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ウルフファング空牙2001

登録日:2009/06/11 Thu 18:43:01
更新日:2026/06/13 Sat 11:27:47
所要時間:約 7 分で読めます




AD1999年
未知の敵ラグナロックに対して行われたオペレーションVAPOR-TRAILは、
戦術戦闘機部隊「空牙」によって成功をおさめた
しかし、ラグナロックは壊滅したわけではなかった……

AD2001年
オセアニア大陸でのラグナロックの活動が確認されたことにより、
新たな作戦が行われる事となる

作戦内容は新たに装備された装甲機兵の実戦テスト
そしてシルフ隊、ヴァルキュリア隊による爆撃目標を明確にする事。
6機の大鳳型輸送機隊とセイレーン護衛戦闘機隊は漆黒の中を次々と離陸していく
AD2001年、鋼の牙を持った狼達の闘いが今始まろうとしている


出撃体制、完了!



◆概要


『ウルフファング』とは、データイーストが1991年に送り出したアーケードゲーム。連邦の白い狼とは関係ない。が、ジオン残党御用達MSの模倣品は敵側に出てるかもしれない。
当初は「狼牙」のタイトルで開発されていたが商標関係で変更になっている(海外バージョンは「ROHGA:Armor Force」のタイトルで稼働)。

ストーリーは本作の2年前にデコが送り出した縦STG「空牙」から地続きになっているが、
ゲームジャンルはロボットを操作して戦うサイドビューのアクションシューティング。
強制横スクロール(放っておくと左端につっかえる)、射撃武器が主力で無限に撃てる、基本的にジャンプアクションだが土手を滑り降りるなどの形で全方向に動けるシーンがあるなど、システム的には「あの」チェルノブがベースになっている。
一方、当時の横アクションには珍しい「近い敵には自動で近接格闘攻撃」というシステムが設けられている。

ゲームスタート時に自機を選択する。BODY、ARM、LEGの3部位各4種ずつからパーツを選ぶ事で、実に64機種から選ぶ事が可能。しかも64全てに名前が与えられている。

ステージの最後のボスを倒すか時間切れまで耐えるとステージクリア。
ステージクリア後はインターミッションとなり、そこでルート選択がある。高難度のステージほどストーリー上重要な任務になってくる。

自機の装甲機兵はライフ方式でライフがゼロになるとパイロットが脱出し以後パイロット状態になる。パイロット状態で被弾するとゲームオーバー。パイロット状態でチャージ・パワー・ライフアイテムを3つ回収できれば、装甲機兵が再支給されて復活成功となる。復活なくしてゲームと呼べるか!!

ちなみに脱出~機体回収の流れはザ・グレイト・ラグタイムショーに引き継がれている。

パーツすべてに強み・弱み・使い所・空気化ポイントがあり、64機種いずれを使っても12ステージすべて(パターンをがらっと変える必要がありつつも)問題なく攻略できるという奇跡的なゲームバランスにより、稼働開始から30年以上経つ今でもアクションゲームファンの間で伝説化している名作である。

◆操作系


8方向レバー+ボタン3つ。操作応答性・空中制御の感触は良好で、
かつて「デコゲーは操作感が変」と言われた印象はもはやどこにもない。

ショットボタン:右腕に持った銃を発射する。レバー操作で斜め上撃ちができ、押しっぱなしで射角を固定したまま移動できる。
近接攻撃:ARM装備で設定された近接攻撃を使用する。敵機がARM装備の攻撃範囲にいる時にショットボタンを押すと、銃撃に置き換わって勝手に発動する。

ジャンプボタン:ジャンプ。落下の勢いで敵の上に乗っかると踏みつけダメージを与えられる。
レバー下+ジャンプボタン:ダッシュタックル。攻撃判定がある。どのLEGでも同じスピードが出せ、ある程度の感覚で連続で行える。

サブウェポンボタン:時間とともに溜まる「サブウェポンゲージ」を消費して特殊攻撃を発射する。最大レベル3まで蓄積する事ができ、それに応じて性能が変わる。

◆自機



CONSTRUCT YOUR ROBOT!



前述したように、プレイヤーはゲームスタート時にBODY、ARM、LEGの3部位を各4種から選択して自機を構築する。
一応、A-A-Aの「蒼龍」、B-B-Bの「天雷」、C-C-Cの「火龍」、D-D-Dの「神龍」がプリセット機体として設けられているが、この4機はどちらかというとある程度やり慣れた人向けの性能だったりする。

●BODY
胴体部というか、バックパック部?サブウェポンが搭載されている
基本的に真上、前方の敵を自動追尾するミサイルを発射する。ゲージ回復速度は最も早いが、追尾性能がやや甘い。

  • B:エレクトリッガー
唯一敵弾を消せるサブウェポン。威力は自機に近いほど高いが火力不足。
防御向けで使い易いが、この為火力がショットと腕部に依存し易い。

  • C:フレイムランチャー
真上にデバイスを打ち上げ、展開された炎の雲が火の雨を降らせる。
攻撃範囲は自機中心。
火力自体は高いが発動にタイムラグがあり、かなりクセは強い。

  • D:グレネードランチャー
左右に爆弾をばらまく。
一発一発の威力はあるが弾幕が薄く、リーチもなく直接当てなければならないがボス戦で真価を発揮する。
実は地上着弾時の爆炎の方が高威力。

●ARM
左腕。近接攻撃武器。範囲に敵がいると勝手にこれを振るというシステム上、範囲を把握していないと戸惑う(特にパイルバンカー)。
ボタン押しっぱなしよりも、手で連射した方が連射が早い。ナックルショットやビームソードはこれが重要だが、手連射はタイミングミスると後ろを向いてしまい空振りすると隙をさらすという問題もある。
動作をダッシュタックルで途中キャンセル可能。

  • A:ナックルショット
いわゆる拳。連射と威力に優れるが攻撃範囲は狭い。
ライバルロボを瞬殺できるのは気持ちいいが…

  • B:ビームソード
機体のまわりをほぼ全域カバーし出も早い。
防御向きだが威力が低い。

  • C:アイアンクロウ
真下から前斜め上方向に腕を振り上げる。判定はほぼ前方のみ。
威力、範囲はまずまずだが振りが遅いため中途半端な武器。

撃ち出し式ので最大のリーチ、威力を誇る。
横にしか攻撃できないのと上下判定の弱さ・連射性能が悪いのが弱点
ただし判定持続時間が長いのでジャンプを織り交ぜれば空中の敵にある程度対応可能。
座高の高い2脚ホバーと相性はよろしくない。


●LEG
脚部。移動速度とジャンプ高さを決定するほか、外見そのままにくらい判定も変化する。すべての立ち回りを決定する重要部位。
土手や空中モードでは移動速度そのままに全方位移動となるため、ホバーと4脚のジャンプ野郎は優位性が薄らぐ。
  • A:2脚滑走
いわゆる普通な脚部。移動速度は速めだが、若干ジャンプ力に欠ける。
装備に左右されないためオールマイティーに戦える。

  • B:2脚ホバー
2脚より移動が遅いがジャンプが高い。
しかし腰の位置が高く一部ペナルティが生じる。

  • C:4脚
ジャンプは最も高いが移動は極めて遅い。ジャンプするだけで大半避けられるが扱いが難しい。
踏みつけの威力が最も高い。

  • D:6輪
移動は最速で当たり判定が小さい。ジャンプ力は最低。
タックルの威力が最も高い。
基本的な立ち回りにおいて最強とされるが、ジャンプが低すぎてライバルロボとの戦いがきついのが難点。

●銃
右腕に構える銃。道中、ショットアイテムで変更する。
このゲーム、自機がちゃんと右向き・左向きで別グラフィックが用意されている。画面上で左を向くと腕は選んだARM装備が見える。
バルカンとクラスターは、手連射すると火力がアップ。しかし手連射は方向固定ができない→後ろを向いてしまう事があるので操作が複雑化する。クラスターはこれが問題になる。
  • バルカン(V)
範囲は広いが威力は最低。常に撃てるのが強み。
強化すると3WAY→5WAY→7WAYと範囲が広がる。性質上至近射撃が強い。

  • クラスターガン(C)
威力はあるが弾速が遅く弾幕が薄い。強化すると同時発射する弾が増える。
慣れれば距離に関わらず安定して戦いやすい。
が、弾速が遅いため、画面外に外してしまうと隙が出来る。

  • グレネードガン(G)
敵にあたると爆炎が発生し、しばらく燃え続ける。爆炎には弾消し効果と攻撃判定がある。
判定が残っている間は連射ができない。強化すると3回まで連射できる。
ボスキラーだが、四方八方から敵が来るゲームの性質上次のステージの道中で地獄が見れる。

  • レーザーガン(L)
威力が最大のレーザー
斜め45度と横にしか攻撃できないが撃ち続けられる。強化するとレーザーが太くなる。
発射時に威力が発揮されるまで若干のラグがある。
遠距離で高い火力を出せるので、一部ボスで重要な武器。
グレネード同様、ザコに囲まれる道中戦では悶絶する。


●アイテム

  • ショットチェンジ
ショットを変更するアイテム。ショットを当てるとV→C→G→L→V…と変化する。
この変化を3周させると自壊するが、その際のフラッシュは画面全体への攻撃と弾消しの効果がある。

  • パワーアップ
オレンジのアイテムで取得するとショットを3段階までパワーアップできる。パワー最大時に取ると1000点。取得時に威勢の良いボイスが印象的。

  • ライフアップ
ライフを回復できる。ライフ最大時に取ると1000点。

  • チャージ
チャージゲージを回復しすぐにサブウェポンが使える。
ゲージMAX時に取ると1000点。

※ショット以外のアイテムをパイロット状態で3つ集めると自機がライフ2・パワー最弱の状態で復活する。

  • 猟兵
プレイヤー機に乗って一緒に戦ってくれる仲間。猟兵は自動的に敵を攻撃する。設定ではサイボーグだとか。
使用する脚部によって搭乗する数が違う。
  • 2脚2種=2人
  • 4脚、6輪=4人

◆ゲームモード

  • ノーマルモード
途中ルート分岐が二箇所あり最終的にA、B、C、Dに分かれ、全てエンディングが違う。

  • スペシャルモード
通称「狼牙モード」
ノーマルモード全12面を、ひとつなぎの連戦で戦うモード。
最終面を全てプレイしなければならないため綿密にパターン化しないと地獄である。
名称の由来は海外版から。(海外版も同じ全面ブッ通し仕様)
※プレイ方法
コインを入れてショットとサブウェポンボタンを押しながらスタート

●機体名称一覧
※機体名が全て日本語なのは装甲機兵の開発チームが日本人の為。海外版は機体名称は無くタイプコードのみ。
蒼龍
天雷
火龍
神龍
虎徹
白虎
仁王
陣風
雪風
疾風
烈風
黒龍
牙龍

白龍

閃光
屠龍
地龍


王牙
隼鷹
迦桜羅
吹雪
鳳凰
不動
玄武
蔵王
夜叉
護法
猿猴
羅刹
電光
阿修羅
閻魔
金剛
甲龍
朱雀
荒神
飛龍
飛燕
土蜘蛛
赤龍
光焔
不知火
叢雲
大蛇
閃電
紫電
震電
雷火
彗星
応龍
空電
流星
電龍
麒麟
雷獣
青龍
月光
武光

◆家庭用について

発売はXING。
家庭用では新たにプレイステーションモードがあり、脚部に新たな機能がついた。2段ジャンプと空中タックル程度だけどな。
オペレーターがフルボイス、一部敵の出現変更がある。(というか、内部ランク設定がミスってるくさい)
更にアイテム出現ルーチンまで変わっている為、アーケード版の攻略方法が通じにくい。
また、演出も多数カットされている。
解り易いのは3-A面の地上戦艦戦でのヴァルキュリアの支援爆撃カット。(唐突にオブジェクトが爆発する)
また、BGMは明らかにサントラからサンプリングしたろといわんばかりにループ箇所がある。
しかもメッセージ表示時にBGMが途切れる。ゲームアーカイブスだと普通にプレイしてても途切れる。
オマケにモビィディック(2ボス)の第2形態がバグで砲台破壊不能。

CGムービーはあるが恐ろしく質は低い。
また、PSモード用新規BGMが追加されたが酷すぎる。スーパーダライアス2並に酷い。

セガサターン版はよりによってPS版をベースに移植。
アーケード移植向けのハードなのに更に劣化している。今度はサブウェポンMAX時の音声まで無くなった。
一応新規ステージが追加されてるが他にやるべき所があるだろ。忠実移植とか。
「酒落にもならん」などの誤字や英語表記におけるスペルミスは修正されているけどな!
後に「サターントリビュート」として21世紀ハードで移植が発売されたが、その名の通りこのサターン版がベースなのでやはり手触りは微妙。

ハムスターコーポレーションの「コンソールアーカイブス」シリーズとしてSwitch2、PS5向けに配信されたウルフファングもPS版ウルフファングの移植(コンソールなので)であり、やはり微妙。

長らくこれらの不完全版しか移植されなかったが、復刻版ミニゲーム機であるEGRETⅡ miniがデコゲーを取り扱うようになり、ついに完全な状態をご家庭で遊ぶ事が可能になった。祝おう。

◆余談

2003年に発売されたアリスソフトの地域制圧型18禁シミュレーションゲーム『大番長-Big Bang Age-』では主人公の名前が斬真「狼牙」で必殺技が「ウルフファング」とウルフファング空牙2001をオマージュしている。

追記・修正は64機種全部で狼牙コースをクリアしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ALL RIGHT!/

最終更新:2026年06月13日 11:27