若槻武士(ケンガンアシュラ)

登録日:2020/09/10 Thu 00:27:00
更新日:2025/04/26 Sat 03:26:58
所要時間:約 7 分で読めます






俺はもっと強かった………それだけです



若槻(わかつき)武士(たけし)とは『ケンガンアシュラ』の登場人物である。

●目次

【プロフィール】

異名:「猛虎」「怪力王」「生まれながらの怪物」
所属:古海製薬(企業序列第5位)
身長:193cm
体重:193kg
拳願仕合戦績:306勝2敗(初登場時点)
年齢:40歳
誕生日:3月10日
趣味:家飲み
性格:意外とズボラ
企業獲得資産:3兆2773億9500万円


CV:加瀬康之


【概要】

古海製薬所属の闘技者。
「歴代最多勝利数闘技者」という肩書を誇り、その肩書に違わず古海製薬の勝利の3割超をたった一人で叩き出しているベテラン中のベテラン闘技者。
現役闘技者としては最古参に位置し、成人前から古海製薬の闘技者として活躍していたためそのキャリアは20年以上になる。
初見泉黒木玄斎と同じく、加納アギトと渡り合える」と噂される闘技者の最高峰に位置する格闘家。

特異体質の関係から身長193cmに体重193kgという規格外の肉体を持つ*1
幼少期から古海製薬の研究施設で生活指導及び体質の研究を受けており、当初は力の制御がうまくできていなかったが、現社長古海平八の体を張った指導で生まれて初めて本気を出し、それからほどなく力のコントロールを身に付けた*2
それ以来平八とは家族も同然の付き合いになっている。

元々は日本最大のフルコンタクト空手団体「六真会館」に所属していたが、裏社会と関わることはよしとしない六真会館の掟により形式上は破門されている。
しかし現在も交流は続いており、鍛錬の場として活用している。
求道の拳の登場人物で六真三強の一人、成島丈二と同期の関係にある。


【人物】

猛虎という肩書とは裏腹に性格は社交的で穏やか。
ベテランらしくむやみやたらと喧嘩を売るような真似はせず、常に落ち着いた態度で構えているが、その心の内には燃え盛るような闘志が滾っており、
8年前に自分を倒した加納に対しては、彼をライバル視した上で闘志を隠すことなくむき出しにする好戦的な人物でもある。
一方で携帯電話の地図機能を知らないなど、現代の機械技術には疎いなど年相応のギャップも垣間見せる。

……と、名実ともに文句なしのベテランかつ作中屈指の実力者なのだが、
自分が関わらない戦いになると途端に自身の見立てや予測が大外れする場合が多いというメタ的な特徴があり、一部読者からはそのあたりをネタにされ、ウソ槻と呼ばれている。*3


【戦闘スタイル】

流儀は「フルコンタクト空手」
生まれながらの超人的怪力との相性は抜群でありフルコンタクト空手特有の前へ前へと出て行く「力の連打」による超近接での猛攻が最大の持ち味。
仕合では「超絶威力の打撃のラッシュを素早く的確に打ち込んで正面から叩き潰す」というシンプルな正攻法を好む。
シンプル故に対戦相手からすれば極めて厄介で、一度流れに乗れば圧倒的な怪力により一気に押し切ってしまう。

おまけに怪力だけではなく、豊富な戦闘経験から得た『どんな相手でも油断慢心せず、どれほど重傷を負っていても冷静さを失わない精神力』も彼を支える大きな強み。
百戦錬磨のベテランらしく駆け引き・戦略にも長ける巧者であり、豊富な戦闘経験値によって、
  • たとえ視界が片目だけになろうと戦いの中で短時間で不自由な視界に適応してしまう対応力。
  • 自身の流儀とは異なる伝統派空手の技術すら取り入れて戦闘を有利に進める強かさ。
  • どんな状況下でも相手の有利な土俵には乗らず常に自分の有利な土俵で戦う立ち回りを貫く堅実さ。
も備え持つ。

総じて真っ向からぶつかってくるタイプの相手は若槻にはカモ同然。
苦手とする柔の技に特化したタイプ(=初見)や相手に合わせてくる無形タイプ(=アギト)以外の相手ならこれまで善戦すらさせずに完勝してきた*4と語られる圧倒的な力量を持ち、右足首に重い古傷を抱えていながらそんなハンデをものともしていない。

なお現在のスタイルになったのは加納アギトに完敗してからであり、それ以前は持前の怪力をフル活用したゴリ押し戦法を好んでいたらしい。


超人体質

若槻が生まれながらに備える常人の52倍の筋繊維密度を持つ特異体質。
1000年以上に渡り人体の品種改良を重ね続けてきた戦闘集団「呉一族」ですら、こと筋力という1点においては若槻には及ばない。
恩恵である常人離れした筋肉は「天下無双の怪力」「世界最強の打撃力」と評されるほどの馬力を生み出し、若槻最大の武器となっている。
そのため全ての打撃が並の闘技者の必殺技クラスの威力となっており、その打撃はコンクリートのリングすら容易く粉砕し巨大なクレーターを作ってしまう。
彼と対峙した王馬によれば、終盤の王馬の不壊の防御力を「10」とすれば若槻の打撃一発の威力は「50」程。

規格外の筋力は体幹の強さやタフネスの高さにも通じており、生半可な柔術では体勢を崩しきることも難しく、たとえ終始劣勢でも頑強な肉体を活かしてひたすら耐えてチャンスをうかがうことも可能。
『ケンガンオメガ』での対戦相手の飛は「HPが高くて、堅くて、クリティカルをバンバン出してくるRPGのウゼー敵」「どんなに追い込んでも倒しきるまで油断できねータイプ」とたとえていた。

後にこの超人体質も筋力の度合いに大きな振れ幅があることが判明。
若槻の場合は文句なしに最高値を記録している模様。


主な技

  • 爆芯(ばくしん)
青館長の助言に従って身に着けた隠し玉の1つで、対加納アギト用の必殺技
全身の筋肉を身体の「芯」となる人体の中心に向かって収縮させ、一気に筋肉を解放。それにより生じた膨大なエネルギーを載せて放つ渾身の突き*5
溜めのモーションこそ必要だが、溜めさえ終わればカウンター的な使い方だけでなく踏み込みによって間合いを詰めてから攻撃を喰らわせるパターンもある。

「史上最強の打撃」とまで評され当たれば格上の対戦相手すらも倒せる規格外の破壊力を誇る故に存在自体がプレッシャーとして働くため、技が露呈しても大きく不利にならないのも強み。
逆手にとって爆芯に意識と注意を引き付け、その隙を狙って超至近距離からの痛烈な威力の蹴りを叩き込んで仕留めるブラフとしての使い方も有効。
原理が極めてシンプルなので、全身に力を集めて解放し相手の拘束を強引に振り解くといった応用も利く。

ただし足の古傷にかなりの負担がかかるため、有効射程距離が通常の突きよりも拳2つ分ほど短いという弱点を持つ。
当然使用には溜めが必要なので、アウトレンジからの一方的な攻撃を加えられ続け溜めが妨害されると、使用する前に不発に終わるのも弱点。

  • 組み技
青館長の助言に従って身に着けた、「爆芯」と並ぶ対加納アギト用のもう一つの隠し玉。
8年間もの極秘トレーニングにより本職のグラップラーにも引けを取らない技術を習得したが、ムテバから「怪力を加味してギリギリ超一流。技術だけなら一流半」「最高峰クラスとは比較するのもおこがましい」と辛辣に評されている。
だが技術も糞もない若槻の怪力により一度捕まってしまえば脱出は至難の業。
本人も自分の力量は承知済みなため組み技や爆芯を警戒する相手に対して、組み技を囮に空手の一撃を放つためのブラフとしての使い方も取る。

『ケンガンオメガ』ではこの技術を発展させたのか、対二虎流の攻略手段へと昇華。
自身が苦手とする柔術系統である操流ノ型への対策として、操流による力の操作に合わせてタイミングよく馬鹿力を発揮する事で力づくで相手の力の操作を封じつつ相手の動きも封じる芸当を得た。
上手く成功すれば自身が得意とする至近距離の間合いからカウンターの打撃を喰らわせられ、密着状態になるためダメージ軽減を行う水天ノ型の脱力効果を半減させることもできる一石二鳥の技術になった。
一方で力で押さえ込むタイミングが少しでもズレると拘束が甘くなり脱せられてしまうのがネック。

  • 刻み突き
十鬼蛇王馬戦で解禁したフルコンタクト空手とは異なる伝統派空手の技。
又の名を正拳突き
フルコンタクト空手の欠点であるレンジの短さを補う技で、193kgの体重からは想像もできない瞬発力と猛スピードが特徴。
フルコンタクト空手によるラッシュを避けるべく距離を取った相手に対し、一瞬で間合いを詰めてしまうほど高速の追い討ちとして炸裂する。
伝統派空手ではジャブ程度の扱いでしかない技だが、超重量級の体重と超人体質の剛力が組み合わさるとジャブどころでは済まない威力となる。
先制の奇襲としても有効で、刻み突きで打撃を加えながら距離を詰めてその流れでフルコンタクト空手のラッシュに移行するパターンも凶悪。

  • 三日月蹴り
相手の右脇腹にある肝臓目掛けて放つ回し蹴り。
若槻の場合、不壊のような防御技もなく直撃してしまうと肝臓破裂を引き起こす威力を持つ。
仮に防ぎ切っても甚大なダメージが残るので動きを鈍らせる働きもある。


【劇中での活躍】


拳願試合の猛虎がヘラクレスに牙を剥く!!

積み上げた勝利は306勝!!史上最多勝利数は伊達じゃないッッ!!!

今大会優勝候補の一角がついに動き出す!!!

拳願仕合戦績306勝2敗!企業獲得資産3兆2773億9500万!古海製薬!


“猛虎”若槻武士ッッ!!!

古海製薬の代表闘技者として拳願絶命トーナメントに出場。
1回戦では『測定不能』室淵剛三と対戦。
室淵の超スピードの速攻に押されるかと思いきや、ほぼ無傷のまま実質右手1本しか使わずに完勝する。
ちなみにアニメでは試合が大幅にカットされたこともあり、開始直後にワンパンで倒している。

2回戦では自分と互角かそれ以上の怪力と身体スペック、自分以上の強固な「骨格」を持つ『モンスター』ユリウス・ラインホルトと対戦。
身体スペックでは一歩遅れを取ってしまったため、奥の手であった「爆芯」を解禁。更に歴戦の経験が産んだ「戦術」の差によりユリウス相手に辛勝を果たした。
…が、右顔面の皮膚と右目の失明、古傷の悪化という代償を払うことになる。
なおこの対決は絶命トーナメント最高峰の筋力持ち同士の戦いだったため、観客からは怪獣映画扱いされた。


準々決勝では『虐殺者』ムテバ・ギゼンガと対戦。
片目が見えない重傷を負ったことで切り札の一つ「組み技」を切っている。
しかし2つ目の奥の手は難なく躱されるが、戦いの中でムテバが最新鋭義眼の機能の恩恵によって視力を獲得していることを悟る。
そこで鼻を狙っていると錯覚させることで急所への攻撃を誘い、頸動脈狙いの貫手を高密度の胸鎖乳突筋を締めることで防ぎ、相手の油断をついて爆芯を放ち右腕を破壊する。
本人はそれでもなお倒れていないことを見抜き戦闘への意欲を見せていたが、本業への影響を考慮したムテバが棄権したことで勝利に至った。
だが足の古傷への負担を重ねてしまった。


準決勝では遂に主人公・十鬼蛇王馬と対戦。
仕合本番では今井コスモ呉雷庵を倒した王馬を評価して油断することなく、これまで使わなかった伝統派空手の技術も解禁。
自身の持ち味の怪力を生かした苛烈な猛攻で王馬を圧倒し続けたが、鬼鏖により必殺の一撃を不完全ながら返されたことでより慎重になりふり構わなくなり猛攻は加速。機動力を奪おうとする。


お前はよくやった。本心から称えるよ。お前の強さは、今や誰もが認めている。

だから――もういいだろう?


誇れ!俺に敗れることを!


しかし鬼鏖が「無形のカウンター」であることは最後まで見抜けず、若槻の本気のラッシュを只管耐え抜いた末に放った完全な鬼鏖による強力な前蹴りが顎にクリーンヒットして大ダメージを受け致命傷を負う。
それでも闘志は衰えず立ち上がって継戦の意思を示した。

…来いよ、勝つのは俺だ―――

が、限界を迎えてしまった結果遂に王馬に敗退した。


ケンガンオメガ

煉獄との対抗戦が決まると、その実力や派閥などの問題も無いことから、ガオランと共に真っ先に対抗戦メンバーに内定していた。豊田も故障でもしない限り間違い無く代表になると確信していた。
ただし登場回数は少な目なのであまり出番には恵まれていない。

対抗戦では、第12試合で飛王芳と戦う。*6
飛の軽やかな身のこなしに翻弄されながらも、着実に打撃をぶつけていく。戦いを見ていたユリウスと山下は、若槻の勝利を確信していた。

そんな中、試合を映していたモニターが突然、謎の男に乗っ取られた。

――遊びは、もう十分だろう?

開放しろ

男がそう言い放ち、モニターが正常に戻った直後、飛は突如「なんの意味もない」構え*7で若槻を挑発した。
それに誘発される形で若槻は突きを繰り出すが受け止められ、逆に勢いを利用され転がされた。
この技はッ!?
技を受けた若槻とその様子を見ていた拳願勢の観客たちは動揺を隠せなかった。
何故ならその技は、王馬の技の一つである二虎流「柳」そのものだったからだ。

掌を掴みながら飛は自身が「虎の器」であることを自ら名乗った。
こうして若槻は思わぬ所で、アギト、王馬に次ぐ3度目の「二虎の弟子」との戦いに身を投じることとなった。

二虎流、操流ノ型の基礎たる力のコントロールで掌を掴まれてる状態から抜け出せなくなった状況を脱するため若槻は飛を掌ごと上へぶん投げるが、そこから二虎流「縛鬼」で羽交い締めにされてしまう。
勢いよく前に上半身を倒しようやく飛を引き離すが瞬時に打撃を打ち込まれた。それでも怯まず正拳突きで飛を思い切り吹っ飛ばした。
しかし威力を受け流され、目に見えた効果はなかった。

その後もフットワークを生かした飛の攻撃に翻弄され続け、若槻はついにダウンしてしまった。
起き上った直後に「瞬鉄・爆」で押し出され、そのままリングの外に追いやられそうになってしまうが…

……堪らんぜ。

こんな形で「復習」が生きるかよ。

不敵な笑みを浮かべた若槻は飛を掴んで投げ飛ばそうとした。それに対して飛は「柳」で対応するがそのまま押さえ込まれた。
すかさず若槻は飛の腹部に膝蹴りを打ち込む。

二虎流には「苦い思い出」があってな。
二度と、不覚は取らんぜ。

そしてお返しとばかりにそのまま左わき腹に膝で執拗に連撃をブチ込むが、「柳」で押し返された。
実は若槻は「二虎流」の使い手との再戦に備えてある対策を練っていた。
それは「相手が技を出すタイミングで相手を押さえ込む」という超人体質による規格外の怪力を持つ若槻ならではの対策だった。さらに密着した状態になる為ダメージを散らされるのをある程度防ぐことができるというおまけ付き。
といってもこの対策法は必ずうまくはいかない。というのも相手の技のタイミングと押さえ込むタイミングがわずかにでもズレれば意味をなさなくなってしまういわばもろ刃の剣だった。

飛のタイミングを読むためにかなりの体力を消耗してようやく5分の状況まで持ち込むが、このまま二虎流の技を使われれば追い詰められてしまう。そう考えた若槻は飛にある提案を持ちかけた。

前借りを使えよ。

二虎流は封じた。お前が勝つには前借りしかないぞ。

なんと前借り*8を使わせようとした。
前借りを使うと身体能力が向上してしまう反面動きの精度が低下するため、精密動作を必要とする二虎流の技の一部が使えなくなる。
技のぶつけ合いより身体能力を生かした戦いの方が自身に合っていると判断したが故の提案だった。

飛はあっさりその提案に乗り、前借り"らしき"技「神魔」を発動した。
しかし神は、もう過去だ。と語る飛が発動した「それ」は王馬とは比べ物にならない代物だった。

そして飛は瞬時に若槻に一撃を打ち込む。その一撃で100キロ近く体重の差がある若槻は吹っ飛ばされてしまった。
若槻をたやすく吹っ飛ばす程の筋力を開放した飛の、間髪入れずの二度目の打撃でリングアウト位置まで吹っ飛ばされるが、リングの淵を掴み、間一髪リングアウトをまぬがれた。

若槻は自身の持ち技「爆芯」で逆転を図ろうとするが、なんと飛は心臓の循環速度を利用した血の弾丸で攻撃。人外じみた技で「爆芯」を出すタイミングを潰されてしまう。
飛に、おじいちゃん呼ばわりされおちょくられるが、冷静に「冗談。年の功を見せてやるよ。」と返した。が、予想外の強さに内心焦っていた。

その後も攻撃を躱され一方的に攻撃を受けダウンを取られるばかりで、若槻に良い兆しはまるで見られない。飛は若槻がダウンしたタイミングで負担軽減の為「神魔」を一瞬解除。
その瞬間を見逃さなかった若槻は瞬時に詰め寄り刻み突きをヒットさせた。

そして飛の技を躱し、その勢いで「爆芯」を飛の胸部に当てた。
二虎流「舞蛇」で威力を散らされてしまったものの、ダメージを与えることには成功した。
…まではよかったが、本気になった飛から怒涛の連撃をモロに喰らってしまう。

息も絶え絶えの状態にまで追い込まれてしまった若槻だが…

二十年以上、闘技者をやってきた
敗北は、三回。
だが、身体能力の差で敗北したことは、一度とてない。

意地があるんだよ
この俺にだって。

身体能力のごり押し勝負に、
負けるわけにはいかないんだ。

若槻は死に物狂いで飛にしがみついた。
飛は「神魔」を全開放し、勢いで若槻を引き離す。
それでも怯まず、若槻は「爆芯」を打った。

結果は… 空振り。
そのまま無残にカウンターパンチで吹っ飛ばされた…。

…………畜生。
届かない、か。

しかし飛の方も限界を迎え、全身から血を吹き出した。

そして、両者共に倒れた…。
そこで一旦話は区切られ、次話冒頭に移る。
若槻の周りには応急処置と医務室へ移送する準備のために駆け付けた煉獄のスタッフ達がいた。

―試合はどうなった?

俺は負けたのか!?

意識を取り戻し、試合の結果が気になっていてもたってもいられない若槻の元に、アギト、理人、そしてユリウスが駆けつけた。
そして理人とアギトから、「ダブルノックダウン」に該当する試合として「引き分け」の結果に終わった事を告げられた。

若槻は重傷を負っていたものの、治療すれば命を取り留められる範疇だった。なんなら意識を取り戻してすぐ立ち上がろうともしていた
対して飛は、あと数分しか生きられない状態に陥っていた

この現状に対しアギトは、「…………断じて。断じてお前のせいではない。」「あれが、神の領域を侵した報いだ。」と若槻に非がないことを強く主張した。

対抗戦終了後はしばらく出番がなかったが、拳願会と煉獄の合同企画、「戦鬼杯」で終盤に登場。
トーナメント戦では、歴代の闘技者達が解説を担っていたが、なんと若槻は決勝の解説役として登場した
彼の戦歴を鑑みると納得の配役なのだろうが、彼の解説の的中率を知る読者達からは悲鳴が多く挙がった*9
…しかし肝心の試合は僅か7ページで終了。若槻の解説が出ることはほぼなかった。
とはいえ両者の消耗具合の差*10から「これぐらいがいい」と納得する読者が大半だった。


【余談】

  • モチーフは「怪力王」で知られるボディービルダー・若木竹丸とのこと。

  • 絶命トーナメントの際、スタッフが若槻の身長と体重が一緒になってることに気付いた彼は「直しておいたぞ」とデータを修正したのだが、一体何を「正解」として打ち込んだのか不明。まさか若槻は乙女のように自分の体重を気にしてサバでも読んでいたのだろうか…?


追記修正はトドメを刺す時に「破ッ」と叫ぶ方がお願いします。


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最終更新:2025年04月26日 03:26

*1 出生時の体重はなんと12kgという新生児の平均体重(約3000g)の4倍強であった

*2 この時プロテクターの準備もできていないまま本気で殴られた平八は全治6ヶ月の重傷を負った。ちなみに若槻はこの時点でチタン合金製ゲームコントローラーをも握りつぶせるほどの握力を持っていた

*3 彼のためにフォローしておくと別に若槻自身が嘘つきというわけでなく、本作の闘技者のほぼ全てが常識外れな体質や戦術の持ち主でありその体質や戦術の異常さを読み切れないがために予想を外しているだけである。

*4 このとき関林ジュンが比較に出した人材が、「「神をも殺す拳を持つ」と言われた正拳突き一発でヒグマを殺した空手家」「「全人類が挑んでも敵わない」と畏れられた若槻と同じ超人体質を持つ東欧の怪人」「「気づいた時には敗けている」500戦無敗の柔術家」等、名前こそ出ていないがいずれも聞いただけで普通の格闘家が太刀打ちできそうにないとわかる逸材

*5 なお動きとしては伝統派空手で言うところのノーモーションの逆突きに近い。

*6 最後の試合に登場するであろう「柔」寄りの万能型のロロン・ドネアとは相性が悪いと判断した山下一夫の判断で王馬より先に出場することとなった。

*7 ネットで「荒ぶる鷹のポーズ」と名付けられた構え

*8 本当は「憑神」という技名だが、それを知っているのは「もう一人の十鬼蛇二虎」の弟子のみ

*9 さらにレフェリーが開始合図のクセが強い人物であることもあってかよりネタにされた

*10 2人の消耗具合を少し詳しく説明すると、1人は体力をかなり消耗しており、さらに指が若干折れて、包帯で半ば無理やり固定した状態。もう1人は消耗こそしているものの相手以上ではなく、さらに直前の試合で劇的な成長を遂げていた。