TR-1 chassis
基本データ
ASINが有効ではありません。
特徴
無線操縦に対応した新シリーズ「
ラジ四駆」専用のシャーシ。
Xシャーシをベースに、無線受信ユニットを車体後部(電池と
モーターの間)に搭載できるようになったことが最大の特徴。
これによりプロポ(コントローラー)からモーターへの電流の流れを調整できるようになったが、全長・ホイールベース・トレッドが他シャーシに比べ極端に長く(全長・ホイールベースは全シャーシ中最長になっており、直進安定性が非常に高いがコーナリングは苦手。
全長(ホイールベース)が伸びた分、当然ながら
ぺラシャも長くなっているが、
シャフト類は長ければ長いほど曲がりやすく、またブレやすい。
その上、その長いプロペラシャフトを押さえるためか、シャーシやギヤ
ケースとの接触部分も多く、その分抵抗も大きい。
また、上記プロペラシャフトを押さえるパーツと無線受信ユニット周りのパーツが増大したため、モーター周りの整備性が非常に悪い。
特に部品が増えたプロペラシャフト周りは外すのに手間がかかり、ターミナルの枚数も従来の3枚から5枚に増えている。
また、部品が増えた分、総重量も重くもなっている。
ラジ四駆のレギュレーションはミニ四駆のレギュレーションをベースとしているが、異なる点も多々あり(
ローラー4個、最大幅制限など)、このレギュレーションに沿って設計されたTR-1シャーシを現行レギュレーションに対応するためにはちょっと頭を使う必要がある。
一応、フロントは一番内側のネジ穴2つとその外側にあるねじ穴2つ(計4つ)が
FRP強化マウントプレートやX用マルチ補強プレートのねじ穴と同規格で、リヤ部分もミニ四駆用2点止め式
リヤステーと規格が同じため、どちらもFRPプレート類を利用することでで比較的簡単に対応できる。
ただし、その場合でもプレートやローラー、ネジ類が
ボディに干渉する場合があるので注意。
また、ボディの固定方式も
ミニ四駆シリーズと異なるスナップ式(ボディ側に設置された穴をシャーシのツメに引っかけるタイプ)のため、ミニ四駆シリーズのボディを載せることは想定しておらず、ボディ材質も
PC(ABS?)製のため重量があり重心も高くなりがち。
さらに一部ボディはノーマル状態では現行レギュレーションの最大全長をオーバーしてしまう
一応、イベント案内のページでは「すべてのミニ四駆用ボディが使えます。(ラジ四駆含む)」となっている場合が多い。
このようにモノにするには一筋縄ではいかないシャーシだが、一時期その長い全長が公式の立体セッション攻略に有効性があると考え、究極の安定性を求めたレーサーが使用していた。
しかし、マスダンパーの普及とそこから発展した各種セッティングによりミニ四駆シャーシで十分攻略可能となったため、現在ではほとんど見かけなくなった。
さらに、ラジ四駆にはアルカリ電池しか使用できないとするルールが追加され追い打ちをかけられてしまった。
なお、上記の通りラジ四駆は本体は生産が終了している。
特にプロペラシャフトとターミナルは他シャーシからの流用が利かないので絶版状態のGUPの在庫を発掘してくるしかない状態。
11mmボールベアリングなどの商品はミニ四駆用としてラベル(袋を閉じる紙のアレ)を変えて販売されている物もあるが、GUPの多くも絶版廃盤となったものが多い。
ちなみにラジ四駆は、「ミニ四駆を自分の思うままに動かそう」のコンセプトのもと、R/Cカー+ミニ四駆のような位置づけで発表された。
ラジ四駆公式大会もいちおう開催された。が、しかし、かつてタミヤが展開していたタムテック(1/24スケールのミニRC)のような小さいながら本格的なステア操作ができるわけでもない、加速度を調整する機能を付けたとしたが、加速量調整できるわけでもない実質無線操作の電源ON/OFFのみの操作しかできず、当時のその辺の低年齢層向けトイラジでもできたこと程度の操作しかできず、
コースの攻略もセッティングを突き詰めるともはやRC要素が不必要ミニ四駆でじゅうぶんということになり、当時主力だった
ダンガンレーサーの陰にひっそりと隠れる形でわずか1年程度で商品展開を終了してしまった。
最終更新:2023年02月23日 11:05