「水晶聖闘士を通じて」といったニュアンスの枕詞が挟まるインパクトは強烈なものがあり、アニメオリジナル設定の辻褄合わせの代表格として「師の師は我が師も同然」というフレーズも知られるようになった。
単にカミュとの間柄に影響を及ぼしただけでなく「絶対零度とはなんだ?」に始まる回想シーンや、
アイザックとの修行の回想シーンにおいても水晶聖闘士が師匠として描かれるなどその影響は後にも大きく響いていることが伺える。OVAになってからのハーデス十二宮編ですら、身分を隠したカミュが氷河に聖闘士としての心構えを説くという回想と共に氷河がカミュを「わが師の一人」と呼ぶという水晶聖闘士の存在を踏まえたシーンがある。
余談だが、アーレスによる洗脳も現在では幻朧魔皇拳で説明が付くが、こちらは原作ではカミュより後に登場した設定なので当然水晶聖闘士登場当時は存在しない。結果オーライ。
その後
紆余曲折ありつつも本作のアニメオリジナル勢の中では比較的真っ当な人物ということもあってか、一定のコアな人気はあり、雑誌限定で
聖闘士聖衣神話が受注販売された際には、氷の結晶を模した聖衣のオブジェ形態も新規デザインされた。
ゲーム作品においてはアニメ版設定を元にした作品で例の「わが師とも言うべき…」で存在を匂わされることはあっても、流石に直接登場することは殆どなかったのだが、スマホゲーム『聖闘士星矢 ゾディアックブレイブ』では水晶聖闘士自身がユニットとして実装され、新規の3Dモデルや池水氏によるボイス収録が行なわれた。
須田綱艦による外伝作品『
聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON』では、水晶聖闘士という名前こそ明言されていないが、同じデザインの聖衣を纏った聖闘士が神話の時代の聖闘士として語られている。
氷の拳を極めたその聖闘士は、絶対零度も通用しない邪悪な神との戦いの中で限界を超えて小宇宙を高め、絶対零度が裏返った無限大の熱さを持つ炎を放ち、その神の肉体を焼き滅ぼしたという。これは現在の統計力学において負温度と呼ばれるものであり、実際の我々の世界においても2013年に僅かながら実現した現象である。
クラーケンの真鱗衣を現出させたアイザックはこの伝説を基にその負温度の炎「エヴァーラスティングブレイズ」を放ち、同じく絶対零度が通用しない敵を打ち破ったのであった。
余談だが、本作には水晶聖闘士とは別に氷河と縁の深いある氷の戦士がカメオ出演している。
おまけ
各種外伝作品については同じストーリーラインにあるもののみ言及。
原作
原作の範囲では貴鬼がどれほどムウの技術を受け継げていたのか不明瞭であったが、後の『
聖闘士星矢Ω』では立派に
牡羊座の黄金聖闘士及び聖衣の修復士として戦っていた。また、『聖闘士真理矢』では教皇のマスクを元に具現化したシオンと直接対面しており、あくまでも聖衣の修復技術しか受け継いでいなかった貴鬼が牡羊座の聖衣を受け継ぐという展開が描かれている。
ハクレイ自身の技は蟹座に近く、主に聖衣修復の技術が受け継がれた形。アヴニールはシオンが直接師事したわけではないが、聖衣を通してスターダストレボリューションをはじめとする技が受け継がれた。ムウは言わずもがな
牡牛座の黄金聖闘士となったテネオも前の師匠であるハスガードの技とシオンの技を組み合わせたオリジナルの技を編み出している。
『LC』の設定における童虎の師匠。元々仙境と呼ばれる場所で修行をしていた童虎だが、白龍の勧めによりその知り合いである老師の元へ出向く。本作における童虎の前任の
天秤座の黄金聖闘士である
イティアは技も出自も廬山とは無関係であるため、廬山技の流れはここから始まったといえる。また、テンマも童虎に聖闘士としての修行を受けたがこちらは心構えはともかく直接的に技を受け継いだ様子はない。
紫龍の息子。龍座の聖衣や廬山系の技も順当に引き継がれ、さらに発展させたと思われる「廬山千龍覇」を編み出した。また、パラドクスも直接師事したわけではないが、紫龍に助けられたことで彼に憧れ独自に昇竜覇を会得している。
ムウにとっての貴鬼に当たる弟子ポジションの少女。アッペンデックスを名乗り、サイコキネシスを操るところも貴鬼の若い頃を思わせる。ストーリーの整合性などを無視して『LC』と合算すれば計5代にも及ぶ長い継承関係である。
その他、Ωにおいてはパライストラという学校の教師として檄、鋼鉄聖闘士の指導役として那智・蛮が抜擢されており、彼らの3人の師がそのまま多くの戦士にとって師も同然の存在になったといえる…のかもしれない。
聖闘士星矢:Knights of the Zodiac
『KoZ』においてはダイダロスがシオンの弟子と設定され、聖域に疑念を抱いていた根拠が補強されている。特に技などが受け継がれている様子はないが、結果として瞬・ジュネにとってもシオンが師も同然の存在になったといえる。
追記・修正は辻褄を考えながらお願いします。
最終更新:2026年08月28日 17:33