ゲームバトラー

登録日:2011/04/30(土) 14:29:56
更新日:2024/07/28 Sun 10:29:29
所要時間:約 6 分で読めます




ゲームバトラー

あらゆるジャンルのゲームを極めたゲー魔王を倒し、彼が支配しているデビルシティに平和を取り戻すまでのニュータイプゲームである。
スポーツ・格闘・クイズ・パズルなど、あらゆるゲームで勝負を挑んでくるゲー魔王と7戦して4勝以上しなければならない。
巷では友達同士が、それぞれ得意なジャンルを担当し、力を合わせてゲームをクリアしようとする現象が生まれ、
「バトラーパーティー」という新語が登場するほどの人気ゲームとなった。

幽遊白書』に登場する架空のゲーム。
界境トンネル編、コミックス15巻にて登場。
原作では家庭用ゲームだが、アニメではアーケードゲームにもなっている。ゲーム中のナレーションは真殿光昭
遊熟者(ゲームマスター)天沼月人能力によって仙水達のアジト内に具現化された。
7人揃わなければゲームをすることが出来ないため、幽助蔵馬飛影幻海御手洗、柳沢、海藤の7人で戦った。*1
このうち、蔵馬、幻海、御手洗、海藤(アニメでは幽助も)はこのゲームの経験者だったので彼らが中心となってクリアしていくことになる。

ゲー魔王はプレイヤーが3勝するまでは、部下のゲー魔人に戦わせるため、実質ゲー魔王に1勝すれば勝ちとなる。

ゲームが始まるとゲー魔王がスロットマシンをまわし、ゲームの種類とレベルが決定される。レベルは1~10まで。
1つ目のスロットでゲームのジャンルを、2つ目でさらに詳しいジャンルに分け、最後にゲームレベルが決まる。
ゲー魔王戦のレベルは「レベルG」固定。
スロットはランダムなので得意なジャンルばかり選ぶことは出来ないため、運の要素も重要となる。


以下は実際に登場したゲームのジャンル。

1戦目
スポーツ テニス レベル7
御手洗vsスポーツ魔人(CV:石田敦)。
シングル対戦で3セット先取した方が勝ち。
プレー選手も選べるらしく、御手洗はレンドラを、ゲー魔人はバッカー*2を選択。アニメ版では御手洗は自分そっくりの分身を操作する形で、ゲー魔人は本人がそのまま選手として対戦した。
30分後、セット数3対1で御手洗が勝利した。
なお、ゲーム中に天沼がかなり精神的にきついヤジをとばしてきたが、実際のゲー魔王もいろんなヤジをとばしてくる。

2戦目
シューティング バトルヘリ レベル6
幻海vsシューティング魔人(CV:真殿光昭)。原作とアニメで容姿が大きく異なる。
縦スクロールシューティングで両者3機まで使える。先に全機ミスした方が負け。
1時間後幻海ノーミスで勝利。アニメ版では内容が細かく描写され、幻海は経験者誰もが知らなかった裏技を披露し、海藤や天沼らが驚愕している。
レベル6でも1時間もかかるって…

3戦目
パズル バトルブロック レベル10
柳沢vsパズル魔人。
TVゲームさえあまりしたことのない柳沢だが、能力"模写(コピー)"で海藤に変身し、楽々とパズル魔人をクリアー。
詳しいゲームの詳細は不明。後述のアプリのミニゲームでは『パズル&ドラゴンズ』のような形式だった。
アニメ版では格闘ゲームに変更され、柳沢の代わりに幽助が挑戦した。その時のレベルは1。
格闘と言っても1体1ではなく、無双ゲーのように最初は雑魚を倒しつつ最後に魔人(CV:福田信昭)と戦う形式だった。

「ふう。やれやれ。どうやらオレ様の出番だな」
ここでゲー魔王、天沼が登場する。

4戦目
クイズ 一般 レベルG
海藤vs天沼
クイズは早押しの4択。10問先に正解で勝ち。答えを間違えてもマイナスはないが、3回間違えると失格。
2万近くある問題と答えを覚えている海藤は、「アマ」と言う問題の冒頭の2文字と表示される選択肢で答えがわかるという。その勢いで、5問連取するが……

ちなみに第1問はこちら。
アマゾ(ンのアラグヮリ河流域で起こる、河の水が逆流してしまう自然現象を何というか?)
A.ピロロッカ
B.パロロッカ
C.ポロロッカ
D.ペロロッカ
正解は、Cのポロロッカ。

第6問目、天沼は問題を読み上げる前に早押しボタンを押す。
問題が出題されないうちにボタンを押せば、4択の答えさえ画面に表示されないが、天沼は正解する。
このクイズの問題も答えも全て順序はバラバラだと思われていたが、実は法則があり、その公式を探し出すのに大体5問くらいかかる。
天沼がハンデとして最初の5問に解答しなかったのはそのためである。
その後は、天沼が8問連取。海藤もカンだけを頼りに対抗するが3回間違えてしまい失格。
天沼いわく、「クイズは苦手」らしい。

5戦目
パズル スリーセブン レベルG
蔵馬vs天沼
いわゆる「落ちゲー」。
テトリスぷよぷよと言えば大抵の人はわかると思います。
1から7までの数字がいろんな組み合わせで落ちてきて、これをタテかヨコが合計「7」になると消える。
ただし、7はスリーセブンの名前の通り3つ並べないと消すことが出来ない。
また、時間経過でブロックの落下速度が上がっていき、フィールド上部が積み上がったブロックで埋まってしまうと失格となる。

実際のゲー魔王戦では決着まで2時間くらいかかったらしい(海藤談)。落ちゲーとはいえ2時間って……。





さて、アニヲタのみなさんならわかると思うがゲーム内で「死ぬ」と明確に出てくるものは、極めて少ない。
○○を倒した、倒された、気絶した、戦闘不能などと表記されることが多い。
これは、制作者側の配慮だと考えられるが意外にも、ドラクエは「しに」と表記される(そうでなくても、棺桶で運ばれたり生き返らせたりするし)。

ゲームを実体化する能力の性質上、ゲー魔王としてゲーム内にいる天沼は負けると死んでしまう。
ゲームバトラーのエンディングでは「ゲー魔王は死んだ」とはっきり表記されているからである。

一方、プレイヤー側は負けてゲームオーバーになっても、コンティニューすれば再びチャレンジすることができる。ただし、実際に作中で「死ぬ」描写はなかったが、コンティニューを選ばなかった場合は例外で、プレイヤー側の墓をバックにした「ゲームオーバー」画面が表示され死亡する。
だがこれは、幽助たちは天沼に勝利するには、負けた際にコンティニューし何度もゲームにチャレンジする必要があるが、逆に言えば時間の許す限り何度でもやり直すことができるのである。
しかしながら、天沼は一度負ければそれで死亡する
仙水にとって天沼は、最初から時間稼ぎのための捨て駒に過ぎなかったのである。
このことに気づいた蔵馬は、天沼にこの事実を話し、動揺を誘い、天沼に勝利した。
そして、天沼は死んでしまう。

天沼自身が登場人物として領域(テリトリー)(ゲーム内)に入った以上、ゲームの途中で能力を解除することは出来ず、時間がないこともあり、蔵馬はやむを得ずこの手段を使った。
冷静を装う蔵馬だったが、仙水への怒りではらわたが煮えくりかえっていた。
その怒りは、次の巻原(戸愚呂兄)で爆発していた。


ゲームをやったことがあるはずのない飛影は、「俺の出る幕じゃない」と途中から寝ていた。
(ちなみに「終わったら起こせ」と言ったくせに蔵馬が天沼に勝利した時には起きていた)
原作では炎を出して邪魔しようとしたが出来ないようで、アニメ版ではモニターを剣で斬りつけ破壊するもすぐに復元してしまった。
また、海藤でさえ、このゲームのクリア率は70~80%ほど。一つ一つのゲームのプレイ時間が掛かる事もあり、いかにこのゲームが難しいかがよくわかる。
現実に発売されたとしても、何人ものゲーマーが挫折する姿が容易に想像できる。
そもそもアニメのようなアーケードで1プレイで数時間も粘られてたら採算合わないのでは?

幽助は格ゲー専門のゲーマーであるため、原作ではプレイ経験がなく見ているだけだったが(ゲーム内容は蔵馬から説明されている)アニメではゲームセンターで事前にゲームバトラーをプレイしており、天沼戦では格闘ゲームで戦っている。
その為原作のパズルバトルブロックが省かれ、柳沢の出番が無くなった。
またそれに伴って序盤でゲームの戦い方を聞くのが柳沢に、ゲームの説明をするのが幽助に変更されている。

ちなみに、スマートフォンアプリ『幽遊白書100%本気(マジ)バトル』内のミニゲームにて、クイズとスリーセブン、そして原作のみに登場していたバトルブロックの三つがプレイ可能になっている。


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最終更新:2024年07月28日 10:29

*1 当初は幽助、蔵馬、飛影、御手洗だけで潜入していたため、幽助達はゲーム開始のために一度地上へ戻り面子を揃えることになりそれだけで数時間のロスをしている

*2 共に実在のテニスプレイヤー、イワン・レンドルとボリス・ベッカーがモチーフか