登録日:2012/04/25(水) 19:59:32
更新日:2024/10/06 Sun 03:33:28
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魂の解放
通常魔法
(1):自分・相手の墓地のカードを合計5枚まで対象として発動できる。
そのカードを除外する。
遊戯王OCGの魔法カード。登場はVol.5と、かなりの初期。
Vol.3で登場した墓掘りグールに次いで2枚目の除外に関するカード。
なお初期のカードには「そのデュエル中使用できない」と書かれているが、勿論ただ除外されるだけで普通に帰還やサルベージは出来るので安心。
当時は除外ゾーンを利用できるカードが存在しなかったためであり再録の際に修正されている。
また、当時のテキストには
「自分・相手の墓地からそれぞれ5枚までのカードを取り除く」と書いており
最大10枚除外できたが、現在では
エラッタされ上記のテキストになっている。
当時は《
死者蘇生》や《キラー・スネーク》等の墓地からの復活を防ぐ目的で使用された。
墓地は自分と相手の墓地から好きな組み合わせで選べる為、相手の墓地を根こそぎにするもよし、《異次元の偵察機》を大量に呼び出したり、《
紅蓮魔獣 ダ・イーザ》のステアップ(自分の除外1枚につき攻守+400)に使うのもよし、《魂吸収》(1枚除外につきライフ+500)と組み合わせてもよしと、複数の場面に対応でき、しかもそれを並行的に行える。
墓地にキーカードを送ったらそのターン中にケリをつけられる事もよくあったり。《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》の強化が間に合うかは微妙だが……。
《異次元の偵察機》を3枚飛ばせば一気に3枚蘇生出来るが、低攻撃力を相手ターンに晒す事になるので実用性はあまりない。
同じ5枚除外する効果を持つカードには《ネクロフェイス》(ただしあちらはデッキから除外かつお互いに除外するので実質10枚、そしてランダム)が存在する。
このカードで《ネクロフェイス》を除外してトリガーを引けばごっそり除外したりもできる。
【
次元帝】がテーマのストラクチャーデッキ「帝王の降臨」に1枚収録されている。
現代では墓地メタとしては
手札誘発や《
マクロコスモス》など「相手の行動をその場で妨害できる」ものが優先されがちである。
ただし、「両者の墓地」の「全種類のカード」から「5枚」「まで」という
量・質・応用性の全てに優れた除外能力は未だに別格と言ってもよい。
インフレで墓地効果持ちのカードがそこら中に増えたため、自分ターンを待つことに目を瞑ればぶっ刺さる場面は珍しくない。
自分の墓地除外も含めて効果をフル活用できるデッキなら採用できなくはなく、いつか環境で再評価されることもあるかもしれない。
そして
2023年12月頃、ついに再評価の時が来た。
この時の大会環境には炎属性プッシュとストラクRにて新規を手にした事で超強化された
炎王が環境トップに君臨していた。
炎王は破壊を軸にデッキを回すため墓地が肥えやすく、墓地で発動を待機してる《炎王神獣バロン》や《真炎王ポニクス》、自身が破壊されたら炎王を特殊召喚しつつ場のカードを破壊する《炎王神獣キリン》、場のカードの破壊をトリガーに自己再生してくる《聖炎王ガルドニクス》などの炎王モンスターが数多く存在している。
相性の良いカードにも特殊召喚に反応してお互いのモンスターを破壊しつつ自己再生&炎属性ならなんでも釣り上げ可能な《
賜炎の咎姫》など、墓地発動する強力なモンスターを多数抱えているデッキである。
そんな炎王が環境トップを独走する中、《魂の解放》はそれらのカードをまとめて除外出来るため炎王に対する強烈なメタカードとして脚光を浴びる事に。
炎王の隆盛により墓地メタが得意なデッキ増えたために炎王以外にはそこまで刺さらない事からサイドデッキに採用される事が主だが、特に発動条件も制約もなく即座に除外出来る点から後攻からの捲りに使えるために1本取った後のサイドチェンジ先としては充分に機能し、多くの大会で実績を残す様になった。
無論炎王側もやられっぱなしではなく、
ミラーマッチ対策として自分達も《魂の解放》をサイドに採用しつつ《魂の解放》への対策として《魔封じの芳香》を3積みする様になる、と冗談抜きで《魂の解放》が大会環境で大きな存在感を発揮する事となった。
漫画・アニメにおいて
また、アニメDMでは意外にも遊戯や海馬が使用している(厳密には遊戯はデッキに採用し実際にドローしたものの劇中では使用していない)。
特に表遊戯VSレベッカ戦でのエピソード、海馬VSジーク戦での一連のコンボに使われたのが有名だろうか。
海馬がジーク戦で披露した、《魂の解放》で墓地のモンスターを除外→
《次元融合》で大型ドラゴン5体同時召喚の流れはその迫力とロマン性から人気が高い
………と思いきや、実は相手の場にはドラゴン族の数だけ攻撃力を上げるモンスターが存在しており、わざわざドラゴン族5体で固める必要は全く無かったのは内緒。
余談
と、割と初期のカードなのに実際のデュエルでも意外と使えるこのカードだが、実はイラストが凄い。
大事な事なので(ry
他にも《
水の踊り子》やセイレーン等、初期のカードの中には全裸の女性カードは存在する。だが、彼女らはモンスターカードであるせいか、表情がどことなく人を選ぶ。
それに対してこのカードは、カード名の通り安らかな表情をしている。虹色で彩色されているのも美しい。実は乳首も描かれている。
ああ、魂の解放ってそういう…
露出度が高い女性カードを持っているだけでバカにされがちな小学生殺しである。
「そもそも墓地のカードを除外して何か意味あんのかよ!こいつエロだぜー!」となるわけだ。
一方で《ロスト》《
D.D.クロウ》のように「蘇生に対応して使うことでカウンターのように機能させる」という用途には向かないが、
切り札モンスターを再利用してくる《死者蘇生》に対する回答としては機能するし、《魂吸収》や《異次元の偵察機》などの除外を参照するカードを使う時にも相性がいい。
小学生でもこの辺には気づいてくる。そして友達の使うレアカードの対策としてこのカードを入れて、
「おいこいつエロだぜー!」
決して色っぽい表情の、乳首が見えてそうなイラストだから使っているわけじゃないのである。《水の踊り子》とは違うのだ。
このように、このカードにお世話(意味深)になった人から大人になっていくのである。
項目の解放
通常魔法
お互いの墓地の項目を合計5個まで選択し、その項目を追記・修正する。
- 魔法カードだったら心変わりと一緒に好き -- 名無しさん (2014-07-28 16:43:23)
- ネクロスや没落貴族倒す時に海馬が活用したのは印象に残ってる -- 名無しさん (2014-10-03 18:50:08)
- ↑ネクロスの時は魂粉砕じゃなかったか? -- 名無しさん (2014-10-03 20:05:24)
- 表遊戯vsレベッカ戦でのエピソードは無いのか・・・いい話なのに -- 名無しさん (2014-12-16 23:09:54)
- 名前忘れたけど -- 名無しさん (2016-05-10 21:37:18)
- 旧テキストの「これらのカードはそのデュエル中使用できない。」はなんだったのか・・・ -- 名無しさん (2016-05-28 13:10:08)
- ここで言うのも何だが・・・どうやら種族限定のシステムダウンがぶっ壊れカードになるもよう。下準備は必要だが。 -- 名無しさん (2021-05-12 13:56:16)
- アクアの合唱もオススメです -- 名無しさん (2021-09-06 13:21:01)
- 冒頭の一文の意味が分からない。 -- 名無しさん (2021-09-06 13:30:05)
- ↑今以前のアニオタwiki同記事で画像があった名残では?そういうの他の記事でもよくある -- 名無しさん (2021-09-07 02:42:17)
- 自分ターンで勝手に動いて破壊して墓地に行った相手のデスフェニを除外するという実用性が出てきたのであっち目的じゃなくても入れる理由が出来てうれしいぞ -- 名無しさん (2022-05-15 10:30:51)
- 罪宝炎王がトップに立つ環境において、ダークロウみたいに置物じゃないから即効性があるし後手捲りにもなる+相手だけ吹き飛ばすからデッキを選ばず採用出来る+罪宝炎王には魔法を止める手段がない+墓地リソースをまとめて吹っ飛ばせる点が評価されてサイド入り→魂の解放対策で罪宝炎王がサイドに魔封じの芳香採用、とか予想外の状況発生してるの面白すぎる -- 名無しさん (2023-12-30 11:20:21)
- 家の近くのカードショップのストレージから高レアリティのこのカードが軒並み消えた… -- 名無しさん (2024-02-03 16:34:15)
- 確か最初期はノーマルカードだったよな -- 名無しさん (2024-07-14 14:47:18)
最終更新:2024年10月06日 03:33