ダクシルド

だくしるど

フルネームは「ダクシルド・ブランマール」。
アニュンリール皇国の役人。魔帝復活管理庁復活支援課支援係所属。*1
魔族制御装置のテストと魔帝復活ビーコンの適正管理の任に当たっている。公務でかつ陰で様々な悪事を働いているが、大抵うまくいっていない。

魔王ノスグーラを復活させた時は、魔力の差のせいか魔族制御装置が全く通用せず、成果が挙がらなかったうえに自身の血の薄さについてボロクソに罵られ、失意の中で撤収を余儀なくされた。
後に魔王が自衛隊に処分されたと聞き「あれは欠陥がある兵器だったのだろう」と誤解し、かつ負け惜しみを言っていた。*2

数年後(?)、魔帝復活ビーコン確保のためエスペラント王国の攻略を画策する。バハーラ鬼人族、その他大勢の魔獣を操り、一方的かつ順調に侵略を進めていた。今回は魔族制御装置も正常に作動し、ひれ伏す魔族の中で深紅の鎧を着こむというカッコつけ威厳のある装いで現地人には「大魔獣ダクシルド」と呼ばれ恐れられていた*3
しかし、の働きによって形勢は崩れ、さらにはバハーラの洗脳も解けてしまう。最終的にはバハーラらを切り捨て、祟り鬼神を使い王国を丸ごと消滅させようとするが、結局また自衛隊に阻止され、ビーコン確保は失敗に終わった。

書籍版では数人のスタッフが付いたが、行動は輪をかけたように小物さが増し、有力そうな情報を自分で捨てるような暴挙や、威圧偵察だからと前回とまったく同じような布陣で挑んで戦力を使い潰す、せっかくの部下の提言すら捨て置けと放置するなど、これでもかとダメな要素が漂っている。早い話が無能パワハラ上司。
祟り鬼神に代わって邪竜アジ・ダハーカを復活させ、エスペラント王国を、そして後の侵略を容易にする目的でフィルアデス大陸の国家全てを滅ぼさせようとするが、見事に失敗した。
ただし「アジ・ダハーカは弱っていなかったと思う」と、日本の実力に気づいたらしき様子を見せているが……。*4

なお、最優先任務であったビーコン確保は失敗したどころか、アジ・ダハーカを開放することで第三文明圏を崩壊させる予定が逆に討伐されてしまい、結果的に大失態となったが、「魔族制御研究に大いに役立つ素材(鬼姫)の確保」「アジ・ダハーカは長期にわたる封印で大幅な弱体化をしていた(と推測)」ということで功罪相殺となったらしい。
ただ、調査能力を見誤ったか、或いは単に保身なのか、様々な遺留品を拠点に放置して日本の科学捜査とミリシアル帝国の魔法捜査で追及される状況にしておきながら「(自分達の犯行であると)特定は考えられない」と言い切るなど、やはり工作員としての能力は低いといわざるをえない。

ちなみに彼の部署にはあまり予算が回っていないらしい。結構重要な役目をやってるような気がするが…大丈夫なのだろうか。
書籍版では、失敗続きに流石に上が配慮したのか、上級機関である魔帝復活管理庁で人員増強が図られてはいるようだ。
関連項目
人物アニュンリール皇国有翼人魔王ノスグーラ魔帝復活ビーコン

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過去のコメント
  • ひょっとして下っぱですか? -- 名無しさん (2017-12-22 21:01:13)
  • まあ、失敗してもめげない彼の頑張りのおかげで日本はいろいろ知れそうですし愛すべき小悪党ぐらい? -- 読歩人 (2018-01-23 00:44:06)
  • エスペラント王国では「大魔獣ダクシルド」と呼ばれて化け物扱いされているけど、実際は少ない予算をやりくりしてビーコンの管理している小役人です。 -- 名無しさん (2018-03-04 02:48:01)
    • 例えるならば、先進国企業のヒラ社員が発展途上国に赴任して本国では考えられないくらいのいい暮らしをしていたようなもの。ダクシルドは魔族や鬼人族をこき使ってやりたい放題していたのだろう。(なお、鬼人族の女の子をどう扱っていたのかは不明) - 名無しさん 2018-03-05 14:06:20
  • 支援係長とかの肩書きがないのでヒラか主任クラス。それでも魔王復活できちゃうから凄い。 -- 名無しさん (2018-03-04 07:33:38)
    • そのほか、祟り鬼神の封印を解いて侵攻させたり、鬼人族の国の防御結界を砕いたりと、結構すごいこと(悪事)をしてるんだよね、この人。 - 名無しさん 2018-03-07 01:35:28
    • イケメンで真紅の鎧を着用しており、外見はかなり格好いいと思われる。(アニメの敵美形キャラのような感じ) - 名無しさん 2018-03-07 01:43:16
      • 赤い彗星かよ - 名無しさん 2018-03-07 07:44:05
      • 書籍「外伝2」では、ただの公務員という役割になりました。 - 名無しさん (2020-01-24 20:57:10)
  • 過去: ダクシルド「我が名は大魔獣ダクシルドなり。」 バハーラ達「ダクシルド様万歳」  →  現在: 支援係長「ダクシルド君、報告書はまだかね?」 ダクシルド「は、はい、あと少しお待ちを・・・(汗)」 - 名無しさん 2018-03-08 17:24:55
  • 外伝発売されるまで分からないが、この事件がグ帝衝突直後ないし、直前なら、流石に日本の異質さに気づくだろうな。というか、情報局オフィサーみたいな仕事してるのに、こいつはデスクワークな事務員臭するのはきのせいだろうか・・・w - 名無しさん (2019-08-17 17:20:14)
  • 書籍「外伝2」で少し設定変更され、軍事面素人な小役人というキャラになりました。 - 名無しさん (2020-01-24 20:54:05)
  • アニュンリール皇国といえど国民の生活を支える一国家である以上、魔帝復活などというオカルト染みた部署に潤沢なリソースを割く余裕はないのかもね。 - 名無しさん (2020-01-25 20:08:44)
    • 鎖国して実態を完全に秘匿した上で近代以上の文明を支えるのに必要なエネルギーを捻出してるので、国家や産業の維持にはリソースが必要以上にかかりそうですね - 名無しさん (2021-09-22 14:10:14)
  • ア皇の活動や実態が色々日本にバレた原因と本国に知られてしまった訳だが彼の今後の運命は・・・ - 名無しさん (2020-03-01 14:20:16)
  • 誤字を発見しましたので修正しましたよ。形成→形勢 - 名無しさん (2020-03-15 22:31:38)

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〔最終更新日:2025年07月30日〕
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  • アニュンリール皇国
最終更新:2025年07月30日 00:44

*1 web版は魔帝復活対策庁という名前だった。

*2 実際にはフィルアデス大陸を完全制圧する実力を発揮できる状態だった

*3 書籍版ではうまく隠匿できていたようで、洗脳から解けた鬼人族から言われるまで存在を気が付かれなかった。

*4 第6巻162ページ、ただ、自信はなさそうであり、半信半疑の状態