ミスター味っ子の料理勝負

登録日:2011/11/06 Sun 14:10:16
更新日:2024/10/26 Sat 05:03:17
所要時間:約 4 分で読めます





陽一「俺のシチューに使うのはまず、これだあ!」

一馬「に、煮干しやとぉ!?シチューを和風の味付けで仕上げよう言うんか!?」

陽一「それだけじゃないよ!よーく見ておけ!」

一馬「た…、たくわんに、大福やとお!?」
味皇「うむ…。たくわんがカリカリとした歯応えを演出し、更に、大福により、ふくよかな味付けを演出すると言う訳か…!」

一馬「ふ…!流石は陽一…!だが、それだけでは、ワイのシチューには勝てへんで!」

陽一「わかってるさ…!だから次は…!こいつだ!」

一馬「い、イカの塩辛やて!?なるほど…。それで一気に旨味とコクを付け加えようって腹やな…。だが、そのシチューには、致命的な欠点があるで!」

味皇「うむ…! 塩辛により味に深みが出ると同時に、どうしても生臭みが出てしまう…!それをなんとかしない限り、陽一くん、君に勝目はないぞ!」

母「ちょ…!ちょっと陽一、どうする気よ!?」

陽一「へへ…。お前の言う生臭さ、俺が気づいてないとでも思っていたのかよ!?」

河内「な、なんやと!」

味皇「うむ…!あれはイチゴジャム…!フルーティな甘味と酸味が、塩辛の生臭さを消してしまうと言うわけか…!よく見たら、彼は、セミの脱け殻も加えている…!セミの脱け殻の野性味溢れる味すらもここに加える…!これが、ミスター味っ子、味吉陽一か…!」

陽一「さあ、味皇のおっちゃん。味を見てよ」

味皇「うむ…!こ、これは…!」

味皇「煮干しダシでしっかりと土台を固めた旨味の上に、大福のふくよかな甘味と、たくわんの心地よい歯応えのアクセント…!更に、イカの塩辛がえもいわれぬ深みを演出し、イチゴジャムのフルーティさが鼻をくすぐる…!この野性味溢れる風味は!セミの脱け殻…! 何年も土の中で蓄えてきた旨味が、舌の上で爆発するようだ…!」




味皇「うーまーいーぞーーーーー!































ミスター味っ子の料理勝負とは、その名の通り『ミスター味っ子』における味吉陽一のバトルを指す。

記念すべき第一回の相手は、味皇に招かれた味皇ビルにて出会ったイタリア料理部主任、丸井のおっちゃんであった。
この時おっちゃんは、「勝負は私の最も得意とするミートソーススパゲッティでだ!」ととても大人気無い発言をしている。

その後も、味将軍グループの刺客や、各地の名料理人などとも数々の勝負を繰り広げ、味皇グランプリと言う大会なども開かれて、優勝するなどの快挙を成し遂げた。

この時陽一が作る料理は、

最初に何かを閃く


試作するが欠点を見つける


その欠点を補い、また改良していく


勝負の日、あからさまに陽一が持ち上げられる形で勝っている

という流れが毎回のお約束だった。

  • 余談
常勝無敗と思われている陽一だが、味勝負に負けることもある。

それは、料理研究家とのイワシグラタン勝負での出来事

陽一は、マカロニにトマト、カレー、ほうれん草を練り込み3色の色鮮やかなマカロニを作り、マカロニの中にイワシを入れて食べやすくする
さらに、グラタンをパイ生地で包みいつまでも温かいグラタンを作り出す(今で言えば、ケンタッキーの冬だけに売られてるポットパイである)

手間隙を惜しまず、工夫を重ねた陽一だが、負けてしまう


「母さんのグラタンは最高だよ」


実は、審査員は対戦相手の息子だったのだ(知ってて陽一が選んだんだけどね)
「母の手料理には敵わないものなのよ」
と、陽一の母に説得されるも、納得できず拗ねる陽一は少しかわいい。

しかしこのグラタン勝負では陽一のグラタンを完食しているのに対し、母のグラタンは残してしまっていた。原作においてはこのエピソードで敗北していないので注意。

原作においては、9巻での兵太との勝負では、審査員満場一致での完敗も喫している(しかし、本人には料理の腕は認めて貰った)ほか、その後出張料理人である久島建男に関しても敗北していた。



追記、修正は、アニメ版の味皇のごとく、あまりの美味しさに大阪城を破壊してからお願いします。

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最終更新:2024年10月26日 05:03