OPERATION PHOENIX
OPERATION PHOENIX(オペレーション・フェニックス)は、かざね氏制作の黒歴史横スクロールシューティングゲーム。キャッチコピーは「月に吼える」。
OPERATION PHOENIX(オペレーション・フェニックス)は、かざね氏制作の黒歴史横スクロールシューティングゲーム。キャッチコピーは「月に吼える」。
概要
本作OPERATION PHOENIXは、『鵡幻白装エーデルヴァイス』の前日譚にあたる外伝作品であり、本編では名前だけが登場した「第一次月蝕戦争」の顛末が語られる。
現在シリーズでは唯一のシューティングゲームで、文字として提示される情報が少ない分演出を重視した作りとなっている。とはいえ、ゲーム内で演出されるのは主にシチュエーションそのものだけであり、ストーリーのバックグラウンドなどはゲームの進行とともに開示される「ノアーズ・リポート」を参照することで徐々に解き明かされていく。
シューティングゲームとしては珍しく、自機に耐久制を採用している。機体に設定されたSHIELDゲージが無くなるとSHIELD RECHAGEの状態に陥り(この時、機体右肩部が展開しエーテル炉が露出する)、その後さらに敵弾に被弾すると一機アウトとなる。通常時はショットで打ち消せる散弾ですら一撃貰うと終了してしまうものの、この状態の時のみエーテル砲の威力が3倍になるため、ボス戦ではあえてシールドを消失させエーテル砲を連射するというテクニックが存在する。
現在シリーズでは唯一のシューティングゲームで、文字として提示される情報が少ない分演出を重視した作りとなっている。とはいえ、ゲーム内で演出されるのは主にシチュエーションそのものだけであり、ストーリーのバックグラウンドなどはゲームの進行とともに開示される「ノアーズ・リポート」を参照することで徐々に解き明かされていく。
シューティングゲームとしては珍しく、自機に耐久制を採用している。機体に設定されたSHIELDゲージが無くなるとSHIELD RECHAGEの状態に陥り(この時、機体右肩部が展開しエーテル炉が露出する)、その後さらに敵弾に被弾すると一機アウトとなる。通常時はショットで打ち消せる散弾ですら一撃貰うと終了してしまうものの、この状態の時のみエーテル砲の威力が3倍になるため、ボス戦ではあえてシールドを消失させエーテル砲を連射するというテクニックが存在する。
ストーリー
近未来。月面都市ルブラン・マージュで発生したテロ事件は、武装した宇宙開発用ロボット「テロメア・ドライブ」と軌道エレベーター「キャリバーン」の存在により、やがて地球圏全体の平和を脅かす大事件へと発展した。
これに対抗すべく地球側、新世界連合は極秘に開発を進めていた新型テロメア・ドライブ「ガルーダ」の投入を決定。作戦コード「フェニックス(OPERATION:PHOENIX)」。一人と一機、孤立無援の反抗作戦が幕を開ける。
これに対抗すべく地球側、新世界連合は極秘に開発を進めていた新型テロメア・ドライブ「ガルーダ」の投入を決定。作戦コード「フェニックス(OPERATION:PHOENIX)」。一人と一機、孤立無援の反抗作戦が幕を開ける。
これは、後に「第一次月蝕戦争」と呼ばれる事件の顛末である。
機体解説
NX-3 ガルーダ(GARUDA)――“天翔ける神鳥”
「ノアの箱舟」計画により生み出された、可変型高速機動戦闘用テロメア・ドライブ。
その開発コンセプトゆえ今までのテロメアドライブと共通する規格を一切持たず、パイロットと機体を接続するニューロンリンカーすら戦闘機動時のパイロットへの負担を考慮し神経伝達関連のプログラムに大幅な改良が加えられている。
その開発コンセプトゆえ今までのテロメアドライブと共通する規格を一切持たず、パイロットと機体を接続するニューロンリンカーすら戦闘機動時のパイロットへの負担を考慮し神経伝達関連のプログラムに大幅な改良が加えられている。
NX-3系列の機体は単独での超長距離フライトおよび敵深部への攻撃を目的に開発されている。そのファーストモデルである本機の右肩にはオーバードーズ・エーテルコア(リミッターをカットしたエーテル炉)が組み込まれており、機体中枢の万物理論ジェネレーター(DiG)を瞬間的に最大効率で回転させることで短時間ながら爆発的な出力を得ることに成功している。
そのサイズゆえデッドウェイトとなり逆にエネルギー効率を落としてしまいがちだったDiGを正式にテロメアドライブに積み込んだのは本機が初めてのケースで、極限まで小型化を行うことで重量対効果の面を克服してはいるものの、DiGを動かすために限界を超えて稼動するエーテル炉側の問題で長時間の使用には耐えない。
そのサイズゆえデッドウェイトとなり逆にエネルギー効率を落としてしまいがちだったDiGを正式にテロメアドライブに積み込んだのは本機が初めてのケースで、極限まで小型化を行うことで重量対効果の面を克服してはいるものの、DiGを動かすために限界を超えて稼動するエーテル炉側の問題で長時間の使用には耐えない。
チェーンライフル
連射の効く実体弾を撃ち出す手持ちのライフル。開発中には装備の予定は無かったが、今回の事件にあたって急遽配備された。
(本来の用途である対ニューロフォビア戦において、実体弾はまったく効果がないため本来は必要のない武装だった)
連射の効く実体弾を撃ち出す手持ちのライフル。開発中には装備の予定は無かったが、今回の事件にあたって急遽配備された。
(本来の用途である対ニューロフォビア戦において、実体弾はまったく効果がないため本来は必要のない武装だった)
圧縮エーテル砲(スタンダード・エーテルカノン)
高濃度に圧縮したエーテルを打ち出す、機体腰部に備え付けの武装。砲にエーテルを充填するのに要する時間は3.82秒。
作中の最新科学をもってしてもこれを完全に防ぐ性能を持つ装甲は開発されておらず、アルマリオン軍を大いに震え上がらせた。
「虚無構造生命体」と呼ばれるニューロフォビアにはこのエーテル砲が最も有効な武器となる。
本機において、エネルギーの供給源を同じくするシールドとは因果関係にあり、シールドのリチャージ時には急激なエーテル吸収の余剰エネルギーにより最大で3倍もの威力のエーテル砲を発射することが可能になる。
高濃度に圧縮したエーテルを打ち出す、機体腰部に備え付けの武装。砲にエーテルを充填するのに要する時間は3.82秒。
作中の最新科学をもってしてもこれを完全に防ぐ性能を持つ装甲は開発されておらず、アルマリオン軍を大いに震え上がらせた。
「虚無構造生命体」と呼ばれるニューロフォビアにはこのエーテル砲が最も有効な武器となる。
本機において、エネルギーの供給源を同じくするシールドとは因果関係にあり、シールドのリチャージ時には急激なエーテル吸収の余剰エネルギーにより最大で3倍もの威力のエーテル砲を発射することが可能になる。
バーストウィング
背部に折りたたまれた補助翼を展開し、各部が高速巡航仕様に変形。機体周囲でスパークさせたエーテルと共に突撃する。通常のシューティングゲームでいうボムにあたる必殺技。
可変機と謳われる本機ではあるが、作中、デモ画面以外で変形を行うのはこの技の使用時のみである。
背部に折りたたまれた補助翼を展開し、各部が高速巡航仕様に変形。機体周囲でスパークさせたエーテルと共に突撃する。通常のシューティングゲームでいうボムにあたる必殺技。
可変機と謳われる本機ではあるが、作中、デモ画面以外で変形を行うのはこの技の使用時のみである。
NX-3PT フェニックス(PHOENIX)――“舞い上がる不死鳥”
NX-3ガルーダの発展改良機体。可変型高速機動決戦用テロメア・ドライブ。
「ノアの箱舟」所有の宇宙センターで開発が進められており、ガルーダの戦闘データをフィードバックし「イクリプス」との最終決戦に合わせて最終調整が行われた。テロメアドライブ同士の実戦データの伴わなかったこれまでの機体に比べて、ごく短期間なれど実戦を経験したガルーダがもたらしたデータの貢献度は大きく、戦闘機動時の姿勢制御やエーテル砲の稼動効率調整(タクティカルエーテルインクリーズと呼ばれ、今後のテロメアドライブ開発の際にも重要視される要素となる)など、様々な点でエネルギーロスをなくす工夫が施されている。
機体サイズはガルーダに比べ一回り大型化。これは急ごしらえのスラスターやバーニアを機体に増設した結果シールドの安定性が失われたため、シールドブロックそのものを外部装甲にシフトさせた結果である。
「ノアの箱舟」所有の宇宙センターで開発が進められており、ガルーダの戦闘データをフィードバックし「イクリプス」との最終決戦に合わせて最終調整が行われた。テロメアドライブ同士の実戦データの伴わなかったこれまでの機体に比べて、ごく短期間なれど実戦を経験したガルーダがもたらしたデータの貢献度は大きく、戦闘機動時の姿勢制御やエーテル砲の稼動効率調整(タクティカルエーテルインクリーズと呼ばれ、今後のテロメアドライブ開発の際にも重要視される要素となる)など、様々な点でエネルギーロスをなくす工夫が施されている。
機体サイズはガルーダに比べ一回り大型化。これは急ごしらえのスラスターやバーニアを機体に増設した結果シールドの安定性が失われたため、シールドブロックそのものを外部装甲にシフトさせた結果である。
カスタムチェーンライフル
通常のチェーンライフルよりも連射性を重視したモデル。一発一発の威力は弱体化しているが、主として攻撃にエーテル砲を用いるフェニックスにとっては厚い弾幕を張れるほうが有益と判断されこのカスタムが行われた。
開発は軍事メーカーのウェルギリウス社。同社はこのライフルの開発をきっかけに「ノアの箱舟」との蜜月が始まり、多くの武器や機体の開発に携わっていくことになる。
通常のチェーンライフルよりも連射性を重視したモデル。一発一発の威力は弱体化しているが、主として攻撃にエーテル砲を用いるフェニックスにとっては厚い弾幕を張れるほうが有益と判断されこのカスタムが行われた。
開発は軍事メーカーのウェルギリウス社。同社はこのライフルの開発をきっかけに「ノアの箱舟」との蜜月が始まり、多くの武器や機体の開発に携わっていくことになる。
連射式圧縮エーテル砲(スタンダード・ダブルチャージドエーテルカノン)
ガルーダに搭載されているものとの決定的な差として、一発分の余剰エネルギーを外部パックに充填しておけるという点が挙げられる。
通常射撃時のエーテル充填作業に加え、2ループ目の充填(準備時間の2.25秒ののち、0.86秒で追加充填を行う)により余剰エネルギーの準備が完了する。これにより一射目の直後に二射目を行うことが可能になり、倍の火力とそれ以上の効果を期待できるようになった。
ガルーダに搭載されているものとの決定的な差として、一発分の余剰エネルギーを外部パックに充填しておけるという点が挙げられる。
通常射撃時のエーテル充填作業に加え、2ループ目の充填(準備時間の2.25秒ののち、0.86秒で追加充填を行う)により余剰エネルギーの準備が完了する。これにより一射目の直後に二射目を行うことが可能になり、倍の火力とそれ以上の効果を期待できるようになった。
バーストウィング
ガルーダのものと同様の攻撃。
ガルーダのものと同様の攻撃。
NX-3PTX ダークフェニックス(DARK-PHOENIX)――“堕ちた不死鳥”
アルマリオン軍がNT-3PTフェニックスを鹵獲運用した機体。
機体カラーを黒基調のものに変更しているだけで、その性能はフェニックスと変わらない。
機体カラーを黒基調のものに変更しているだけで、その性能はフェニックスと変わらない。
NX-2 グレイアッシュ(GRAY-ASH)――“灰色の昨日”
ステージ解説
面 | ステージ | 解説 |
1 | 反撃 -COUNTER ATTACK- | 地球に降下してきたアルマリオン軍の第一陣を突破しつつ宇宙へと飛び立つ。地球人勢力もこちらに牙を剥いてくるが、これはガルーダが地球にとっても反乱分子であると見せかけるためのカモフラージュであることが「ノアーズ・リポート」内で語られる。 |
2 | 威容 -BIG TARGET- | 宇宙空間に浮かぶ敵巨大戦艦との戦闘。無数の武装や護衛機に囲まれた巨大戦艦の周囲を縦横無尽に飛び回りながら徐々に動力部へダメージを与えていく。 |
3 | 包囲 -LUNATIC TELOMERE- | アルマリオン軍のテロメア・ドライブ部隊、および巡洋艦隊との交戦。土台ガルーダに匹敵すべくもない敵テロメアドライブの性能ではあるが、圧倒的な物量差でこちらを押し潰そうとする。 |
4 | 制空 -THUNDERBOLT- | 月軌道上にて敵の最終防衛ラインと接触。テロメアドライブ部隊は勿論、巨大兵器も次々と登場し、なんともしてでもこちらを撃墜しようと襲い掛かる。ステージ最後には月面テロの首謀者フェヴナン・ヴァネットの駆るテロメアドライブ・ミストレスが登場。ここで決着はつかないが、彼の恐るべき技量を目の当たりにすることになる。 |
5 | 聖剣 -CALIBURN- | 最大の脅威であった軌道エレベーター・キャリバーンを破壊すべく月面を翔ける。アルマリオンの最重要防衛施設だけあり、その攻撃は熾烈を極める。このステージでキャリバーンの破壊に成功したか否かで以降のステージの展開が変化。 |
6a | 月蝕 -THE MOON IS A HARSH MISTRESS- | キャリバーンの破壊成功により全面的な抵抗を開始した地球軍と共に月面都市内部での最後の戦闘を行う。前ステージラストで破壊されたガルーダに代わり、改良新型テロメアドライブ・フェニックスが乗機となり、その過剰なまでの性能を存分に堪能できる。ステージ最後にはフェヴナンのミストレスとの決戦が待ち構える。 |
6b | 堕翼 -BLACK WING- | 鹵獲されたフェニックス(ダークフェニックス)を駆り、キャリバーンの破壊失敗とガルーダの撃墜により切り札を失った地球に最後の侵攻を行う。アルマリオン軍の視点でステージが進行し、フェヴナンも味方として登場。なりふり構わぬ地球軍の反撃もあり難易度は非常に高い。クリア後、バッドエンディングが流れゲーム終了。 |
7 | 決死 -OPERATION PHOENIX- | 月面テロ鎮圧後、フェニックス単騎にてニューロフォビアの先遣隊の迎撃に向かう。巨大虚無獣「アカシック」、および過去の撃退作戦にて消息を絶ち、いまやニューロフォビアに寄生されたNX-2・グレイアッシュとの最終決戦。 |
その他
本作に登場する主役機フェニックスは後に『鵡幻白装エーデルヴァイス』本編の最終作戦(OPERATION:LIGHTNING)、およびHEXTICA ~Ether-weiss tactics?で使用可能な自軍ユニットの一つとして再登場を果たしている。
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