ユリウス・ラインホルト

登録日:2021/01/19 (火曜日) 00:31:00
更新日:2024/04/21 Sun 12:02:32
所要時間:約 6 分で読めます







俺の筋力に勝る者など、皆無ッ!!!


ユリウス・ラインホルトとは『ケンガンアシュラ』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

通称:「モンスター」「怪物を超えた人間」「筋肉の殉教者」
所属企業:東洋電力
身長:205cm
体重:210kg
拳願仕合戦績:51勝0敗
企業獲得資産:1兆6277億1100万円
年齢:36歳
誕生日:4月21日
好きな言葉:「デカい」「キレてる」
嫌いな言葉:「筋肉がつき過ぎたら困る」「細マッチョ」「スレンダー」ほか、多数
テーマ曲:SIRENT SCREEM「Future」
CV:白熊寛嗣

【概要】

東洋電力所属の闘技者。
全闘技者中最大級の体躯と体重の持ち主で、ビジュアルは黒いパンツだけ履いたスキンヘッドの筋肉の塊みたいな巨人というインパクトの塊。

常人では絶命するほどの過度なドーピングの嵐とスポーツ医学に基づいたトレーニングによって生み出されたドイツ医学の粋の極み、科学が生んだ「最高の筋肉」を持つ超重量級ファイター。
また典型的な脳筋みたいな外見・ファイトスタイルとは裏腹に筋力向上のためスポーツ生理学、スポーツ医学、心理学、物理学を修めた博識な人物で、人類史上最強の肉体のスペックを最大限に引き出せる明晰な知能を兼ね備えたインテリゴリラでもある。

ドイツのハンブルクに造った個人ジムで只管トレーニングに励んでいるが、拠点となるジムは無骨な倉庫にトレーニング機器を置いただけとかなり質素。
主に使っているのは異常なほどにプレートを重ねたバーベル。さも当たり前の様にダンベルカールに使っており、もはやバーベル何トン持てる?の域。


「武術や術理を軽視する巨漢の筋肉達磨」という格闘漫画において割と噛ませにされやすいキャラ造形ながら文句なしに劇中最高クラスの実力者であり、初見泉呉雷庵加納アギトと並び若槻武士の格上に位置する数少ない闘技者の1人。
名声は別団体の煉獄にも轟いており、『キング』ロロン・ドネアが直々に「最高峰の闘技者の1人」と評している。
作中での黒木玄斎長年武術を鍛錬する事によって、最強へと至った達人ならば、ユリウスは極限までのトレーニングとドーピングによって、一つの生き物としての最強の存在になった男といえるだろう。

【人物】

性格は不愛想かつストイック。
真の強者に技など不要」「技や極意などは所詮、弱者の戯言という持論を持ち、術理や武術を駆使して戦う他者を露骨に見下す独特の選民思想の持ち主。
ただし素の性格は誇り高く、戦いの場では卑劣な手段はとらず、速水の策謀で不戦敗に追い込まれた沢田に対しては、戦う必要性が無いにもかかわらず自ら沢田の挑発に乗って戦いの場に出るなど律義な面を持つ。

またかなり几帳面なようで、常に筋力向上の為プロテインを持参してはいついかなる食事環境でもプロテインを摂取するプロテイン愛好家。
プロテインをシェイカーと一緒に常日頃から持ち歩き、レストランなどで食事をする際はわざわざ店員にプロテイン持ち込みの許可を貰ってから堂々と摂取している天然気味な側面も持つ。

好きな言葉は「剛能く柔を制す」。好きな日本食は豆腐*1


【戦闘能力】

ケンガンアシュラでも数少ない『流儀』となる武術や格闘技を修めていない闘技者。
武術にも駆け引きにも頼らず、その肉体から繰り出す問答無用の怪力のゴリ押しだけで対戦相手を捩じ伏せる戦法を好む。
その為、繰り出す技も豪快なパンチやキック、タックル、ラリアット、ベアバックなど、お世辞にも“技”とはとても呼べないような代物ばかりである。
だが超人体質による異常な筋肉*2を持つ若槻と同等かそれ以上という人類最強クラスの筋力から繰り出す攻撃力は、若槻と同じく全てが必殺の一撃クラス。
人間の脚の骨程度なら簡単に片手で握り砕き、渾身の力で放たれる打撃の威力は呉一族の秘伝である「外し」の最高峰に匹敵*3。打撃が命中すればコンクリート製のリングの壁や床が爆発を起こして崩壊或いは巨大なクレーターが生まれてしまう。

そしてパワーのみならず、
  • 筋肉を固めることで二虎流の不壊*4すら凌駕する、「鉄壁の鎧」と例えられる凄まじいまでの防御力
  • 200kg越えの体重ながら一流陸上選手並の瞬発力とスピード
  • 初見の相手の技であろうと冷徹に分析し、瞬時に対抗策を練って対処できる優れた頭脳と洞察力
を併せ持つ。
肉体の耐久力は折り紙付きで、身体に鎖を巻き付けた上で行った最高速度*5に達したF1マシンとの綱引きに楽々勝利を修め、作中で「史上最強の打撃」と評される爆芯すらも、急所に当たらない限りは直撃しても致命打にはならずに即座に戦闘の続行が可能……というか、爆芯が当たってようやく始めてダメージらしいダメージを負ったレベルである。なんなんだアンタ

知能面も沢田の渾身の蹴技が狙ってくる部位の読みを外しても瞬時に対応して僧帽筋で受け止めノーダメージで防ぎ切り*6、若槻の爆芯*7も一度受けただけで冷静にその弱点を完全に見切り有効な対応策を実行に移せるほどに明晰。

……と、ここまで彼の怪物ぶりを書いてきたものの、そんな彼にも残念ながら(?)明確な弱点が存在する。
それは彼の異常なまでの耐久力は、全て筋肉によって発揮されているという事……つまり、筋肉のつけられない部位への攻撃には弱いのである。
現に劇中では後述する若槻との対戦ではとある部分への一撃が明確な敗因となってしまい、続編であるケンガンオメガでのトア・ムドーとの対戦では、彼を「小蠅」と一蹴したにもかかわらず、トアの必殺技である「呼吸する山」を頭部にモロに受けてしまいダウンしてしまった。


筋肉操作(マッスルコントロール)

拳願絶命トーナメント敗北後、新たな境地に至るべく『ケンガンオメガ』で見出した技術。
この技術を突き詰めることによる更なるパワーの向上を目論んで愚直に筋肉トレーニングを突き詰め、結果特定部位に対して「筋繊維一つ一つが独立したかのよう」と例えられるミリ単位での筋肉の収縮と弛緩の使い分けを体得した。

本来の筋肉操作を逸脱した魔技と化しており、「イカレてる」「筋肉に全てを捧げたユリウス以外には不可能」とムテバが評した狂気の沙汰。
その力はかつて自身を下した若槻や加納アギト、黒木玄斎さえも超えたと自信を持って断言するほど。


  • 神殺しの削岩機(シュタインボラーディガットゥーテン)
ケンガンオメガで会得した、技を嫌うユリウスが唯一明確な名を付けた技……否、筋肉操作の極致。
神業的な筋肉操作で両腕の筋繊維がドリルのような螺旋状の紋様が浮かぶほどに極限まで弛緩・収縮させる絶技。
原理は若槻の爆芯と同じであり、螺旋状に操作した筋肉を一気に解放することで生まれる強烈な回転エネルギーは相手の受けを強引に弾き飛ばす。
腕を満足に振れないような体勢であっても両拳を敵に密着させれば、マウントを取った超重量のムドーだろうと吹き飛ばす。

上記の吹き飛ばしのような腕の回転の力だけでも、ムドーの 「水」 によるダメージ分散を無視して吐血させることが出来るが、これはあくまで応用。この技の本質は崩し技であり後続への繋ぎにある。
自分の攻撃に対するガードや受けをこの技で無理矢理こじ開け、そのまま無防備になった相手に叩き込まれる全身全霊の打撃の一撃こそが真の本命。
この技を併用しつつ振り下ろしたフィニッシュブローの威力は、かつて戦った若槻に「耐え切れる生物はいない」とまで言わしめる一撃必殺の破壊力を誇る。
相手がムドーじゃなかったら多分そのまま死んでいた


【劇中での活躍】

ケンガンアシュラ


ドイツのマッスルモンスターが極東の地で暴れ回る!!!

その筋力、人類史上最強!!!いかなる攻撃もこの男には通じないッッ!!

身長205センチ 体重210キロ
拳願仕合戦績51勝0敗!企業獲得資産1兆6277億1100万円!東洋電力所属


怪物(モンスター)”ユリウス・ラインホルトオオッッ!!!


絶命トーナメントに参戦するも第1回戦は雇い主である速水の裏工作もあり、対戦相手だった『暗黒鳥』沢田慶三郎とは戦わずして勝利を修める。
だが裏で行われた沢田との私闘では、超筋肉に覆われた肉体のタフネスを利用して沢田の攻撃を完封。難なく完全勝利を果たす。

第2回戦では古海製薬所属の闘技者『猛虎』若槻武士と対戦。
自身に匹敵する怪力を持つ若槻と怪獣映画と評される死闘を繰り広げ、一時は明晰な頭脳と超人的な怪人・タフネスを駆使し真っ向から勝負を有利に進めていた。
急所から外れたとはいえ爆芯の直撃に2度耐え、そのまま殆ど休息も取らず矢継ぎ早にラッシュで若槻を叩きのめすという、まさに「モンスター」の異名にふさわしい恐ろしい強さを見せた。
……だが、爆芯への警戒心が強すぎたことが災いし爆芯をブラフにしたハイキックの一撃が筋肉に守られていない顎に直撃。
一撃は耐えたものの、もう一撃食らわされた事により脳震盪を起こし、かくして怪物は倒れた。
若槻に無視できない程の深手を負わせ*8、切り札だった爆芯を引き出しながらも「戦術」の差が敗因となって2回戦で脱落した。

2回戦終了後に速水がクーデターを起こしたことで自身が速水にとって捨て駒だったことに気付いて激怒し、守護者の集団を叩きのめしていた。
3回戦以降は他の闘技者達と仕合を観戦している。


ケンガンオメガ


俺は、更なる高みへと到達した。誰が相手だろうと、二度と不覚は取らん。

若槻武士、加納アギト。――例え黒木玄斎であろうと。

ムテバの手引きもあってドイツから招集され、岩美重工派閥代表として煉獄との対抗戦メンバーに選出。
3番手として『破壊獣』トア・ムドーと対戦する。
両陣営屈指の重量級対決となるが二虎流に似た武術を使いこなすムドーに苦戦を強いられ、一度はカウンターの奥義「呼吸する山」で頭部に裏拳を受けてダウンを取られ、ギリギリのカウントで復活するもすぐマウントポジションを取られるなど劣勢に。
だが、マッスルコントロールを突き詰めた奥の手「神殺しの削岩機」でマウントポジションのムドーを強引に吹き飛ばして仕切り直し、前腕の回転で相手の 「呼吸する山」 を弾きつつ全身全霊で頭部へ叩きつけた左鉄槌がフィニッシュブローとなり、純粋な力だけで技をねじ伏せてムドーを撃破。
拳願会側初の白星を挙げた。

……一撃で事足りたな。

試合後はムドーの武術は二虎流ではないと見抜くなど、相変わらずの洞察力も見せていた。
…なお、この試合で負った負傷は湿布を数枚張る程度であり、大きな負傷は特に見られなかった。なんなんだアンタ


【余談】

常にパンツ一丁だが、これは筋肉が常に成長するため新調してもすぐに着れなくなってしまうためであるが煉獄との対抗戦ではタンクトップを着ている

また本編ではシリアス一辺倒な性格だが、番外編では常にパンツ一丁なことを指摘されていたり、ファミレスにプロティンを持ち込んだり*9街雄鳴造と共にシルバーマンジムのCMに出演するなどネタキャラとしての要素が強くなっている。



追記・修正は誰が相手だろうと二度と不覚を取らない方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 東洋電力
  • モンスター
  • 筋肉の殉教者
  • ゴリラ
  • インテリ
  • 筋肉達磨
  • ドーピング
  • ドイツ医学
  • プロテイン
  • 神殺しの削岩機
  • マッスルコントロール
  • 白熊寛嗣
  • 人体改造
  • ドイツ
  • ドイツの科学力は世界一ィィィィ!
  • ストイック
  • 筋トレ
  • 怪獣
  • 脳筋
  • 技を超えた純粋な強さ、それがパワーだ!
  • レベルを上げて物理で殴ればいい
  • 怪物を超えた人間
  • 知的マッチョ
  • ユリウス・ラインホルト
  • 闘技者
  • 人類の新たなる到達点
  • パンツ一丁
  • 巨漢
  • ハゲ
  • 対抗戦メンバー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月21日 12:02

*1 豆腐は低カロリーでありながら、高いタンパク質を含んだ食べ物であり、現実にもボディビルダーの中には好んで食べる者もいる

*2 常人の52倍の筋繊維密度。素手でコンクリートを容易に砕ける。

*3 「外し」は脳のリミッターを意図的に文字通り“外す”事によって絶大な力とスピードを得るという呉一族の奥義のような物。劇中ではとある経緯から習得した呂天という者が、「深刻な肉体の損傷」を度外視して96%まで外した結果、ユリウスにも引けを取らない打撃力を手に入れていた。つまり、ユリウスのパワーは常に96%の「外し」に匹敵するのである。ちなみに、呉一族では「外し」は50%も解放できれば優秀な方であり、それを単純な筋力のみで超越してしまうユリウスの異常性が見てとれる。ついでにノーリスクで100%解放できる雷庵の株も多少上がった。

*4 攻撃のインパクトの瞬間に当たる部位の筋肉を締めて筋肉を硬化させ、あらゆる打撃に耐えるという技。極めればコンクリート片を投げつけられてもびくともせず、ナイフすら刺さらなくなる。若槻の打撃力はこの不壊ですら防ぎきれない程の破壊力を持つが、ユリウスには対したダメージにすらならない

*5 時速300キロ。年式にもよるが馬力は700〜1000超

*6 ちなみに沢田の蹴りは空手の神こと太山倍起が恐れるレベルの破壊力を持ち、もし急所である頭部にクリーンヒットしていればユリウスといえども危なかったと思われる

*7 なお爆芯自体は自身との戦いで披露したのが初という完全な初見の不意打ち

*8 右足首の古傷の悪化、右顔面の皮膚の損傷と右目の失明

*9 事前に店の許可を得ている。