登録日:2012/02/10(金) 10:29:07
更新日:2025/01/16 Thu 07:18:05
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地球圏統一連合・スペシャルズに所属する士官。
階級は二級特尉。
骨ばった顔立ちと、天然パーマ気味のモジャモジャヘアーが特徴的。
名前の由来はイタリア語の8(Otto)。
スペシャルズの『閃光の男爵(ライトニング・カウント)』
ゼクス・マーキスの直属の部下であり、彼に深い敬意を抱いている。
性格は基本的に
真面目であり、硬い発言も見受けられる。
しかし高い洞察力をも備えており、物事の本質を見抜いている事もある。
基本的にこの作品、敵にせよ味方にせよ
イケメンが多い。
尊敬する上司であるゼクスなどシリーズでトップクラスに挙げられるレベルの
イケメンだし、ワーカーなどの他OZ兵も中々の美形揃い。
そんな中、オットーは普通……というか、やたら男らしいデザインのキャラクターである。
昨今の常識でいえば、単なるやられ役もいい所であろう。
しかしこのオットー、サブキャラの中でも出番は少なめでありながら、その意外な活躍と壮絶な散り様から、ファンの中でも結構人気が高い。
【劇中の活躍】
第1話にて、ゼクスと共に『オペレーション・メテオ』で地球に降下した
ウイングガンダムを追う形で登場。
その後、ワーカー特士から組み立て途中で放置されていたプロトタイプ・リーオーを預かり、その組み立てのためレイク・ビクトリア基地に残りゼクスと別行動をとる。
それからしばらくは出番がなかったが、第9話『亡国の肖像』にて最大の、そして最期の見せ場が訪れる。
レイクビクトリア基地に残っていたオットーは戦闘用MSの原点であり、非常識な性能を持つプロトタイプ・リーオー=
トールギスを完成させその
テストパイロットを務めていた。
彼曰く「他の者には任せられない」らしいが、その性能の弊害である「人間には扱えない」をモロに受け、肋骨他全身各所を骨折、更に内臓にもかなりのダメージを負い死ぬ間際までいってしまう。
その為に、OZによるサンクキングダム解放戦の第1陣では出撃が許されず、連合の反撃に後退を余儀なくされたゼクスと
ルクレツィア・ノインの会話を偶然聞く事になる。
「特攻機なのだ、
トールギスは……
ならばガンダムの行動も理解できる。
あいつらは、死に値するフィールドを求めているのだ……!」
ゼクスは夜が明けると同時に、再び
トールギスで出撃するという。
しかし現在のゼクスが
トールギスで出撃すれば、それは命に関わる事態となる事は明白だった。
敬愛するゼクスの為、オットーは傷付いた体を引きずって
トールギスに搭乗。
朝陽が差し込む中、ゼクスに別れの敬礼を行う。
オットーさんマジイケメン。
ゼクスとノインが気付いた時には既に遅く、オットーは
トールギスで出撃。
ゼクスの制止を振り切り、軍司令部に突撃していく。
「OZの為ではなく、貴方の為に働きたいのです!!」
「命と引き換えに、勝利を得て参ります……!!」
「ゼクス王、万歳ッ!!!」
絶叫と共にオットーの駆る
トールギスは司令部に特攻。
凄まじい爆発と共に、サンクキングダムを占拠していた連合軍は壊滅したのだった。
爆心地にはまったくの無傷の
トールギスと、そのコクピットで事切れたオットーの姿が……
オットーの犠牲によってサンクキングダムは解放され、ゼクス……ミリアルド・ピースクラフトは13年振りの帰国を果たす事が出来た。
また、このオットーの戦いは
トールギスの貴重な実戦データだけでなくゼクスの覚悟も高め、後に
トールギスを御する為に大きく貢献した。
とかく敵味方の主要キャラがやたら濃すぎるこの作品において、サブキャラでありながら輝きを放っていたキャラクター。
彼やワーカーといったキャラクターは、ガンダムのパイロットやゼクスさえも、『時代の中であがく一兵士』だという事を強く認識させてくれる。
ちなみに彼の死後、ゼクスは一部で『部下殺し』という不名誉な異名で呼ばれる事となった。
そしてこれが
復讐を終えたゼクスにとって唯一残った戦士としての道を後押し、彼のその後の歩みを決めていくこととなる。
【余談】
その神風特攻(バンザイアタック)っぷりが印象に残る彼ではあるが、
トールギスの
テストパイロットを務めた事や、極限状況でありながら
トールギスで連合の迎撃部隊を撃墜したその実力は非常に高い。
そもそもエース中のエースで構成させるスペシャルズの兵士なので能力は当然。
また、設定においてもサンクキングダム出身だと明かされており、ゼクスの正体についてもある程度推測していた模様。
最期に『ゼクス王』と呼んだのは単にミリアルド王子の名を知らなかったか、もしくは『ミリアルド・ピースクラフト』を名乗らず、『
ゼクス・マーキス』を名乗る心情を汲んだのかもしれない。
まあ結果的にゼクスは『王』にはならなかったが、オットーはあくまでも『ゼクスの夢』の為に戦っていた為、後の歴史には満足しているのではなかろうか。
なお、オットーの人気もあってか、彼の声を担当した
森川智之氏は『W』の後番組である『
機動新世紀ガンダムX』ではシャギア・フロスト役を演じている。
図らずも、後に部下を失うグラハムとは似た立場だったと言えるかもしれない。
貴方の追記・修正に、私も協力させて下さい!!
命と引き換えに、項目を得て参ります……!!
冥殿王、万歳ッ!!!
- オットーって歳いくつなんだろう?あれでゼクス(19歳)より下なのか…? -- 名無しさん (2014-06-28 19:43:23)
- ↑存外OZスペシャルズの名前有りパイロットは総じて若い。劇中登場したパイロットで見た目から判断すると、トレーズ閣下より歳上の人ってトロワにアーミーナイフでダブルラリアットされた査察隊の体長さんじゃないかな。組織自体が新しいからか、こいつに限らず何処の部署も若いのかもね。ノインさんで教官だし。 -- 名無しさん (2014-06-29 20:42:49)
- おっさん集団のマグアナックがカトルに心酔してるし歳上でもそんなに不自然でもない気がする -- 名無しさん (2015-03-22 17:20:08)
- 8が由来だけどオットー自体もメジャーな名前。ビスマルクとか -- 名無しさん (2016-07-09 15:22:41)
- ゼクスとオットー。某宇宙の騎士では互いに敵対する双子の兄弟を演じていた。 -- 名無しさん (2024-03-29 04:03:27)
- 今作の森川「トールギスは暴れ馬ですよ…」→次回作の森川「私の愛馬は凶暴です」 -- 名無しさん (2025-01-16 07:18:05)
最終更新:2025年01月16日 07:18