初見泉(ケンガンアシュラ)

登録日:2021/08/14 Sat 12:01:05
更新日:2025/06/25 Wed 01:56:11
所要時間:約 7 分で読めます





よお…はじめまして、代理君(・・・)



初見泉(はつみせん)とは『ケンガンアシュラ』の登場人物。

CV:蓮池龍三


●目次

【プロフィール】

異名:「浮雲」
所属:乃木グループ(企業序列第6位)
身長:178cm
体重:80㎏(トーナメント時は84㎏)
拳願仕合戦績:39勝15敗
企業獲得資産:1兆4401億8280万円
年齢:41歳
誕生日:6月19日
嫌いな言葉:努力、根性


【概要】

乃木グループ所属の闘技者。
実力は超一流ながら『不真面目を絵に描いたような男』と呼ばれるほどに素行に問題があり、戦績の15敗の内訳は寝坊が9回、バックレ4回、ド忘れ2回と彼自身の素行によるもの。
このため「拳願会史上、最強の無責任男」とまであだ名されている。


【人物】

軟派で女好きな遊び人風の中年で、「浮雲」の異名が示すようにつかみどころのない性格をしている。
そんな人間性なので彼を苦手とする者も多く、乃木グループ秘書である秋山楓は素行やちょっかいをかけられることから敬称をつけず、十鬼蛇王馬もかつての師匠・十鬼蛇二虎を思い起こさせるために苦手としていた。

実は皇桜学園グループ理事長の奏流院紫音の元カレなのだが、自身の浮気が原因で別れたものの未だに尻に敷かれている。

また作者のサンドロビッチ・ヤバ子氏によるweb漫画作品「求道の拳」に登場する自称「ネオNINJA」、「日本一の馬鹿息子」こと初見良三とは遠い親戚関係にあるという裏設定がある。


【戦闘スタイル】

流派は「初見流合気道」
「当身7分で技3分」を旨とする流派で、打撃の鍛錬も徹底的に行うのが特徴。
そして、手負いとはいえ前借り状態の王馬の打撃をすべて防いで見せるほどのスピードの持ち主。
紫音と別れてからは「強いやつに会いたい」からと海外で武者修行に出ており、その縁で滅堂から五代目『滅堂の牙』候補としてスカウトされたことがあるが、1週間ほどで「飽きた」と言ってバックレている。

このように武術家としては超一流の実力があるものの、好不調の「ムラ」が半端ではなく、サボらずに仕合に出たとしても調子が悪ければ格下相手に苦戦することがある。
しかし、絶好調の時には現役トップクラスの闘技者である若槻武士関林ジュン*1も一蹴するほどで、闘った関林からは「何をしでかすか分からない」と評されており、拳願絶命トーナメント開始時点で加納アギト以外で若槻に勝利した唯一の人物でもあり、もし辞めてなければ五代目「滅堂の牙」は彼になっていただろうと言われている。

ただしなんだかんだ言いながらも負けず嫌いな性分も併せ持ち、本人もそのムラについては自覚しており、自分なりの調整方法も持っている。
若槻曰く短期間に仕合を繰り返すと調子が上がっていく性質があるとの事で、雇用主の乃木もそうした彼の内面を知っているからか、彼のやらかしで多額の損失を受けながらも信頼を置いている*2

  • 叢雲(むらくも)三連(さんれん)
体勢を崩した相手の顔面にある烏兎・人中・下昆の急所3カ所に一本拳で連続の当身を放つ技。

  • 百会投(ひゃくえな)
座り込んだ相手の片腕を掴んで引くと同時に同じ側の脚を払い、体を大きく投げ上げて頭頂部から地面に叩きつける。

  • 肘固め
相手の腕を捕えて肘関節を極める柔術の技。
そのまま関節を破壊するも、逃げようとした相手に打撃を加えることも自由。
また不壊や無形の受け流しも無効化できる可能性を秘めていたが、アギトの起点によってあっさり突破された。
とはいえ脱出されるのは想定内であり、脱出したところに攻撃を仕掛ける布石になっていた。

  • 星落とし
初見の集大成とも言える必殺技
左腕で抑えた相手の腰を支点に右掌で顎を押し上げるようにして投げ、受け身を取らせず後頭部から地面に叩きつける技。

技術

  • 極限のライン
初見の代表的な技術。
膝の「入り抜き」で体軸をずらすことなく最小限の動きで攻撃をかわす技能と、誰もが死を確信する限界点をミリ単位で見極める洞察力・判断力を組み合わせた回避手段。
超々至近距離まで攻撃を引き付け膝の入り抜きによる動きだけで相手の攻撃をかわすことで、まるで攻撃がすり抜けているように錯覚させる幻術のごとき回避を行うことができる。


【劇中での活躍】

ケンガンアシュラ


拳願会史上、「最強の無責任男」!!!

雇用主泣かせの気まぐれさと確かな実力を併せ持つ!!!

あの“初見流合気道”が帰ってきた!!!!

身長178センチ!体重80キロ!
拳願仕合戦績39勝15敗!企業獲得資産1兆4401億8280万円!!!乃木グループ所属!!!


“浮雲”初見泉ンンンンッ!!!!

乃木が拳願会会長に名乗りを上げる計画も承知しており、調整のためにしばらくの間良三の道場や乃木の軽井沢の別荘へ厄介になっていた。
拳願絶命トーナメント代表闘技者を選ぶにあたり乃木グループの闘技者に復帰、乃木によって王馬を差し置いて代表に指名される。

1回戦ではあらゆる人間をコピーできる裏の「役者」である千葉と対戦。
当初複数の格闘家の技を使う千葉のブラフを警戒していたが、千葉が相手の合気道の技を使うというミスを犯し、それを見逃さず僅か26秒で勝負を決めた。
ちなみに舞台裏では王馬が辛勝し理人が敗退したことで、乃木は千葉の所属企業社長である義武に刺客を放っていたが、義武の護衛として雇われていた予選敗退の闘技者に倒されている。
しかしその刺客は乃木の推薦で拳願会会員となっていたため、事実上義武が乃木の罠に嵌まったことになった。

2回戦では治療を終えて復活した坂東と対戦するが、実はトーナメント組合せ決定後に乃木は帝都大学と手を組みいざという時には初見に坂東を殺させようとしていたことを知った際には不信感を抱いていた。
「超軟体体質」のため関節技が通用しないという点で不利な相手で、確実に自分を殺そうとしてくる坂東への恐怖を押し殺しながら立ち向かう。
初見は事前に坂東の奥の手について考察していたおかげで間合いを計りつつ必殺の一撃を回避し続け、坂東の油断を誘って腕の骨をへし折り、最後は百会投げを使って勝利する。

東洋電力のクーデターでは戦わずに逃げ回っていた。

3回戦では五代目『滅堂の牙』加納アギトと対戦。
王馬とスパーリングを行い絶好調の状態で仕合に臨んでいた。
アギトの戦闘スタイルの変化を訝しみながらも術中にはめ込ませたかに思われたが、武の境地である「先の先」を会得したアギトの進化に気づかず、「後の先」による叢雲三連の失敗で指を折られ、瞬く間に追い詰められる。
無意識のうちに受け流しを使うことで瞬殺を避けたものの、高威力の寸勁で追い詰められた挙句ハイキックで頭を蹴られて意識を飛ばされ、最後は大差で敗北した*3

本来なら死んでもおかしくないやられ方であったが意識が普通にあったことから、「手加減されてなお負けた」という事実を突きつけられ、忸怩たる思いに塗れた。


ケンガンオメガ

煉獄」との対抗戦の代表候補に上がっていたが、トーナメントの約1年後に中国に渡って以降は消息不明となっている。
しかし実際は初見流合気道開祖の初見剛一郎の伝で恵利央から中国の呉氏宗家を紹介してもらい、現地で先に修行をしていた御雷零と共に、呉氏と技術交換をしていた。
対抗戦にも御雷と共に訪れており、終了後は夏忌の腹心たちを瞬殺している。


【余談】

初見は初見流分家の出身でありながら一応次期当主ということになっているが、現当主が元気すぎるためあまりその自覚はない。
ちなみに現当主は初見良三の父親でもある初見剛一郎(はつみごういちろう)と思われるが、もしそうなのであれば剛一郎は既に100歳を超えていることになる*4









追記・修正はバックレずに仕合をしてからよろしくお願いします。


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最終更新:2025年06月25日 01:56

*1 関林とは路上での喧嘩。

*2 ちなみに初見が乃木グループの闘技者になったのは若くて美人の秘書(=楓)がいると聞いたため。

*3 この敗北の前に彼は15敗しているが、先述の通りいずれも初見自身が仕合を放棄したことが原因であり、純粋な実力差による敗北はこれが初となる。

*4 『ケンガンアシュラ』の7〜8年前が舞台の『求道の拳』では98歳のため。