ギヤはミニ四駆の駆動を決定する重要な要素の一つ。
電池、
モーター、ターミナルと来たら次はここに気を配ろう。
それぞれの細かい解説や色は上記の項にて。
ギヤ比
ギヤ比というのはモーターのパワーを引き出すための減速率であり、たとえば
5:1なら「モーターが5回転したら
タイヤ(ドライブシャフト)が一回転」
3.5:1なら「モーターが3.5回転したらタイヤ(ドライブシャフト)が一回転」
となる。
それぞれギヤ比に関する組み合わせが決まっていて、それを守らないとレギュレーション違反となる。
と、いうよりそもそも使い物にならない(かみ合わせなどの問題で・・・そこら辺気になる人は調べてね)。
一般的に超速ギヤーがよく使われるが、タイヤ径やモーター、
コースレイアウトによっては変更する必要性がある場面も出てくる。
以下、現在主流のシャーシで使う各ギヤ比について軽く解説
5:1
標準ギヤ。(タイプ1,3のハイスピードギヤ)
現在主流のシャフトドライブシャーシで使えるものの中では一番パワーの出るギヤ比。
しかし最高速が伸びにくいため、現在では一部特殊な用途を除いて殆ど使われない。
そのため、
SXシャーシ以降で標準装備から外されている(マイティと一部のレーサーのみ例外)。
MSシャーシでは開発すらされていない。
シャフトドライブシャーシ用のものは、最近AOパーツとしてパッケージングされた。
4.2:1
高速ギヤ。
TYPE-2、
4、
5、
FM、
ZEROシャーシ、
STZの大径フルカウル及び
VSシャーシ以降の大径タイプに標準装備されている。
(
TYPE-1系を除く)シャフトドライブシャーシ用4:1ギヤとスパーギヤを共有している。
そのため、シャフトドライブシャーシではカウンターギヤを替えるだけで(小さいながら)ギヤ比を変えることが出来る。
もし4:1で問題が出るようなら試してみるといいだろう。
4:1
丸穴ボールベアリングの無いものはハイスピードギヤ。
GUPの丸穴ボールベアリング付属のものはスーパーカウンターギヤとされていた。
もともとはGUPだったが、S1からは標準装備の一つとなる。
SX以降も主に大径タイヤの車種でシャフトドライブ、MSシャーシ共に採用されている。ただし小径でもフルカウル版スピンバイパー及び同パールブルーススペシャル、フルカウル版ディオマースネロ、スピンコブラプレミアムや大帝プレミアムを除く
レーサーミニ四駆シリーズには採用されている。
また、それ以外でも上記のような一部スペシャル系などは4.2:1の場合がある。
また、TYPE-2~4、FM及び
トラッキンシャーシでは3.5:1(超速)ギヤが使えないため、そちらでは主流となっている(
TYPE-3及びトラッキンではそもそも構造上超速ギヤが使えない)
初期のシャフトドライブシャーシではスーパーカウンターギヤ(4.2:1とスパーギヤが共通のためこう呼ばれる)だが、TYPE-3ではコンペティションギヤ、フルカウル・スーパー中期以降のマシンはハイスピードギヤと時代とモノによって呼称が変わる。
ちなみにコンペティションギヤはTYPE-1にも付けられるが、
対応表では非対応である為、レギュレーション的にはアウト。
ギヤ歯の数を数えて正確なギヤ比を計算した人によると、黒カウンター+肌色スパーは正確には4:1ではなく4.0XX:1と、若干モーターの回転数が4より大きいらしい。TYPE-3用のコンペティションギヤはほぼ正確に4:1らしい。
3.5:1
通称超速ギヤ。
減速率が最も小さいため最高速の伸びが非常に良く、トルクのあるモーターと組み合わせることで現在の主流となっている。
もともとはGUPだが、SXからは小径タイヤの車種にGUPのものより頑丈で精度の高い物(水色カウンター+黄色スパー)が標準装備されるようになった(ただしフルカウル版スピンバイパー及び同パールブルーススペシャル、フルカウル版ディオマースネロ、スピンコブラプレミアムや大帝プレミアム以外のレーサーは除く)。
水色カウンター+黄色スパーの超速ギヤはGUP・AOパーツとして販売されている。
水色+黄色のGUP版はXシャーシ時代から何度かパッケージが変更されていて、1時期(比較的最近)販売されていなかったが、S2シャーシ登場により内容を一部変更(2種類のカウンターシャフトを追加)して発売されることになった(AOパーツ版も併売されている)。
GUP版が販売を停止していた時期にはAO版も殆ど出回っていなかったので、超速を採用したキットが多くラインナップした所為か生産が追いついていなかったと思われる。
ちなみに、AO版は丸穴ベアリングなどが入っていない分安い。
カウンターギヤシャフトはどうせなら精度の高いフッ素コートギヤシャフトを使おう。現行GUP版パッケージと、AOパッケージ+フッ素コートシャフトの値段を比較してもそれほど変わらない上、丸穴を入れるよりもシャフトを精度の高いものに交換したほうがいい。
シャフトドライブシャーシ用は3種類+αあるが、それぞれに対応した物を使わないとレギュ違反となるので注意(初代からし色が・・・っとここで解説するより
ミニ四駆グレードアップパーツマッチングリスト(ギヤ比) を見た方が早い上に確実なので、参照されたし)
余談だが、実は軽量超速ギヤにはゲーム特典版の薄紫色(紫ピニオンの色に近い)が有る。
現在ではSFM・STZには軽量超速を使うよう指定されているが(上記の通りSTZは水色超速も使用可能)、軽量超速が出たのはハリケーンソニック発売後なので、それまでは両シャーシ共からし色超速を使っていた。
MSの超速は1番・2番金型のセンターだと干渉してしまうので、削るか3番・4番か軽量センターと交換しよう(1番・2番も改修されたらしいが・・・?)
4:1と同じく、ギヤ歯の数を数えて正確なギヤ比を計算した人によると、シャフトドライブ用は正確には4:1ではなく3.5XXX:1と、若干モーターの回転数が3.5より大きいらしい。MS用の超速はほぼ正確に3.5:1らしく、これがMSのトルク不足の原因ではないかとも言われる。
3.7:1
ハイスピードEXギヤ。通称「チョイ速ギヤ」。
MSシャーシにて新たに設定されたギヤ比だったが、後にシャフトドライブシャーシにも追加されている。
どちらにも共通する特徴として、4.2:1と4:1の関係のように3.5:1超速ギヤとスパーギヤを共有し、カウンターギヤの交換のみでギヤ比を変更できるようになっている。
そのため、水色カウンター+黄色スパーの超速ギヤが使える関係で、現在では
TZ系シャーシでも使用可能となっている(ただし、当然ながらスパーは黄色を使用する必要がある。そもそも灰色スパーは形状の関係でうまく噛み合わないが)。
6.4:1
タイプ1,3のスピードギヤでキットに付属品。
12T(茶ピニオン)を使う。
8.75:1
タイプ1,3のミディアムギヤ。
1次ブーム最初期GUPハイスピードギヤセットに付属。
11.2:1
タイプ1,3のパワーギヤ。
タイプ1のほぼすべてのキットに付属していた。Be-1はタイプ3であるが本ギヤが付属。
最終更新:2023年02月12日 17:28