FINAL FANTASY Ⅷ

登録日:2010/01/25(月) 13:30:50
更新日:2020/02/18 Tue 15:37:31
所要時間:約 4 分で読めます






遠く、潮騒が聞こえてくる。


薄桃色の花が咲き乱れる草原を、海風が渡っていく。


少女は、待っていた。


――誰を?


そう彼女は問い掛ける。随分長い間、ここで待ち続けているように思う。
あるいは刹那の時を。


時間は意味を持たない。大切なのは、誰を待っているのかを思い出す事……。


突風が花びらを舞い上げ視界を薄桃に染める。
美しい嵐の中で、少女は握り締めた拳を開く。


包まれていたのは一枚の純白な羽根。
それは少女の想いを乗せ、風に高く運ばれていく。


空の果てへ。
時の狭間へ。
傷付き迷う、待ち人の下へ――。

【ストーリー】

兵士養成学校で傭兵となった主人公・スコールは、パーティー会場でリノアという少女に出会う。

一方その頃、大国ガルバディアが突如全世界へ宣戦布告。
演説する大統領の傍らには、人々の記憶から消えかけていた『魔女』の姿があった――


【評価】

今作には独特なシステムが多数導入された為、発売当時意味が分からずクソゲーと評価する人が多かった。
例を挙げると
  • ドローシステム
  • ジャンクションシステム
  • レベル連動制
  • 地味に難易度の高い強制ミニゲーム

など。特にキャラの育成が、今までのようにレベルを上げてればいいという物ではなく、
前作のマテリアをさらに複雑化したような、GFと魔法での2段構えのカスタマイズであった。
プレイヤーがキャラを自らカスタマイズしていく形のゲームは数あるが、そういうのは割とマニアックな物であり、
それを国民的ゲームに成長したFFに適応したところ、自由度が高すぎて大半のユーザーが「(゚Д゚)」になった。

しかしシステムを理解し始めると一転、面白い程すらすらゲームが進むようになる。
やり込みが行き過ぎるとボスが特殊技一発で沈むヌルゲーとなるのはご愛嬌。
カードからアイテムや魔法を精製できるようになると敵を蹂躙するゲームに変貌する。

特に頻繁に槍玉に挙げられるのは、ドローや、敵の強さがこちらのレベルで変動するシステムだろう。
従来のようにレベルを上げ、ちまちまドローするだけで進めるだけでは苦戦所かマゾゲーになるのだが、
今作特有のキャラのカスタマイズやアイテム・魔法の効率的な収集等の手順が分かるかどうかが
この作品に対する評価の分かれ目なのだが、自力でそれを把握させるには作中でのヒントや誘導やなんやらが少なかった模様。

基本的なシステムはメニュー画面からの豊富すぎるチュートリアルが完備されているのだが、
ゲームをする上で必読でない為、大半のユーザーにスルーされていた模様。

発売当時の電撃PSを初めとするゲーム雑誌の攻略や解説をリアルタイムで読めていたかどうかでも理解度に差出て、
後年のネットでのユーザー同士の評価に関する意見が食い違う事もしばしばだった。

シナリオに関しては、メインストーリーからモブキャラの台詞まで緻密に伏線が張られている点がよく話題になる。
普通先に進む所を少し戻ったり特定の一瞬のタイミングで話を聞くと、
とんでもない発言が飛び出してきた…なんてことが何周プレイしててもしばしば起こる。

メインの軸が恋愛である点や学園物である点も若干批判される事もある。しかし、
  • 強がりで臆病な閉じた心を開く、愛する人の図式
  • 時間が経つにつれて忘れてしまう絆、記憶
  • ただ明るいだけで無茶ばかりしていた青年が守りたいモノが出来た事に喜び、それを失う恐怖を知る
  • 学園で恋人を作ったら報告しあおうと語り合う女子生徒のようになんでもない日常の中に生き生きとした青春を送る学生達

…等々、青春や学生時代を遠い昔に感じる歳になった時に振り替えるとより深みが増すストーリーになっている。
要はパーティメンバー全員が子供から大人になる過程を見る青春物なのだ。


PS史に残る美麗なグラフィックや秀逸なBGMは非常に評価が高く、エンディングムービーはその完成度から多くのプレイヤーから絶賛された。
発売当時はネタバレも辞さない勢いで色んなムービーが色んな番組で流された。ユーザー増加の一因だっただろう。 

【主なキャラクター】

スコール・レオンハート
イケメンなクール野郎。Disk3からの彼は別人との噂が。
リア充。
生粋のカード好き。いつでもカードバトル。
作中の時折現れる選択次第では、割と愉快な事を真顔で言う面白い奴に。
『(大丈夫だよ、ママ先生)』

リノア・ハーティリー
ヒロイン。子供っぽい所があり、真っ直ぐな性格。
力の最終値は主人公を越える。
スクウェア三(四)大悪女の一角とよく間違われる。
『好きにな〜る、好きにな〜る』

ゼル・ディン
今作のネタ要員にして最強の男(技的な意味で)。
ていうか今作は技のスケールがでかい。地球を一周する事に定評がある。
青春軍団の中で、一人だけ色恋沙汰が無いかわいそうな奴だと思うだろ?        実はリア充。
『チキン野郎じゃねぇ!』

セルフィ・ティルミット
天然ボケのパンチラ要員にしてラスボスすらも一撃で倒せる技を持つ少女。かわいい。
ていうか広末。
ライブラで縦回転させようとしたら公式が対策済みだった、という話は有名。
残念ながら「まみむめも」は流行らなかった様子。
『(ん?ついてる?)』

アーヴァイン・キニアス
ニヒルでヘタレな漢。セルフィに惚れている。
攻撃速度は最速で、安定した火力を叩き出せるアタッカーでありぶんどる職人。
実は「他所から来た」ということで、パーティメンバーで唯一…。
『誰も判っちゃくれない。狙撃手は一人ぼっちなんだ』

キスティス・トゥリープ
メガネと鞭と教官と脚線美と臭い息。
臭い息の臭さは仲間がしゃがむ程(イヤ、マジで)
なんかもう20後半ぐらいの貫禄があるように見えるが、内面は年相応の乙女。
『私と一緒に居るのはイヤなの?』


ラグナ・レウァール
スコールの夢に出る男。
おっちょこちょいで能天気な憎めない奴。戦闘BGMが神曲と有名。
作中の台詞をじーーっくり眺めていると、実はスコールが…。
『妖精さんたちが来たみたいだ』

■キロス・シーゲル
エキゾチックなツッコミ役。暴走しがちなラグナを見守る優しい漢。
独特なファッションセンスの持ち主で、曰く「変な恰好のおじちゃん」。
割と重要な事実をサラッと雑談で披露してたりする、彼の台詞は要チェックだ。
『ラグナ無しの人生?…考えられんな』

■ウォード・ザバック
ラグナやキロスと共に行動するデカイ奴。よく喋る陽気な男。
『………。』
キロス「(ありがとうと言いたいらしい)」


サイファー・アルマシー
スコールのライバルにして中二病。
ただし健全な意味で。根は悪い奴ではないのだが…。
『クックックッ…』『ぎにゃああああああああ!!!』

■イデア
ガルバディアを陰で支配する《魔女》。
とある因縁があるらしい……?
『SeeD。…腐った庭に蒔かれた種か』

■シド・クレイマー
今作のシド。
バラムガーデンの学園長として登場。

■ビッグス・ウェッジ
毎度お馴染みの常連。
今回はガルバディアの兵士として登場。



余談

FFシリーズで初めて主題歌がついた作品であり、これ以降のFFでは主題歌が当たり前になった。
フェイウォンの歌う主題歌『Eyes On Me』はヒットチャートを席巻し、FF8発売当時のCMで耳タコになった人もいるはず。
Ⅵ・Ⅶ・Ⅷと、近代化が進んでいたFFの歴史は、次回で一旦クリスタルの話に立ち戻る事になる。





シュウ先輩「よかったぁ〜、追記・修正してくれて…」

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