- 起源
アマルガム王国は前身を持たない全く新しい国として建国された。初代王ベロイル・ビョレトソン(後にベロイル・グランヴォーゼン)は本来ドワルコフ組合国在住の野心ある錬金術師であって貴族ですらなかった。
自信の国を持つことを夢見たベロルは、冒険者となりブリゲードを開設、ある程度実績を積んだ後は北西マジョリアにはつきものな 鴉と氷の神の信徒に囚われた奴隷や祖国を失い流浪する民といった根無草たちをかき集めていく。
国民を獲得した後は、ダンジョンであり実質無主地であるドワルコフ山脈に目を付け、滅びたドワーフ・レムナンツ該当国の遺跡に巣食う魔物を駆逐してこれを占領、さらには冒険者ギルド経由で神聖イルニクス帝国から国家承認を取り付けつつ遺跡を居住できるよう整備したことで国内外の支持を確立、こうして国民・国土・国権を手に入れたベロイルは王の家名に相応しいグラン(偉大な)+ヴォーゼン(誓約戦士の階級の一つ。今となっては詳細不明だが指揮官層であったと推測されている)という姓を名乗るようになりここにアマルガムが誕生した。帝国歴1350年のことであった。
自信の国を持つことを夢見たベロルは、冒険者となりブリゲードを開設、ある程度実績を積んだ後は北西マジョリアにはつきものな 鴉と氷の神の信徒に囚われた奴隷や祖国を失い流浪する民といった根無草たちをかき集めていく。
国民を獲得した後は、ダンジョンであり実質無主地であるドワルコフ山脈に目を付け、滅びたドワーフ・レムナンツ該当国の遺跡に巣食う魔物を駆逐してこれを占領、さらには冒険者ギルド経由で神聖イルニクス帝国から国家承認を取り付けつつ遺跡を居住できるよう整備したことで国内外の支持を確立、こうして国民・国土・国権を手に入れたベロイルは王の家名に相応しいグラン(偉大な)+ヴォーゼン(誓約戦士の階級の一つ。今となっては詳細不明だが指揮官層であったと推測されている)という姓を名乗るようになりここにアマルガムが誕生した。帝国歴1350年のことであった。
建国初期の様子
- 社会インフラと社会構造
極めて過酷な自然環境に対抗するため、王の錬金術によるゴーレムや暖房や灌漑の構築が行われている。王個人に完成に依存した社会であると言え、富と権力をほしいままにする王と過酷な生活環境のまま地下の重労働に従事する国民の格差は極めて大きい。
- 国土
冒頭に記したように北西マジョリアのドワルコフ山脈、その北部の一部を領土とする。国土は全て猛吹雪が吹き荒れる極寒の山岳地帯であり居住区は全て地下に収められ、そのため国民の大半は太陽を見たことがない。
居住区が全て地下にあるということは、住環境の整備にも大きな制約があることを意味する。アマルガムの住居は非常に狭く、デザイン性を無視して空間利用の効率向上と節約が追求されている。
居住区が全て地下にあるということは、住環境の整備にも大きな制約があることを意味する。アマルガムの住居は非常に狭く、デザイン性を無視して空間利用の効率向上と節約が追求されている。
- 経済
建国以来、地下でのキヨメゴケやランタンゴケなどの栽培を中心とする時給自足経済及びゴルヘイム山脈に潜るためにごく少数訪れる冒険者相手相手のサービス経済が続いてきた。
また厳しい気候と地下生活に付きまとう食糧問題から動物の飼育はなるべく抑えるという方針があり、畜産は全く行われず代わりにゴーレム生産行われてきた。ただしこちらは優れた錬金術師であるベロイル王とその子孫が独占的かつ独立的に行なっていることであり経済とは呼び難かった。
現国王ベルファメット・グランヴォーゼンの治世になってからはゴーレムの輸出が試みられ他国(主に共和国同盟)からの大規模投資なども起き新たな経済の柱になりつつある。しかし大規模過ぎる投資は実体経済と大きく乖離してしまっているようだ(後述のアマルガム・バブルを参照)。
また厳しい気候と地下生活に付きまとう食糧問題から動物の飼育はなるべく抑えるという方針があり、畜産は全く行われず代わりにゴーレム生産行われてきた。ただしこちらは優れた錬金術師であるベロイル王とその子孫が独占的かつ独立的に行なっていることであり経済とは呼び難かった。
現国王ベルファメット・グランヴォーゼンの治世になってからはゴーレムの輸出が試みられ他国(主に共和国同盟)からの大規模投資なども起き新たな経済の柱になりつつある。しかし大規模過ぎる投資は実体経済と大きく乖離してしまっているようだ(後述のアマルガム・バブルを参照)。
- 宗教
建国の経緯から、槌と炎の神の信徒アルカナ教団信徒が半々で混在しているが、王族は槌と炎の神の信徒なので国教はそちらである。
アルカナ教団から派遣されてくる聖職者は現王に強硬に反対できる唯一の存在。
アルカナ教団から派遣されてくる聖職者は現王に強硬に反対できる唯一の存在。
アマルガム・バブル
アマルガム王国で発生したバブル経済
同国でベルファメット・グランヴォーゼンの国王即位以降急速な発達を見せた軍事用ゴーレム技術に対して共和国同盟がインペリアルゴーレムへの対抗手段の一環として興味を示したことに起因する
アマルガム製ゴーレムの調達により巨額のカネが動くと見た多くの共和国同盟商人が予備投資を繰り返したことでゴーレム利権への期待が際限なく高まっていき、現実の工業力や共和国同盟政府の本気度を無視した盛り上がりを見せたことで実体経済から乖離したバブル経済となった
両国の指導者を含む大勢の指導者の頭を悩ませたこのバブルは、魔王テルミドールによる大々的侵攻により盛大に弾けるという結末を迎えた
そのため戦後のアマルガム王国ではあわやゴーレムの現物や生産設備が一気にダブつきかけたが、共和国同盟戦線で試作品が活躍していたことに興味を示した神聖イルニクス帝国が皇帝近衛軍の装備として調達契約を結んだのでひとまず処理の目処がたったという後日談がある
同国でベルファメット・グランヴォーゼンの国王即位以降急速な発達を見せた軍事用ゴーレム技術に対して共和国同盟がインペリアルゴーレムへの対抗手段の一環として興味を示したことに起因する
アマルガム製ゴーレムの調達により巨額のカネが動くと見た多くの共和国同盟商人が予備投資を繰り返したことでゴーレム利権への期待が際限なく高まっていき、現実の工業力や共和国同盟政府の本気度を無視した盛り上がりを見せたことで実体経済から乖離したバブル経済となった
両国の指導者を含む大勢の指導者の頭を悩ませたこのバブルは、魔王テルミドールによる大々的侵攻により盛大に弾けるという結末を迎えた
そのため戦後のアマルガム王国ではあわやゴーレムの現物や生産設備が一気にダブつきかけたが、共和国同盟戦線で試作品が活躍していたことに興味を示した神聖イルニクス帝国が皇帝近衛軍の装備として調達契約を結んだのでひとまず処理の目処がたったという後日談がある