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溶着系 - (2020/04/07 (火) 05:09:21) の1つ前との変更点

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プラスチックモデルにおいては最も基本的な接着剤。 接着する対象の双方を溶かし、融合させてくっつける。言ってみれば熱の代わりに薬品を使った溶接である。 初期接着力に劣るため、ある程度の保持が必要。しかしくっついてしまえばかなり強力になる。 (ただし接着部は樹脂の密度が下がるため、どうしても他の部分に比べると強度は劣る。こういう場所には力学的に応力が集中しやすいため、その点でも破損しやすい) また、溶剤が揮発して硬化する分、「ヒケ」が起こるのにも注意が必要。 #amazon(B008DNN2EC) ・樹脂混入型 俗に言う「はけ塗りタイプ」で、大抵ビンのふたについている筆で接着面双方に塗布し、乾く前に貼り合わせる。 樹脂が混入されている分粘りがあり、これが急激な溶剤の揮発を抑え、張り合わせの時間を稼ぐと同時にある程度の強度の確保につながっている。 その特性上、指定されている樹脂以外は接着力が極端に劣るか、まったく接着しないので、ちゃんと選ぶ必要がある。 模型関連企業各社から販売されていて、ホームセンターやDIY店などでもセメダイン製のモノが置いてある。 基本的にはスチロール樹脂用が殆どではあるが、セメダイン社からはABS樹脂用、ポリ塩化ビニル用のものが出ている。 #amazon(B008DNN2EC) ・無樹脂型 俗に言う「流し込み系」。樹脂混入型と違い、あらかじめ接着面を張り合わせておき、その隙間にビンに付属の筆(若しくは別途用意した筆)でサラサラと流し込むことで対象物双方を溶かして接着する。 言ってみれば塗装に使うシンナーの強力版みたいな感じ。 揮発が早いため、はけ塗りタイプのような張り合わせ接着は無理である。 あらかじめ位置決めをしておける上、樹脂が入っていないため、適切な量であればはみ出しても塗装してしまえば殆ど目立たない。 影響が出たとしても、完全硬化後に軽く紙やすりをかければ元に戻る。 反面、接着力(接着強度)は若干樹脂混入型に劣る。 溶きパテを作るときに添加して定着力を強化したり、エアブラシの洗浄の際、こびり付いて普通の溶剤では落ちなくなってしまった内部の塗料を落とすなどのイレギュラーな使い方もある。 樹脂混入型ほどではないが、各社から販売されているので模型店やジョーシンなど玩具取り扱いありの家電量販店などに行けば大抵手に入る。 どこかのモデラーの談によると、タミヤのものよりGSI製の物の方が強力らしい。 スチロール用が殆どであるが、実は樹脂が混入されていない所為かABSなどにも使える場合が多い。 特にモデラーズのものはスチロール、ABS以外にもアクリル、塩ビ、ポリカーボネイトにも使えるという万能ッぷりで、さらに非常に乾燥が速く(その揮発力は湿気の多い日には使った筆に気化熱で霜が着くくらい)浸透力・溶着力も強力(下手したら樹脂混入型以上)でしかも無臭性・不燃性という、三拍子どころか五拍子も六拍子もそろった、まさに最強のプラモデル用接着剤。 欠点としては流し込み用の筆が付属しないので別途用意する必要があることと、前述の通り揮発力がすごいのでしっかり蓋をしておかないといつの間にかなくなってしまうこと(無臭なので蓋が開いていても気づきにくい) そして最近モデラーズ製品が見かけなくなったこと・・・ モデラーズの親会社?のMrクラフトが倒産、モデラーズ製品は生産終了。 GSRモデラーズサポートシリーズのGSR強力溶着剤がモデラーズと同等なのでは?との話。 どうもジクロロメタンらしい。 モデラーズの成分表示には二塩化メチレンと書かれているが、ジクロロメタンの化学式はCH2Cl2。 これは二塩化メチレンと言い換えることが出来る。 なので、まず間違いなく同じものだと思われる。 アクリサンデー株式会社から発売されている『アクリサンデー接着剤』が同じ主成分を使用しているので代用品にできる。 上記の製品と比べ、流し込み用の極細スポイトが付属し、ホームセンターのアクリル板材のコーナーにだいたい置いてあるので入手性が良いのが特徴。 #amazon(B017R6V4UE) ・リモネン系 オレンジの成分であるリモネン(オレンジオイルとも)を使った接着剤。 リモネンにはポリスチレン樹脂(スチロール樹脂)を溶かす作用があり、それが注目され、リモネンを使ったとある洗剤が接着剤として使われ始めたのが始まりらしい(その洗剤は、後々HPやパッケージの用途欄に「プラモデルの接着剤として…」とかいう表記が増えていたという・・・) その後、GSIなどから発売され、タミヤもずいぶん遅れながらこのたび発売する運びとなった。 基本的には無樹脂型と同じような特性・使い方になる。 しかし基本的に自然のものなので、オレンジアレルギーでもない限り人体に影響が少なく、また匂いも抑えられている(匂ってもオレンジの香り) しかしその分、有機溶剤を使った普通の無樹脂型がポリスチレン樹脂以外にもある程度の接着力を示すのに対し、こちらはポリスチレン樹脂しか対応していない。 また、少々浸透力に劣り、クリアパーツのような硬い素材は溶かしにくく、接着力も通常のものに劣る(タミヤのものは改良されているらしい) 揮発力も弱いために乾くのが遅い、という、少々困った欠点もある。 接着剤以外にも、塗料を落とすのに使うことがある(リモネンを使った専用のペイントリムーバーというものもある) #amazon(B002TZ6K4Y) ----
プラスチックモデルにおいては最も基本的な接着剤。 接着する対象の双方を溶かし、融合させてくっつける。言ってみれば熱の代わりに薬品を使った溶接である。 初期接着力に劣るため、ある程度の保持が必要。しかしくっついてしまえばかなり強力になる。 (ただし接着部は樹脂の密度が下がるため、どうしても他の部分に比べると強度は劣る。こういう場所には力学的に応力が集中しやすいため、その点でも破損しやすい) また、溶剤が揮発して硬化する分、「ヒケ」が起こるのにも注意が必要。 #amazon(B06ZZH8PD5) ・樹脂混入型 俗に言う「はけ塗りタイプ」で、大抵ビンのふたについている筆で接着面双方に塗布し、乾く前に貼り合わせる。 樹脂が混入されている分粘りがあり、これが急激な溶剤の揮発を抑え、張り合わせの時間を稼ぐと同時にある程度の強度の確保につながっている。 その特性上、指定されている樹脂以外は接着力が極端に劣るか、まったく接着しないので、ちゃんと選ぶ必要がある。 模型関連企業各社から販売されていて、ホームセンターやDIY店などでもセメダイン製のモノが置いてある。 基本的にはスチロール樹脂用が殆どではあるが、セメダイン社からはABS樹脂用、ポリ塩化ビニル用のものが出ている。 #amazon(B008DNN2EC) ・無樹脂型 俗に言う「流し込み系」。樹脂混入型と違い、あらかじめ接着面を張り合わせておき、その隙間にビンに付属の筆(若しくは別途用意した筆)でサラサラと流し込むことで対象物双方を溶かして接着する。 言ってみれば塗装に使うシンナーの強力版みたいな感じ。 揮発が早いため、はけ塗りタイプのような張り合わせ接着は無理である。 あらかじめ位置決めをしておける上、樹脂が入っていないため、適切な量であればはみ出しても塗装してしまえば殆ど目立たない。 影響が出たとしても、完全硬化後に軽く紙やすりをかければ元に戻る。 反面、接着力(接着強度)は若干樹脂混入型に劣る。 溶きパテを作るときに添加して定着力を強化したり、エアブラシの洗浄の際、こびり付いて普通の溶剤では落ちなくなってしまった内部の塗料を落とすなどのイレギュラーな使い方もある。 樹脂混入型ほどではないが、各社から販売されているので模型店やジョーシンなど玩具取り扱いありの家電量販店などに行けば大抵手に入る。 どこかのモデラーの談によると、タミヤのものよりGSI製の物の方が強力らしい。 スチロール用が殆どであるが、実は樹脂が混入されていない所為かABSなどにも使える場合が多い。 特にモデラーズのものはスチロール、ABS以外にもアクリル、塩ビ、ポリカーボネイトにも使えるという万能ッぷりで、さらに非常に乾燥が速く(その揮発力は湿気の多い日には使った筆に気化熱で霜が着くくらい)浸透力・溶着力も強力(下手したら樹脂混入型以上)でしかも無臭性・不燃性という、三拍子どころか五拍子も六拍子もそろった、まさに最強のプラモデル用接着剤。 欠点としては流し込み用の筆が付属しないので別途用意する必要があることと、前述の通り揮発力がすごいのでしっかり蓋をしておかないといつの間にかなくなってしまうこと(無臭なので蓋が開いていても気づきにくい) そして最近モデラーズ製品が見かけなくなったこと・・・ モデラーズの親会社?のMrクラフトが倒産、モデラーズ製品は生産終了。 GSRモデラーズサポートシリーズのGSR強力溶着剤がモデラーズと同等なのでは?との話。 どうもジクロロメタンらしい。 モデラーズの成分表示には二塩化メチレンと書かれているが、ジクロロメタンの化学式はCH2Cl2。 これは二塩化メチレンと言い換えることが出来る。 なので、まず間違いなく同じものだと思われる。 アクリサンデー株式会社から発売されている『アクリサンデー接着剤』が同じ主成分を使用しているので代用品にできる。 上記の製品と比べ、流し込み用の極細スポイトが付属し、ホームセンターのアクリル板材のコーナーにだいたい置いてあるので入手性が良いのが特徴。 #amazon(B017R6V4UE) ・リモネン系 オレンジの成分であるリモネン(オレンジオイルとも)を使った接着剤。 リモネンにはポリスチレン樹脂(スチロール樹脂)を溶かす作用があり、それが注目され、リモネンを使ったとある洗剤が接着剤として使われ始めたのが始まりらしい(その洗剤は、後々HPやパッケージの用途欄に「プラモデルの接着剤として…」とかいう表記が増えていたという・・・) その後、GSIなどから発売され、タミヤもずいぶん遅れながらこのたび発売する運びとなった。 基本的には無樹脂型と同じような特性・使い方になる。 しかし基本的に自然のものなので、オレンジアレルギーでもない限り人体に影響が少なく、また匂いも抑えられている(匂ってもオレンジの香り) しかしその分、有機溶剤を使った普通の無樹脂型がポリスチレン樹脂以外にもある程度の接着力を示すのに対し、こちらはポリスチレン樹脂しか対応していない。 また、少々浸透力に劣り、クリアパーツのような硬い素材は溶かしにくく、接着力も通常のものに劣る(タミヤのものは改良されているらしい) 揮発力も弱いために乾くのが遅い、という、少々困った欠点もある。 接着剤以外にも、塗料を落とすのに使うことがある(リモネンを使った専用のペイントリムーバーというものもある) #amazon(B002TZ6K4Y) ----

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