Kickデバイス
各Kickデバイスの違いについて
Bitwig Studioには複数世代・タイプのキックドラム(Kick)
デバイスがあり、それぞれサウンドの方向性や設計思想が異なります。
デバイス名 |
インスパイア元・特徴 |
サウンド生成方式・主なパラメータ・キャラクター |
v0 Kick |
デジタルマーベリック |
デチューンオシレーター、FM、物理モデリング、ハーモニックフィルターなど、 多様な合成技術。エレクトリック、アコースティック、実験的な音まで幅広く対応。 |
v0 Zap Kick |
v0 Kickのバリエーション |
v0 Kickよりもアタックが鋭く、電子的で「ピュン」とした短いキックを生成。 シンセ的なエフェクトやアクセントに最適 |
v1 Kick |
Bitwig初期の標準キック |
シンプルな電子ドラムキック。初期Bitwigのサウンドキャラクター。 カスタマイズ性は限定的 |
v8 Kick |
Roland TR-808系 (808インスパイア) |
808風のサウンドを再現しつつ、平均5つの「カラー」パラメータを搭載。 ピッチ、ディケイ、トーンなど細かく調整可能。従来の808より拡張された音作りが可能 |
v9 Kick |
Roland TR-909系 (909インスパイア) |
909風のサウンドをベースに、「Impact」「Tone」「Punch」など現代的なパラメータを追加。 ベロシティや小節位置に応じてモジュレーションも可能 |
詳細解説
- v0 Kick / v0 Zap Kick
- v0ファミリーはデジタル合成技術の実験的な側面が強く、従来のドラムマシンに縛られない自由な音作りが可能です
- v0 Kickは幅広い音色、v0 Zap Kickはより鋭いアタックと短いディケイで、シンセ的なアクセントやエフェクト用途にも適しています
- v1 Kick
- Bitwig Studio初期からあるキックデバイス
- シンプルな電子ドラムサウンドで、カスタマイズ性は高くありませんが、軽快な使い勝手が特徴です
- v8 Kick
- Roland TR-808のキックをベースにしつつ、オリジナルよりも多くのパラメータ(カラー系パラメータなど)を搭載
- ピッチやディケイ、トーンなどを細かく調整でき、808系サウンドを現代的に拡張しています
- v9 Kick
- Roland TR-909のキックをモデルにし、「Impact」「Tone」「Punch」などの追加パラメータでサウンドに多様なニュアンスを付加可能
- モジュレーションによる動的変化にも対応し、現代的なダンスミュージックにも最適です
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最終更新:2025年05月02日 21:12